Facebook広告の種類と費用から運用方法と効果まで徹底解説

Facebook広告について気になる点を徹底解説

Facebookを利用していると広告が表示されることにお気づきの人も多いのではないでしょうか。あの広告はFacebookが適当に企業をピックアップして表示させているわけではありません。企業がFacebookに料金を支払うことによって、任意のユーザーに対して自社の広告を表示することができるシステムとなっています。まずはFacebookの広告を表示させる効果を知るためにも、Facebookはどのような利用者層が利用しているのかや、どういった位置に広告が表示されるのかを一度確認してみましょう。

Facebookの利用者層は?

Facebook日本国内では月間のアクティブユーザーが3,000万人を超え、多くの人が利用しているSNSとして広く知られています。現在では登録人数の上昇率はその他のSNSに比べてそれほど高くありませんが、それでも月間アクティブユーザー率は50%を超えるなど、若年層だけではなく高年齢のユーザーも多いといった特徴を持っています。

一般的にSNSの利用者というと若年層が多く、当然ながらSNSに表示される広告も若年層の消費行動を促進するものが主流になっています。しかしFacebookの場合は、他のSNSに比べて40代以降の利用が多いSNSです。10代や20代が主流のInstagram、30代が主流のTwitterよりも幅広い世代に対して広告が訴求力を発揮できるSNSであると言えるでしょう。

Facebook広告が表示される場所

Facebook広告は、ユーザーがPCを使っているかスマートフォンを使っているかによって表示される場所が異なります。PCを使ってFacebookを閲覧している場合、Facebook広告はタイムラインのニュースフィード内だけではなくタイムラインの横にあるサイドメニューにも表示されます。ニュースフィードの場合はユーザーが一般的に閲覧できる場所にあるのでクリック数が上がる傾向にあります。一方、サイドメニューの場合はクリック数はタイムラインに表示される広告ほどではないものの、ニュースフィードの広告と違って流れることなく常時表示されるためユーザーの認知度を高めるブランディングに活用することができます。

一方、スマートフォンの場合はサイドメニューが表示されないため必然的にFacebook広告の表示場所もニュースフィード内になります。ニュースフィードの表示される広告はPCでもスマートフォンでも流れていってしまうというデメリットはあるものの、スマホで閲覧している場合は画面全てを自社の広告とすることができるためインパクトが高いというメリットを享受することができます。

SNSの広告を使うメリット・デメリットは?

ところで、今まで「広告」というとテレビ広告や電車の車内広告、もしくは雑誌に掲載される雑誌広告が主流でした。特に雑誌広告に関しては雑誌の読者層に合わせた広告を掲載できるため他の広告と比べてもターゲティングの精度が高いという特徴もありました。しかし、現在ではテレビ広告や車内広告はもちろん、雑誌広告よりもSNS広告の方に優先して予算を割いているという企業も少なくはありません。では、SNSの広告を使うことによってどのようなメリットとデメリットを享受できるのでしょうか。それぞれ解説していきます。

【メリット】安価で広告ができる

SNS広告のメリットは、なんといっても安価で広告できるという点です。Facebookの詳細な費用に関しては後程詳しく解説していきますが、テレビや雑誌、あるいは街中に掲載する看板の広告と比べて費用を低く抑えることができます。

すなわち予算に余裕を持たない中小企業やベンチャー企業が低コストで広告を打ち出せるのはもちろん、大企業も広告のコストを抑えることによってその他の部分の予算に余裕を持たせることができるというメリットもあるのです。SNSで広告を流すからといって、テレビや雑誌といった従来の広告を全て削除することはできませんが、それでも今までよりも低コストで新商品や新サービスのPRができたり、企業の認知度を上げたりできるのは大きなメリットであると言えるでしょう。

【メリット】ターゲットを絞りやすい

さらに、SNS広告にはターゲットを絞りやすいというメリットもあります。従来の広告であれば、雑誌広告は「メイクに興味がある20代女性向けの広告を掲載する」や「時計が好きな30代の男性に向けた広告を掲載する」のようにある程度のターゲティングが可能でしたが、SNSの広告はその比ではありません。

