マーケティングの4C理論とは?実際の事例と4Pとの違い

マーケティング理論について徹底解説

良い商品やサービスを開発することができても、それだけで売上額や利益を伸ばすことはできません。消費者に対して効果的にPRを行い、企業の認知度を高めることができて初めて、期待通りの成果を得ることができるのです。そのためには商品開発だけに力を入れるのではなく、経営学の観点からマーケティング理論について学ぶ必要もあります。

ここでは、マーケティング理論の中でも特に4C理論と呼ばれるものについて解説していきます。以前の考え方である4Pとの関係性や実際に4C理論を使っている企業の事例、さらに4C理論を活用していくために重視していきたいことも紹介していきます。

マーケティング理論における「4C」とは

では、そもそも4C理論とはどのような理論なのでしょうか。4Cが出てくる以前に重視されていた4P理論に関しても併せて解説していきます。

マーケティングの「4C」とは

マーケティングの4Cは、1993年にロバート・F・ロータボーンによって提唱された考え方です。4Cとはそれぞれ「Customer Value(顧客価値)」、「Cost(コスト)」、「Convenience(利便性)」、「Communication(コミュニケ―ション)」の頭文字をとっていて、消費者が商品を買う際にどのようなことを意識するかを分かりやすくまとめた考え方です。すなわち、4C全てを満たしている商品は「価値が高いのに低いコストで変え、近隣に店舗があったりネットショッピングが可能など購入の際の利便性も高く、さらに購入後もコールセンターなどによるコミュニケーションサポートが充実している商品」であり、それらは消費者の興味を惹き売上額がアップしやすいと言われています。

4Cはそもそも「マーケティング・ミックス」と呼ばれる考え方の一つです。マーケティング・ミックスとはマーケティングにおいて戦略の結果を出すために、複数のツールを組み合わせる考え方です。すなわち「価格が安ければ必ず売れる」や「多くの顧客が集まる場所に店舗を開設すればそれだけで売上が伸びる」という従来の考え方ではなく「人が集まる場所で安いものを売る」など、複数の観点から分析する考え方をマーケティング・ミックスといいます。

このマーケティング・ミックスの考え方には4Cに限らず色々な考え方がありますが、その中でも特に4Cの考え方は顧客の目線に立った考え方だとされており、企業が独りよがりにならないために忘れてはならない考え方だと認識されています。

また、この4Cの考え方はマーケティング論の世界において各国で重視されている考え方ですが、実は日本においては独自の4C理論もよく知られています。日本における4C理論は、1972年に清水公一が提唱しました。この清水の4Cは「Commodity(企業と消費者、人間と自然の共生)」、「Cost(コスト)」、「Communication(コミュニケーション)」、「Channel(流通経路)」こそが重視すべきものであると主張しています。さらに7年後の1979年には「Corporation(企業)」、「消費者(Consumer)」、「Circumstances(外部環境)」も加えて7Cを重視すべきであるとも主張しました。これらの4Cあるいは7C理論に関しては、1981年に同氏が提唱した「共生マーケティング」という独自の理論の中にも含まれています。

しかしながら、世界においても日本においても、「4C理論」や「4C分析」といえば清水公一が提唱した理論よりも、ロータボーンが提唱された考え方の方が広く知られています。今から4C理論を活用してマーケティング戦略を立案していく場合、特別な事情がない限りはロータボーンの考え方を採用した方が考えやすいでしょう。

4Cの前の価値観である「4P」とは

1993年に顧客の目線を重視して発表された4Cの考え方ですが、実はその前身となる4Pの考え方は1960年にエドモンド・ジェローム・マッカーシーによって提唱されていました。この4P理論とは「Product(商品)」、「Price(価格)」、「Place(流通)」、「Promotion(プロモーション)」の4つの要素こそが商品やサービスの成否を分けるとする考え方です。

比べてみると分かる通り、4Pと4Cの間にはそれほど大きな違いはありません。しかしながら、どちらかといえば「商品を流通させるべき場所はどこか」という企業目線の考え方を重視する4Pに対し、4Cにおいては「どこで商品を展開させることで消費者の利便性をアップさせることができるのか」という考え方をします。そのため、企業目線の考え方が4Pであり消費者目線の考え方が4Cであるという分類をされることもありますが、本質的にはどちらも企業と消費者双方の視点で市場を分析する考え方だと定義しても問題ないでしょう。

この4Cあるいは4Pの価値観は、マーケティング戦略全体においては最下流に位置しています。商品やサービスを新しく展開する場合には「どのような競合がいて、どれくらいの市場規模がある市場に売り出すのか」といいった市場分析を最初に考えます。その次に「消費者はどういう人が多いのか」や「市場の具体的な需要はどういったものがあるのか、潜在的な需要を見逃していないか」という市場の細分化の考え方が来て、次に「どの消費者を狙うか」を決めるターゲッティング、その「定めたターゲット層に対してどのように魅力をアピールしていくのか」というポジショニングを考えることになります。

この一連の流れにおいて、今から参入する市場やそこにいる競合他社の分析、自社の商品やサービスをターゲットとする層の分析やその層に魅力をアピールするためのポジショニングが終わってから、初めて4Cや4P理論を用いて実行段階に入るのです。この市場分析などが完了していない状態では、当然ながら店舗を新しく開設することもできませんし消費者とコミュニケーションをとるための方法を決めることもできません。すなわち、全ての準備を終えてから4C理論を実行しないと計画性のない企業だと思われてしまうリスクもあります。消費者からの信頼を失わないためにも、新店舗の設置などの多くの人の目に留まる行動に関しては計画的にスケジューリングしながら行うようにしていきましょう。

マーケティングの「4C」と「4P」の関係性を解説

それでは、密接な関係がある4Cと4Pはそれぞれどのような関係性を持っているのでしょうか。既に紹介した4Cを構成する要素である「Customer Value」、「Cost」、「Convenience」、「Communication」を詳細に解決しながら、それぞれ4Pのどの部分と関係があるのかを解説していきます。

Customer Value

「Customer Value」は消費者にとって商品やサービスがどういった価値を持っているものなのか、新しく出そうとしている商品やサービスが消費者にとって魅力を感じられるようなものであるかをチェックする考え方です。これは4Pにおいては「Product(商品)」と対になっている考え方です。

4Pの「Product」は売り手である企業の視点として「消費者が買いたいと思わせる価値を持っている商品なのか」を意味します。それに対してこの4Cの「Customer Value」は、商品における「使いやすいか」などの価値だけに着目するだけではなく「万が一不具合が起きた時にも対応してくれるのか」や「問い合わせ窓口は明確で、返信までの時間も短く消費者にストレスを与えない工夫がされているのか」ということにも着目します。

すなわち、「Product」の考え方よりもさらに、実際に消費者が使用する状況や場面を具体的に想像して考えられているのが、4Cにおける「Customer Value」の考え方なのです。SNSなどの発達で消費者間での口コミも広がりやすくなり価値観も多様化している現代において、この「消費者が商品に求めているものは商品自体の品質だけではなく、その後のサポートも含めた総合的な品質である」という考え方がますます重要になっていることは言うまでもないでしょう。

Cost

4Cの「Cost」は、4Pにおける「Price」と対応しています。4Pが提唱された当時、消費者が商品やサービスに対して求めるものは基本的に安価で手に入れられることだけでした。すなわち、ある程度の品質が維持されている商品であれば、価格が安い商品の方が売れ行きが良いという分かりやすい構造が成立していたのです。従って、企業としても「いかに競合他社よりも品質を維持したまま価格を下げるか」ということに着目していれば、ある一定のラインまで売上を伸ばすことはそれほど難しいことではありませんでした。

しかしながら時代の変化に伴い、「Product」が「Customer Value」に変化したように消費者の求めるものも多様化しています。「Price」だけに着目していれば良かった4Pの時代とは違い、消費者は商品を手に入れたりサービスを受けるための「Cost」も重要視するようになりました。すなわち、いくら安い商品であってもオンラインショップの構造が分かりづらかったり、一度しか買う気がないのに面倒な会員登録が必要といったようなコストのかかる商品は消費者に敬遠されるようになったのです。

従来通りの考え方であれば「少しくらい面倒でも、安く入手できる方がありがたい」という考え方で行動することの多かった消費者が、現代においては「同じものであれば少しくらい高くてもすぐに手に入る方が得」という考え方で行動するようになっています。企業としても、オンラインショップの見やすさや新規店舗を開店する場合の立地などに今まで以上に留意する必要があるでしょう。

Convenience

上記の「Cost」の考え方から、価格に関する考え方を差し引いて消費者の利便性に対してより特化した考え方をするのが「Convenience」です。4Pにおいては「Place」として流通させる場所や販売ルートが確保されているかを重視して考えていました。すなわち、需要がある消費者の元に出店できるか、出店した場所に品切れしないように在庫を確保するほどの流通ルートが確保されているかを考えることで売上を伸ばすことができるとされていました。

