炎上マーケティングの成功・失敗事例と注意すべきポイント

炎上なんて怖くない!良質な炎上は多くのメリットをもたらす

インターネットやSNSを使用していると、頻繁に見られる「炎上」、まはた「炎上」関連ニュース。「炎上」の報復合戦に進展したり、鎮火寸前から「大炎上」に発展するなど、関連ニュースを見ない日の方が少ないと言えるでしょう。多くの企業・事業者は、他社の「炎上」を目の当たりにし、「自社は気を付けよう」「同様の言動は控えよう」などと教訓にしています。プライベートでSNSを眺めながら、「この投稿は後に炎上するだろうな」と感じたことはありませんか?それほど企業・事業者は、「炎上」に敏感になっているのです。「炎上」すると大勢からバッシングを受け、不当な誹謗中傷を受けたり、理不尽な扱いを受けることも少なくありません。多くの企業・事業者はトラブルを避けるため、小さな炎でも上がろうものなら、瞬時に逃げ去ってしまいます。それは、自社であっても、取引先である他社であっても同様です。社会全体が「炎上」を恐れ、過敏になっていると言えるでしょう。

しかし、「炎上」が企業にもたらすのは、デメリットばかりではありません。「炎上」により、メリットを得られる場合もあるのです。「メリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きい」「デメリットの被害が大きすぎてメリットどころではない」と考える人もいることでしょう。ところが、「炎上」で得られるメリットは、それ程小規模でもなく、また少なくもありません。さらに、必ずしもメリットとセットで、デメリットを受け取らなければならないわけではないのです。このように、「炎上」のメリットに注目した「炎上マーケティング」という手法が、にわかに人気を集めています。「炎上」は、恐れるものから、活用するものに変化しているのです。

炎上マーケティング

炎上マーケティングとは、意図的に批判されるであろう事柄を作り出し、炎上状態にするマーケティング手法です。炎上商法や炎マ(えんま)と呼ばれることもあります。批判・批難される炎上状態をあえて作り出す理由は、その状態で得られるマーケティングとしてのメリットが存在するためです。炎上マーケティングで得られる数々のメリットは、他マーケティングで作り出すことが難しいため、あえて炎上マーケティングを実施する企業・事業者も少なくありません

また、炎上マーケティングが好まれ、受け入れられるようになった背景には、炎上を取り巻く現代の様子も大きく関係しています。インターネットの普及、SNSなどコミュニケーションを目的とした媒体の誕生により、情報が双方向に行き来するようになりました。企業が一方的に伝え、完結していた情報に、「それは違う」「その表現は不快」など、消費者が意見を伝えられるようになったのです。消費者の声が大きくなるにつれ、企業は積極的に消費者の声を受け入れるようになります。双方向に情報が行き来することにより、両者にとって良質な情報を形成できるフィールドが着々と整っていきました。

しかし、フィールドの形成過程である現在、パワーバランスが崩れ始めます。消費者の声は、大きくなり続けているのです。どのような小さな事柄であっても、大きな声で批判するため、数年前の「炎上」と近年の「炎上」は性質も内容も異なるものだと言えます。優れた情報の形成を目的としているのではなく、消費者は自身の不快感を解消及び発散するために、多くの事柄を炎上という形に変えるようになりました。企業側は、頻繁に発生する炎上により、デメリットばかりを受け取り続けるわけにもいきません。何かしら、メリットを作り出したり、好転させていかなければ、事業として立ち行かなくなってしまいます。そこで、炎上マーケティングが好まれ、徐々に受け入れられるようになったのです。

タダ乗り炎上マーケティング

炎上マーケティングとは異なる特徴を持つ、タダ乗り炎上マーケティングというものも存在します。どちらも「炎上」という事柄にポイントを置いたマーケティングではあるものの、タダ乗り炎上マーケティングは、炎上マーケティングとは異なる性質を持っているため、2020年の現在も大多数に受け入れられていないマーケティングの1つです。

交流を目的として作成されたSNSでは、投稿者と視聴者だけではなく、視聴者同士の交流も頻繁に見られます。その中で、討論・口論が巻き起こっている瞬間を見聞きしたことがある人も多いことでしょう。特に、投稿者へ向けた不適切な言動が見られた場合、他視聴者は積極的に該当者へ向け抗議を行います。抗議している視聴者は、自身の行いが100%正しいと信じて疑わないため、言動が過激になりやすくまた冷静さも失っていくのが特徴的です。過激になり冷静さを失うと、視聴者は投稿者に不適切な言動を行った人物が、誰なのか特定しようと試みます。警察が行うように、素性を明らかにし何かしらの制裁を与えたいと考えるようになるのです。

そのため、検索ツールを使用し、該当者が所有するSNSを特定しようとしたり、掲載されているSNSアカウントをクリックするなどの行動を起こします。しかしそれが、不適切な言動を繰り返した視聴者の狙いです。掲載されているSNSアカウントには、アフェリエイト広告が散りばめられていたり、ポップアップ広告が設置され、勝手に他外部サイトへ移動させられる場合もあります。さらに悪質であれば、訪問者を不安にさせるような「ウイルス感染」「警告」などの文言を表示し、狙ったサイトへ誘導させるなどの手法も見られるのです。このように、外部で炎上させ、追跡してきた視聴者を狙ったアクセス数・クリック数稼ぎの方法を、タダ乗り炎上マーケティングと呼びます。過激な言動を繰り返し、注目を集めるという部分では炎上マーケティングに近しいものがありますが、視聴者である消費者の意向を無視した誘導は、多くの批判を浴びる部分です。

炎上マーケティングのメリット・デメリット

炎上マーケティングは、適切に実施することにより、他マーケティングでは得られないメリットを得ることが可能です。ここからは、炎上マーケティングがもたらすメリットについて、詳しく解説していきます。メリットの他に、デメリットについてもご紹介していきましょう。他マーケティングでも同様ですが、得られる可能性があるものはメリットだけではありません。また、炎上マーケティングは、メリット以上にデメリットが大きくなってしまう恐れもあるため、注意して実施しなければならないマーケティングの1つです。メリット及びデメリットを理解したうえで、どのようなマーケティングを実施していくべきか検討してみましょう。

【メリット】訴求力を持った宣材

マーケティングだけではなく、世の中に登場する多くの情報は、当たり障りのないものに変わりつつあります。情報が行き来するようになったため、ネガティブな言動、個人的な意見が多数目に付くようになり、その度に企業側は多くの変更に迫られました。消費者の意見に添い宣材を変更し続けた結果、当たり障りがなく無個性なものが多数誕生します。消費者側の意見に沿ったにも関わらず、未だに「面白みがない」「どれも同じに見える」など批判はやみません。

炎上マーケティングは、このような批判をあえて作り出すマーケティングです。消費者の個人的な意見、ネガティブな言動に、振り回される必要がありません。むしろ、多くの意見・注目が集まるほど、炎上マーケティングは成功だと言えるでしょう。つまり炎上マーケティングでは、消費者の意見を気にせず、自由な宣材を作ることができるということです。企業として、一部の消費者へ向けた個性的な宣材を作成したり、賛否両論が巻き起こる可能性の高い風刺画的宣材を作ることもできます。

消費者の言動に振り回されず、企業として作りたい宣材を作るということは、大多数に受け入れられないものに仕上がる可能性も高くなってしまうでしょう。しかし、大勢に受け入れられない反面、特定の層には訴求力を持った情報を届けることが可能です。訴求力だけではなく、大きな影響力を発揮し、既存顧客との関係性を強めたり、新しい顧客層の獲得にも繋げることができます。

【メリット】知名度・認知度

炎上マーケティングの最も大きなメリットは、知名度の向上が期待できる部分です。知名度とは、商品または企業の名前がどの程度知れ渡っているかを表現するものであり、消費者に安心感を与える要素でもあります。複数の同類商品を前にし、どちらを購入するか迷った時、たいていの人は知名度の高い商品を手に取るのです。人間は、損失を回避したいという欲求が強いため、より安心感が持てる商品を購入する傾向にあります。また、瞬時に成分や特性、耐久性など内容で判断できないため、分かりやすい知名度で判断する傾向が強いのです。つまり、商品またはサービスを利用してもらうには、安心感を与えられるだけの知名度が必要となります。

「知名度を上げても炎上マーケティングによるネガティブな印象がのこってしまうのではないか」と考える人もいることでしょう。人間の記憶は、生きるために必要だと感じたこと、感情が大きく動かされた事柄のみ記憶していくという性質を持っています。食品会社が食中毒を出したり、異物混入事件を起こすなど、消費者の生活を脅かすようなトラブルであれば、ネガティブな印象は残るものの、不適切な発言や行動程度では、消費者の生活が脅かされることもなく、記憶にも長らくとどまることはありません。

さらに、知名度の向上に合わせ、認知度を上げることも可能です。前項の「タダ乗り炎上マーケティング」で解説したように、炎上が発生した場合、消費者の間でその発端を突き止めようとする行動が発生します。これらは、一種の生存本能であり、不安点や不信部分を排除しようとするために、積極的に実施される行動の1つです。炎上マーケティングの場合、発生源は企業もしくは事業者であり、多くの消費者は自ら企業や関連商品について深く探るような行動を起こしていきます。認知度が向上するのは、このような詮索行動に合わせ、「拡散」が発生するためです。

【メリット】拡散

炎上マーケティングでは、企業や事業者が促さなくても、積極的な拡散が見られます。「今回炎上を起こした企業は〇〇を制作している会社」「炎上の発端は〇〇商品」など、企業名だけではなく、商品や提供するサービスが拡散されることも珍しくありません。このような、消費者の自主的な拡散により、炎上マーケティングでは、知名度及び認知度の向上が期待できます。

「炎上」という憎むべき要素を含む事柄の発端である企業または商品名を、なぜ消費者は自らそれも積極的に拡散していくのでしょうか。その理由は、それらの行動が「正義」によるものだと認識しているからです。正しい行いだと思っているからこそ、積極的にそして詳しい情報を自ら発信していきます。また、恐怖心と同時に気分の高揚、つまり興奮状態が混じっているため、まるで祭りのような感覚で深く考えることもなく拡散してしまうのです。さらに、同類原理から拡散者と似た特徴を持つ人々が集まり、より急激に情報が拡散されていきます。拡散されている内容が本当か嘘かなど、詳細な状態は誰にもわからなくなり、何もない場所で「炎上」が続いてしまうのです。

【メリット】注目

炎上マーケティングは、他マーケティングと組み合わせ力を発揮させることもできます。炎上マーケティングを実施すると、大勢の消費者の注目を集めることが可能です。これまで何かしらの接点を持っていた層だけではなく、全く異なるジャンル、消費者層の注目を集めることもできます。注目により、拡散や知名度及び認知度の向上も期待できるマーケティングです。注目を集めた後、別マーケティングを実施することにより、本来では得られなかった反応、消費者の言動を引き出すこともできます。

次に実施するマーケティングの成功率を高めるため、あえて炎上マーケティングを実施することもあるのです。例えば、イベントを実施する場合や、新商品・サービスを提供する場合など、大きな注目を集めたい場合に用いられます。自伝本の出版前に、過激発言を繰り返し大炎上させたり、何かしらのトラブルを匂わせ、会見にてPRを行うなど、大手企業及び芸能界でも実施されているのです。このような事実から、人々がいかに炎上騒動に惹かれるか、また炎上マーケティングが多くの注目を集められるかがわかります。注目を集めたのち、積極的な拡散も見られるため、炎上マーケティングの後に実施するマーケティングを、より高めることも可能です。

【メリット】コスト

炎上マーケティングは、低コストもしくは全く費用をかけず実施できるマーケティングです。影響力のある媒体を運用していた場合、その媒体のみで炎上マーケティングを実施することができます。多くのSNS媒体は、公式であっても無料で利用できるため、実施コストを限りなくゼロに押さえることも可能なのです。しかし、影響力のある媒体を所有していなかった場合、その媒体で炎上マーケティングを実施することはできません。公式アカウントを所有していても、フォロワー数が思ったように伸びない企業も少なくないため、自社アカウントで炎上マーケティングを実施できる企業は、それ程多くはないでしょう。

自社で運用しているSNS媒体は、フォロワー数を増やし、影響力を持たせておかなければなりません。SNS媒体は、炎上マーケティングに限らず、多くのマーケティングで活用できるからです。公式アカウントの視聴回数もしくは、フォロワー数が伸び悩んでいる企業は、インフルエンサーの起用を検討してみましょう。インフルエンサーは、PR活動以外にも、コンテンツの作成や発信、ツールの応用方法など、多くの事柄に精通しています。インフルエンサーから最新知識及び情報を収集し、公式アカウント活性化に努めてみましょう。

【メリット】即効性

炎上マーケティングの大きなメリットは、即効性があり、比較的簡単に実施できるという部分です。そもそも、炎上させることはそれ程難しいことではありません。消費者の様子や社会的状況を見ている人物であれば、容易に炎上させることができます。しかし、ただやみくもに、他人が怒るような発言を繰り返せばいいというわけではありません。反論するに値しないと感じさせるほど、低レベルな発言や、全く関係のない言動では、炎上させることはできないのです。「ブス」「あほ」など、単発的でなにものにも関連性のない文言では、スルーされ、炎上することもありません。炎上させるためには、大勢が討論したくなるような、賛否両論分かれるであろう話題に絡めた言動を起こす必要があります。

また、数時間で鎮火してしまわないために、話題に関する知識も身に着けておく必要があるでしょう。炎上は、消費者間で多くの討論が繰り広げられるほど、大きく長く続きます。知識を持っていなかった場合、反論もできず討論も続かないため、鎮火を早める原因になってしまうのです。1度正しく炎上させることができれば、効果はすぐに表れます。アクセス数や視聴回数が増加するだけではなく、動向を探ろうとフォロワー登録を行うユーザーも少なくないのです。炎上マーケティングの即効性を活かすためにも、正しい炎上のやり方を身に着けておきましょう。

【デメリット】信頼関係

炎上マーケティングは、既存顧客との信頼関係を壊しかねないというデメリットを有しています。「炎上」がマーケティングだったということが分かれば、さらに加速・過激化するため、注意が必要です。炎上マーケティングとは、大多数が不適切だと感じる言動を実施します。不適切な言動だけではなく、過激なものや偏った思想など通行人が思わず二度見してしまうような言動をあえて行い、大勢の注目を瞬時に集めるマーケティング手法です。そのため、全てではないにしろ、既存顧客に不快感を与えることも十分に考えられます。不快感を強く感じた顧客は、当然購入・利用を躊躇するようになるでしょう。不信感から足が遠のきLTV(Life Timi Value)を著しく低下させる要因になることも考えられます。

さらに、1度失った信頼感を取り戻すことは容易ではありません。類似商品、良質商品が溢れかえっている現代において、1度でも離れた顧客を再び獲得することは、非常に難しいことなのです。また、「炎上」したことがマーケティングの一環だったという事が知れ渡れば、さらに評判を落とすことになります。仮にマーケティングではなかったとしても、「マーケティングだったのではないか」という疑念を持たれるだけでも、マイナスです。多くの消費者は、知らず知らずのうちに利用されること、不当なやり方により自分以外が利益を得る状態を極端に嫌悪します。

【デメリット】不買運動

炎上マーケティングは、様々なトラブルの引き金になる場合もあります。その1つが、不買運動です。明らかに間違った思想、言動を実施してしまった場合、大きな不買運動が発生し、事業存続の危機を引き起こす場合もあります。実際に、炎上騒動から、不買運動に発展した例は数多く存在するのです。海外では、事業の代表者による政治的発言により、大きな不買運動が発生しています。他にも、広告の不適切な内容により、謝罪文を掲載し一部商品の販売を停止するまでに至ったという事例も存在するのです。政治的発言や人種、宗教関連など、長い間思想が分かれている事柄については特に、注意しなければなりません。海外へ向けたマーケティングを実施する場合、後々海外展開を想定している企業は、他国の歴史や実情についても深く理解しておく必要があるでしょう。また、政治や宗教、人種に寛容とされる日本であっても、激化しやすい事柄のため、炎上マーケティングに利用することは避ける必要があります。近年であれば、LGBTQなどのセクシュアルマイノリティ関連や、日韓問題などは、慎重に取り扱わなければなりません。

【デメリット】法律

どのような情報を発信することも、個人の自由であり、それは事業者も同様です。個人的な思想の発信も、政治への見解もそれ自体が悪いというわけではありません。しかし、他社を意図的に陥れるような言動、個人への過激な発言が、法律に接触する恐れもあります。例えば、個人へ向け公の場で屈辱的な言葉を発信し続けた場合、侮辱罪が適用される可能性があります。他にも、身の危険を感じさせるような発言、住所や個人情報の特定に関連する文言は、脅迫罪に該当してしまうのです。公の場とは、地上波テレビや電車内などの公共の場以外でも該当します。TwitterやInstagramなど、インターネット内であっても、適応されてしまう場合があるのです。さらに、間違った情報を拡散した場合、信用毀損罪名誉毀損罪が適応されることもあります。相手方が業務に支障をきたした場合、業務妨害罪の適応及び被害額の損害賠償請求をうける可能性まであるのです。マーケティングとして炎上を実施する場合、大勢の視点から検討し情報を発信するため、法律に接触するような言動が流出する可能性は低いものの、炎上のやり取りにより失言を招く恐れもあります。マーケティングとして実施していることを念頭に、冷静に功利的な考えに基づいた言動を実施していきましょう。

【デメリット】過激事件に発展

インターネット内で繰り広げられる討論について、しょせん文字だけの争いと高をくくり、炎上を軽んじている人も少なからず存在します。炎上マーケティングを実施するうえで、最悪の場合どこまで発展するのか、理解しておく必要があるでしょう。ここからは、炎上から実際に発生した過激事件について、いくつかご紹介していきます。

1つ目の事件は、日本で実際に起こった事件です。2019年5月大手検索ツールサイトのコメント欄で、多くの人々が討論を行っていました。内容は、有名格闘家選手2名が試合を実施した場合、どちらが強いのかといった他愛もないものです。討論が激化し、2人の男性は決着を付けるため、直接会うという約束を取り交わします。その後2人は対面したのですが、対面後すぐに暴力事件に発展し、41歳無職の男性が逮捕される事態へと発展しました。2つ目の事件は、中国で発生しています。2004年、インターネット内で2人の人物が、データ上の貸し借りを行いました。データが返却されず口論となった末、貸主が借主を襲撃し、刺殺事件となったのです。2018年アメリカでは、インターネット内で口論が発生しました。触発された第三者は、口論の主犯格である人物の個人情報をTwitterで拡散します。個人情報をさらされた人物は激怒し、虚言により警察を出動させるなど、大騒動に発展していきました。最終的に、口論とは全く関係のなかった人物が、警察官に射殺されます。

このように、炎上の要因であるインターネット内の争いは、過激事件に繋がっている事例も数多く存在するのです。文字だけの争いが激化し、殺人事件に至るケースも稀ではありません。マーケティングの一環として取り入れるのであれば、「炎上」という行為がいかに危険であるか理解したうえで、注意深く実施していきましょう。消費者や企業そのものを傷つけるものは、マーケティングの域を超えています。実施する際は、注意深く多くの意見を尊重しながら、適切に行う必要があるでしょう。

炎上マーケティング成功事例・失敗事例

炎上マーケティングは、上手く活用することにより、メリットを得ることが可能です。しかし、マーケティングとして不適切な行いをしてしまうと、当然失敗するマーケティングでもあります。ここからは、炎上マーケティングの成功事例と、失敗事例についてご紹介していきましょう。なぜ、成功に至ったのか、またなぜ失敗してしまったのかそれぞれ要因を詳しく解説していきます。

【成功事例】せんとくん

 

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炎上マーケティングの成功事例として有名なのは、ご当地キャラクターの「せんとくん」です。奈良県の公式マスコットとして作られた「せんとくん」は奇抜な容姿から、当初多くの批判を集めました。奈良県の文化遺産を馬鹿にしている作りだとし、著名人も実名を出し批判したほどです。「せんとくん」を廃止するため、意識調査を行ったところ、77%以上もの人々から批判的な意見が集まりました。しかし、連日連夜続く批判合戦により、大々的にそして長期的にメディアに取り扱われたため、結果的に奈良県やキャラクターの宣伝効果へと繋がったのです。最終的に「せんとくん」の力を借り、合計で約15億円以上の経済効果を上げることができました。「せんとくん」に関する炎上マーケティングが成功した要因は、文化や県そのものを批判する意図はなかったことを真摯に説明し続けたことと、批判を受けすぐに改善を試みなかったためです。多くの批判を集めても、当初のコンセプトを貫き通した部分は、炎上マーケティングだけではなく、多くのマーケティング、企業が見習うべき部分だと言えるでしょう。

【成功事例】週刊誌


週刊誌では、芸能人や著名人のプライバシーを侵害し、根も葉もない噂から、小さなほころびをつつくなど、消費者の批判を受けやすい事柄を日々積極的に取り上げています。週刊誌の報道から、炎上に発展するケースも多く、消費者の批判的な意見も多数見聞きするのが現状です。しかし、現在もなお週刊誌が存続し続けていること、週刊誌の報道から地上波メディアが題材を拾っていることなどからもわかるように、週刊誌は炎上マーケティングの成功事例だと言えます。前項の「せんとくん」成功事例からもわかるように、当初のコンセプトを貫き通すことにより、確固たるファン層を獲得することができ、また知名度や認知度も向上することができるため、販売促進効果も期待できるのです。仮に、週刊誌が地上波メディアのように、消費者の意見に寄り添い過ぎた場合、「つまらない」「当たり障りのない」内容などと、異なる批判を受けさらに売上を落とすことになるでしょう。炎上マーケティングでは、大勢の敵を作ってしまうことも致し方ありません。重要な事は、顧客層を的確に想定したうえで戦略、コンセプトを決定し、それらを貫き通すことです。類似商品、良質商品が当たり前になった現代において、他社との違いを作り出し、確固たるポジションを形成することが重要だと言えます。

【成功事例】丸山穂高


過激な発言により、度々注目を集めているのが丸山穂高衆院議員です。政治家という、1つ1つの発言に注目されやすい職業に就いていながら、歯に衣着せぬ発言、確固たる思想を発信し、時には多くの批判を集めています。過激な発言が目立つことから、多くのメディアが常に注目している存在です。本人は、注目されていることを大変良く理解しており、周囲の目が集まりきったところで、核心的な情報発信を行っています。新型コロナウイルスにより、多くの国民が困窮しているなか、政治家が受け取っているボーナス、議員に与えられている多くの特権など、国民が知らなかった事柄を積極的に発信しているのです。一介の若年層議員の発言であれば、メディアに取り上げられることもなく、国民に情報が届くこともありません。国民が知るべき情報を確実に届けるため、事前に炎上さえ注目を集め、発信したかった情報を届けています。丸山穂高衆院議員に関しては、現在もなお賛否両論あり、過激な発言に批判も絶えません。しかし注目するべきは、発信される情報であり、言葉の美しさなどではないのです。大勢を傷つけず、美しい言葉を使っていれば、現状よりも多くの人々に受け入れられる人物ですが、それでは発信したかった情報を届けることはできなかったでしょう。炎上マーケティングの仕組みを理解し、的確に利用した成功事例です。

【成功事例】How to loot


携帯ゲームアプリ「How to loot」は、広告内容とゲーム内容が乖離していることから、多くの批判を集めました。しかし、乖離しているにも関わらず、大々的に掲載している宣伝広告を改善しなかった点が注目され、ゲーム実況系YouTuberが動画の題材として採用するようになります。乖離している内容を検証しようと、動画内で実況プレイを行ったのです。有名YouTuberであるインフルエンサーが紹介したことにより、該当ゲームは瞬く間に人気となります。炎上マーケティングは、インフルエンサーの活用により、成功率を格段に高めることが可能です。広告詐欺というネガティブな要素も、面白みを解説することにより、ポジティブな状態へ変化させることができます。このように、インフルエンサーの力により炎上マーケティングを成功させるためには、インフルエンサーの選定が重要です。影響力、拡散力を持っていることはもちろん、コンテンツの質も重要となります。つまり、良質なインフルエンサーを採用しなければ、ネガティブな要素を助長する恐れもあるという事です。良質なインフルエンサーを見つける場合は、企業とインフルエンサーを繋ぐマッチングプラットフォームを利用してみましょう。多くの在籍インフルエンサーの中から、適切な人材を見つけることが可能です。

【失敗事例】ANRI(坂口杏里)


有名女優の娘という事もあり、何かと注目を集め続けたANRI(坂口杏里)さん。しかし現在は、その言動が注目されることはあまり多くはありません。YouTuberと婚姻届を作成したり、音楽ユニットを結成するなど精力的に活動しているものの、その情報を見聞きする機会は激減したと言えます。マーケティングの失敗要因としては、コンセプトがなく、注目を集めただけに終わってしまうことが続いたためです。炎上マーケティングは、瞬時に多くの注目を集められるマーケティングではあるものの、マーケティングそのものが何か販売促進に繋がるといった要素を持つものではありません。つまり、炎上マーケティングの次に行う言動により、成功は大きく左右されてしまうのです。また、影響力の乏しいYouTuberと提携しても、大きな成果は得られません。起用するインフルエンサーも、慎重に選択する必要があるでしょう。

【失敗事例】Dolce&Gabbana

 

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If you’re reading this.. it means God has given you another day to wake up and be grateful & better than you were yesterday💕

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発信した情報が不適切だとし、炎上騒動から謝罪に追い込まれたのが、イタリアを代表するファッションブランドであるDolce&Gabbanaです。2018年、中国で開催する予定だったイベントを前に、広告キャンペーンを実施しました。中国人モデルが、あらゆる料理を箸を使って食べるという、国民性を面白おかしく表現した宣材です。個性的に中国文化を表現するために作成された等宣材は、多くの中国人から理解されず、多くの批判を集めました。その後、謝罪文を掲載し宣材動画を削除したものの、事態は不買運動にまで発展しています。Dolce&Gabbanaのデザイナーが、中国人に対する差別的発言を行ったことも暴露され、さらに炎上することとなりました。賛否両論巻き起こる可能性の高い宣材を使用し、イベントへの注目度を高めようと試みた案件ですが、文化や人種への尊重が欠けていたため、失敗に終わったマーケティング事例です。

マーケティングと呼ぶに値する良質な炎上を実施してみよう!

 

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バッグ美女👩【バグビ】座談会🌟コラボバッグ製作など随時開催♪(@bag_bijo)がシェアした投稿


炎上マーケティングは、マーケティングの1つであり、他社や個人を不快にさせるための手法ではありません。マーケティングという名称を使用するのであれば、使用するに値する良質な炎上を作り出さなければならないのです。炎上マーケティングは、失敗に終わってしまえば、世間を不快にさせるだけの迷惑行為でしかありません。企業として、マーケティングを成功させるための努力を怠ってはいけないのです。炎上マーケティング、その他様々なマーケティングの成功率を高める方法として、優れたインフルエンサーを起用してみましょう。インフルエンサーの力を借りることにより、不安定でリスクの大きい炎上マーケティングも、格段に成功率を高めることが可能です。良質なインフルエンサーを見つけるため、マッチングプラットフォーム「トリドリマーケティング」を活用してみましょう。個性的で良質な力を持つインフルエンサーが、10,000人以上在籍しています。自社に適したインフルエンサーを起用し、良質なマーケティングを実施していきましょう。

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