SNS広告は、SNS内の投稿内容やインターネットの検索履歴を参考しながら、企業広告に興味を持っていそうな人に対してターゲティングしつつ表示させることができます。すなわち同じ20代の女性が同じサイトを見ていても、旅行や観光に関する広告が表示される人もいれば、ファッションやコスメに関する広告が表示される人もいるのです。

これはSNS広告が持つ、今までの広告にはないメリットとしてよく知られています。企業側としては同じくらいの予算をかけて100人に広告を届ける時、100人のうち20人しかターゲットがいない表示方法よりも、100人のうち90人がターゲットとなる表示方法を選択するのは当然のことでしょう。

【メリット】知名度アップにも購入促進にも利用可能

従来までの広告であれば、テレビであれば15秒~30秒、雑誌であれば見開き1ページなど広告が表示される時間や場所に厳密な制限がありました。そこに対して情報を詰め込み過ぎても消費者が興味を示すことはないので、必然的にブランディング戦略に特化した広告にするか、消費者の消費行動を促進するような内容の広告にするかを選択しなければなりませんでした。

しかし、SNS広告の場合は従来の広告よりも自由度が高くなっています。音声の入っている動画を広告として表示させることもできますし、広告をクリックすることでオンラインサイトに遷移するようにしておけば、ブランディングと消費行動の促進を一気に行うことが可能です。低コストで表示させつつ、果たせる役割が多いという点で従来の広告よりも優れていることが分かるでしょう。

【デメリット】頻繁に更新する必要がある

一方、SNSの広告はテレビや雑誌の広告と比べて頻繁に更新しなければなりません。雑誌であれば基本的に月に一度の発行であり、テレビであっても一日に広告が放送される回数はそれほど多くありません。しかしSNSの場合は一日に数回広告を目にする人も多いため、同じ広告をいつまでも流していてもすぐに飽きられてクリック数が減少してしまいます。

クリック数が減少してしまったり読者の興味が引けなくなったりすると、そもそもコストを払って広告を表示させている意味がなくなってしまいます。そのため読者を飽きさせないように頻繁に広告内容を更新する必要があり、従来の広告と比べると制作コストが高くなってしまうという難点があります。

【デメリット】テレビなどよりリーチ数は低い

SNS広告の従来の広告とは違う特徴として、大多数の人に対して目に入るよりも広告に対して興味を持ち実際に消費行動に移りそうな人に集中的に表示させるという特徴があります。そのため広告を見た人の中から実際に購入する人の割合は、必然的に従来の形式の広告よりも高くなります。

しかしながら、そもそも広告を表示させる人をターゲティングしてしまうため従来の広告よりも見る人の母数にあたるリーチ数が低くなってしまいます。すなわち、どうしても元々商品やサービスに対する関心がある人に対して、内輪の空気感が出来上がってしまうのです。そのため広告から消費行動に移る割合は高くても、新規の顧客を捕まえるのは不得手になってしまいがちです。

従来の広告であれば「自分は興味ないけど、今度の友達の誕生日に買っても良いかもしれない」や「自分は買わないけど友達が好きそうだから紹介してみよう」という行動を起こせる可能性がありましたが、SNS広告はターゲティングの精度が高いがゆえに機会損失してしまう恐れがあるのです。

Facebook広告の運用方法と効果について解説

SNS広告に関する一般的なメリットとデメリットを解説していきましたが、少々デメリットはあるとはいえSNS広告が有効であるということは紛れもない事実です。SNS広告を単独で打ち出してしまうとリーチ数が少ないことによって近い将来消費者数が頭打ちとなってしまうリスクはあるものの、テレビや雑誌の広告と併用していくことでさらに質の高い広告を提供しながら消費者を惹き付けることが可能になるでしょう。

