ファンマーケティングの手法やメリットと成功事例5選

これからの時代はファンマーケティングでしか利益を生み出せない!?

新しいマーケティングが次々と誕生する中、近年特に大きな注目を集めているのが「インフルエンサーマーケティング」です。爆発的に普及したSNS媒体を使って活動する、インフルエンサーを起用したマーケティングであり、様々な分野へ効果を発揮するマーケティングとして知られています。このような、インフルエンサーの活躍、向上する各SNS媒体により、これまで以上に多くのメリットを提供できるようになったマーケティングも存在します。

その1つが、ファンマーケティングです。ファンマーケティングは、以前から存在したマーケティングの1つですが、SNS媒体やインフルエンサー、その他の要因により新しい魅力を獲得することに成功しました。そのため、誕生から月日が流れた2020年に再度注目されることとなったのです。日本の流れや世界の状況、情報送受信のあり方などあらゆる変化に適応し、ファンマーケティングは、実施企業に多くのメリットをもたらすことが期待されています。そればかりか、ファンマーケティング以外のマーケティングでは難しい、困窮した状況を乗り越える手助けとなることも期待できるのです。

ファンマーケティングとは

厳密にいうとファンマーケティングには、複数の意味が存在します。1つ目は、ファンを獲得することを目的とした、マーケティング手法という意味です。企業にとって、自社全体または1商品に、どの程度顧客がいるか想定できることは、非常に重要となります。売上が想定できることにより、マーケティング規模や修繕、あらゆる場面で使用するコストも変動するためです。また、ファン層を獲得し、拡大させていくことにより、単純に売上も上昇させることができるため、ファンマーケティングを積極的に行うことも納得できます。

ファンマーケティング2つ目の意味は、ファンの意見を集め、より積極的にマーケティングに取り入れていく手法という意味です。ファンの意見を積極的に取り入れていくことにより、企業と消費者の絆が深まりやすく、ロイヤリティの高い顧客に育て上げることもできます。消費者の意見を参考にするため、ニーズにより適した商品・サービスを提供できることもメリットです。

3つ目は、より熱心なファン層だけに向けたマーケティング展開という意味で使用されます。パレートの法則でも言われるように、あらゆる事柄は20%の積極的な人々により支えられていることが多く、このような限定的な層に向けたマーケティングは、費用対効果が高くなりやすいのです。ターゲット層を絞り込むことにより、訴求力の高い宣材、PR等も可能になります。

時代背景

ファンマーケティングが新しい魅力を手に入れ、多くの企業に再注目されるようになったのは、時代背景も関係しています。これまでのマーケティングは、マス広告を活用したものが主流でした。ある程度顧客層は絞り込むものの、発信する情報はより大勢に、多くの場所に掲載することが良しとされていたのです。一方通行の情報が当たり前だったため、消費者は与えられる情報を盲目的に信用し、購買行動を起こしていたと言えます。

このような時代の場合、商品や企業に関するファンの獲得は、あまり意味がありません。情報をより大勢に見せること、そしてその回数が多ければ多い程顧客を獲得できたため、ファンの獲得よりも影響力を持った宣伝枠の獲得や、それらを維持するための資金が重要だったと言えます。しかし近年、SNS媒体の爆発的な普及により、情報のあり方や扱い方が大きく変化しました。一方通行だったものが、双方向になったり、場所を選ばないコミュニティが発展するなど、情報の送受信が大きく変わったのです。このような変化に伴い、消費者は独自に真偽を確かめるようになりました。企業が発する情報を鵜呑みにするのではなく、自ら確認し、そして正しいと思った際は積極的に発信するようになったのです。

消費者が独自に行っている「発信」という作業が、企業にとって非常に重要となります。企業としては消費者に、この「発信」という作業を、積極的に行ってもらわなければなりませんし、そのためには自ら積極的に発信してくれるファン層が必要となるのです。ファン層を獲得するためには、ファンとなる消費者の意見を取り入れていなければなりませんし、20%程度のファン層との絆を深めるようなマーケティングを実施していかなければなりません。それらを可能にするのが、ファンマーケティングなのです。

類似マーケティング

ファンマーケティングには、類似したマーケティングも存在します。類似マーケティングを、明確に分けて認識できない人も少なくありません。このような状況は、マーケティングにおいてデメリットやリスクを招いてしまう恐れがあるため、避けなければならないのです。各マーケティングの特徴を正しく理解していなければ、自社に最も適したマーケティングを判断することもできませんし、メリットを最大化・複数化する際に、どのような媒体と組み合わせたらいいか、どのようなマーケティングと掛け合わせるべきかなど、間違った選択をしてしまう可能性もあります。

新しいマーケティングは日々誕生し続けますし、従来のマーケティングが進化し、新しい形を作り出すことも珍しくありません。それら全てを覚え、見分けることは容易ではないものの、各マーケティングの特徴や違い程度は随時把握しておきましょう。ここでは、ファンマーケティングに類似しているマーケティングをいくつか紹介していきます。ファンマーケティングとの類似点はもちろん、相違点や特徴についても、詳しく解説していきますので、マーケティング実施の参考にしてみましょう。

アンバサダーマーケティング

アンバサダー(Ambassador)は、「ファン」「大使」といった意味で使用されます。つまりアンバサダーマーケティングは、企業や商品のファン層を活用したマーケティングです。アンバサダーが示すファン層とは、appleの「エバンジェリスト」、日本ブランドの「ロイヤルカスタマー」と同等の存在だと認識して問題ありません。このような、熱狂的なファン層を活用したマーケティングが、アンバサダーマーケティングなのです。熱狂的なファン層であるアンバサダーを活用し、具体的にどのようなマーケティングを実施するかというと、情報発信が主な内容となっています。商品やサービスの具体的な使用方法や感想、例外的な活用術など、様々な情報を発信するのです。アンバサダーが発信する情報は、愛用者ならではのものが多く、訴求力はもちろん消費者のニーズに的確に応えられるため、購買行動のきっかけになりえます。さらに、アンバサダーに就任した人物が持っている、元々のファン層を顧客として取り込むことも可能なのです。就任したアンバサダーの人気が高ければ高い程、より大勢の新規顧客を獲得できる可能性がありますし、これまでとは違った顧客層を獲得することも期待できます。

アンバサダーマーケティングとファンマーケティングの類似点は、ファン層を活用したマーケティングという部分です。どちらのマーケティングも、自主的な愛用者を活用しているため、消費者の共感を作り出しやすく、訴求力の高いマーケティングが可能となります。愛用者でもない人が、「この商品はおすすめです」と発信しても、「それならなぜ自分は使用しないのか」「お金のために宣伝している」など、不信感を与えやすいのです。アンバサダーマーケティングやファンマーケティングでは、このようなリスクを減らすことができます。2つのマーケティングに関する相違点は、対価発生による制限です。アンバサダーマーケティングは、明確にアンバサダーという存在を起用します。契約があり、対価が発生するのです。そのため、企業の方針やマーケティング内容を理解し、沿ったものを発信しなければなりません。一方ファンマーケティングは、ファンを起用するわけではなく、ファンの言動を活用しマーケティングを実施します。そのため、ファン独自の発信が可能となりますし、時には企業の意向に沿ったもの以外が見つかることもあるのです。

コミュニティマーケティング

ファンマーケティングと類似したマーケティング2つ目は、コミュニティマーケティング(community marketing)と呼ばれるものです。コミュニティマーケティングとは、消費者のコミュニティを活用したマーケティング手法です。まず企業は、コミュニティが積極的に行われるであろう場所を、消費者に提供します。例えば、セミナーなどのイベント開催や、オフ会の実施などです。SNS媒体に作成する、オンラインコミュニティ場所も含まれるでしょう。このような場所を作成し、消費者同士の積極的なコミュニケーション及び、コミュニティの形成を促します。ここで誕生するものを活用するのが、コミュニティマーケティングです。

コミュニティでは、商品やサービスに関する情報が、積極的に行き交います。最新情報や噂、消費者同士でしか共感できない事柄など、様々です。このような独自の情報送受信により、これまで行っていた企業の情報発信を縮小化することができます。大々的に新商品の告知業を行わなくても、一部ユーザーが拡散してくれるということです。企業のコミュニティということが定着すれば、興味を持つ人が自動的に集まってくれるため、顧客を絞り込んだマーケティングにも活用することができます。

ファンマーケティングとの類似点は、企業や商品に興味のある人々を活用するという部分です。また、SNS媒体と相性が良いのも、類似点だと言えます。ファンマーケティングもコミュニティマーケティングも、SNS媒体の普及により、多くの可能性を手に入れました。これからさらに、SNS媒体は普及し、進化していくことが予想されるため、2つのマーケティングはより活性化していくでしょう。相違点は、ファン層の違いです。コミュニティマーケティングでは、「興味がある」程度の人も、活用していきます。コミュニティを形成する消費者の質ではなく、量が重要なのです。一方ファンマーケティングは、より質の高い消費者が必要となります。企業の売上を支えることが想定される、熱狂的なファンが必要なのです。どちらも、「帰属欲求」という心理状況を活用するマーケティングですが、根本的な部分に違いがあり、それらを理解しなければマーケティングを成功させることは難しいでしょう。

ファンマーケティングのメリット・デメリット

ここからは、ファンマーケティングが持つメリット及びデメリットについて、解説していきましょう。どのような最新マーケティングであっても、メリットだけが存在するわけではありません。デメリットを極力抑えることはできても、完全になくすことは不可能なのです。マーケティングを実施する際は、メリットだけに囚われるのではなく、デメリットも理解し、対策まで想定したうえで実施していきましょう。必要以上にデメリットを気にする必要はないものの、近年では1つのミスが企業生命に大きな影響を与えることも少なくありません。注意深く、慎重に進めていきましょう。

【メリット】20%の顧客

パレートの法則は、ビジネスだけではなく、様々な場面で尊重される法則となっています。80対20の法則と呼ばれることもあり、あらゆる場面、分野の概算で用いられることも少なくありません。パレートの法則をビジネスに当てはめると、上位20%が全体の80%を占めるということになります。つまり、顧客の中で上位20%の人々が、全体の売上80%をたたき出しているということです。この法則が本当であれば、顧客全体に向けたマーケティングに、高い費用対効果が望めないということになります。仮に顧客全員に受け入れられるマーケティングを実施しても、顧客の80%は売り上げの20%程度しか生み出さないことになりますし、日本人全員に向けたテレビCMなどは、さらに費用対効果が下がってしまうことになるのです。

このような費用対効果の悪化を解消するために、ファンマーケティングを活用します。ファンマーケティングは、一部の熱狂的なファン層を活用するマーケティングです。つまり、80%の売上が期待できる20%の顧客層を活用したマーケティングであり、費用対効果の良いマーケティングだと言えます。ファン層を絞り込むことにより、より的確なマーケティングを実施することができますし、ニーズにも随時応えることが可能です。

ここまで紹介したメリットは、パレートの法則が本当だった場合に限ります。そのため、パレートの法則に不信感を持っている場合は、参考にならないでしょう。実際に、パレートの法則に関して「嘘」という認識を持っている人も少なからず存在します。しかし、多くの経営者の愛読書として知られ、ビジネスパーソンの必読書でもある「ユダヤの商法」でも取り上げられているほど、信ぴょう性の高い事柄であることも理解しておきましょう。

【メリット】顧客がマーケター

ファンマーケティングのメリットは、企業に属さないマーケターが、多数誕生する部分です。企業や商品のファン層は、積極的に関連する情報を集めていきます。それは、熱意が高くなればなるほどです。そして、集めた情報を、大勢にシェアしたいと考え、行動するようになります。実際に、94%以上の人が、価値を感じたコンテンツ等を、他人に紹介したいと思っていることが判明しているのです。自身が得た情報、有益だと判断したコンテンツをシェアしたくなる理由は、自身が何者であるか他者に理解してもらうためであり、「評価」「承認欲求」など、多くの人々の心に存在する一般的な欲求となっています。熱狂的なファン層であれば、持っている情報の有益性について強い確信を持っていますし、積極的に拡散することが期待できるのです。

また、他者に否定されたくないため、ポジティブな内容、つまり自身の考えに肯定的な情報を発信する傾向にあります。「素敵」「私も欲しい」という答えが欲しいため、対価をもらっていないにも関わらず、優れた情報、より良質に見える情報ばかりを発信するのです。対価を必要としない積極的なマーケターが増えることは、企業にとって大きなメリットとなります。SNS媒体の普及により、一般人であっても拡散力を持っている人が少なくないため、これまで以上の効果が期待できるでしょう。

【メリット】ポジティブな捉え方

ファンマーケティングには、消費者の意見を積極的に取り入れるというマーケティング方法も存在します。意見を取り入れることにより、ニーズに応えることができますし、ファン層を増やしていくことも可能なのです。ファン層の拡大は、企業存続にとって重要な事柄だと言えます。ファン層は、あらゆる情報をポジティブに捉える傾向があるのです。例え、ネガティブな事柄が発生したとして簡単に離れていかないばかりか、情報をポジティブに変換し、援護・拡散まで行ってくれる場合もあります。大手芸能事務所を退所し、大きなバッシングを浴びた手越祐也さんは、熱狂的なファン層により安定した地位、人気を現在も保有しています。推定月収は、YouTubeのみで1,300万円とも言われていることからもわかるように、熱狂的なファン層は非常に重要な存在なのです。

【メリット】カスタマーサポート化

企業にとって、顧客の疑問に応えること、正しい使用方法等を伝えるなどのカスタマーサポートは、非常に重要な業務の1つです。しかし、全ての疑問に瞬時に応えることはできませんし、口頭でなければ難しい場合や、文字や映像での説明でなければ難しいことなど、状況も様々だと言えます。このような場面を想定し、企業は多くの媒体を活用し、消費者の疑問に応えるよう努めていますが、完全とは完全とは言い難く、対応の不足からクレームに発展することも少なくありません。

ファンマーケティングは、クレームに繋がる恐れのあるカスタマーサポートをさらに強化することができます。コミュニティを使用し、顧客同士が疑問点を話し合い、多くの問題を事前に解決してくれるのです。そればかり、熱狂的なファン層は独自に説明書を作成し後悔したり、他消費者の疑問に応える取り組みを行っていることもあります。消費者のカスタマーサポート化は、企業から依頼して発生しているわけではありません。あくまでも熱狂的なファンである一個人が、より多くの人々に等商品・サービスを知ってほしいという思いから、自主的に行っているのです。近年再注目されるようになった、エバンジェリスト(evangelist)と近しい存在と言えるでしょう。コストは発生せず、商品・サービスの拡散からクレームの未然防止にも繋がるため、熱狂的なファンのカスタマーサポート化には、大きなメリットがあると言えます。

【メリット】良質なフィードバック

ファンマーケティングでは、良質なフィードバックを、大量に集めることが可能です。商品・サービスの使用した感想、今後への要望等は、企業が対価を支払ってでも集めたい事柄たちです。実際に、対価を支払い感想・要望を集めるサイトやアプリケーションも登場しています。相場は、1件5円~程度です。対価を支払い、良質な情報ばかりを集められればいいのですが、必ずしもそうではありません。人員を割き、文字数や文言確認などのチェック項目を設けている媒体であれば、良質な情報だけを集めることも可能ですが、当然価格も高くなってしまいます。対価が低くなればなるほど、企業が参考にできる情報も減少してしまうのです。

しかしファンマーケティングであれば、無料で良質なフィードバックを多数集めることができます。なぜなら、ファンマーケティングに活用される人々は、企業・商品の熱狂的なファン層だからです。企業や商品により良くなってほしいと考えていますし、好きな企業のマーケティングに参加できること、意見を取り入れてもらえることを誇りに思っています。そのため、質の高い感想、的確な要望等を提供してくれる可能性が高いのです。また、好きな事柄である企業・商品の話をすること、情報を送受信することは彼らにとって喜びとなるため、積極的に行われます。それらを吸い上げ、まとめるだけで、良質なフィードバックを作り上げることも可能なのです。

【デメリット】長期的

ファンマーケティングのデメリットは、短期間では効果を出しにくいという部分です。ファンマーケティングでは、ただのファンを作るだけではなく、熱狂的なファン層を作り上げなければなりません。熱狂的なファン層を作るためには、企業や商品の見せ方だけではなく、ファンとの歴史やストーリーなど、ある程度の時間を有する事柄も充実させなければならないのです。また、長期間運営していればいい、というわけでもありません。消費者を惹きつける確かな魅力と、揺るがないコンセプト、イメージも必要となります。マーケティングに活用できるまでに時間がかかってしまうこと、運営が難しいことは、デメリットだと言えるでしょう。

【デメリット】愛と憎しみは紙一重

熱狂的なファンは、最大の見方でもありますが、最大の敵になり得る存在でもあります。企業が発信した情報が気に入らなったり、人気商品の取り扱い方に不満が生まれれば、一斉に攻撃してくることもあります。ファン同士のコミュニティが既に形成されているため、ネガティブな情報も一瞬で広がってしまうのです。このような事例は、大手アパレルメーカーであるNIKEでも発生しています。人気商品の1つでるエアマックス95の販売に関して、熱狂的なファン層が、企業批判にまわりました。というのも、発売したとたん、転売屋が買い占めを行い、多くのファン層が購入できなかったのです。本来であれば、敵意やクレームは転売屋に向くものの、不満が大きくなり過ぎたため、見えない・見つからない転売屋という存在への批判ではなく、たたきやすい・不満を解消しやすい企業を相手に、批判が集まったと考えられます。思いが強すぎるファン層は、怒りを持った場合も、過激になりやすく、徹底的に思いを発散する傾向があるため、熱狂的なファン層が何を重要視しているのか「核」の部分を見誤らないようにしていきましょう。

【デメリット】怠慢

ファンマーケティングは、企業の怠慢を招きやすいマーケティングでもあります。一定数のファンを獲得してしまえば、安定して運営することが可能になるため、成長を停めてしまう企業も出てきてしまうのです。また、ファンクラブ運営に陥ってしまう企業も、少なからず存在します。ファンクラブ運営とは、既に獲得しているファンだけのために、活動・運営するというものです。一部のファンの顔色を伺って、運営する企業もあります。某有名アイドルを管理・運営する企業も、ファンクラブ運営と囁かれたことがありました。一定以上の金銭を使用しているファンにのみ、特別な権利が与えられたり、このように誤解されても仕方のないような対応が見られたのです。ファンクラブ運営や企業の怠慢は、企業そのものの評判を下げるだけではなく、扱っている商品や提供するサービスの評価も著しく低下させてしまいます。このような事態にならないためにも、ファンマーケティングの実施方法や、ファン層との関係性・距離感には、注意が必要です。

ファンマーケティング成功事例

ここでは、実際に行われたファンマーケティングの成功事例について、ご紹介していきます。過去の成功事例から、多くのポイントを学び、自社のマーケティングに活かしてみましょう。

スターバックス


スターバックスは、日本だけではなく全世界にチェーン展開する大手コーヒー販売店です。既に90カ国以上の地域に展開しているスターバックス社であっても、ファン層を活用したファンマーケティングを実施しています。その1つが、My Starbucks ldeaです。スターバックスに関するアイディアを、投稿するものであり、誰でも気軽に多くの意見を投稿することができます。この中から、いくつものアイディアが採用され、実際に商品化、サービス提供に活かされた事柄も存在するのです。ファンマーケティングに積極的なスターバックスでは、拡散や告知なども、ファン層が担ってくれます。そのため、テレビCMなどは一切行われていないのです。ファンとの関係性を正し、的確に活用することにより、世界展開も圧倒的シェア率も手に入れることができます。

ハーゲンダッツ


アメリカ発祥のアイスクリームメーカーであるハーゲンダッツも、ファンマーケティンを実施し、一大イベントにまで成長させた企業です。ハーゲンダッツには、ハーゲンハート(Haagen Heart)と呼ばれるクレーターが存在します。アイスクリーム容器のふたを開け、このクレーターが見られると、消費者は歓喜するのです。今では、クレーターが見られると幸運が訪れるといったジンクスや、クレーターの種類から占いなども行うことができます。ファン層だけではなく、多くの消費者に愛されるきっかけとなったハーゲンハートは、熱狂的なファン層の声で誕生したものなのです。ファン層が、「ハートに見える」という意見を積極的に発信し、そして共感しました。それらが広がり、企業の耳に届きます。企業側は、何気ないファン層の意見をすくい上げ、「幸せのハーゲンハート探し」というイベントまで作り上げたのです。ファンと企業が協力し、活性化していく姿は、理想的なマーケティングのあり方だと言えるでしょう。

NIKE×コリン・キャパニック

 

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The Colin Kaepernick x Nike Air Force 1 drops worldwide today. Link in bio. #TrueTo7

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ファンマーケティングでは、企業としてのコンセプトやマーケティング方針を、貫かなければなりません。それがたとえ、大衆から批判を浴びても、一部人々に不快感を与えることになったとしても、実施し続けなければならない場合があるのです。方針を貫く姿、そこまでの過程や思想が、熱狂的なファン層を育てることもあるからです。人気アパレルメーカーであるNIKEは、元NFL選手のコリン・キャパニック選手とコラボし、大きな批判を浴びました。コリン・キャパニック選手は、2016年に黒人や有色人種への差別を批判し、好戦的な態度を見せていたためです。スポーツと政治的要素を混同させたこと、対応等が批判され、所属していたチームを追われることになってしまいました。退団から2年後の2018年、NIKEは30周年を記念したキャンペーンに、コリン・キャパニック選手を起用したのです。当時は、様々な批判が多かったものの、熱狂的なファン層を獲得したのも事実です。それから2年後の2020年、黒人差別への批判は、アメリカ全土に広がり、全世界へと広がりを見せています。NIKEが行ったたった1つの起用は、マーケティングだけではなく、世界情勢の先駆け的行為であり、称賛されるものだったと言えるでしょう。

jambo

 

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ファンマーケティングは、競合他社との差別化にも繋がります。顧客が何を求めているか把握し、それらに的確に応えていくと、自ずと特化したものが作られていくのです。他とは違う特化したものに惹かれ、熱狂的なファン層が誕生します。他社との差別化も実現するため、唯一無二のものを提供し続けることも可能です。日本には、25万店舗以上の美容室が存在します。理容室も含めた場合、36万店舗を突破します。コンビニエンスストアの件数が、約5万件ということと比較しても、膨大な数であることがわかるでしょう。美容室は、何かしらに特化しなければならず、熱狂的なファン層に特別な技術を提供し続けなければ存続できないのです。jamboは、日本ではあまり浸透していない、ブラックヘアーと呼ばれる技術を提供する美容室となっています。海外で人気を有しているヘアスタイルですが、日本での知名度や人気はそれ程高くありません。しかし、確実に需要があり、実施している美容室も少ないことから、大人気店となっているのです。他社が実施していないサービス、顧客が求めているサービスを提供することが、ファンマーケティングであり、事業継続の必要不可欠な要素だと言えます。

フィッシュマンズ×クラウドファンディング


フィッシュマンズ(Fishmans)とは、1987年に結成されたロックバンドです。ボーカルの佐藤伸治を中心に、ロックやファンク、ヒップホップやレゲエなど、あらゆる音楽の要素を取り入れた唯一無二の楽曲を多数提供し続けました。しかし、誕生から数年後の1999年、佐藤伸治の突然の死により、活動休止となります。しかし、独創的でカリスマ性を放つ楽曲たちは、佐藤伸治の死から20年以上たった現在でも、熱狂的なファン層を惹き付けているのです。熱狂的なファン層は、思いを形にしようと、映画制作のためクラウドファンディングを実施します。すると、わずか数日で1,800万円以上の資金があつまりました。現在、映画上映に向け、撮影が進行しています。熱狂的ファン層の力強さと、双方の絆が作り出すものの大きさがわかるファンマーケティングの成功事例です。

ファンマーケティングに関するポイント

ファンマーケティングに関するポイントは、いくつか存在しますが、最も重要な事は、「核」を把握することです。「核」とは、顧客が惹かれる要素であり、コミュニティの中心部分の事です。提供する商品・サービスの中で、顧客がどこに惹かれているのか、ポイントとなるべき要素だと言えます。中心となる要素を把握し、徹底して守り抜くことにより、それらはファン層を惹きつける魅力となるのです。時代の流れや、消費者の反応に合わせ、それらを変えてしまうと、批判はされないがファン層も居ないという当たり障りのないものになってしまいます。万人受けするマーケティングではなく、ファン層と唯一無二のものを作り上げていかなくてはなりません。自社の顧客が何を求めているのか、どういった点を評価しているのか、まずは理解してみましょう。その後、時代背景や大衆の声に流されるのではなく、「核」を守りながら柔軟に運用するすべを身に着けてみてください。

ファンマーケティングのノウハウを理解し熱狂的なファン層を手に入れてみよう!

ファンマーケティングによって成果を上げるためには、長い年月が必要となります。大企業等であれば、ファンを獲得するまでの長い時間を乗り切ることも、難しくありません。しかし、中小企業や個人事業主、資金に限度がある企業にとって、長期間成果の見えないマーケティングは、負担も大きく企業生命を脅かしてしまうものです。そのため、より確実で早期に結果が見えるマーケティングを取り入れがちになります。

より確実なマーケティングを実施しても問題ありませんが、自社に最も適したマーケティングがファンマーケティングだった場合、ファンマーケティングを実施する方法を模索する必要があるでしょう。そこでおすすめなのが、インフルエンサーなどの発信力を持った人材の起用です。ファンマーケティングに長期的時間が必要な理由は、拡散や認知に時間がかかってしまうためです。インフルエンサーは、時間を必要とする拡散や認知を短縮させることができます。

しかし、多すぎて「選び方がわからない」「そもそも探せない」といった企業も少なくありません。インフルエンサーの起用に困った時、不安を感じている企業は、インフルエンサーとのマッチングをサポートするマッチングプラットフォームを利用してみましょう。確実に良質な人材と出会うため、企業との実績が多く、所属するインフルエンサーの数が多いプラットフォームを選んでみてください。例えば、「トリドリマーケティング」などです。20,000件以上のマッチング実績があり、10,000人以上のインフルエンサーが在籍しています。無料で利用できるサービスもあるため、是非活用してみましょう。