しかしながら、当時と違って現代では既にオンラインショップを利用する消費者が増えています。もちろん店頭で実際の商品を見て購入することを好む消費者もいますが、そのために片道一時間かけて店頭に行く消費者はごく少数であり、オンラインショップを利用する消費者の方が圧倒的な多数派だと言えるでしょう。

つまり、この「Convenience」の考え方では実店舗をアクセスの良い立地にオープンさせるだけでは既に不十分になってしまいます。見やすいオンラインショップを構築することはもちろん、公式ホームページやTwitterやInstagramから簡単にアクセスできること、会員登録が簡単にできること、ログインページが見やすい場所にあること、食料品や化粧品など定期的に購入が必要な商品に関しては定期便などを制度を利用できるような体制を構築しておくことも「Convenience」に含まれます。

また、メールマガジンなどで新商品や新サービスの案内をする際にも、単にアナウンスを行うだけでは詳細を知りたいと感じた消費者がわざわざホームページに自分で行かなければならないので利便性を損なってしまいます。メールマガジンなどにも画像をタップするだけで簡単に公式ホームページに行けるようなリンクを設置したり、ダイレクトメールを送付する際にもQRコードなどを設置したりすることで消費者の利便性を高めることができるでしょう。現代においては、4Pの「Place」のように単に実店舗の立地を考えるだけではなく、流通ルートや在庫の確保は当然としてその他の部分でも総合的に消費者の利便性を考えた行動をしなければならないのです。

Communication

最後の「Communication」は4Pにおける「Promotion」と対応している考え方です。「Promotion」はその名の通り、商品を発売したりサービスを開始したりする前の段階で消費者に販売促進を行う活動のことをいいます。従来であればテレビや雑誌の広告や顧客情報を元にしたダイレクトメールの発送が主な販促手段でしたが、現在ではSNSの発達に伴ってTwitterやInstagramによる商品やサービスの告知やキャンペーン活動などもプロモーションの一つとして位置づけられています。

さらに、4Cにおける「Communication」はそうした企業努力としての販促活動だけではなく消費者からの要望に対する企業のリアクションも大切であるという考え方となっています。すなわち消費者から発売前に既に質問があった時に対応できるような窓口を分かりやすい場所に提示していたり、発売前からTwitterやInstagramを通じて商品を利用している場面やサービスを利用している状況を発信し、消費者の興味を惹くこともコミュニケーション活動の一環となります。もちろん、抽選によって一部の消費者に発売日やサービス開始前の段階から体験してもらい、その様子を発信することで多くの消費者に身近に感じてもらうような方法も好まれます。

さらに4Pの「Promotion」では販売前の広告や販売後の継続的な広告に焦点をあてていたのに対し、4Cの「Communication」では発売後も継続的なフォロー体制が必要であると考えられています。Customer Valueを満たすようなコールセンターも一つの方法ですし、定期的に大型のショッピングセンターなどで消費者が体験できるようなブースを設けてイベントによって新たな顧客を獲得することも推奨されています。常に消費者の最新の意見を取り入れながら販促活動を行うことが、「Promotion」と「Communication」の大きな違いであると定義することができるでしょう。

「4C」を活用している実際の事例5選

4Cのそれぞれの「C」について詳しく見れば見るほど、多種多様な消費者の需要を満たすために企業が考えなければならないことは膨大であることが分かります。では、実際の企業はどのように4Cを活用してマーケティング戦略を立案しているのでしょうか。ここでは5つの事例から4Cn実際の活用方法を紹介していきます。

eBay


eBayは日本ではそれほど利用者が多いサイトではありませんが、アメリカの有名なインターネットオークションサイトとして世界最多となる1億5000万人以上のユーザーを獲得しているサイトです。オークションサイトは様々なサイトがあるため業界全体が飽和状態に陥っていると言われることも多く、サイトとしては利用者数が安定しやすいものの新規の利用者の獲得は非常に困難な業界であると言われています。しかしその中で、eBayは現在もユーザー数を増やし続けています。

eBayが市場分析によってターゲット層に据えたのは「時間を節約するためにオンラインショッピングを多用するビジネスマン」でした。そのため顧客価値を高めるために顧客の需要を満たせるよう商品の品ぞろえをとにかく豊富にすることから始めました。忙しいビジネスマンにとって、目的の商品が探しづらかったりそもそも検索しても商品を見つけることができないサイトは使う価値を見出せないサイトになってしまいます。しかしeBayは電化製品や家庭用品など多くの人手にしたいと考える商品だけではなく、おもちゃやお菓子に至るまでマニアックな商品も取り揃えることで顧客が利用したいと思えるサイトであるための価値を創出しました。この頃、多くのオンラインショッピングサイトが強豪として据えるAmazonは書籍を中心に品ぞろえを増やしていたため、このeBayの選択はターゲット層に対するアプローチと共に競合他社との差別化にも成功しています。

さらにeBayは顧客価値だけではなくコストにも着目し、バイヤーが値引き交渉できるシステムを導入しました。ECサイトの数は多く、複数のサイトを見比べながらショッピングをする消費者が多い中で、eBayはコスト面でも価値を高めることに成功しました。もちろん消費者だけではなく出品者に対してもPCがあればすぐに出品できる環境を整えることで出品によるコストを下げ、商品が安定して供給される環境の構築にも成功しています。

利便性に関しては、ECサイトにおいてはける利便性というとサイトの見やすさや商品の購入のしやすさばかり気にしてしまう企業が多い中で、eBayは決済方法にも注目しています。24時間365日買い物ができる体制を整えるのはもちろん、PayPalを導入することでワンクリックでの決済を可能にしました。追加料金を払えば、通常の2~3日よりさらに早く1日で購入が可能なことも、ターゲット層である忙しいビジネスマンに重宝される要因となったと言われています。

コミュニケーションにおいても出店者に役立つお得情報を大量に公式ブログで公開することで、eBayが先導しなくても出品者が集まり商品の品ぞろえが豊富になるような工夫をしています。それだけではなく「The eBay Community」と呼ばれるコミュニティサイトを開設し、利用者同士が疑問を解消し合える環境を作ることで、eBay社員自体の人件費も削減することにも成功しています。

欲しい品物がいつでも安く入手できる顧客価値に加え、決済方法や疑問が発生した時の解決方法に至るまでeBayの事例は4Cの全ての要素を網羅した事例であるということができるでしょう。

ホワイトベルグ


サッポロビールから販売されているビールブランドの一つである「ホワイトベルグ」も4Cを活用している成功事例の一つです。ビールといえば置いていない居酒屋を探すのが難しいほど知名度の高い商品ですが、一方でビールを苦手としている人も銘柄も多いため、複数の銘柄が少ない顧客を奪い合うような構造に陥ってしまいがちな商品でもあります。

そんなビールの市場において、ホワイトベルグは敢えてビールをあまり飲まない層も含めた20代~30代の層をターゲットに据えました。市場調査の結果によると、20代~30代はビールを苦手としている人も多く、特に従来までのコクやキレが強い商品に対しては苦手としている人が他の年代に比べて多かったと言われています。一方、飲みやすく爽やかで香りも良いビールは好む人も多くクラフトビールに対する人気も高い年代でした。しかしクラフトビールやビアフェスが流行っている一方で競合他社は今までの顧客をターゲットとしたコクやキレの強いビールを販売しているケースが多く、まさに市場の穴場であると分析することが可能な状況だったと言われています。

そのため、ホワイトベルグはまず飲みやすさを重視した商品として開発されました。若者は居酒屋でビールを飲むよりも自宅でゲームやネットサーフィンをしながら飲む「ながら飲み」をする人も多くいと言われています。そのためその際の作業の妨げにならないような飲みやすいビールにしつつ、若者が好むクラフトビールとして飲みやすいベルギーのホワイトビールをお手本にしながら商品を開発していきます。結果的に、ホワイトベルグはiTQiというベルギーの食品コンクールにおいて2年連続で三ツ星を獲得するほどのクオリティの高いビールになりました。

価格面においても、クラフトビールは500円~600円と高価なものが多く安くても300円という市場でした。しかしホワイトベルグは「第3のビール」として開発されているため、従来のクラフトビールよりも圧倒的に安い140円での流通を可能にしています。これにより「クラフトビールを試したい人はとりあえずホワイトベルグを飲む」という図式を作ることに成功しました。利便性においては、当初は店頭でも容易に購入できたものの現在ではほぼ見かけることがなくインターネット上での購入が中心となっています。しかしながら、主なターゲット層である20代~30代はその他の年代に比べてネットショッピングを利用する割合が高いためホワイトベルグにおいては大きな問題とはならないと推測されます。

さらにコミュニケーション面においてもサッポロビールはターゲット層を意識したコミュニケーションを展開しています。ビール業界では前例がなかったにも関わらずFacebookのページをオープンさせるなどSNSを活用しながら顧客に対するプロモーション活動を行っています。そしてそうしたSNSを見てクラフトビールやホワイトベルグに興味を持った「今までビールを避けていた層」がさらに他のクラフトビールにも興味を持てるようにホワイトベルグよりもコクを強めにしたゴールドベルグとのセット販売をするなど新規の顧客を自社の熱狂的なファンに成長させるための施策も打ち出し、4Cの中でも特にコミュニケーションの面を意識して活用している事例だと考えることができます。

ヘルシア緑茶


4C分析に基づく成功例としてはヘルシア緑茶が非常に有名なので耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。2003年に花王から発売されたヘルシア緑茶は、翌年の2004年には年間売上額が300億円となるほど急激なヒットを記録しました。この背景にも4C分析が巧みに活用されています。

緑茶系の飲料は先ほどのビール飲料のように競合製品が数多くあります。しかしながら、ヘルシア緑茶はその中で初めて「トクホ飲料」と呼ばれるなど体脂肪低減機能という付加価値を持った緑茶として売り出されました。ダイエットや健康に気を遣っている消費者にとって「いつも通りお茶を飲むだけで痩せられる」ということが非常に大きな顧客価値であることは、想像に難くないでしょう。

こうした付加価値を持っているヘルシア緑茶ですので、他の120円程度の競合製品に比べると180円と少々割高な値段で販売されています。今までの4P分析における「Price」の視点で考えると「高い商品は売れるわけがない」とされてしまいがちですが、消費者の「Cost」を考える4C分析に当てはめてみると「高いから本当に効くかもしれない」、「効果が実感できるのであれば、多少のコストを払っても買う価値がある」という視点が生まれます。すなわち、価格が高くても効果やメリットを消費者に感じさせることができれば、消費者が支払えるコストの上限も企業側で引き上げることができるのです。

利便性に関しては、健康に気を遣いながらもなかなかジムなどに行く時間が取れないビジネスマンでも問題なく購入できるよう、コンビニエンスストアを中心に展開しました。ビジネスマンをターゲットにしているのであればeBayのようなオンラインを中心の販促活動が最も適しているのではないかと考える人もいるかもしれませんが、ヘルシア緑茶は発売時点ではあくまで後発商品の一つに過ぎません。数多くある緑茶業界の中で確実に知名度を上げファンを増やすためには、利便性において最も手軽なオンラインショッピングよりも、少し手間はかかっても手に取ってもらえる機会の多いコンビニやスーパーの方が適しているという場合もあります。

コミュニケーションに関しては、ホワイトベルグほど目新しいコミュニケーション活動をしているわけではありません。ヘルシア緑茶はあくまでテレビの広告を中心に販促活動を行っている商品です。しかしながら、20代はもちろん50代や60代以上といった幅広い年齢層に向けた商品であるため、SNSなどに特化するよりもテレビや雑誌の広告で多くの人の目に触れさせた方が効果が高い場合もあります。

ドモホルンリンクル

 

この投稿をInstagramで見る

 

ドモホルンリンクルから季節のご挨拶を申し上げます♥ . 熊本名産品の果物、晩白柚(ばんぺいゆ)をご存知でしょうか。この大きさを見ても圧倒される、「世界で一番大きい柑橘類」としてギネスにも認定されているフルーツです。 . ドモホルンリンクルはこの晩白柚がソフトボール⚾️くらいの時の大きさの、早摘みの実を原料にしています。これほどに大きくなるポテンシャルを秘めたその実には、とてつもない生命力を秘められていて、私たちの肌表面のうるおい成分ヒアルロン酸の働きをサポートします✨ . その隣にあるのは、このたび19代目に進化した「クリーム20」に加わった新原料ナツメ。薬膳料理としても美肌効果がある果物として有名ですが、勢いを失っていた肌弾力に働きかける、優れものの原料でもあるのです‼️ . 春を告げる原料、ハリツヤあふれる肌に導くピンクダイヤモンド種のチューリップ🌷、うるおいをつくる力に働きかけるイチゴ🍓(原料として使っているのははイチゴの花ですが)、整肌成分パッションフルーツとともに。 . 素敵な冬をお過ごしくださいね❄︎ . #ドモホルンリンクル #棗 #なつめ #晩白柚 #スキンケア大事 #クリーム20 #パッションフルーツ #花嫁美容 #ピンクダイヤモンドチューリップ #美容垢 #ハリツヤ #再春館製薬所 #domohornwrinkle #基礎化粧品 #美容好きな人と繋がりたい #スキンケア #スキンケアマニア #スキンケア大好き #お肌のお手入れ #美容 #エイジングケア #アンチエイジング #コラーゲン #漢方 #肌ケア #美肌ケア #美肌作り

【公式】ドモホルンリンクル(@domohorn_wrinkle)がシェアした投稿 –


化粧品業界も、ビールや緑茶業界と同じように新規参入が厳しい業界です。さらに実店舗に消費者を呼ぶことによって実際の商品を使ってもらったりサンプルを渡して使用感を試してもらうことで売上をアップさせているメーカーが大半です。その中で、実店舗をほぼ持たないドモホルンリンクルがどのように売上を伸ばして現在の地位を築いているのか、4Cの観点から分析してみましょう。

化粧品を主に使用する女性の顧客価値は肌悩みによっても様々ですが「自分の肌や肌悩みに合った化粧品を使い、年齢を重ねても若々しい肌を維持したい」という悩みを持っている女性が大多数です。しかしながら化粧品はサンプルなどで一度使うだけでは効果を実感できないことも少なくはありません。それに対して、ドモホルンリンクルは3日間8点のセットを無料で試せる「無料お試しキット」を用意しています。これにより、肌の悩みを解決してくれる商品かどうかを顧客が実際に自分の肌で試すことができます。

実店舗がないことにより利便性が低いと思われがちですが、実は化粧品の場合実店舗に行っても他の顧客がいて待たされることもあれば、住んでいる地域によってはそもそも化粧品カウンターが存在していないこともあります。しかし、ドモホルンリンクルはこのように無料セットも用意しているだけではなく、通常は「〇円以上は送料無料」としているオンラインショッピングにおいても一点から送料無料で購入が可能なシステムになっています。顧客が化粧品に対して何を求めているのか、利便性を高めるためにはどのような売り方が求められているのかという分析がしっかりされているからこその販売形式だといえるでしょう。

価格に関しては化粧品の中では高級品に分類されるほどの商品です。1ヵ月30,000円~40,000円という価格設定は決して安いものではありません。しかしながらヘルシア緑茶と同じく「効果があるのであれば、少しくらい値段が高くても使って本来の効果を実感したい」という顧客の要望を満たしています。顧客の求める価値に応える力があるからこそ、価格設定の高さは問題にならないのです。

また化粧品においては使用しているうちに新たな肌悩みが発生してしまったり、使い方が分からなくなってしまうというケースも多く見られます。しかしドモホルンリンクルは年中無休のコールセンターをオープンしているため、そうした使用者の悩みにも即座に対応できます。実店舗に出向くよりもむしろ、顧客の利便性が高くコミュニケーションが取りやすいのは言うまでもありません。さらにコールセンターの問い合わせ窓口も、大半の企業は午前9時から午後6時くらいまでで終わってしまうことが多い中でドモホルンリンクルは午前8時から午後10時といった長い時間でのサポートを行っています。出勤前や退勤後だけではなく、家族や子どもの都合に合わせて自分の時間を工面することが多い女性とのコミュニケーションを取りやすくすることで、実店舗がほぼないという化粧品業界では大きなデメリットになりそうな要素も克服することに成功しているのです。

ニトリ

 

この投稿をInstagramで見る

 

お手軽に始める憧れの一人暮らし🎵 ネイビー×グレーのコーディネートをご紹介😉 . 春は一人暮らしを始めたり、心機一転お部屋の模様替えをする方が増える季節。 でも実際に始めようとすると、「どこから手をつけていいのか分からない💦」ということもしばしば・・・。 まずはテレビ台やキャビネット、テーブルなどの家具を同じ色や素材で揃えることから始めると、スムーズにお部屋のコーディネートができちゃいます😊 . 次にファブリック素材のベッドとソファをグレーで統一。 布団カバーやカーテン、ラグに引き締めカラーのネイビーを選べば、まとまりのある空間に🎶 さらに時計やマグカップなどの小物にアクセントカラーのレッドをプラスして、まるごとお部屋のコーディネートが完成です🎈 . 色やテイストを揃えたお洒落なインテリアに囲まれて、気持ちよく新生活をスタートさせてみませんか。 . ニトリの家具やインテリアアイテムを使ったコーディネート写真に #mynitori を付けて投稿していただくと、いいね、リポストさせていただくかも😆 . 【アイテム紹介:写真3枚目】 商品名:上置きシェルフ(ノクタ60 MBR) お値段:5,547円(税別) 商品コード:8010147 . 商品名:レンジ台(ノクタ9060 MBR) お値段:9,250円(税別) 商品コード:8890918 . 【アイテム紹介:写真4枚目】 商品名:キャビネット(ノクタ60 MBR) お値段:13,797円(税別) 商品コード:8010145 . 商品名:ローボード(ノクタ80 MBR) お値段:9,250円(税別) 商品コード:8050796 . 【アイテム紹介:写真5枚目】 商品名:2人用布張りソファ (エイミーMGY/BK) お値段:12,900円(税別) 商品コード:1140077 . 商品名:ネストテーブル(エデル MBR) お値段:11,019円(税別) 商品コード:1510304 . 【アイテム紹介:写真6枚目】 商品名:シングルベッドフレーム (エイミーGY) お値段:16,273円(税別) 商品コード:2010146 . 商品名:ベッド用寝具6点セット シングル(GY/NV S) お値段:4,537円(税別) 商品コード:7543983 . 【アイテム例:写真7枚目】 商品名:遮光2級カーテン&レース 4枚セット(NソニアNV 100X200X4) お値段:3,173円(税別) 商品コード:7334813 . 【アイテム紹介:写真8枚目】 商品名:ビーズソファ 大 本体(Nストレッチ) お値段:7,407円(税別) 商品コード:7803911 . 商品名:ビーズソファカバー 大サイズ専用カバー(ジェノア3) お値段:2,306円(税別) 商品コード:7805187 . 商品名:ウレタン入りジャガード織りラグ(ヘリンボンミックス NV 185X185) お値段:3,695円(税別) 商品コード:7224538 . 【アイテム紹介:写真9枚目】 商品名:クッションカバー(センターストライプ) お値段:740円(税別) 商品コード:7805385 . 商品名:クッションカバー(ホーム 2 NV) お値段:370円(税別) 商品コード:7803645 . 【アイテム紹介:写真10枚目】 商品名:電波時計 パルフェ(レッド) お値段:1,843円(税別) 商品コード:8172639 . 商品名:マグ スター(レッド) お値段:277円(税別) 商品コード:8967721 . ※写真には演出品を含みます。 ※入荷待ちの商品についてはお届けまでに日数をいただく場合がございます。 ※一部の店舗、通販サイトでは展示や在庫がない場合がございます。 ※一部の商品の価格は変動する可能性があります。 . #mynitori #ニトリ #おねだん以上 #ニトリで購入 #家具 #ニトリの家具 #ベッド #寝具 #布団 #カーテン #ニトリのカーテン #ソファ #テーブル #クッションカバー #時計 #マグカップ #ラグ #ニトリのラグ #プーフ #プフ #キャビネット #テレビ台 #レンジ台 #一人暮らしインテリア #新生活始めました #一人暮らし部屋 #ワンルーム #引っ越し準備 #一人暮らし #新生活

「お、ねだん以上。」ニトリ公式アカウント(@nitori_official)がシェアした投稿 –


「お、値段以上」で知られているニトリも4Cによって他の家具やインテリアを取り扱っている量販店に対しアドバンテージを得ている企業の一つです。駅の近くやショッピングモール、あるいは車での移動が多い地方では広い駐車場を併設していることが多いニトリは、ほしい家具があった時に気軽に見に行くことができるという利便性を持っています。家具を見るために外出することは億劫だと感じる消費者に対しても、他の買い物のついでに気軽に行けるというアプローチをすることで顧客を増やしています。もちろんオンラインショッピングも可能ですので、車を持っていなくて大きな家具を買うのが難しい層に対しても利便性の高さを提供することができています。さらに、ニトリなどの家具は引っ越しの際に必要になることも多いですが、地元のニトリで注文したものを引っ越し先の最寄りの店舗で受け取ることができるというサービスも展開しています。これにより、送料を抑えて吟味した家具を簡単に受け取ることを可能にしました。

IKEAや無印良品といった競合他社に対してコストパフォーマンスが良い商品が多いニトリですが、商品のほとんどを組立式にすることで引っ越しが多い世帯でも安心して購入することができるという価値も創出しています。組立サービスを有料で利用することもできますが、店頭で「組立には〇人必要」などと明記することによって、購入後に組み立てられずに数日間困ってしまうという状況を防ぐことも可能にしています。

