Twitter無断転載で著作権侵害?どこからが著作権侵害になるかチェックしよう

普段からインターネット上やニュースなどで、著作権侵害についての話題を目にする方も多いかと思います。
しかし、皆さんは「著作権」に関してご存知でしょうか?

フォトジェニックな写真や、絵師やイラストレーター、漫画家の方などが描いたイラストやアイコン、面白い文章やアイディアなど、日々無数のコンテンツがTwitterには投稿されています。
Twitterは国内アクティブユーザー数が4,000万を超えている巨大なSNSであり、それ故、多くの方がTwitterの投稿コンテンツを閲覧していることがわかります。
NAVERなどのまとめ記事やTogetterでも、たくさんのツイートが引用され続けています。
また、今までのgoogleやYahooでの検索のように、Twitterでの検索で情報収集を行うユーザーも増えています。
Twitterが情報発信・収集ツールとして発展している今、投稿を行なっていく際に、気をつけなくてはいけないのが、著作権の侵害にあたる「無断転載」です。

誰かの投稿を、さも自分が作ったものかのように勝手に自分のアカウントに投稿してはいないでしょうか?
今回は、「著作権を気づかない内に侵害してしまい著作者に訴えられてしまう」といったことを避けるため、著作権や無断転載とは何かについてご説明し、特にTwitterではどのように気をつけていくかについてご紹介していきます。

著作権とは

著作権とは、著作物に関する複製・翻訳・放送・上演などを独占的に利用する権利であり、
著作権を持つ人(著作権者)以外にとっては、著作権者の許諾がない限り著作物を利用できないというルールです。

しかしながら独占的に利用する権利といっても、あらゆる利用形態が著作権の対象になるわけではありません。
独占的な権利が認められる利用形態は、著作権法で定められた下記のみです。

  • 複製権:著作物を印刷、写真、複写、録音、録画などの方法によって有形的に再製する権利
  • 上演権・演奏権:著作物を公に上演したり、演奏したりする(上演、演奏の録音物を再生することを含む)権利
  • 上映権:著作物を公に上映する権利
  • 公衆送信権・公の伝達権:著作物を自動公衆送信したり、放送したり、有線放送したり、また、それらの公衆送信された著作物を受信装置を使って公に伝達する権利
    *自動公衆送信とは、サーバーなどに蓄積された情報を公衆からのアクセスに応じ自動的に送信することをいう。また、そのサーバーに蓄積された段階を送信可能化という。
  • 口述権:言語の著作物を朗読などの方法により口頭で公に伝える(口述の録音物を再生することを含む)権利
  • 展示権:美術の著作物と未発行の写真の著作物の原作品を公に展示する権利
  • 頒布権:映画の著作物の複製物を頒布(販売・貸与など)する権利
  • 譲渡権:映画以外の著作物の原作品又は複製物を公衆へ譲渡する権利
  • 貸与権:映画以外の著作物の複製物を公衆へ貸与する権利
  • 翻訳権・翻案権など:著作物を翻訳、編曲、変形、翻案等する権利(二次的著作物を創作する権利)
  • 二次的著作物の利用権:自分の著作物を原作品とする二次的著作物を利用(上記の各権利に係る行為)することについて、二次的著作物の著作権者が持つものと同じ権利

出典:公益社団法人著作権情報センター

これに対し、著作物にアクセスする(閲覧、視聴、鑑賞)権利は、著作権法にはないので、誰でも自由に行うことができます。
複製権、上演権・演奏権、公衆送信権のような、著作権に内包される一つ一つの権利のことを支分権と呼びます。
また、支分権は時代の流れに合わせて都度改定されているので、注意が必要です。
例えば、インターネットを中心とした通信技術の発展に対応するため、平成9年の著作権法改正で「公衆送信権」という新しい支分権が著作権の対象となりました(公衆送信権、著作権法23条1項)。

Twitterへの投稿は、ツイート内容をTwitterのサーバに記録・蓄積し、公衆の不特定多数が閲覧できるよう送信する行為なので、公衆送信権の中の「送信可能化」(著作権法2条1項9号の5)という段階に該当します。

無断転載とは

無断転載とは、第三者の著作物を著作権者の許諾を得ないまま、別の場所に掲載してしまうことを意味しています。

最近ではSNSが普及し、誰かの自撮り画像やイラストなどを自分のデータフォルダに保存して、それを自分のSNSアカウントに投稿する、という行為が当たり前のように散見されますが、本人の許諾を得ていない場合は、すべて無断転載となってしまいます。

例外として、著作権法第32条に引用の規定があり、その要件が満たされていれば、著作権法違反には該当しません。

Twitterにおける無断転載

Twitterにおける無断転載は、「パクツイ」と「第三者の投稿画像の掲載」の2つのパターンに分けられます。

パクツイ

パクツイとは「第三者のツイートを見て、同じ内容をツイートすること」です。
画像や動画だけでなく、文章のパクツイも無断転載となります。
しかしながら、例えば「眠い」「おなかすいた」「面白い」など誰もが感じるような一般的な内容であれば、それはパクツイとして扱われません。
一般的な内容であれば、独自性が無いため個人の創作物という扱いにならず、無断転載にはあたらないと言えるでしょう。

