「共感」を活用したエモーショナルマーケティングの効果と活用事例

「エモい」の語源「エモーショナルマーケティング」の効果が圧倒的すぎる!?

 

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2016~2018年、女子中高生の間で突如発生し、爆発的に流行した「エモい」という言葉。感情が高ぶった時や、共感・称賛する際など多方面で使用された言葉です。SNS媒体の普及により、他者と感情を共有すること、またそれに共感し言動で示すことが求められるようなったため、このような言葉が流行したと言えます。しかし、「エモい」に目を付けていたのは、女子中高生だけではありません。流行の最先端である女子高生よりも先に、「エモい」に注目していた場所があります。それが、最新情報の宝庫である、マーケティング界です。

女子中高生が目を付ける18年以上も前に、エモいの語源であるエモーション(emotion)に注目し、いち早くマーケティングに取り入れました。エモーションに注目し始めた時期は、インターネット環境の整備が進み、SNSの先駆けが誕生しだした頃です。情報の一方通行化から、双方向化が進むことを予想し、「感情」「共感」の重要性に注目したのでしょう。予想通り、現代のマーケティングでは、消費者1人1人、または小規模なグループそれぞれに合わせた内容が必要とされています。このように、繊細なニーズに的確に応えられるのが、エモーショナルマーケティングです。

エモーショナルマーケティングの歴史

1999年、神田昌典さんが執筆した著書「あなたの会社が90日で儲かる!」により、日本にエモーショナルマーケティングが知れ渡りました。著書には、消費者の「必要性(needs)」ではなく、「欲求(wants)」を刺激するべきなど、エモーショナルマーケティングのポイントが多数記載されています。当時主流だったマス広告を否定するような記載もあったため、エモーショナルマーケティングはここ数十年の間に誕生した、比較的新しいマーケティングだと思われていることも少なくありません。しかしエモーショナルマーケティングは、今から200年以上も前の、19世紀初頭に誕生したマーケティングだと言われています。

フランス革命により、自由主義やナショナリズムが世界中に広がり始めた頃であり、日本は幕末から明治に移行する激動の時期でした。高名な芸術家の作品及び著作権を購入し、自社の名前を添えて広告として活用します。注目が集まり知名度及び認知度が向上するばかりか、芸術家の名声に引っ張られるように、高貴な印象・イメージを自社に定着させることに成功しました。Pears soapが実施したこのような方法が、エモーショナルマーケティングの最初だったと言われています。現在は、このマーケティング方法に賛否両論巻き起こっているものの、商品そのものの価値以外を顧客に提供した、エモーショナルマーケティングの代表的な事例です。

エモーショナルマーケティングの特徴

エモーショナルマーケティングの特徴は、提供する商品・サービスの魅力を伝えるのではなく、消費者の心を動かすマーケティングを実施することに注力するという部分です。本来であれば、提供する商品・サービスの利点をアピールし、大勢に「必要性」を感じさせるマーケティングを実施します。しかしエモーショナルマーケティングでは、商品・サービスの良し悪しをアピールするのではなく、あらゆる表現方法、心理術を活用し、消費者の心に訴えかけそして動かしていくことが期待できる事柄を実施し続けるのです。

なぜなら、エモーショナルマーケティングでは、消費者の感じる「必要性(needs)」以上に、「欲求(wants)」こそ購買行動を促す可能性の高い感情であると捉えているためです。さらに、提供する商品・サービスの良し悪しと、消費者が感じる「欲求(wants)」は比例するものではないとも認識しています。つまり、商品・サービスの質が悪くても、実施するマーケティングによって、消費者に「欲求(wants)」を感じさせることは可能であり、「必要性(needs)」を感じていなかった商品でも購入・利用してもらうことができるということです。

「必要性(needs)」を感じていない消費者に購入させるように働きかける行為に、抵抗を感じる人もいますし、実際にエモーショナルマーケティングにたいする批判も存在します。しかしエモーショナルマーケティングは、消費者に強制的に購入・利用させているわけではありませんし、強引に迫っているわけでもありません。購入・利用するか否かはこれまでのマーケティング同様、消費者に委ねられていますし、SNS媒体やインターネットを使用すれば、購入するべきかなど、消費者が求める情報も簡単に手に入れることができます。エモーショナルマーケティングへの批判については別項目で詳しく紹介し、それぞれの見解と現在の様子についても、解説していきましょう。

エモーショナルマーケティングへの批判

良く表現すればエモーショナルマーケティングは、提供する商品・サービスの質や魅力以上の要素を、消費者に届けることができるマーケティングです。効率的にそして的確に消費者の心に情報を届け、迅速に購買行動に移行させることのできるマーケティングだと言えます。悪く表現すれば、誇大広告に類似するものがあり、必要性を感じていない消費者に、間違った感情を抱かせ、購入・利用を迫っているマーケティングだという解釈も存在するのです。確かに、商品・サービスの質や魅力以上の情報を届けてしまった場合、必要性を誤認し、消費者は不必要な購入をしてしまう可能性もあります。

しかし、どのような事柄に価値を感じ、購入に踏み切るかは、消費者1人1人に委ねられたものです。好意を抱いている人物が持っているものであったり、機能性など、価値を感じる部分は、人それぞれだと言えます。そして、商品・サービス以上の付加価値を作り出し、消費者に見せることはマーケターとして当然の事です。商品・サービスそのものを見せ、双方の必要性によって取引が成立したのは、原始時代まででしょう。現代は、生きるために必要な物は、揃いきっています。日本在中者であれば、なおさらその確率は高いでしょう。「必要性(needs)」を感じていない人に、何かを売り込むことに抵抗感がある、正当性を説きだしては、ビジネスは成立しない時代だと言えます。

それでも、消費者の「必要性(needs)」に注目し、数少ない「必要性(needs)」を埋めていくのがビジネスだと言うのなら、やはり「欲求(wants)」に注目するべきでしょう。不便さを感じた時、それらを解消する商品・サービスの誕生にたいする「欲求(wants)」が生まれます。その後、「欲求(wants)」を解消するための商品・サービスが登場し、消費者は利用するか否かつまり、自身への「必要性(needs)」を判断する流れとなっています。また、エモーショナルマーケティングで活用する感情の種類を理解しておくことにより、他マーケティングでも活用することができますし、消費者の「必要性(needs)」を満たす新商品PRにも役立つことでしょう。

BtoBには適さない

エモーショナルマーケティングを扱う多くの記事には、「エモーショナルマーケティングはBtoBにも適している」といった文言が見られます。BtoCよりも、「必要性(needs)」の役割は大きいものの、採用者の好き・嫌いといった「欲求(wants)」も、無視できないほどの割合を占めているといったものが、根拠として使用されていました。しかし、エモーショナルマーケティングは、BtoBに適したマーケティングではありません。ここでは、その理由について、詳しく解説していきましょう。

エモーショナルマーケティングがBtoBに適さない理由の1つ目は、スタートの違いです。消費者は、「欲求(wants)」から、購買行動が始まります。欲しいと感じた時、購入を検討し、「必要性(needs)」を自分なりに見出し行動に移します。しかしビジネスは、「必要性(needs)」を感じ検証したのち、適した商品・サービスを探し始めるのです。そして、仮に「長い間取引があった」「格安で提供してくれている」など、利用するに値する何かしらの「欲求(wants)」を感じていたとしても、それらが不必要なものになった場合、適切に削減していなかければなりません。「欲求(wants)」に囚われ、取捨選択を誤っている企業も少なくありませんが、そのような企業は今後生き残りが非常に難しくなっていくと言えるでしょう。自社の「必要性(needs)」を把握し、質や価格が適切なパートナー企業を見極め、実行していくことが常に求められています。

2つ目の理由は、契約する際、複数人の承認が必要になるためです。企業同士の契約では、双方に複数人が検討し、決定されます。誰かの「好き」「嫌い」といった個人的で説得力がなく、不確定要素でしかない意見に、その他複数人が賛同することなどほとんどないのです。「社長など影響力を持った人物の意見により決定することもある」という反論もあるでしょうが、ここでは良質なマーケティング、ビジネスの解説を行っています。影響力のある人物の独断により会社が運営されている様は、エモーショナルマーケティングや、それがBtoBに適さない以前の事柄であり、混同して話を進めることは非常に危険だと言えるでしょう。

BtoBという場面であっても、人間同士が対面する場であることに変わりはありません。そのため、気分や感情が全く作用しないというわけではないのです。しかし、エモーショナルマーケティングで重要視される「欲求(wants)」が、マーケティングやビジネスの「決定」に影響を与えることは、避けなければなりません。活用するのであれば、「きっかけ」だけにとどめておく必要があります。例えば、「興味深い案件がある」「面白いと感じる商品を見つけた」などです。取り上げるきっかけの1つとして、「欲求(wants)」を採用することは問題ありませんし、むしろ視点を変えらられるため、新しい出会いが期待できるでしょう。

エモーショナルマーケティング具体例

 

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ここでは、エモーショナルマーケティングの具体的な活用方法を解説していきましょう。エモーショナルマーケティングは、消費者の心理状態を活用するマーケティングであり、賛否両論巻き起こるマーケティングの1つでもありまります。しかし、実際には多くの場面で、多くの企業が活用しているマーケティングなのです。代表的な活用方法と、どういった企業が実際に利用したのか、詳しくご紹介していきましょう。

キャッチコピー


エモーショナルマーケティングで、最も頻繁に活用されているのが、キャッチコピーです。商品・サービスを紹介する際、使用します。短い言葉で、多くの特徴を伝えたり、一瞬で興味を惹き付けるのが、キャッチコピーの役割です。キャッチコピーだけでは、商品・サービスの詳細な情報や、魅力の全てを伝えきることはできません。そのため、インパクトのある言葉を使ったり、テンポのいい文言を活用することにより、消費者の注意を惹き付け、商品・サービスに触れる機会を増やしていきます

キャッチコピーの代表的な事例としては、スーパーマーケット大手チェーン店である西友が実施した「安いクセして。」があげられるでしょう。西友は、低価格なスーパーとして知られているものの、同様のスーパーも多く、西友以上に安い価格で提供する店も少なくありません。そのため、安さとは別のインパクトを作り出す必要がありました。「安いクセして。」では、安さとは別に、安くても高品質という特徴や、安定した低価格の継続という2つの特徴を作り出し、消費者に印象付けました。YouTubeやSNS媒体で、積極的に動画を配信したことにより、キャッチコピーは多くの消費者へ届き、効果を発揮しやすい状況を作り出したと言えます。このように、エモーショナルマーケティングとSNSマーケティングを組み合わせることにより、これまでになかったメリットを作り出すことも、効果を増加させることも可能なのです。

キャラクター

 

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キャラクターの作成、及びマーケティングへの活用も、エモーショナルマーケティングとして効果的です。作成したキャラクターにファン層が定着したのち、他商品と提携します。キャラクターの人気により、提携商品・サービスの知名度を一瞬で上昇させることができますし、購買行動を促すことも可能です。この方法は、多くの企業が実施しています。商品は同じでも、提携するキャラクターを変え、購買行動を促したり、シリーズ化するなどです。

作成したキャラクターは、多くの場所で活用することができます。雑貨や日用品だけではなく、テレビCMにキャスティングしたり、ゲームへ応用することも可能です。本来商品が持っている顧客層とは異なる消費者を獲得できる可能性が高く、話題性も容易に作り出せるため、おすすめのマーケティング方法です。実施する際は、キャラクターが持っているファン層の分析を徹底し、目的に合った提携を行いましょう。これまで獲得できなかった新しい顧客を取り込みたいのか、既存の顧客との関係性を深めたいかなど、目的に応じて提携するキャラクター、商品も大きく変わってきます。採用を間違った場合、既存顧客の流出にも繋がってしまうため、注意しましょう。

パッケージ

 

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商品パッケージは、キャッチコピー以上に、注目を集めやすく、また話題性も作り出しやすいものです。商品パッケージが特徴的であれば、消費者の興味を惹くことができますし、手に取ってもらう機会も増やすことができます。さらに、より特徴的なものであれば、SNS媒体による消費者の自主的な拡散も期待できるでしょう。しかし、商品パッケージやサービスを紹介する宣材は、奇抜であればいいというわけではありません。使用する色味や形により、様々な印象を消費者へ与えると同時に、そのインパクトを後々変更しようとしても難しいのです。そのため、不快な印象を与えてしまった場合、二度と触れてもらえなくなる可能性も十分にあります。

また、色味やデザイン、表示方法は、意図的に印象を作り出すことが可能です。暗い色味、ブルーやグレーの使用により、男性商品という印象を与えたり、ピンクや黄色を使うことによって、若い女性向け商品という印象を与えることもできます。ゲシュタルトの法則やコントラスト効果など、法則を活用することにより、消費者の意識を自由自在に操ることも可能なのです。商品パッケージは、同業他社との差別化にも活用することができますし、拡散や商品の持ち運びを左右する重要なポイントでもあります。デザインの変更だけで、売上を伸ばした車もあるほど、非常に重要な事柄であることを認識し、こだわりと意味を持って取り組んでみましょう。

心理

 

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「見てはいけない」「中身がわからない」といった心理を直接的に刺激する方法も、エモーショナルマーケティングの方法として積極的に用いられています。エモーショナルマーケティングを否定的に捉えている層は、このような方法が公平性に欠けると主張していますが、消費者の心を刺激し、購買行動を促すことは珍しいものではありませんし、多くの場面で見られる方法です。

過去には、自動販売機で売られている商品のパッケージを統一し、何が出てくるのかわからない商品を提供し、売上が大幅に増加した例も存在します。書店にて、本の内容や感想を紹介している表紙や帯に情報を一切記載せず、消費者の興味を惹いた例も存在する程です。また、YouTube動画のタイトルに、「見ないでください」といった目的とは相反する文言を記載し、再生数を伸ばすといった事例もあります。このように、消費者の心理状態を把握し、その部分をピンポイントで刺激するマーケティングは、非常に多くの場面で見ることができるのです。

このような術を使用するには、消費者心理だけではなく、人間の本質や一般的な心理状態も理解しておかなければなりません。また、同一商品で頻繁に使用してしまうと、効果が薄れてしまいます。効果が薄れてしまうばかりか、嫌悪感を持たれたり、避けられる恐れもあるため、頻度にも注意しましょう。

商品


商品やサービスそのものにインパクトを持たせ、消費者の消費心理をくすぐる方法もあります。最も有名な事例は、ペヤングやきそばシリーズでしょう。一般的な焼きそば商品とは異なる、激辛シリーズを販売し、度々話題となっています。激辛シリーズは回を追うごとに過激になり、インフルエンサーを中心に、毎回積極的な拡散が見られるため、効果的なマーケティングだと言えます。ペヤングは、激辛シリーズの他にも、背油MAXやきそばや、チョコレートやきそばなど、特徴的な商品を次々と発売していることでも有名です。

個性的な商品を販売することにより、「ペヤングやきそば」という基本商品の知名度・認知度向上にも繋がりますし、販売促進にも役立っています。さらに、過激な商品に合わせ、個性的な宣材動画の放送でも話題となりました。商品やサービスそのものに特徴を持たせることにより、消費者心理を刺激し、購買行動に繋げることは非常に有用だと言えますが、基本的な知名度及び認知度を有していない商品では難しい手法です。知名度及び認知度を有していない企業が、一般的ではない商品を販売した場合、そもそもの顧客層を限定してしまうため、話題になったとしても小規模化しやすく大きな売り上げも期待できません。異質な商品を販売する企業というイメージが定着してしまうと、その後に展開する商品・サービスも限定されやすく、新展開も難しくなってしまう恐れがあります。ペヤングや大手外食チェーンが行う、定期的な個性派商品によるエモーショナルマーケティングは、満たしておくべき要項が複数あることを理解しておきましょう

ストーリー

 

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企業の歴史や、商品・サービスに関するストーリーを紹介することも、エモーショナルマーケティングで使用される方法です。ストーリーを紹介することにより、共感できる部分が多々生まれ、商品・サービスに奥行を感じられるようになります。また、消費者が感じた共感により、ロイヤリティの高い顧客を獲得できる可能性も高めることができるのです。ストーリー公開の有用性は、大手企業も効果を認めています。

雑貨からインテリア、食品や衣類まで幅広く取り扱っている大手企業の無印良品は、新商品に関する2つのプロモーション映像を作成しました。1つは、コストと時間をかけ、テレビなどでもよく見かけるような商品をより良く見せるCM動画です。新商品であるスニーカーのスタイリッシュさ、トップスやボトムとの合わせ方などがわかる一般的な動画となっていました。2つ目の動画は、新商品であるスニーカーがどのように作成されているのか、制作過程を映した動画です。登場するのは、機械音のする雑然とした工場内で、各工程を経てスニーカーが形になっていく様子を映したものでした。スニーカーのお洒落さを演出するような描写はなく、最初から最後までスニーカーの製作工程を映した動画です。

アパレル商品のPRとして作成された2つの動画を見比べると、明らかに前者の方が良質で、商品の魅力を存分に表現していました。しかし消費者に公開したところ、多く再生されたのは後者であり、リアクションも2つ目の動画の方がより多く集まりました。最終的に動画再生回数は1,800万回を突破し、宣材として大きな効果を発揮したのは、2つ目のストーリー公開動画だったことがわかります。このような事例から、消費者が求めているのは、華美な演出ではなく「共感」「繋がり」を感じられ、心揺さぶられるPR動画だという事がわかります。対面式のコミュニケーションが減った昨今、誰もが簡略的で無機質な美しい状態ばかりを求めているわけではありません。良質で美しい物が溢れかえっている現代において、ストーリーの公開による共感は、消費者の有益な選択肢の1つであり、エモーショナルマーケティングの効果だと言えます。

エモーショナルマーケティングのメリット・デメリット

マーケティングを選択するうえで重要になるのは、メリット及びデメリットを理解することです。正しい情報を得たうえで、判断していかなければなりません。エモーショナルという、人の心理に働きかけるマーケティングの是非を問う場面であっても、感情的であってはいけないのです。ここからは、エモーショナルマーケティングのメリット及びデメリットについて、詳しく解説していきます。

【メリット】ファンの獲得

1つ目のメリットは、ファン層を獲得できる可能性が高まるという点です。エモーショナルマーケティングでは、顧客の心理に直接的に働きかけるため、共感を得た場合、ロイヤリティの高い顧客を獲得することができます。ロイヤリティの高い顧客は、簡単に他社商品へ乗り換えることがありません。また、顧客自ら積極的に拡散してくれる可能性も高まるため、コミュニティマーケティングやSNSマーケティングなど、他マーケティングのメリットも得ることができるのです。ファン層の獲得により、参考するに値する良質な意見も集めやすくなります。企業は、良質な意見が集められ、顧客は商品マーケティングに参加できるという喜びを感じられるため、win-winな関係を築くこともできるのです。

【メリット】購買行動

エモーショナルマーケティングは、消費者の購買行動を促すことができます。消費者の心理を直接刺激するエモーショナルマーケティングは、他マーケティングと比較しても、的確にそして確実に購買行動を促すことができるのです。その根拠として、多くの企業が取り入れていることや、インフルエンサーの影響力が増していることなどがあげられます。前項の具体例により、多くの企業が積極的にエモーショナルマーケティングを取り入れていることがわかるでしょう。

また、インフルエンサーの影響力が増加し続けていることからも、エモーションの有効性を証明することができます。インフルエンサーは、自身のストーリーを積極的に発信している人々です。発信されるストーリーに、ユーザーは共感し、フォロワーになります。インフルエンサーは、フォロワーの心理に直接的に働きかけることができるため、訴求力を持った発信が可能となり、今では企業のマーケティングにも活用されるようになりました。つまり、芸能人や著名人のように大勢への発信力を持っていないインフルエンサーがマーケティングで活躍できるということは、拡散力以上に心理や感情への働きかけが有効だということです。近年のマーケティングでは、知名度や認知度を上げる以上に、消費者の感情に訴えかけ、共感を引き出すことが重要だと言えます。

【デメリット】万人受け

人の感情に訴えかけるエモーショナルマーケティングでは、曖昧な表現や当たり障りのない文言を使用しても意味がありません。曖昧でどのようなメッセージにも受け取れるような表現は、大勢から批判される可能性は低くなりますが、共感を得ることも難しくなってしまうのです。誰かの心を動かくすには、時に過激ともとれる表現が必要になってきます。そのため、エモーショナルマーケティングの内容によっては、万人受けが難しいと言えるでしょう。

狙った層の心を動かせるのであれば、「万人に受け入れられなくてもいい」と思う人もいますが、万人に受け入れられないばかりか、大きな批判を浴びる可能性もあるのです。SNS媒体の普及により、ポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報も瞬く間に広がっていきます。ネガティブな情報の場合、消費者の「他人よりも優位に立ちたい」という欲求や、「自分の正しさを知らしめたい」という承認欲求から、必要以上に批判されてしまう可能性が高いのです。万人に受け入れられない情報を発信するという事は、どういうリスクが想定されるのか認識し、リスクマネジメントを行ったうえで実施していきましょう。

【デメリット】体力

「共感」「心理」など、感情という不確定要素の多い事柄にスポットを当てマーケティングを実施するため、エモーショナルマーケティングは必ずしも全ての実施者が成果を出せるわけではありません。なおかつ、感情という数値化することの難しい事柄を相手にするマーケティングでは、明確な成果が出てくるまでに、ある程度の時間を有することになります。つまり、エモーショナルマーケティングは、即効性のあるマーケティングではないということです。

パッケージや広告への工夫など、目に見える部分を変化させた場合、ある程度すぐに効果を確認することもできます。しかし、「ファン層を獲得する」であったり、「ロイヤリティの高い顧客を作る」といった目的で実施する場合は、長期運用に備えた体力が必要だと言えるでしょう。大企業や資金に余裕を持つ事業者であれば、体力面は心配ありませんが、長期運用にたえられるだけの資金を備えた企業は、それ程多くありません。そのため、エモーショナルマーケティングを実施する際は、自社の体力に合わせスピード感を調整する必要があります。できるだけ早く成果が欲しいという場合は、目に見える要素にマーケティングを取り入れたり、インフルエンサーなど即効性を有する人材を起用してみましょう。

エモーショナルマーケティングのポイント

 

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最後に、エモーショナルマーケティングを実施するうえで重要となる、ポイントについてご紹介していきましょう。優れたマーケティングであっても、実施方法や注意点を見落としてしまうと、企業にとって大きなデメリットをもたらす場合があります。デメリットだけではなく、メリットを減少させたり、大きなリスクとして蓄積する恐れもあるのです。これから解説するポイントを理解し、確実なマーケティングを実施してみましょう。

感情の理解

エモーショナルマーケティングを実施するうえで最も重要であり、基本的なポイントは、感情を理解することです。人間はどのような状況下で、どのような感情を持つのか、深く理解する必要があります。これまで実施されてきたマーケティング例にのみ従っていては、心情に訴えかけたり、心を動かすようなマーケティングは作成できないでしょう。新しい事柄、古い事柄に囚われず、何が最も効果的なのか、目的に合わせて柔軟にツールを使い分ける必要があります。感情の理解といっても、心理学を一から学び直す必要はありません。自身が買い物をする時、どのような感情を持っているのか、どのような欲求を感じるのか敏感に観察するだけでもいいのです。また、エモーショナルマーケティングには、活用するべき8つの感情というものも提唱されています。それらを理解するだけであれば、それ程時間はかからないため、是非取り入れてみましょう。

インフルエンサー

エモーショナルマーケティングは、効果を実感するまでに時間がかかってしまいます。多くの企業は、できるだけこの時間を短縮したいと考えるでしょう。エモーショナルマーケティングで時間がかかってしまう理由は、消費者との関係性を築くまでに有する時間です。つまり、消費者との関係性を構築する作業を短縮できれば、使用時間も短くできるということになります。そこでおすすめなのが、マーケティングへのインフルエンサーの採用です。既に消費者と関係性を築いているインフルエンサーを起用することにより、関係性の構築に関する手順を短縮することができます。また、インフルエンサーは訴求力、拡散力など多くの能力を有しているため、様々なマーケティングに活用することができるでしょう。マーケティングを実施する際は、自社に最も適したインフルエンサーを、採用してみてください。

インフルエンサーの不祥事

インフルエンサーは、あらゆるマーケティングで力を発揮することができます。しかし、インフルエンサーの不祥事も度々見られるため、採用には注意が必要です。2020年大きな話題となったのは、人気インフルエンサーの豊胸及び薬物使用トラブルです。補正下着を開発し、自身の身体で効果を発信していたにもかかわらず、下着のおかげではなく豊胸だったことが発覚します。このトラブルは、購入者への返金騒動にまで発展しました。他にも、暴行事件や詐欺行為事件など、犯罪行為やそれに近しいトラブルも多発しています。インフルエンサーは力を借りたい存在ではありますが、採用する際は、企業としても責任を持って選んでいきましょう

AIにできないエモーショナルマーケティングをマスターし消費者に購買行動をもたらしてみよう!

 

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AI技術が進歩しても、人の心を動かすことができるのは、人間だけです。決められた事柄、数値化や数式化できるもの以外、AIは実施することができません。つまり、エモーショナルマーケティングは、いつまでも人間が行うマーケティングということです。AIにはできない、エモーショナルマーケティングという特別なマーケティングを成功させるためにも、インフルエンサーを適切に選んだり、使用するツールや発信する情報を、大いに工夫していきましょう。トラブルを起こさない良質なインフルエンサーを採用するなら、企業とインフルエンサーを繋ぐマッチングプラットフォームである「トリドリマーケティング」を使用してみてください。在籍者数は10,000人以上、マッチング件数は20,000件以上となっています。良質な人材を確保し、マーケティングを成功させていきましょう。

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