では、SNS広告の中でもFacebook広告は、どういった運用方法があり、それぞれにどのような効果が期待されているのでしょうか。実はFacebook広告には大きく分けて3つの目的に合わせた広告カテゴリがあり、その中で目的に合わせて細分化されることによってさらに11種類の広告が用意されています。それぞれについて詳細を見ていきましょう。

目的①認知

企業が使うことが多い広告カテゴリとしては、認知が最多であると言われています。このカテゴリはその名の通り、企業が自社を今までよりもさらにブランディングしたい時に使われます。認知カテゴリの広告には「認知度のアップ」と「リーチ」の2種類があります。

このうち、認知度のアップは興味を示す可能性が高い人に広告を表示させることができます。先ほど紹介したようにSNSへの投稿内容やブラウザの検索履歴、あるいはFacebookに限らずその他のSNSも含めた広告のクリック傾向などから分析され、興味を示しそうなユーザーに対して自社の広告を表示させます。

リーチは、認知度のアップよりもさらに範囲を広げて興味を持ちそうな人に限らずさらに多くの人に対して広告を配信することを目的とする広告手法です。興味を持たない人にも広告が配信されるため実際に消費行動に移る割合は低いものの、従来のテレビ広告などと同様に幅広い範囲の人に届けることによって届けた本人の周りの人の消費行動を促進する効果を期待することができます。

目的②検討

検討のカテゴリとしては、トラフィック・エンゲージメント・インストール・動画の再生数・リード獲得・メッセージの6種類が存在しています。それぞれの目的が違っているので、Facebook広告を設定する際には意図した内容を設定するようにしましょう。

トラフィックは、広告をクリックしたユーザーをFacebook外も含めたページに遷移させることができる広告です。遷移先のページを自社のECサイトにしておけば広告に掲載した商品が売りやすくなりますし、あるいはユーザーの興味を惹くような広告を掲載しておいて、遷移先のページで詳しく紹介することによって広告よりも多くの情報をユーザーに与えて認知度を高めることもできます。

エンゲージメントでは、企業の広告をさらに多くのユーザーページに表示させることによりアピール範囲を広げることを狙うことができます。エンゲージメントを選択するとコメントやシェアを含めた「投稿のエンゲージメント」、いいね!の数を増やす「ページへのいいね!」、イベントへの出欠を促す「イベントへの参加へを増やす」の3つからエンゲージメントの対象を選ぶことができます。どの方法によってユーザー内で拡散させるのが効果的なのかを考えて選ぶと良いでしょう。

次にインストールは、主にアプリのインストールを促す時に使われる広告種別です。広告をクリックもしくはタップすることにより、ユーザーをアプリをインストールすることができるページに遷移させることができます。スマホゲームの広告など、クリックしただけで簡単にインストールすることができる広告がこれにあたり、ユーザーとしては気になるゲームをわざわざApp StoreやGoogle Play内で検索しなくても簡単にインストールできるため利便性が高い広告だと考えられています。

動画の再生数は、企業が投稿した動画の再生数動画を促すような広告種別です。通常、企業が用意している動画は一度再生が終わると「気になる方はここをクリック」などの表示が出て違うサイトに遷移させるものが多いものの、こちらを選択することによって「もう一度再生する」などの機能が使えて動画の再生数を上げることができます。動画の再生数を上げるということはユーザーに対して分かりやすく企業の伝えたい情報を伝えることができるだけではなく、消費者が自発的に再生を繰り返しているということで消費者の中で知らず知らずのうちに企業に対する興味や関心をかきたてる効果も期待されています。

リード獲得広告とは、ユーザーのリードを獲得し新規顧客の獲得や潜在顧客の情報の入手に役立てることができる広告です。リード獲得広告を使うことでニュースレターの購読、価格の見積もりやフォローアップといったビジネスに役立つ情報を入手することが可能です。これによって新規顧客を獲得することはもちろん、既存の顧客の関心を知ることが可能になるのがメリットだと言われています。特に既存の顧客に関しては登録時のアンケートを除くとなかなか現時点でのリアルタイムな関心を知ることは難しく、既存の顧客に向けた戦略を立てづらいと言われているため、それを補うためにリード獲得広告を利用する企業は少なくありません。

最後にメッセージとは、Facebookの機能の一つであるMessengerに顧客を誘導することによって購入を促進するだけではなく顧客が抱えている課題を入手したり顧客の問い合わせを引き出して顧客の利便性を高めることができる広告種別です。メッセージを目的として設定すると、顧客の中でも特に広告に反応してメッセージを送ってくれる可能性が高いユーザーにリーチし、現在の検討段階をさらに進めて具体的な消費行動になるように後押しすることができます。「商品について気になる点があるが、購入することを検討している段階なので企業の問い合わせ窓口に質問するのは躊躇する」という検討段階にいる消費者の疑問を積極的に企業側から働きかけて解消することにより、顧客が安心して消費行動に移れる環境を作成するのが目的です。さらに新規顧客だけではなく既に商品を使っていて不便を感じているがお客様窓口に投書するほどではないと考えているような既存の顧客の不満を吸い上げることもできるため、リード獲得投稿と同様に企業から重宝されている目的の一つです。

目的③コンバージョン

コンバージョンとはマーケティング用語の一つであり、「Webサイトで獲得できる最終的な成果」を意味する単語です。ただし最終的な成果は状況によって異なり「ユーザに購入させること」をコンバージョンとしている場合もあれば、「単に認知度を上げること」あるいは「ユーザーが周りの人に対して広告を話題にすること」をコンバージョンとしている場合もあるので、状況によって意味が微妙に異なる場合があります。

Facebook広告の場合は、目的はどうであればコンバージョン行動を促進させる効果があると言われています。広告の内容により消費行動を促進させる広告や資料の請求数を増やす広告などありますが、コンバージョンを詳細に設定することによってユーザーのフェーズをさらに先に進めることが可能になります。幅広いフェーズのユーザーがいる時に役立つ広告種だと言えるでしょう。

コンバージョンの中には全体的なフェーズを進めるだけではなく、カタログ販売という企業があらかじめ作成しておいたカタログからの販売を推奨することができる広告もあります。これは検討段階にいる消費者に対して、消費者の好みに合いそうな商品を表示させることによって消費者の興味を惹き、実際の消費行動を促進させることができる広告種別です。多くの商品を抱えている企業こそ、このカタログ販売を選択することの恩恵を受けることができるでしょう。商品数が多い企業の場合、ECサイト上でも絞り込み検索やカテゴリ検索などの検索方法を充実させているケースは多いですが、一方で消費者目線で考えると絞り込み検索に使われている用語が専門的すぎて分かりづらかったり、複数の商品を探している場合には絞り込み検索自体が面倒に感じられてしまうことも少なくはありません。しかし、このカタログ販売を選択しておくことによって、カテゴリにとらわれずに消費者の今までの閲覧履歴などを踏まえて柔軟に好みに合いそうな商品を提案できるというメリットがあります。結果として、消費者の利便性を最大限まで高めることができ、今まで以上に消費行動を促進することができるでしょう。

最後の広告種別は、来店数の増加と呼ばれるカテゴリ種別です。この機能を使う際には事前に設定画面で企業の所在地を設定しておく必要がありますが、それを設定しておくことによって店舗やイベント会場の近くにいる消費者がFacebookを開いた時にアピールすることが可能になります。自分が住んでいる場所や勤務地の近隣で行われているイベントに関しては普段から積極的に情報を収集しているユーザーであっても、たまたま立ち寄った土地に対してはそうしたイベント情報を知らないというユーザーも少なくないでしょう。しかし、この来店数の増加を選択しておくことで、たとえば出張先でたまたま行われている好きなブランドのイベントにユーザーを参加させることが可能になるのです。ユーザーとしては自分の興味があるイベントを見逃さなくてすみますし、企業としても出先でまでイベントに足を運んでくれる熱狂的な顧客を逃してしまうリスクを低減させることができます。ユーザーと企業の双方にメリットを与えてくれる広告種別であることが分かるでしょう。

Facebook広告を利用した際の費用は?

先ほどの、SNSの広告は従来のテレビ広告や雑誌に掲載する広告と比べてコストを抑えつつもターゲティングしながら広告を掲載することができるというメリットを紹介しました。では、実際にFacebookの広告を利用する際の費用はどのくらい必要なのでしょうか。Facebook広告を利用する際に考えておきたい予算、また課金対象によって必要な費用について紹介していきます。

Facebook広告を利用する際の予算

Facebookを利用する際、予算は2つのタイプから選択することができます。1つ目のタイプは1日ごとに課金されていくタイプで、2つ目は自分で指定した掲載期間の通算予算を設定する方式です。この予算は自分が設定した条件が達成された時にだけ発生するため、万が一効果が得られなかった場合に予算だけがかさんでしまうという心配をする必要はありません。

さらに、企業の想定より効果が大きかった場合でも事前に設定した予算を超えて広告が表示されてしまい想定していなかった支払額が請求されるということもありません。広告の効果が高く予算を早々に消化してしまった場合は、単に広告がFacebook上に表示されなくなってしまいます。もちろん、表示されなくなってしまうといくら費用が発生しなくても意味がないため余裕を持って予算を設定しておく必要がありますが、予算を超えないという点で企業にとって安心して使える計算方式だと言えるでしょう。

主な課金対象

Facebook広告において課金対象となるのは主にクリック課金・インプレッション課金・最適化インプレッション課金の3つのアクションです。それぞれのアクションの詳細と、それぞれのアクションを設定する時に覚えておきたい注意点について設定の前にしっかり確認しておきましょう。

まずクリック課金ですが、これはその名の通り広告がクリックされた時点で条件が達成したと見なされ費用が発生する課金方法です。Cost Per Clickあるいはその頭文字をとってCPCと呼ばれることもあります。このクリック課金は主にECサイトへの遷移やアプリのインストール数を伸ばすことを目的とした広告に対して設定することが多いですが、一方で注意しておきたいのは広告をクリックする人が絶対に広告のターゲットであるというわけではない点です。

そもそも、誤って広告をクリックしてしまう人は決して少なくありません。PCのみでFacebookを利用している場合はそれほど誤クリックをすることはなくても、主にスマホでFacebookを閲覧していると誤タップの回数は増えてしまうでしょう。特に通勤時間の電車内などでFacebookを閲覧している場合は、誤ってタップする人の割合も増えると言われています。クリック課金は単に指定したサイトやアプリのインストール画面に遷移した時点で企業に課金される広告ですので、企業としてはクリック数が増えて支払いコストは高くなっているにも関わらず効果を得られないと感じられることもあるでしょう。特に広告設定時のターゲット設定が誤ってしまうと誤タップ以外にも本来ターゲットとはしていない人がクリックもしくはタップしてしまう割合は高くなってしまいがちですので、最初の設定時のターゲティングをしっかり行うことが必須となります。

次にインプレッション課金とは、クリック課金のCPC(Cost Per Click)に対してCPM(Cost Per Mille)と呼ばれる課金方法です。インプレッション課金では、Facebook広告がユーザーのニュースフィードあるいはPCで閲覧している場合はタイムラインの右側に位置する広告枠に初めて表示されたインプレッション回数を計算することによって発生する課金のことを言います。クリック課金の場合はクリック1回ごとの単位で費用が発生するのが一般的ですが、このインプレッション課金の場合は表示された回数が1,000回となるのが1セットとなり、1,000回ごとに課金されるケースが多くなります。1,000回単位での課金発生となるため費用はそれほど発生しないこともありますが、ターゲットが広告をクリックすることによって費用が発生するクリック課金に比べるとターゲット外の人のニュースフィードに表示されただけでも課金対象となってしまうため、それほどコストパフォーマンスが良くないと感じられることも少なくはありません。ブランディングのために認知度を高めたいためには最適な広告手法ですが、必ずしも期待通りの効果が得られないことを知っておいた方が良いでしょう。

最後の最適化インプレッション課金は、インプレッション課金(Cost Per Mille)の前に「最適化」を意味する「optimized」の「o」をつけることで「oCPM」と呼ばれることもあります。最適化インプレッション課金は、インプレッション課金と同様に初めて広告が表示された回数が1,000回ごとに費用が発生する広告方法です。ただしインプレッション課金との違いは、企業が希望するアクションを示してくれる可能性の高いユーザーを事前に選定して広告を表示させることにより、広告の費用対効果を高められる点にあります。たとえば消費行動を起こしてくれそうなユーザーをターゲットにしている場合は、そもそもオンラインショッピングの閲覧数が多いユーザーに優先的に広告を表示しますし、イベントへの集客を目的としている場合はイベントが開催される地域の近郊に住んでいるユーザーに対して優先的に広告を表示させることができます。こうしたユーザーの選定を行うことで、Facebook広告のターゲティング制度を極限まで高めることが可能になります。

企業としては広告の効果を高めることができるため、いたずらに費用が発生することもなく限られた予算の中で消費者の行動を促進することができます。しかし一方で、ターゲティングの精度が高ければ高いほどリーチ数は伸びづらくなり、SNS広告のデメリットで紹介したように「自分は買わないけど、恋人へのプレゼントとして購入する」などの消費行動を促進できなくなるといったデメリットも存在しています。扱う商品やサービスの特性、もしくは企業自体の認知度によっては、最適化インプレッション課金よりもインプレッション課金の方が適している場合もあるので、時と場合によって使い分けていくのがおすすめです。

その他の課金対象

Facebook広告の課金対象は基本的にクリック課金とインプレッション課金、最適化インプレッション課金だけですが、その他にも設定したキャンペーンの目的によって選択できる課金対象が変わる場合もあります。上で紹介した3つの課金対象の他にはどのような課金対象があるのか、その他の課金対象についても把握しておきましょう。

まず、クリック課金と同様に使われることが多いのが、Cost Per Installの頭文字をとってCPIとも呼ばれるアプリのインストール数を基準に課金が発生する方法です。これは単に広告をクリックしてページが遷移されるだけではなく、実際にアプリがインストールされるまで費用は発生しません。アプリの知名度を上げたいだけではなく実際にアプリの使用者数を伸ばしたい場合には、こちらの課金方法を選択すると良いでしょう。

他にもページへのいいね!、あるいは投稿のエンゲージメントを対象に費用が発生する場合もあります。ページへのいいね!はその名の通り、企業のFacebookページがいいね!されることにより費用が発生します。また、いいね!だけではなく、企業の投稿した内容に対してコメントやシェアがあった時に費用が発生する課金方法も選択することができます。キャンペーンが投稿のシェアなどによって閲覧するユーザー数が増えることによって盛り上がる場合には、エンゲージメントを対象に課金される広告設定にしておくのも良いでしょう。

その他、動画の再生によって費用が発生するタイプの課金方法もあります。Facebookの動画はページ上に動画がある場合にストリーミング再生されるものも多いですが、その再生時間が10秒を超えることによって支払いが発生するという方法です。テレビ広告のようにストーリー性のある動画広告で消費者の興味を惹いている場合はもちろん、漫画アプリのように漫画のダイジェストを放送するタイプの広告でも利用すると良いでしょう。

Facebook広告利用時の注意点

Facebook広告は、従来の広告に比べて低コストで運用できて、テレビ広告や電車の車内広告に比べるとリーチ数では劣るものの非常に効率良く消費者に対して自社ブランドの魅力を伝えることができる広告手法です。

しかし一方で、単にFacebook広告を始めるだけでは思ったように広告が見られずに効果を実感できないこともありますし、あるいはクリック数やインプレッション数だけ伸びてしまいコストはかさむものの実際の売上に繋がらないといった失敗例も多く報告されています。

では、Facebookの広告を利用する際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。失敗例の多いポイントを3つ紹介していくので、Facebook広告に不慣れな人はぜひチェックしてください。

ターゲットのセグメント化を行う

Facebook広告はリーチ数を伸ばすことはそれほど得意ではないものの、一方でユーザーをしっかりターゲティングして本当に広告を必要としているユーザーに届けることを得意としている広告手法です。そのためFacebook広告を始めるためには、ターゲットのセグメント化をしっかり行わなければなりません。

広告を設定する際、ターゲットの性別や年齢、学歴や職種、趣味やファイナンスやライフイベントなど詳細なセグメントを行うことができます。広告設定の際には、できるだけこの部分を詳細に設定し、広告を表示させる人を企業側でコントロールしておくようにしましょう。この部分を怠ってしまうとリーチ数を伸ばすことはできるものの、若い女性向けのファッション広告が中年の男性ユーザーに表示されてしまったり、ファミリー向けのマンション購入情報や子どもの知育玩具などの広告が学生に表示されてしまうなど、ちぐはぐな広告配信になってしまう恐れがあります。

もちろんリーチ数を伸ばすことによって「娘が好きそうだから今度のプレゼントに買ってあげよう」や「イトコの子どもへのプレゼントに良いかもしれない」という事例も生まれるかもしれませんが、それでもやはり本来のターゲット層に対して表示させることと比べると効果は低くなるでしょう。こういった事態を防ぐためにも、ターゲットのセグメント化はしっかり行いましょう。

パラメーターは設定する

Facebook広告の効果測定は、単にFacebook側から請求される費用の金額や自社の売上推移などによっても把握することは可能です。しかしながら、広告に事前にパラメーターを設定しておくと、Googleアナリティクス上で広告経由の流入量を詳しくチェックできるようになるので、こちらも設定しておくと良いでしょう。

パラメーターを設定しておかなくてもFacebookからの顧客の流入数を把握すること自体は可能ですが、それでは単に企業ページからの投稿経由なのかFacebook広告経由で流入しているのかを判別することはできません。Facebook広告の効果を測定するためにも、パラメーターは必ず設定しておくのがおすすめです。

広告の配信状況を確認

初心者の人が陥りがちな失敗として、広告の配信状況を確認しないことでいつまで経っても広告が配信されていないことに気付けないということもあります。Facebookの広告は設定した瞬間に配信が始まるわけではなく、必ず配信前にFacebook側の審査を受けなければなりません。この審査を通ることによって初めてFacebook広告を配信することができます。

こうしたステータスは広告の状態から確認することができます。万が一広告の内容に問題があると、Facebookポリシーに抵触していて広告が配信されていないこともあります。そうすると「配信設定をしたはずなのに、いつまで経っても費用が発生しない上に自分の個人用アカウントでも広告を見かけることがない」となってしまうかもしれません。そうならないためにも、広告の設定をした後は必ず配信状況を確認して間違いなく広告配信が始まっていることをチェックしましょう。

効果的にFackebook広告を利用してファンを増やそう!

デメリットも存在しているものの、Facebook広告は低コストで狙ったユーザーに対して情報を届けることができる画期的な広告手段の一つです。さらにSNSのの中でも匿名性が低く、自分の性別や年齢なども本来のものを登録している人が多いのがFacebookですので、他のSNS広告と比べても精度が高い広告を出すことができるでしょう。

こうしたFacebook広告は、従来のように芸能人を起用することもありますが、それよりもさらにユーザーにとって身近な存在であるインフルエンサーを起用することによって広告に対して親近感を持ち消費行動に出るユーザーも増えると言われています。Facebook広告にインフルエンサーを起用したい場合は「コラボマーケティング」などのインフルエンサーマッチングサービスに相談しつつ、最適なインフルエンサーを起用することによって従来の広告よりもさらにファンを増やしていきましょう。

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