第三者の投稿画像の無断掲載

第三者のアカウントの投稿画像を保存したりスクショを撮った後、無断で自分のアカウントで投稿するのは無断転載にあたります。
画像につける文章が変わっていても著作権違反となってしまい、最悪の場合、訴訟や損害賠償に発展する恐れもありますのでやめましょう。

公式機能で引用することはOK

無断転載を避けるためには、埋め込み機能や引用RTなど、Twitterの公式機能を利用しましょう。

このような埋め込み機能での引用は、ネット上でもよく見かけるのではないでしょうか。

また、使いたい第三者の投稿にコメントをつけて自分のツイートとして投稿できる引用RT(リツイート)も便利です。

Twitterの規約内に、コンテンツの複製、修正〜(省略)は、当社が提供するインターフェースおよび手順を使用しなければならない

と記載されており、埋め込み機能や引用RT機能は、Twitterが提供するインターフェースと捉えられます。

ルール上問題なくても注意される可能性あり

ただし、法律やルール上は問題なくても、自分の創作物が転載されることに対して不快感を抱く方もいます。
例えば、Twitterのbioに「無断転載禁止」などと書いているアカウントの投稿は、埋め込み機能を利用した引用の仕方であっても、注意をされたり、削除を要請されたりする可能性が高いので避けましょう。

無断転載禁止という言葉に法的な拘束力はないですが、元の画像や文章を投稿したアカウントに許可を取ったり、仮に許可を取らず引用した場合は指摘されたら削除する方が、トラブル回避につながるでしょう。

無断転載を行わないための注意点

無断転載を行わないための注意点として、以下のことが挙げられます。

個人利用にとどめる

SNSやWebサイト上で見つけた素敵な画像を個人的に保存し楽しむことは、法律上問題はありません。
ただ、Twitterを含む不特定多数の人の目に触れる可能性がある場所で利用すると、複製権公衆送信権などへの違反にあたるので注意しましょう。

著作者に許可を取ろう

もしどうしてもTwitterなどで利用したい場合は、DMやリプライで「あなたの投稿の画像を掲載してもよろしいでしょうか?」など、著作権者に許可を取ることが必須となってきます。
また、許諾を頂けた場合は、誰が作ったものなのかがわかるようにして掲載することを忘れないようにしましょう。

無断転載をされないための注意点

逆に、自分のツイートの無断転載を防ぐためには、画像やイラストの場合は作品の中に自分の著作物であることがわかるようなサインを入れることをおすすめします。
さらに、無断転載禁止などの意志をbio欄に明記しておくことで、無断転載されにくい環境を作ることも大事になってきます。
埋め込みによって引用されることも嫌だと感じる場合は、埋め込み機能を使った引用もやめてくださいなどと記載しておくことが重要になってきます。
許可を取ってくれれば問題ないということであれば、DMやリプライでご相談くださいなどと記載するようにしましょう。

著作権侵害の申し立て

自身が著作権を保有しているコンテンツ(文章やイラスト、写真など)が、権利侵害された場合は、Twitterのヘルプセンターの著作権侵害について報告するという項目から申し立てをすることができます。

著作権侵害の申し立てをする際は、著作権者本人または正式な代理人である必要があることや、著作権者の氏名や住所などの個人情報の入力が必要となってきます。

著作権侵害の申し立ての作業自体は、連絡先などの個人情報を記載し、著作権を侵害している投稿について、著作権を保有者のURLや、著作権を侵害している箇所の指摘の入力など違反点を明確に記入することで、特別な知識が無くとも誰でも報告が出来るようになっています。
しかしながら、申し立てを行う際には、次の点に注意する必要があります。

著作権侵害に該当すると思われるコンテンツを報告するには、下記のフォームに入力してください。DMCAの侵害申し立てを行うと、法令で定められた法定の手続きが開始され、Twitterは、あなたの連絡先情報を含む申し立てに関する情報を、対象の違反者にすべて開示することになります。 詳しくは、著作権とDMCAに関するポリシーをご確認ください。Twitterルールおよび利用規約への違反を報告するには、 こちらをご覧ください。

引用元:Twitter著作権侵害について報告する

上記の説明通り、著作権侵害の申し立てを行うと、著作権侵害者に、自分の個人情報や連絡先などを全て開示する必要があります。もし自分の個人情報を開示したくない場合は、弁護士などの代理人に依頼するか、著作権侵害の申し立て自体をあきらめることになるので注意しましょう。

まとめ

今回は著作権とTwitterの関係についてご説明いたしました。
今まで「著作権に違反している」という認識なく、Twitter上で無断転載を行なっていた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
好きなアーティストの作品や、好きなアイドルなどを、多くの人と共有したい、知ってほしい、という思いで発信したことが、結果的に無断転載になってしまっていることもあるかと思います。
しかしながら、無断転載の被害を受けてしまう方からすると、自分が時間と労力をかけて作成した物を、他のユーザーがあたかも自分で作成したように投稿していたり、無断で掲載されているのは、大変不快なことです。
また、気をつけなければいけないのは、Twitterに自撮り写真を掲載した場合は、自分の画像が他のアカウントに無断転載されてしまう可能性もあることです。
無断転載は、Twitterを使う誰もが加害者にも被害者にもなってしまう可能性がある問題ですので、この記事を参考に、リスクを回避しながらTwitterを利用しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA