複数メディアを活用するクロスメディアマーケティングの効果とポイント

複数メディアを併用する「クロスメディアマーケティング」の特徴と類似マーケティング

インターネット、ソーシャルメディアの誕生及び普及により、社会生活の中で多くの媒体が使用されるようになりました。双方向にコミュニケーションができること、小規模から大規模まで、幅広い社会が形成できることなどから、マーケティングでも積極的に活用されています。InstagramやTwitterなどを活用したSNSマーケティング、その中で強い影響力を持つインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングなどは特に、企業に多くのメリットをもたらす存在です。他にも、マス広告を活用したマーケティングも衰えを知らず、費用に見合った莫大な利益を企業にもたらしています。

しかし、多すぎる媒体に、新しい悩みも発生するようになりました。SNS媒体といっても、InstagramやYouTubeなど、「何を選択したらいいのか」であったり、「SNS媒体よりもマス広告やECサイト運営の方が効率的なのではないか」など、使用する媒体の選択は非常に複雑化しています。それぞれにメリットがあるように、デメリットも存在するため、マーケティングツールの選択及び方法の選択は、より重要な事柄になっていると言えるでしょう。

このような状況下で注目されるようになったのが、クロスメディアマーケティングです。クロスメディアマーケティングの活用により、上記のような悩みを解決することができます。さらに、悩みの解決だけではなく、メリットの最大化から新たなメリットの追加まで、多くの可能性を手にすることができるのです。マーケティングに使用するツール選択に悩んだり、より効率的で効果的なマーケティングを実施したいのであれば、クロスメディアマーケティングを採用してみるといいでしょう

クロスメディアマーケティングとは

複数のメディアを効率的に組み合わせながら行う広告戦略を、クロスメディアマーケティング(Cross Media Marketing)と呼びます。クロスメディアマーケティングで使用するメディアには、決まったものが存在しません。SNSマーケティングのように、SNS媒体だけを使用するわけではなく、独立的に使用されていた地上波テレビやSNSを組み合わせたり、ECサイトへの導線として、ラジオやチラシ等を活用するマーケティング手法です。

地上波テレビCMで、「続きはWebで」というフレーズや、他媒体で「検索」といった表示を見聞きしたことのある人も多いことでしょう。1つの媒体でマーケティングを完結させるのではなく、このように複数のメディアにまたがって広告を展開していく方法です。他にも、YouTube動画で前半を紹介し、詳細を知りたい人、購入を検討している人を、別媒体へ誘導する方法もあります。それぞれに異なる影響力を持つ媒体を連動させることにより、相乗効果を生むことができ、より効率的で効果的なマーケティングとなるのです。

クロスメディアマーケティングは、複数のメディアを効果的に連動させていく必要があります。そのため、多くの媒体の特徴から、メリット及びデメリットまで把握しておく必要があるでしょう。また、各媒体は、組み合わせることにより、特徴や効果も変動します。つまり、クロスメディアマーケティングを成功させるためには、各媒体に関する情報を正しく把握していることと、組み合わせた後の様子を的確に想定できる知識が必要となるのです。

メディアミックス

クロスメディアマーケティングに類似するマーケティングとして、メディアミックス(Media Mix)という用語があります。クロスメディアマーケティングと同じく、複数のメディアを活用したマーケティングです。マス広告と呼ばれるテレビや雑誌、ラジオから、インターネットメディア、アナログメディアなど、様々なメディアを組み合わせてマーケティングを行います。複数のメディアを同時に活用すること、使用するメディアに制限がないことなどが、クロスメディアマーケティングと近しい特徴です。

特徴的な部分が類似しているため、得られるメリットも同様のように感じられますが、クロスメディアマーケティングとメディアミックスでは、得られるメリット及び関連するデメリットが異なります。その理由は、特徴に関して複数の相違部分があるからです。クロスメディアマーケティングとメディアミックスは、使用する宣材、連携方法が異なります。メディアミックスの場合、複数の媒体で使用する宣材は、基本的に1種類です。各媒体の特徴を加味し、多少の変化は見られますが、基本的に1つの宣材を活用します。そのため、メディアミックスでは、使用媒体の異なるリードを獲得することが可能です。使用する媒体に応じて、それぞれの媒体を利用しているリードにアプローチすることができます。YouTubeしか活用していない層、地上波テレビしか視聴しない層それぞれに、働きかけができるということです。

一方クロスメディアマーケティングは、使用する宣材が、媒体ごとに異なります。地上波テレビで放映する動画と、Webで視聴できる動画は異なるのです。そのため、1つの媒体で内容が完結することがありません。メディアをクロスし、各動画や文言を見ることにより、初めて全容が理解できる仕組みとなっています。このような作りから、複数のメリットを生み出すことができるのです。異なる特徴を持つリードにアプローチできることはもちろん、消費者を意図的に動かすこともできますし、各媒体の視聴数や登録者数も増加させることができます。他にも、クロスメディアマーケティングには、メディアミックスや他マーケティングでは得られないメリットを有しているのです。クロスメディアマーケティングのメリットの詳細は、後半部分でさらに詳しく解説していきましょう。

クロスメディアマーケティングで使用する媒体例

クロスメディアマーケティングには、様々な媒体を使用することが可能です。使用する媒体に応じて、メリットやデメリットも変化していきますし、作成する宣材や連携方法に関する注意事項も変わってきます。ここからは、クロスメディアマーケティングで使用できる具体的な媒体を、詳しくご紹介していきましょう。媒体の特徴や分類、名称等を正しく理解し、クロスメディアマーケティングの検討に役立ててみてください。

マスメディア

マスメディアとは、大衆へ向けたメディア媒体の総称です。具体的には、新聞や雑誌などの紙媒体、それらを出版するテレビやラジオなどのジャーナリズムメディアなどをさします。また、雑誌や新聞を出版する新聞社や出版社、テレビやラジオを運用する放送局など、情報を発信する組織の総称としても利用される用語です。近年では、組織へ向けた活用が多く、テレビやラジオなどの媒体を表す時は、マス広告などと表現します。

マスメディアの特徴は、大きな影響力とスピード性を持っている部分です。大衆へ向けたメディアとして誕生したため、世代や性別を問わず、多くの人々に情報を発信することができます。使用する媒体によっても異なりますが、情報発信後、瞬時に影響を与えることが可能です。チラシやダイレクトメッセージのように、複数の工程を経由する必要がないため、大勢にスピーディーに情報を届けることができます。また、一方的な情報発信となるため、情報が普遍的であり、良くも悪くも発信者の意向に沿った情報のまま完結することが特徴です。双方向の情報発信の場合、多くの干渉が発生し、発信時と受信時では情報の形が変わってしまいやすくなるものの、マスメディアではそのような状況が発生しません。このような特徴は、デメリットでもあります。マスメディアには他にも、費用が高額になりやすいといったデメリットがあり、活用できる企業・事業者はそれほど多くないでしょう。

デジタルメディア

機械により、情報そのものが読み取りできるメディアを、デジタルメディアと呼びます。記録形態がコード化されている情報であり、修正や発信、視聴や保存まで機器内で完結するもののことです。ウェブサイトやその中のページ、ソーシャルメディアなども該当します。電子書籍やデータベースなども、デジタルメディアに含まれています。ただし、ウェブサイトを紙媒体として出力し配布したり、データを楽器や手作業等で出力した場合は、デジタルメディアと呼びません。全ての工程が、コンピューター内、データのみで完結するものが、デジタルメディアとなります。

デジタルメディアの特徴は、移動や保管が容易な部分です。物質として存在するわけではないため、あらゆる場所に手軽に移動することができます。また、どれほど膨大な情報だったとしても、倉庫や事務所といった保管場所は必要ありません。コード化されているため、移動や保管が容易であり、修正や発信も手軽に行うことができます。デメリットは、セキュリティ面でしょう。管理を徹底していても、技術を有している人物・組織であれば、接触することが可能です。また、複製や原本の見分けが難しく、著作権関連も課題だと言えるでしょう。

インターネットメディア

インターネットメディアとは、コンピューターネットワークを介して発信される情報のことです。インターネットメディアは、総称的に使用される用語であり、その中にも様々な種類が存在します。例えば、1次メディアや2次メディアです。1次メディアとは、インターネット内で見られる通信系や報道系、テレビに関連した情報が該当します。編集者やライターが運用する、マスメディア関連情報であり、信頼度が高い情報源として取り扱われるメディアです。Yahoo!ニュースやGoogleニュースなど、ポータルサイトが運営するインターネット掲載情報を、2次メディアと呼びます。顧客獲得・集客を、目的として運用されているメディアです。情報を発信することが目的ではなく、消費者の注目を集め接触機会を増やすことが目的で運用されているため、インパクトの強いタイトルや事例が積極的に用いられる傾向があります。注目されやすい題材を多く取り扱っているため、観覧数が伸びやすく、消費者のレスポンス・反応が多いことも特徴です。

他にも、コンシューマージェネレーテッドメディアやバイラルメディアなど、インターネットメディアの中には、様々な種類のメディアが存在しています。同じインターネットメディアに属していても、集客を目的としている場合や、情報拡散を目的としている場合など、KPIやKGIが異なるため、得られるメリットも違うことを理解しておきましょう。

アナログメディア

アナログという言葉は、連続した量や数値を、他の連続した事柄に置き換えて表現することを意味しています。例えば、連続して存在する時間という事柄を、角度で表すなどです。しかし現在では、「古い」「従来の」といった意味合いで使用されることが多く、マーケティングでも、インターネットが普及する以前に使用されていた媒体やツール、方法などを意味する言葉として用いられます。雑誌や新聞などの紙を使用した媒体や、街頭広告、電光掲示とうを示すことがほとんどです。

アナログメディアは、普遍的であり、作り出した状態のまま存在し続けることができます。これは、劣化しないという意味ではありません。データによるメディアの場合、オリジナルの完成形に手を加えることができるため、変化の過程やそもそもの原型を把握することが難しくなってしまいます。また、複製も簡単にできてしまうため、原型や初期状態の信用性も低くなってしまいやすいのです。アナログ媒体は、契約など双方の合意及び、その日時を正確に把握しておく必要があるものに適しています。デメリットとしては、保存する場所、管理の難しさです。情報は、物質として存在しているため、常に保存場所が必要であり、正しい管理・保管を行っていないと劣化により、情報として意味をなさなくなる恐れもあります。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアとは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を含む、インターネット上で行われる情報生成メディアの総称です。SNSは、情報を介しコミュニケーションをとり、社会や組織を形成していくことを目的としています。一方ソーシャルメディアは、コミュニケーションだけではなく、情報の送受信から、共有、拡散などあらゆるコンテンツを含んだ意味を持っているのです。FacebookやLINEはコミュニケーション及び、社会・組織の形成を目的として運用されているため、SNSsに分類されます。動画配信サービスYouTubeや、2・5ちゃんねるなどのインターネット掲示板は、情報の発信・共有を目的として運用されているため、正確にはソーシャルメディアに分類されるのです。

ソーシャルメディアは、時間や場所、国籍や性別などあらゆる要素を排除し、情報を行き来させることができます。また、全ての人物が、情報を発信することも受信することも可能なメディアです。「発信」「共有」「拡散」など、情報が目まぐるしく移動するため、コントロールが難しい反面、自動的な進化も期待することができます。1度発信してしまえば、大勢の干渉を受け、大きくまたはポジティブに変化していくことも期待できるのです。ソーシャルメディアは、一般人にも広く普及しているため、影響力も高く、様々な働きかけが期待できるでしょう。一般人が利用するツールでもあるため、発生する必要が低く設定されていることも魅力の1つです。マーケターの特徴に応じて、柔軟なマーケティング媒体として活用することができます。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、企業や事業者自らが作成・運用し、消費者へ向けた情報発信を行う媒体を意味する言葉です。アナログなものであれば、紙媒体のパンフレットやカタログ、電光掲示板などが該当します。Webサイトやブログなど、インターネットを介した媒体を示す場合もあり、幅広い媒体を表す用語として用いられる言葉です。自社で作成、運用することから、コストの管理がしやすく、特徴や個性を出しやすいメディアとなっています。また、表現できる範囲も柔軟に選択できるため、ブランディングやマーケティングなど、あらゆる場面で活用することが可能です。

オウンドメディアは、他2つのメディアと合わせて、トリプルメディアと呼ばれることもあります。3つのメディアをバランスよく活用し、相乗効果を生み出したり、連携により新しいメリットを作成する際活用することが可能です。オウンドメディア他2つのメディアは、メディアの分類及び整理するために用いられることもあります。複数メディアを使用する際、どのような特徴をもつメディアを使用するべきか、また組み合わせるべきかを考える際、活用することが可能です。媒体の分類や生理、メディア媒体に関するこのような考え方を、フレームワークと呼びます。フレームワークとして分けた時、オウンドメディアは「発信」に該当し、他2つのメディアは、「集客・仲介」「拡散」を担うメディアです。

ニッチメディア

テレビや新聞、雑誌やラジオなどのマス広告で用いられるメディアを排除したものを、ニッチメディアと呼びます。会員限定誌やフリーペーパー、地域や配布層を限定した広告などが、代表的なニッチメディアです。ルートメディアやデジタルサイネージ、イベントプロモーションなど、マス広告関連媒体を排除した、あらゆるメディアが該当します。

ニッチメディアは、受信者を限定するのが特徴です。富裕層や育児ママ層、高齢者層など、情報を受け取る側を限定し、訴求力のある内容を発信していきます。消費者を予め絞り込むことにより、消費者のレスポンスなどの反応が多く、また購買行動を促しやすいメディアです。リードを予め絞り込んでしまうため、指名度の向上はあまり期待できません。新しい顧客獲得という意味合いで用いられる以上に、既存顧客との関係性維持、強固に向いているメディアです。

クロスメディアマーケティングのメリット・デメリット

ここからは、クロスメディアマーケティングのメリットについて、解説していきましょう。クロスメディアマーケティングでは、様々なメディアを活用していきます。そのため、連携や運用に時間及びコストがかかってしまうことも事実です。このようなデメリットが存在するにもかかわらず、積極的に用いられる背景には、デメリットを上回るほどの魅力的なメリット、それも複数存在するということなのです。ここでは、メリットだけではなく、理解しておくべきデメリットについても、解説していきます。メリット及びデメリット双方を理解したうえで、クロスメディアマーケティングを実施するべきか、またどのような媒体を併用するべきか考えていきましょう。

【メリット】精度の向上

クロスメディアマーケティングのメリットは、精度の高い広告掲載ができる部分です。精度の高い広告とは、狙った顧客層へ的確にアプローチできること、商品や企業の特徴や表現したい事柄を、的確に表すことができるかなどに関係しています。クロスメディアマーケティングでは、特徴の異なる媒体を組み合わせるため、企業の意向に沿った宣材を作成することが可能です。複数メディアを介してマーケティングを実施するため、各媒体で異なる特徴を表現することもできます

また、費用面が柔軟に選択できるという部分も、精度の高いマーケティングには欠かすことができません。マス広告など、高額な費用が発生するマーケティングは、実施できる企業も限られますし、表現できる事柄も限られてしまいます。クロスメディアマーケティングであれば、使用媒体を柔軟に組み合わせることができるため、費用を適切に合わせることができ、よりよい宣材を作成することが可能です。

【メリット】枠の拡大による集客増

マス広告など、大勢に影響を与えることのできる宣伝・広告を掲載する枠は、数に限りがあります。地上波テレビであれば、大勢が見る時間帯、チャンネルや番組などは限られているため、比例して影響力を持つ枠も限られてくるのです。そのため、影響力を持つ枠は高額で取引されることになるため、利用できる企業・事業者も限られてしまいます。しかしクロスメディアマーケティングであれば、ある程度の影響力を持つ枠を複数活用することにより、マス広告に匹敵するほどの影響力を作り出すこともできるのです。枠の拡大により、集客や拡散も、大いに期待できます

また、複数媒体の枠を使用することにより、それぞれの顧客にリーチできる部分もメリットだと言えるでしょう。各媒体には、それぞれにユーザーが存在し、その媒体のみを使用している消費者も少なからず存在します。1つの媒体でマーケティングを実施する場合、その媒体を活用していない消費者にはリーチできなくなってしまうため、複数媒体の枠活用は、大きなメリットだと言えるのです。各媒体の特徴及び利用しているユーザーの特徴まで把握できれば、アプローチしたい層に合わせたより的確な媒体を選択することができます。若年層へアプローチしたいのであれば、SNS媒体を活用し、高齢者層へ向けたマーケティングを実施するなら、ニッチメディアを選択するなどです。ソーシャルメディアとニッチメディアを組み合わせることにより、かけ離れた「若年層」「高齢層」という2つの層に的確にアプローチすることができます。クロスメディアマーケティングは、組み合わせ方や内容により、大勢の集客も、異なる層へのアプローチも実現できるマーケティングです。

【メリット】メディア利用率への応用力

各メディア媒体は、時代や季節に応じて、利用率が大きく変化します。例えば、夏休みや冬休み、正月など長期的な休暇時期の場合、地上波テレビの視聴率が上昇するなどです。深夜帯や早朝のSNS利用率が低下したり、週末になるとオウンドメディアやその他ECサイトが盛り上がるなども含まれます。このような変動は、コンスタントなマーケティングの妨げになってしまうため、可能な限り避けなければならない事柄です。マーケティングを実施している最中、KPIを達成できる日もあれば、未達成に終わる日もあり、成果に波が出やすいとになります。

クロスメディアマーケティングでは、各メディアの利用率に、柔軟に対応することが可能です。複数媒体を活用するため、一方のメディアが不調の時期であっても、もう一方または別の複数媒体により、成果をカバーすることができます。また、年齢や性別によって左右される利用率も、適切にカバーすることが可能です。例えば、地上波テレビでマーケティングを実施したいと考えた時、X世代以上への効果が期待できる反面、以下の世代へのアプローチに不安を感じます。しかし、地上波テレビと合わせてソーシャルメディアを利用することにより、双方の利用率を補い、効果的なマーケティングを実施することができるのです。仮に、突然いずれかの媒体に関する影響力が失速したとしても、複数媒体を使用していることにより、リスク分散できているため、慌てた軌道修正や対応も不要となります。

【メリット】得意・不得意のサポート

クロスメディアマーケティングの大きなメリットの1つが、各媒体が持つ得意・不得意のサポートが可能になるという部分です。各媒体にはそれぞれ、得意なことと不得意な事が存在します。例えば、Twitterです。Twitterは、拡散することは得意でも、映像や写真による共感を生み出すことを不得意としています。注目を集め知名度の向上は期待できるものの、詳細な情報は発信できないため認知度の向上は期待できません。アナログメディアは、物質として存在するため、質感や形等で特徴・個性を表現することが得意です。物体として存在しているため、人の意識を惹きつけることも得意としています。一方で、短時間で情報を届けることを苦手としていますし、多くの工程を経由するため、コスト及びリーチ範囲も限定されるというデメリットを有しているのです。

複数媒体を活用するクロスメディアマーケティングでは、各媒体が持つ得意な部分であるメリットを多く得られるだけではなく、不得意な部分をその他の媒体でカバーすることができます。情報を届けるまでに時間を有する媒体を使用するのであれば、短時間で知名度を上げられるソーシャルメディアを活用し、時間経過によるインパクトの減少を防ぐなど多くの工夫が可能となるのです。同じソーシャルメディアでも、認知度を有した媒体と知名度向上を得意とする媒体を併用すれば、より効果的なマーケティングを実施することができます。

【メリット】コスト

クロスメディアマーケティングのメリットは、コストの管理や調整が容易になる部分です。多くのマーケティングには、大小異なるコストが発生します。SNSマーケティングであれば、自社アカウントにより無料でマーケティングを行うことができるものの、マス広告など他社が管理している媒体を利用する場合、コストは高額になってしまいます。使用媒体が限定されてしまうと、コストの調整が柔軟にできず、選択肢が限られてしまうためデメリットだと言えるでしょう。しかしクロスメディアマーケティングであれば、使用媒体を自由に選ぶことができるため、自社に適したコストに調整することができます

またオウンドメディアの影響力を上昇させることができれば、同じコストでマーケティング効果を上昇させることも可能ですし、他社との提携によりさらに効率的なマーケティングも実施することが可能になるのです。企業の実績や状況、商品の規模に応じてコストを柔軟に合わせられること、コスト以上のマーケティング効果を出すこともできるなど、クロスメディアマーケティングには多くの可能性が存在します。

【メリット】顧客の移動による媒体の活性化

クロスメディアマーケティングは、ただ複数の媒体を活用し、同じ情報を発信するマーケティングではありません。全ての媒体に関連する、異なる情報を発信するのがクロスメディアマーケティングです。そのため、1つの媒体だけでは、完結することができません。このような仕組みのため、マーケティングに利用する媒体間で、多くの人々が行き来するのが特徴です。各媒体のユーザー層に、それぞれアプローチするのではなく、媒体を行き来させ各媒体の利用率を上昇させることができます。1つ目の媒体から、2つ目の媒体へ顧客を移動させることにより、2つの媒体を活性化させることも可能なのです。

これは、メディアミックスと異なるポイントであり、クロスメディアマーケティングの大きなメリットでもあります。メディアミックスは、媒体が持つそれぞれのユーザー層に、アプローチすることが可能です。しかし、それぞれの媒体でマーケティングは完結するため、媒体間を行き来することがありません。異なるユーザーにアプローチすることができるものの、媒体の可能性を高めたり、媒体の活性化は見込めないのです。クロスメディアマーケティングであれば、顧客の移動による媒体の活性化から、媒体の可能性を高めマーケティング効率をさらに引き上げることが可能です。

【デメリット】離脱の可能性

複数のメディア媒体を活用するクロスメディアマーケティングは、離脱の可能性が高いというデメリットを有しています。媒体を移動するごとに、消費者の人数は減少し、最終地点には2~10%の人々しか到達しないというデータもあるほどです。クロスメディアマーケティングを成功させるためには、可能な限り離脱者を減らし、最終目的地点まで多くの消費者を誘導する必要があります。そのためにも、消費者の心理を深く理解しておく必要があります。手間をかけ、別媒体に移ってまでも「知りたい情報がある」と思わせなければならないのです。

【デメリット】管理・運用

クロスメディアマーケティングでは、複数の媒体を活用することにより、複数の媒体が持つメリットをそれぞれ受け取ることができます。媒体が持つ特徴を理解することにより、企業が求める多くのメリットを得ることができるのです。しかし、受け取るものは、メリットばかりではありません。各媒体が持つ、デメリットも受け取ってしまう可能性があります。例えば、媒体の管理及び運用に関するものです。各媒体にはユーザーが存在し、ユーザーの特徴が異なるため、それぞれに適した対応を実施していかなければなりません。電話窓口を設置する必要があるものや、問い合わせのメールやその他のツール設定が必要な媒体もあるのです。また、一方の媒体で許される内容が、もう一方の媒体では許されないケースもあります

ユーザーの年齢層や性別、その他特徴が関係しているため、使用する宣材も媒体ごとに変えていかなければならないのです。このような、媒体の管理及び運用は、媒体が増えれば増えるほど増加していきます。全ての媒体が紐づくクロスメディアマーケティングでは、1つでもずさんな管理・運用をしていると、連動して全ての媒体がネガティブな状態になってしまう可能性もあるのです。クロスメディアマーケティングでは、多くの媒体を連動させればいいというわけではありません。適切に管理できるものだけに限定し、各媒体の魅力を最大化するように努めていきましょう。

【デメリット】人選

マーケティングを実施する際、インフルエンサーの起用は、必要不可欠です。優れた影響力、訴求力を持っているため、マーケティングの成功率を高めてくれます。また、情報に関する技術や知識も持ち合わせているため、より効果的な宣材を作ることも可能です。複数の媒体を活用するクロスメディアマーケティングでは、媒体ごとに異なる人材を起用しなければなりません。Instagramで影響力を持つ人物が、YouTubeでも影響力を発揮するとは限らないのです。それぞれの媒体で活躍できる、優れたインフルエンサーを起用していかなければなりません。

しかし、インフルエンサーの起用は、容易ではないのです。インフルエンサーの不祥事、偽装など、関連トラブルが頻発しているため、これまで以上に慎重に選んでいかなければなりません。「有名」「フォロワー数」など、外見的な要素だけで起用するのは、非常に危険だと言えます。インフルエンサーを起用する際は、大勢のインフルエンサーを比較し、自社に最も適した人材を選択しましょう。その際、専門企業の助言を受けたり、インフルエンサーマーケティングに関する数多くの実績を持つ企業と連携することにより、質が高いだけではなく、効果的なインフルエンサーの活用術まで理解できるようになります。マーケティングの成功率に大きく影響するインフルエンサーは、慎重に適切に選択していきましょう。

思うように集客できない企業はクロスメディアマーケティングを実施してみよう!

 

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クロスメディアマーケティングには、多くのメリットが存在します。思うように「集客できない」、KPIを達成できないといった企業は、1度導入を検討してみるといいでしょう。実施する際は、媒体の選択はもちろん、起用するインフルエンサーにも注力してみてください。リスクを限りなく減少させ、マーケティングの成功率を格段に上昇させることができます。良質なインフルエンサーを見つける場合は、企業とインフルエンサーを繋ぐマッチングプラットフォームである「トリドリマーケティング」を利用してみましょう。10,000人以上の在籍インフルエンサーの中から、自社に最も適した人材を見つけることが可能です。

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