もちろん、商品のアフターサポートに関してもしっかり行われていて不良品はもちろんサイズが合わなかった商品も一定期間内にレシートを持って行くことで開封後も返品を受け付けてもらえる場合もあります。頻繁に購入する人も多い家具業界の中で、コストを抑えつつ利便性を上げて顧客の需要を満たしている事例だといっても過言ではないでしょう。

4P&4C分析でマーケティング戦略を考える際に必要なこと

4Pや4C分析を活用することで、マーケティング戦略を自社に有利に進めることが可能になります。では、4P&4C分析を活用してマーケティング戦略を考える際、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。4つの注意点を解説していきます。

STP分析を行う

STP分析とは「Segmentation(セグメンテーション)」、「Targeting(ターゲティング)」、「Positioning(ポジショニング)」の頭文字を取ったマーケティング手法の一つです。既に触れた通り、4P分析も4C分析もマーケティング戦略においては最下流に位置しています。そのため、成功事例のように4C分析によってマーケティングを制したいのであれば、それ以前にしっかり市場の分析をしなければなりません。

市場にはどのような顧客がいるのか、どの顧客をターゲットとして商品を展開していくのか、競合他社との差別化ポイントや顧客にとってどのような存在になりたいのかということを考えなければ、4C分析のノウハウを持っていても始めることができません。しっかりSTP分析を行って市場のことを熟知してから4C分析を行うようにしましょう。

過去にヒットした商品を当てはめて分析する

4C分析に不慣れなマーケティング担当者にとっては、新商品に対して急に4C分析を行っても失敗してしまうリスクが非常に高いと言われています。特に企業の勤続年数が高ければ高いほど、企業よりの視点になってしまうため顧客の要望とはかけ離れた商品やサービスになってしまう恐れがあります。

そのため、実際に4C分析を活用することに慣れるためにもまずは既存の商品を当てはめて分析する練習をしましょう。過去に自社がヒットさせた商品がなぜヒットしたのか、4C分析の観点からどのような点が競合他社に対して優れていたのかを分析することで、それらを踏まえた新しい商品やサービスを生み出すことができるようになります。

競合分析を行う

4C分析は基本的に自社と顧客の関係性を構築するために必要なマーケティング手法です。しかし、独占市場ではない限り常に競合他社のことを意識しながら顧客と関係性を構築しないと、いずれ独りよがりなマーケティング戦略を始めてしまうかもしれません。そうならないためにも、自社の商品だけではなく競合他社の商品に関しても4C分析を当てはめて分析する癖をつけましょう。4つの要素の中で自社が優れている部分はどこなのか、競合他社が優れている部分を超えるためにはどうすれば良いのかを可視化するためにも4C分析は非常に役立ちます。

「顧客目線」を忘れない

STP分析や競合分析によって自社の強みや立ち位置を確認することは非常に大切ですが、そうしたターゲット戦略やコストバランスにとらわれ過ぎてしまうと顧客価値を失ってしまう恐れがあります。4P分析も4C分析もともに企業と顧客双方の視点を持ったマーケティング手法ですが、企業の立場で分析を行っているといつの間にか顧客の目線を忘れてしまいがちです。

特に利便性やコミュニケーションに関しては、常に顧客目線を意識するようにしましょう。たとえば駅から近い立地は利便性が高いと思われがちですが、一方で商品が大きかったり重かったりする店舗の場合は駅から遠くても広い駐車場がある方が顧客の利便性を高めるかもしれません。どうすれば顧客にとって唯一無二の存在になれるかを考えながら、分析を行っていくようにしましょう。

4C分析を活用して顧客目線で事業展開していこう

4C分析を活用することにより、従来のマーケティング手法よりもさらに顧客に寄り添ったマーケティング戦略の立案が可能になります。特に最近ではSNSの発達によってTwitterやInstagramで企業とコミュニケーションを取ることを重視する顧客も増えています。そうした顧客を取り込むためにも4C分析を行い、時にはインフルエンサーマーケティングなどの新しいマーケティング手法と併用しながら顧客価値を高めていくと良いでしょう。

そうした新しいマーケティング手法を使う場合は、「コラボマーケティング」などの専門機関の手を借りることでより効率的な運用が可能になります。顧客がどういった情報発信を企業に求めているのか、企業はどのような戦略を取れば顧客の興味を惹きつけることができるのかを効率的に知りたい場合は、適宜そうした専門家の力を借りてみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA