アウトバウンドマーケティングのメリットとインバウンドマーケティングとの違い

正反対の「アウトバウンドマーケティング」「インバウンドマーケティング」どちらを使用するべき?

DRMマーケティングなどの、古くから活用されてきたマーケティングの再注目や、最新機器・環境を駆使したインフルエンサーマーケティングの新たな活用術など、マーケティング界は日々目まぐるしい進化を遂げています。数百年前に誕生したマーケティングが、最新ツールの活用により、新たなメリットを生み出すようになったり、時代の変化に見事にマッチし、大きな成果をあげるようになることも珍しくありません。クラシックなマーケティングが再び活用されている中、最新マーケティングも次々と誕生しています。近年であれば、インフルエンサーを活用したインフルエンサーマーケティング、SNS媒体を活用したSNSマーケティングが主流であり、活躍の場を広げていますが、ABM(Account Based Marketing)やAIを活用したマーケティングも注目しておくべきでしょう。マーケターだけではなく、全ての経営者は、各マーケティングの特徴を正しく理解し、自社に最も適したマーケティングを選択していかなければなりません。自社商品・サービスの魅力を伝えるためには、適切なマーケティングの選択が必要不可欠なのです。

しかし、マーケティングには類似したものや、名称が似ているもの、特徴が相反するものなど判断に迷ってしまうマーケティングも多々存在しています。特に、相反する特徴を持ったマーケティングを見かけた時、「本当はどちらが優れているのか」「どちらを活用するべきなのか」選択に困った経験を持つ人も少なくないでしょう。「アウトバウンドマーケティング」「インバウンドマーケティング」も、相反する特徴を持っているマーケティングの1つです。双方のマーケティングには、それぞれメリットがあり、近年でも積極的に活用されています。時代の変化により、アウトバウンドマーケティングが優勢になったり、インバウンドマーケティングが増加するなど、立ち位置が変化し続けるマーケティングです。相反する特徴を持つマーケティング「アウトバウンドマーケティング」と「インバウンドマーケティング」は、どちらを使用するべきなのでしょうか。また、本当に優れているマーケティングは、いったいどちらなのでしょうか。今回は、最新ツールの活用により、新しい魅力を手に入れた2つのマーケティング「アウトバウンドマーケティング」「インバウンドマーケティング」について、ご紹介していきます。双方のメリット及びデメリットの解説から、最終的にどちらをしようするべきなのか、ご紹介していきましょう。

アウトバウンドマーケティング(OutboundMarketing)とは

アウトバウンドマーケティングとは、大勢の消費者へ向けたマーケティング手法です。自宅を訪問し、購入を促す訪問販売や、ダイレクトメールを送り、消費者の反応を待つものもアウトバウンドマーケティングに分類することができます。他にも、イベントの開催やテレビCM、雑誌広告など、消費者を極端に絞り込まず大勢へ向け情報を発信するのが、アウトバウンドマーケティングです。売り手側である企業が、見込み客となる大勢の消費者へ向け、積極的にアプローチを行っていく手法は、プッシュ型とも呼ばれています。現在、アウトバウンドマーケティングのようなプッシュ型マーケティングは、衰退していると言われています。

アウトバウンドマーケティングが主流のマーケティングとして扱われていたのは、インターネットやSNS媒体が誕生するもっとも前のことです。インターネットやSNS媒体が普及するまで、消費者の情報収集場所は極端に限られていました。消費者は、テレビや雑誌・新聞など、非常に限定的な媒体で情報収集を行っていたのです。そのため、企業が消費者に情報を届けようと思った時は、このような媒体に掲載すればよく、アウトバウンドマーケティングで頻繁に用いられた、マス広告が主流となっていきました。マス広告は、大勢に強制的に届けることが可能な媒体であり、消費者との双方向によるコミュニケーションはとれないものの、圧倒的な拡散力・影響力を有していたのです。

しかしインターネット環境の整備や、SNS媒体の爆発的な普及により、情報を送受信方法が大きく変化しました。消費者は様々な媒体から、多くの情報を自由に送受信できるようになったのです。さらに、アプリケーションやツールの発展により、情報のシャットダウンも容易になりました。興味があるもの、見たいものだけを選択し、受信することも可能になったのです。このような変化により、アウトバウンドマーケティングは、影響力を失い、衰退していると予想されています。

インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)とは

インバウンドマーケティングは、アウトバウンドマーケティングのように、大勢に情報を与え続けるマーケティングではありません。必要としているリードに、必要としている情報を提供し、自社商品・サービスを見つけてもらいやすくするマーケティングです。アウトバウンドマーケティングが、テレビCMや雑誌広告など、意識しなくても見られる場所でマーケティングを実施するのにたいし、インバウンドマーケティングは、消費者が検索など、意図的に探したり求めなければ見られない仕組みとなっています。そのため、不要な人に不要な情報を一方的に与えることがなく、消費者に受け入れられやすいマーケティングだと言えるのです。また、インバウンドマーケティングは、求められた時のみ、発動するマーケティングではありません。それではあまりにも受動的で、マーケティングとして非効率だと言えます。インバウンドマーケティングは、消費者が求める情報を提供し続けることにより、信頼関係を築くマーケティングです。長期的に関係を持ち、顧客として教育したり、不快信頼関係を築いていきます。信頼関係を築くことにより、訴求力のある情報発信が可能となりますし、消費者のロイヤリティ向上により、LTV(Life Time Value)を引き上げることも可能です。

インバウンドマーケティングの具体例についても、いくつかご紹介していきましょう。例えば、消費者自ら登録したインフルエンサーの更新連絡や、メルマガなどです。検索ツールを使用し検索したのち、上位に表示される情報も、インバウンドマーケティングだと言えるでしょう。本人が検索した文言、情報をもとに、今後必要とする可能性が高い情報を表示しているためです。

2020年の様子

アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングは、正反対の特徴を持つマーケティングです。そのため、一方が積極的に使用されれば、もう一方は「衰退している」と表現されることも少なくありません。実際に2020年現在は、インバウンドマーケティングが積極的に活用され、アウトバウンドマーケティングは「衰退している」と言われています。数年前まで、アウトバウンドマーケティングが、目立って使用されていました。その当時のインバウンドマーケティングは、表立った場所で注目されることは、ほとんどありませんでした。それが、2020年には反転し、インバウンドマーケティングが主流マーケティングとして、頻繁に取り上げられるようになったのです。

情報送受信の変化や、時代背景の影響により、アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングのポジションは、多少変化したと言えます。しかし、多くのメディアが紹介・解説しているように、アウトバウンドマーケティングが、急速に衰退しているとは断言できません。各メディアがこぞって、マス広告の弱体化を指摘しているものの、マーケティングの現状から想定しても、アウトバウンドマーケティングの衰退やマス広告の急激な弱体化を、肯定することはできないでしょう。

インバウンドマーケティングのメリットは昔から存在した

2020年、多くのメディアでアウトバウンドマーケティングの終焉を報告しています。マス広告を使った一方的な情報発信、それに伴う購買行動の促進によるマーケティングは、終了していくというのです。しかし、アウトバウンドマーケティングが、衰退の一途をたどっていると断言するのは、非常に不可解だと言えます。さらに、インバウンドマーケティングが突然、大きなメリットを生み出し、積極的に求められるようになったという点も、誤認があると言えるでしょう。

まず、インバウンドマーケティングは、突如メリットを発生させたマーケティングではありません。顧客へ情報を提供し、信頼関係を築いたのち販売するという行為は、非常に古くから実施されています。実店舗を構える飲食店、小売店などはほとんどの場合インバウンドマーケティングです。数十年運用されているような大手企業もまた、消費者とコミュニケーションをとり、意見を吸い上げ信頼関係を築いています。インバウンドマーケティングが急速に発展し、アウトバウンドマーケティングと取って代わったというわけではないのです。情報がスムーズに行き来できるようになり、インバウンドマーケティングが表立って紹介される機会が増えただけに過ぎません。もちろん、媒体やツール等の発展により、以前よりもインバウンドマーケティングが効率的に実施でき、メリットを得やすい環境になったことも関係していますが、多くのメディアが掲載しているほど、インバウンドマーケティングに大きな変化があったわけではないのです。

アウトバウンドマーケティングは衰退していない

また、インバウンドマーケティングの発展・繁栄の根拠として、アウトバウンドマーケティングの衰退を根拠としていますが、アウトバウンドマーケティングにもそれ程大きな変化があったわけではありません。各メディアが紹介・解説しているように、急速な衰退も、主流マーケティングからの撤退も断言できないのです。アウトバウンドマーケティングの衰退を裏付ける理由として、多くのメディアでは情報の受け取り方の変化を紹介しています。現代の消費者は、一方的に情報を公開されるマス広告へ嫌悪感を抱きやすく、アウトバウンドマーケティングがほとんど購買行動に結びつかないといったものです。さらに、得たい情報は、消費者自ら積極的に探すため、インバウンドマーケティングが効果を発揮しやすいといった記載も見られます。

まず、アウトバウンドマーケティングは、現在も変わらず、大きな影響力を持ち、その効果を認識している企業も少なくありません。そうでなければ、YouTuberなどのインフルエンサーに依頼するマーケティング、SNS媒体で度々表示られる広告を依頼する意味がないのです。アルゴリズムにより、興味を持ちやすいであろう広告が表示されている場合もありますが、消費者の絞り込みが甘く、インバウンドマーケティングとは言えないものも少なくありません。強制的に見せられる広告への、大きな嫌悪感は確かに存在するものの、それが購買行動にほとんど結びつかないとも断言できないのです。

多くの情報が行き来するようになり、一消費者であってもあらゆる事柄を瞬時に知ることができるようになった昨今、選択に対する恐怖心から、「大手」を求める傾向も強くなっています。「大手」とは、誰もが知る大手企業の事であり、消費者は知名度から判断します。情報が多すぎて判断できないため、「大手企業であれば問題ないだろう」といった思考です。このような心理状況を、決定回避の法則と呼びます。決定回避の法則が頻繁に発生していることは、インフルエンサーの影響力・活動領域の拡大からも証明されています。自身で決定することを避けるため、インフルエンサーに多くの選択を任せてしまうのです。アウトバウンドマーケティングやインバウンドマーケティングは、時代や媒体の変化により、多少特徴が変化しているものの、煽り立てるような大きな変化はありません。今も昔も、お互いにメリット・デメリットがあるということなのです。

アウトバウンドマーケティングのメリット・デメリット

アウトバウンドマーケティングは、一部メディアで記載されているように、衰退の一途をたどっているマーケティングではありません。現在も、適切な方法で実施することにより、大きなメリットを生み出すことのできるマーケティングです。ここでは、今もなお色あせないアウトバウンドマーケティングのメリットと、注意しなければならないデメリットについて、解説していきます。「流行っているから」「ネット記事で良いと書いてあったから」などと、曖昧な項目によりインバウンドマーケティングを選択するのではなく、各マーケティングのメリット及びデメリットを理解したうえで、活用するマーケティングを選択していきましょう。

【メリット】知名度の向上

アウトバウンドマーケティングは、消費者を極端に絞り込みません。大勢の消費者に接触させ、顧客となり得る消費者の、分母を増加させるマーケティングです。そのため、即効性があり、知名度の向上が期待できます。「知名度が高いだけでは購買行動に繋がらない」という意見が、インバウンドマーケティングを推奨する大半の意見となっていますが、知名度のない商品こそ、購買行動を促すことは難しいと言えるでしょう。知名度が低いまたはほとんどないという状況は、認識されていないという状態です。その商品がそこに存在しないと思われているのですから、購入・利用されるわけがありません。

知名度と、購買行動に関する具体例を解説していきましょう。現在の日本では、1つの商品に、多くの企業が参戦しています。成分が類似していたり、効果が同様の商品も、多数存在するのです。商品を購入しようと思った時、多くの種類が存在した場合、消費者はどのように選択しているのでしょうか。もちろん、成分を見たり、同様の成分であれば低価格のものを選択する人もいます。しかし大半の人は、知っている商品つまり、知名度を持っている商品を選択するのです。このような状況は、迷えば迷うほど、顕著に表れます。これが、決定回避の法則と呼ばれる心理状態です。

【メリット】決定回避の法則

選択肢が多すぎる時、人は決定することを意図的に避ける傾向にあります。2つのうち、どちらか1つを選ばなければならない状況より、100個から1つを選ぶ状況に苦痛を感じやすく、避ける傾向があるという事です。このような心理状態を、決定回避の法則と呼びます。多様性が認められ、「自由な選択」「他者とは異なるオリジナリティ」「唯一無二」など、現代は選択肢が多いことこそ幸せであり、皆それを望んでいるとふれまわっていますが、決してそうとも限らないのです。

各マーケティングを縮小し、1人1人に合った価値・商品を提供しようと努めるインバウンドマーケティングは、個人に合わせることができる優れたマーケティング方法だと認識されていますが、その分多くの同類商品を生み出してしまいます。消費者は自ら多くの情報を集めることができるため、同類商品を比較し、インバウンドマーケティングにより商品・サービスを宣伝される中で、本当にストレスを感じることがなく、何かを選択することができるのでしょうか

「決定回避の法則」は昔の心理状態であり、多様化を求める現代には通用しないといった意見も見られます。しかし、インフルエンサーと呼ばれる人物たちが影響力をもち、マーケティングに活用されている現実から考えて、決定回避の法則は現在もなお発生している心理状態です。選択肢は増え続け、多くの情報から取捨選択することを避けたいがために、消費者はインフルエンサーの選択を採用しています。商品・サービスを選択するよりも、それ程多くはないインフルエンサーを選ぶ方が、ストレスなくまた容易だからです。アウトバウンドマーケティングは、決定回避の法則を発生させることがありません。なぜなら、企業からの一方的な情報提供のため、選択肢が多すぎないためです。

【メリット】単純接触効果/現状維持の法則

アウトバウンドマーケティングでは、露出の多さ、面積の大きさが重要となります。より大勢が目にする可能性の高い場所に、掲載することが重要なのです。その理由は、リードの分母を増加させ、必然的に分子の数を上昇させるためです。このような方法は、購買行動に結びつかないという評価・意見も少なくありません。訴求力を持っていない広告は、現代では受け入れられにくく、消費者の行動を促しにくいと言われています。つまり、消費者と無関係、無関心の広告を見ても、消費者の消費行動には繋がらないというのです。

しかし、「単純接触効果」「現状維持の法則」により、無関係・無関心の広告が購買行動に結びつく可能性も否定できません。単純接触効果とは、接触する回数が増えることにより、警戒心が解かれた好意的になる心理状態です。何度も目にしたり、触れ合ううちに、好感を持つようになります。なんとなく大手企業の商品を手に取ってみたり、多くのインフルエンサーが宣伝していた商品が気になりだす心理は、単純接触効果に該当するものです。意識していなくても、脳内に刷り込まれ、知らず知らずのうちに選択肢に浮上しています。そのため、アウトバウンドマーケティングは、分母だけではなく、分子の増加にも期待ができるマーケティングです。

単純接触効果により1度でも購入・利用した後は、現状維持の法則により、リピーターになることが期待されます。人間は、大きな変化がない限り、現状を変えようとはしません。特に日本人は、安心・安定を好むため、現状維持の法則が顕著に見られます。選択に迷った時は、より「失敗したくない」という意識が働くため、これまでと同じものや、大手企業が提供するものを選択してしまうのです。アウトバウンドマーケティングは、単純接触効果に加え、現状維持の法則に関する心理状態も活用しているため、新規顧客の獲得だけではなく、既存顧客の維持にも役立つマーケティングだと言えます。

【デメリット】広告にたいする嫌悪感

自主的に多くの情報を集められるようになった昨今、企業が提示する広告への嫌悪感は、日々増加しています。必要としていない情報を、予期せぬタイミングで与えられるのですから、消費者がストレスを感じても仕方がありません。アウトバウンドマーケティングは、大勢の消費者に、より多くの情報を届けることを目的としたマーケティングです。そのため、嫌悪感を持たれてしまうことも多々あり、マーケティングにおけるデメリットだと言えるでしょう。

しかし、嫌悪感を持たれる広告は、アウトバウンドマーケティングに関連した情報に限ったことではありません。インバウンドマーケティングで提供される情報、表示される広告もまた、嫌悪感の対象となっています。インターネットやSNS媒体で表示される広告や情報は、消費者が過去に検索した文言に紐づけられているものです。つまり、インバウンドマーケティングとして、良かれと思って提供されている関連広告・情報だと言えます。このような個人個人に合わせた情報・広告にも関わらず、利用者の約30%以上が「不快」「しつこい」といったネガティブな印象を持っているのです。テレビCMへの嫌悪感が約12%、雑誌広告にいたっては5.2%ということからもわかるように、ターゲティングされたインバウンドマーケティング広告への嫌悪感が凄まじいことがわかります。広告への嫌悪感は、アウトバウンドマーケティングだけではなく、インバウンドマーケティングを実施するうえでも無視できない事柄だと言えるでしょう。

【デメリット】コスト

アウトバウンドマーケティングの大きなデメリットの1つが、コストです。アウトバウンドマーケティングでは、より多く場所、大勢が見るであろう場所に、できるだけ長期的に広告を掲載する必要があります。なぜなら、マーケティングに接触する消費者の人数を、増やす必要があるからです。広告等を長期的に掲載する方が、より多くの消費者に情報を届けられる可能性があります。しかしこのような戦略を成立させるためには、多額のコストが発生してしまうのです。

アウトバウンドマーケティングが広告を掲載したり、マーケティングを実施する場所の多くは、地上波メディアのスポンサーかCM、雑誌やSNS媒体のトップ画面に表示させる広告などでしょう。このような場所を活用するためには、数百~数千万円のコストが発生することも珍しくありません。表示期間や、採用する人によって、さらに高額になることもあるのです。マーケティングに、これだけのコストをかけられる企業は、それ程多くないでしょう。多くの企業、事業者も気軽に実施できるマーケティングではないという部分が、アウトバウンドマーケティングの大きなデメリットだと言えます。

【デメリット】優れた枠の確保

大勢に見てもらえる可能性が高い場所、影響力の強い広告掲載枠は、限られています。同じ地上波テレビのCMでも、視聴者の多い時間帯や、大勢が視聴する可能性の高い番組は、非常に限られており、その場所に長期的に広告を掲載することは、大変困難だと言えるのです。優れた枠を押さえるためには、様々な工程・手順をふむ必要があり、さらに高額なコストも発生します。大手企業であっても、容易に手に入れることはできないのです。

アウトバウンドマーケティングでは、露出の多さ、接触する可能性の高い場所への掲載が必要不可欠となるため、少ない枠はデメリットだと言えます。しかし、SNS媒体の普及、インターネット環境の整備は、アウトバウンドマーケティングにとっても追い風となっています。なぜなら、影響力を持つ枠が、増加しているからです。これまで、テレビや雑誌などマス広告と呼ばれる場所が、優れた枠の大半を占めていました。現在では、インターネットや各インフルエンサーのSNS媒体も、それらに匹敵するほどの影響力を持つ枠に成長を遂げているのです。アウトバウンドマーケティングのデメリットの1つである、優れた枠の確保は、以前よりも解消されつつあります。今後は、これまでのアウトバウンドマーケティングのやり方である地上波テレビや雑誌媒体等に囚われるのではなく、影響力を持つ枠を固定概念なく見極め、積極的に取り入れていく必要があるでしょう。

インバウンドマーケティングのメリット・デメリット

ここからは、インバウンドマーケティングのメリット及びデメリットについて、解説していきましょう。インバウンドマーケティングは、アウトバウンドマーケティングのデメリットを補うようメリットや、アウトバウンドマーケティングが適さなかった企業だからこそ適している項目も存在します。アウトバウンドマーケティングとは異なる特徴、メリットを持っているからといって、すぐに取り入れてしまうのではなく、メリット及びデメリットを理解したうえで、比較検討してみましょう。

【メリット】認知度の向上

アウトバウンドマーケティングのメリットは、知名度の向上ですが、インバウンドマーケティングは認知度の向上が期待できます。知名度は、広く大勢に知れ渡ることで、その内容までを含みません。つまり、名前は聞いたことがあるけれど、何に使用するものなのか、どういった特徴を持っている商品なのかなど、詳しい状態は伝えられないのです。一方インバウンドマーケティングは、消費者が求めた時、より詳しい情報を提供します。他社との違いや、商品の特徴、使用用途など消費者が知りたいと求めた情報のすべてを提供するマーケティングです。そのため、商品・サービスの認知度を向上させることができます。

商品・サービスの認知度を向上させることにより、消費者は正確に選択することができるようになるのです。類似する他社商品と比較する際も、なんとなく「大手」商品を選ぶことなく、自身に最も適したものを選択することができるようになります。確固たる理由により選択しているため、商品への愛着が生まれ離脱率も減少させることが可能です。また、心から優れていると確信して使用することから、消費者自ら進んで宣伝することも珍しくありません。インバウンドマーケティングは、ロイヤリティの高い顧客獲得に適したマーケティングです。

【メリット】潜在層の発掘

インバウンドマーケティングは、潜在層を発掘する際効果を発揮します。潜在層とは、まだ商品を知らない、認知していない層のことです。商品を知らないからといって、顧客となる可能性が全くない人々ではありません。現代は、情報や商品が膨大に存在しており、その中から一個人が必要としているものや、必要になるであろうものを探し出すことも容易ではないのです。そのため、インバウンドマーケティングで実施されている、アルゴリズムによる情報提供は、有益な働きかけだと言えます。

インバウンドマーケティングで消費者に提供される情報は、当事者にとって全く無関係なものではありません。検索した文言、以前購入した商品に関連したものなどが提供されるため、消費者が必要とする可能性が非常に高いものなのです。アウトバウンドマーケティングのデメリットで解説した「広告にたいする嫌悪感」がインバウンドマーケティングでも発生する要因は、情報を提供するリードの絞り込みが不十分だからです。より大勢に情報を提供しようとする、アウトバウンドマーケティング的な広告を作成することにより、インバウンドマーケティングの良さを消しています。インバウンドマーケティングを行う際は、常に消費者の目線に立ち、必要とする可能性の高い消費者に届けられるものを作成していきましょう。

【メリット】コスト

アウトバウンドマーケティングのデメリットとして紹介した「コスト」は、インバウンドマーケティングの強みでもあります。インバウンドマーケティングは、提供する人々を正確に絞り込んで行うため、過度な露出も、それらに関わる運用コストも適切に抑えることができるのです。必要最低限の人々に、必要最低限の良質な情報を提供するインバウンドマーケティングは、大々的に露出を増やしたり、また影響力を持った人材を採用する必要もないため、大手企業以外でも容易に実施することができるマーケティングだと言えるでしょう。

【デメリット】影響力

インバウンドマーケティングのデメリットは、影響力です。限られた消費者に情報を提供するインバウンドマーケティングは、アウトバウンドマーケティングと比較しても、影響力は非常に限定的だと言えます。関連事項を検索、利用していない層には、情報を届けることができず、一切関係を持つことができないのです。そのため、購入を迷っている時など、決定打に欠けるマーケティングだと言えます。

選択に迷っている消費者は、失敗を避けたいという心理が強いため、成分やコストなどの理性的な情報よりも、知名度や大手といったわかりやすい情報を尊重するのです。また、大勢が利用しているだろうという大手への期待感から、より大々的な広告を打っている商品が選ばれがちになります。インバウンドマーケティングの影響力の乏しさを補うため、訴求力を持った情報発信を行うべきでしょう。例えば、インフルエンサーを起用し、説得力を持たせたり、消費者との接触点を増やすなどです。求めていない人、無関係な人に情報を届けてしまうのは、アウトバウンドマーケティングになってしまうため、消費者を適切に想定し、想定した消費者に接触する可能性の高いインフルエンサーを起用してみましょう。

【デメリット】時間

インバウンドマーケティングは、大々的に広告等を掲載するわけではないため、情報を届けるまでに時間がかかってしまいます。興味がある人、情報収集に積極的な層の場合はこの限りではないものの、知名度や認知度を上げるためにはそれ相応の時間が必要となってしまうのです。しかし、アウトバウンドマーケティングよりも、認知度を上げやすく、1つでも接点があれば、より確実に認知度向上から、購買行動に結びつけることができるでしょう。

【デメリット】インフルエンサーの資質

インバウンドマーケティングでは、訴求力・影響力を持つインフルエンサーが積極的に起用されます。低コストで活用でき、想定した層へ的確に影響を与えることができるため、インバウンドマーケティングにはインフルエンサーが適任だと言えるのです。しかし、マーケティングの成功には、インフルエンサーの資質が大きく関わってきます。適切なインフルエンサーを起用しなかった場合、時間がかかるばかりか、多くのメリットを失ってしまう危険もあるのです。インバウンドマーケティングを成功させるためにも、良質なインフルエンサーを採用することに注力してみましょう。

インフルエンサーの起用に自信がない、多すぎて選べないという企業は、企業とインフルエンサーを繋ぐマッチングプラットフォームの利用がおすすめです。大勢のインフルエンサーの中から、自社に最も適したインフルエンサーを採用することができます。マッチングプラットフォーム「トリドリマーケティング(旧コラボマーケティング)」は、インフルエンサーの在籍数、企業との提携数が断トツで多く、柔軟なマーケティングが可能です。お試しとして、無料で利用できるサービスも用意されているため、テスト運用として活用してみてもいいでしょう。

メリット及びデメリットを参考にアウトバウンド・インバウンドを使い分けてみよう!

アウトバウンドマーケティングにも、インバウンドマーケティングにも、それぞれにメリットが存在します。多くの記事で紹介されているように、アウトバウンドマーケティングが急激に衰退しているわけでもなく、インバウンドマーケティングが突然複数のメリットを持つようになったわけでもありません。マーケティングの選択は、正しい情報を集め、メリット及びデメリットを理解したうえで、個々に判断していくものです。仮にデメリットがあったとしても、インフルエンサーの採用などそれらを補う創意工夫により、可能性を狭めることなく実施することも可能です。アウトバウンドマーケティング、インバウンドマーケティングその他のマーケティングを柔軟に使いこなし、多くのメリットを手にしていきましょう。

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