インバウンドマーケティングへのSNSの活用方法と成功事例7選

インバウンドマーケティングはSNSで顧客を獲得しよう!

近年、今までのマーケティング戦略とは一線を画するマーケティング戦略として話題を集めているのが「インバウンドマーケティング」という手法です。インバウンドマーケティングを積極的に行うことにより、SNSなどを用いて顧客のエンゲージメントを高めながら消費行動を促進することができるようになるでしょう。当然ながら、今まではアプローチが難しかった層に対するアプローチが可能になる場合もあります。どの業界においてもインバウンドマーケティングは効果を発揮するため、今までは意識したことがなかった企業も積極的に取り入れてくことが必要になってくるでしょう。

一点注意しなければならないのは「インバウンド」という言葉に惑わされて訪日外国人向けの「インバウンド消費」や「インバウンド需要」と意味を混同しないことです。そうした訪日外国人向けのマーケティングに対しても「インバウンドマーケティング」という言葉を使う人もいますが、この記事では本来の意味のインバウンドマーケティングについて解説していきますので参考にしてください。

インバウンドマーケティングのプロセス

そもそも、インバウンドマーケティングとはどのようなマーケティング手法なのでしょうか。また、どういったプロセスを経て行われるものなのでしょうか。ここではインバウンドマーケティングの定義や反対の意味を持つマーケティング手法、インバウンドマーケティングの細かなプロセスについて解説していきます。

インバウンドマーケティングとは

インバウンドマーケティングとはアメリカにあるHubSpot者の創業者であるブライアン・ハリガン氏とダーメッシュ・シャア氏の両氏が提唱した概念です。インバウンドマーケティングの最大の特徴は従来までのマーケティング戦略と異なり、積極的に商品を売り込むことはしません。企業が能動的に動いて商品を売るというよりは、消費者が求めているコンテンツを作ることで消費者に発見されることを待ちます。そのため、インバウンドマーケティングでは商品自体の価値を高めることはもちろん、消費者に商品あるいはサービスの存在を見つけてもらうための工夫が非常に重要になってきます。

そのためには、消費者が求めている情報を特定することが重要であることは言うまでもありません。消費者が現在どのような商品やサービスを利用していて、それに対してどういった不満を抱いているのかを分析する必要があります。あるいは、消費者自身が不満だと認識していなくても企業の方で察知して消費者が求めている商品やサービスを提供することによって、初めて現状に不満を抱いていたことに気付かせるようなものを市場に出さなければならない場合もあります。

この「消費者自身さえも気付いていないニーズを察知し、それを満たすような商品やサービスを用意しておく」というインバウンドマーケティングの手法は、インサイトマーケティングと類似していると言われることも少なくはありません。

対義語は「アウトバウンドマーケティング」

インバウンドマーケティングは比較的新しいマーケティング手法ですが、実はその対となる「アウトバウンドマーケティング」は今までも広く行われているマーケティング手法です。たとえば、今まで急に訪問販売が家に来たり、どこから流出したか分からないものの自分の携帯に突然マンションや保険のセールス電話がかかってきたりした経験を持つ人はいないでしょうか。あるいは、自分が何度も利用していて送付を希望している企業からのDM以外に、家に帰るとポストに大量のDMやチラシが入っていて辟易した経験を持つ人は多いでしょう。

このように、消費者が特に需要を抱いている状態ではないのに押し付けるかのように自社の商品やサービスの紹介をして消費行動を促進するマーケティング手法をアウトバウンドマーケティングと言います。需要を察知していない段階で商品やサービスを用意するところまではインバウンドマーケティングと同じですが、商品やサービスを用意した後に役立つコンテンツを提供し続けることで見つけてもらうことを待つインバウンドマーケティングと、商品やサービスを用意した後は消費者の意図に関わらず宣伝していくアウトバウンドマーケティングには大きな違いがあります。

インバウンドマーケティングのステップ①

ここからは、インバウンドマーケティングを実際に行う際のステップについて詳細に紹介していきます。まず、多くの場合インバウンドマーケティングが魅力的なコンテンツを提供するのはインターネット上であると言われています。すなわち、自社のWebサイトあるいはSNSアカウントに消費者がアクセスするような仕組みを作らなければなりません。このWebサイトもしくはSNSアカウントへの訪問を増やすための仕掛けを「Attract」と言います。

顧客が魅力的だと思うキーワードをWebサイト上に用意するSEO対策や、あるいは店舗を持つ企業の場合は店舗でWebサイトの存在を告知することもAttractの一環となります。もちろん、特定の店舗を持たない企業であっても、商品のパッケージにQRコードなどを印刷してそこからWebサイトに簡単にアクセスできるような仕組みを作っておくこともAttractの活動の一つだと言えるでしょう。

インバウンドマーケティングのステップ②

インバウンドマーケティングはWebサイトやSNSアカウントを閲覧してもらうことが第一歩となります。ただし、そのサイトやアカウント上に単に情報を掲示しているだけでは次のステップに進むことはできません。ここで重要になってくるのは、サイトやアカウントを見た人のインサイトを刺激するようなコンテンツを多数作成しておくことです。このインサイトを刺激するコンテンツを作成するステップを、インバウンドマーケティングでは「Convert」と言います。

そもそも、誤ってサイトやアカウントにアクセスした場合を除けばアクセスした段階で消費者は一定のインサイトを持っている場合がほとんどです。そうした消費者に対し、どのような商品やサービスを提供できるのか、どういった形でインサイトを満たすことができるかをアピールするのが「Convert」というステップの役割です。現在、一部のニッチなジャンルを除くと「特定の会社しか提供できない商品やサービス」はほとんどありません。その競合他社が多く溢れている状況下において、「なぜこの企業を選ぶ必要があるのか」という明確な理由を消費者に自覚させることがインバウンドマーケティングにおける重要な要素となってくるのです。「Convert」の段階では、消費者がその理由を自覚するための手助けをしなければなりません。

インバウンドマーケティングのステップ③

「Convert」によって消費者のインサイトを刺激し自社の商品やサービスに興味を持ってもらうことに成功したとしましょう。そうすると、次に必要になってくるのは実際に商品やサービスを利用してもらう「Close」のステップです。実際に商品やサービスを利用してもらうことによって消費者にインサイトを強く自覚させ、さらにそのインサイトをどの程度満たすことができるのかを知ってもらう必要があります。商品やサービスが高額になればなるほど競合他社と比較検討する消費者は増える傾向にあるため、競合他社よりもインサイトを満たせるような工夫を凝らす必要があります。それは単に商品・サービスの価値向上の場合もあれば、あるいは接客やコールセンター、アフターサービスなどの向上という場合もあるでしょう。

いずれにせよ、「Convert」から「Close」に移る段階で消費者に一度自社の商品やサービスを購入してもらわなければなりません。このステップにおいて、注意しなければならないのはサンプル配布は好まれないという点です。コスメ業界で現在多く行われているように、既存の顧客に対して新しい選択肢を提示するためや、あるいは継続的な顧客に対してお得感を与えるようなサンプル配布は消費者のエンゲージメントを大きく高めて次回以降の購入への期待感を高めることが可能です。しかしながら、DMにサンプルを添付するような不特定多数に対するサンプル配布はインバウンドマーケティングを失敗に終わらせてしまう可能性が高くなります。

どんなに価値の高い商品やサービスであっても、不特定多数にサンプルを配布するとインサイトを抱えていない消費者に配布する恐れがありコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。さらに、インサイトを持っている消費者であっても自分が求めていないタイミングでサンプルを渡されることにより企業に対して心の壁を作ってしまう恐れもあります。インバウンドマーケティングにおいて最も大切なことは、消費者が自分から企業に対して需要を告げやすい状態を作り、消費者からのアクションを待つということです。サンプル配布など、従来までのアウトバウンドマーケティングの手法をとると台無しになってしまうので注意してください。

インバウンドマーケティングのステップ④

インバウンドマーケティングが順調に進めば、「Close」の段階で消費者に実際に商品やサービスを利用してもらうことができます。しかし、残念ながらどれほど価値のある商品やサービスであっても、そのClose段階の消費者が全てリピーターになってくれるわけではありません。購入してくれた消費者の中から、特に有望な層をリピーターに成長させるステップが、インバウンドマーケティングの4つ目のステップである「Delight」となります。

Delightは、単に質の高い商品やサービスを提供して消費者のインサイトを高めることで終わるわけではありません。質の高い商品やサービスを提供しているのは競合他社も同じことですので、そことの差別化を考えなければなりません。ConvertからCloseに移る段階でも接客やコールセンターが非常に重要な役割を担っていましたが、Delightのフェーズに移ってもそれは変わりません。むしろ、実際に消費者が商品やサービスを利用しているDelightのフェーズの方が重要度は増していると考えることができます。使い方が分からない時はもちろん、違う使い方をしたい時などの疑問点を抱いた時に迅速に解決するための仕組みを構築していくことが大切です。正しい情報を提供することはもちろんとして、消費者からの問い合わせに回答するまでの時間を縮めるなどスピーディなコミュニケーションが重視されることもあるでしょう。

また、このDelightの段階まで至った消費者に対しては、メールマガジンの継続的な配信やサンプルの配布、SNSアカウントを活用した情報の発信なども有意義に働くと考えられています。一度商品を購入し、さらにリピーターになるほど商品やサービスへの満足感が高まっている消費者ですので、情報を配信することでさらにリピーターとして違う商品やサービスを利用してくれる可能性が高まるでしょう。

インバウンドマーケティングのステップ⑤

一般的なインバウンドマーケティングのステップ自体は、Attractに始まりConvertやCloseを経てDelightに到達することで終了すると言われています。しかしながら、企業としてはそこで一連の流れを振り返って改善点を洗い出し、それらを分析して次回のための計画立案をしなければならないでしょう。

たとえば、Closeまで至ったのにも関わらずDelightのステップで失敗してリピーターになってくれなかった消費者がいるのであれば、なぜリピーターになってくれなかったのかを考えなければなりません。単に商品やサービスの質が競合他社に劣っている場合もありますし、コールセンターや店頭での接客などで不満を抱かせてしまったこともあるでしょう。そうした点を改善することで、その特定の消費者を呼び戻すことはできなくても今後のリピーターを増やすために役立つ可能性が高まります。また、そもそもAttractの段階で取りこぼしが発生しているケースも少なくはありません。インバウンドマーケティングは最初の段階として、自社のホームページやSNSアカウントへのアクセスを増やす必要があります。しかし、キーワードの選定やSNSアカウントの周知活動が不十分だと、十分にインサイトを抱えていてリピーターになる可能性のある消費者がアクセス自体をしてくれない恐れもあります。これはどの程度の割合で存在しているかを正確に把握することは不可能ですが、予想されていたアクセス数と比較して目標に達していないのであればKPIの見直しなどを行う必要も出てきます。

この振り返りのフェーズは、インバウンドマーケティングに限らずアウトバウンドマーケティングも含めた全てのマーケティング戦略で必要となってくるステップです。多くの場合、消費者はホームページを閲覧しても商品の購入まで至らなかった理由や、一度あるいは複数回購入したにも関わらず次回以降の購入を見合わせる理由を教えてくれることはありません。しかし、そうした消費者の不満を解消することによって、今後の多くの消費者を掴むことが可能になってくるのです。

インバウンドマーケティングを成功させるためのポイント

インバウンドマーケティングは数あるマーケティング戦略の中でも、比較的新しいマーケティング戦略です。そのためノウハウを掴んでいない企業も珍しくはなく、どのように施工させるべきか分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、ここではインバウンドマーケティングを成功させるために最低限抑えておきたいポイントを三つ紹介していきます。今からインバウンドマーケティングに挑戦するという人も、まずここだけは抑えておきましょう。

消費者のペルソナの確認

インバウンドマーケティングでは消費者が抱えているインサイトを見つけ出すことが重要になってきます。そのため、他のマーケティング戦略と比べても圧倒的に市場のセグメント化やターゲティングの精度を高めることが求められます。どのマーケティング戦略でも「この市場は10代の女性が多い」や「こういった傾向の商品が売れることが多い」などの市場の分析は行いますが、インバウンドマーケティングの場合はそこからさらに進んで、次に求められるものを予測し、さらにそのコンテンツを作成して消費者が求めてくることを待たなければなりません。

すなわち、消費者の需要を見極めるだけではなく、消費者がそれぞれどのようなルートを通って情報を手に入れて消費行動まで至るのかという行動様式まで知っておく必要があるのです。こうした消費者の行動様式あるいは行動特性は、ECサイトなどのデータ分析だけでは掴むことができないので、店舗での市場調査などが重要になってくるでしょう。すなわち、学生のアルバイトを雇うことが多い企業であってもそうしたアルバイトの教育なども行い、クリティカルな情報を掴む必要が出てくるのです。

キーワード活用

消費者のペルソナの確認のように店舗やコールセンターでしか行えない市場調査もありますが、インバウンドマーケティングはそういったものだけが重要なわけではありません。既に紹介した通り、インバウンドマーケティングはそもそも自社のWebサイトへの流入を増やすことが重要です。そのため、SEO対策などもしっかり行わなければならないでしょう。

最近ではSEO対策だけではなく、SNSを活用することによりSNSからのWebサイトへの流入を増やすインバウンドマーケティングも増えてきています。ただし従来のSNSマーケティングでは積極的に各SNSへの広告を出稿することによってアカウントの存在感をアピールしていましたが、インバウンドマーケティングではそうした能動的な行動よりも消費者が自分からアクセスするような仕組みを作らなければなりません。そのため、WebサイトはもちろんSNSアカウントを運用する際にもキーワードを意識して消費者の目に留まる投稿になるような工夫が必要となってきます。

顔の見えるSNS活用

インバウンドマーケティングでSNSを活用する上で重要な役割を果たすSNSの活用ですが、せっかくSNSアカウントを持っていても単に広告を出稿したり新商品の情報を発信するだけでのアカウントになってしまうと従来のアウトバウンドマーケティングにおけるDMと同じ立ち位置になってしまう恐れがあります。インバウンドマーケティングにおけるSNS活用は、そうした従来の活用よりも一歩進み消費者とのコミュニケーションを重視しなければなりません。

SNS投稿のコメント欄で消費者と積極的にコミュニケーションを取ることもインバウンドマーケティングの中では重要だと言われていますし、単なる情報発信ではなくSNSの運用担当者、いわゆる「中の人」の人柄を見せることによって親しみやすい運用をするのも良いでしょう。いずれにせよ、消費者が「お得な情報」以外の付加価値をSNSアカウントに見つけられるようにしなければならないのです。

インバウンドマーケティングでSNSを活用している実際の事例7選

インバウンドマーケティングはそれほど日本でも浸透していないため、どのようなマーケティング戦略を打ち立てれば良いのか分からないという企業も多いのではないでしょうか。しかしながら、実は既にインバウンドマーケティングの手法を取り入れて消費者のエンゲージメントを高めつつ価値あるコンテンツの提供を行っている企業も存在しています。

そこで、ここではインバウンドマーケティングにSNSを活用している実際の事例を7つ紹介していきます。それぞれの事例の工夫を知り、自社の計画立案の参考としてください。

アパマンショップ


アパマンショップというと、賃貸物件を多く取り扱っている不動産会社というイメージが強いのではないでしょうか。しかしながら、アパマンショップはTwitterアカウントであまり賃貸物件の紹介を個なっていません。むしろアパマンショップの公式キャラクターの様子を紹介するなど、消費者からの知名度およびエンゲージメントを高める活動に終始し、まれに物件の家賃を支払う際のお得な情報をコラムとして発信するといった活用をしています。

不動産業界の場合競合他社が多いため物件の紹介をすることが重要だと思われがちですが、一方で頻繁にサービスを利用する人が少ないためアカウントのフォロワーが流動的になってしまいがちという特徴があります。そのため、アパマンショップは物件を探している人以外も継続的なフォロワーとするために公式キャラクターの活用やコラムの配信を行い、価値あるコンテンツを提供することに尽力しているのです。

フォロワーが流動的になってしまいがちな業界の場合、特定のフォロワーのエンゲージメントを高める仕組みよりも、その時に抱えているフォロワーをいかにホームページへと誘導してSNSアカウントよりも多くの情報を提供するのかを考えた方が良い場合もあります。

コモナ

コモナは、そもそも子育てに役立つ情報を発信している情報サイトです。そのためコモナとしてはInstagramアカウントからWebサイトへの流入数を増やすことが重要ですが、それだけではなくサイトの読者に対してInstagramアカウントをフォローしていて良かったというベネフィットも定期的に与えなければなりません。そんなコモナは、敬老の日に合わせてSNSキャンぺーンを行うことで読者のエンゲージメントを高めることに成功しました。

コモナのInstagramアカウントをフォローして「#comona敬老の日」というハッシュタグをつけて投稿することにより、抽選で三名に子どもの写真をプリントしたオリジナルパズルを選べるというキャンペーンです。パズルは写真立てレベルのサイズからA4より大きいサイズまで自由に選べるということで消費者からの評判も良く、SNSキャンペーンは多いに盛り上がりました。さらに単にSNSキャンペーンを開催するだけではなく敬老のに日に合わせて開催したことにより、子育て情報を発信するサイトの読者も増加させることができたと言われています。

こうしたSNSキャンペーンはアカウント内で告知を行い盛り上げることが多いですが、コモナは敢えてサイト上でのみキャンペーンの告知を行う手法を選択しました。これはSNSキャンペーンによってフォロワー数やサイトの読者数を増やすよりも既存のファンのエンゲージメントを高めてリピーターを増やすことを優先したからだと言われています。このように、SNSキャンペーンを行う際にも目的に応じて参加条件や告知方法を買えることで成果に大きな影響を与えることは覚えておかなければなりません。

損保ジャパン

 

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損保ジャパンも、コモナが敬老の日というイベントに合わせてキャンペーンを行ったように七夕に合わせてSNSキャンペーンを行い、多くの消費者のエンゲージメントを高めることに成功しました。損保ジャパンのInstagramアカウントをフォローしてクイズに答えるだけで誰でも応募できるという簡単なキャンペーン内容によって参加のハードルを下げることにより、アカウントの知名度を高めました。クイズ内容は損保ジャパンのマスコットキャラクターの名前をコメント欄に書くだけなのにも関わらず、景品が七夕シーズンに嬉しいダイソンのクールタワーファンということで注目を集めるのも必然であったでしょう。

こうしたキャンペーンは単にアカウントのフォロワー数を増やすことに役立つだけではなく、マスコットキャラクターの名前を周知することにより消費者に親近感を抱かせることができます。保険は内容が複雑な分、そもそもの資料請求をするかどうかは親近感があるか、知名度が高いかといった点で変わることも多いと言われているため、この損保ジャパンのSNSキャンペーンは効果的であると考えられるでしょう。

カルビー


カルビーは、Twitterの活用方針に消費者の声を取り入れるということでダイレクトに消費者の需要を探るためにSNSを活用しました。アンケートもTwitterのアンケート機能を使った簡易なものではなく、敢えて外部サイトへと遷移させることによって消費者の回答量を増やし得らえる情報を増やすことができたと言われています。

企業にとって、顧客の生の声を聞ける場面は顧客からのメールや電話、店舗での口コミなどそれほど多くありません。しかしながら、このようなアンケートを設置することにより生野声を聞き取りながら、今後のSNS活用の方針の参考にすることもできるでしょう。単にフォローとリツイートで応募できるようなプレゼントキャンペーンではアカウントのフォロワー数や知名度の増加しか期待できませんが、アンケートを設置することでよりキャンペーンの効果を高めることができるのです。

また、カルビーはアンケートの景品に「黒エビ」がプリントされた特別なかっぱえびせんを用意していますが、この黒エビは普段のカルビーのTwitterに頻繁に登場するマスコットキャラクターです。このキャラクターを限定とはいえ商品に登場させることにより、さらにTwitterユーザーからの親近感をアップさせることもできたのではないでしょうか。

コズライフ

 

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コズライフはInstagramのアカウントのフォロワーを対象とした企画を行いました。数多くのコズライフの商品の中から消費者が欲しいと思った商品の画像と一緒に「#KOZコレ_15」というハッシュタグをつけて投稿することで、任意の5名に投稿した商品を実際にプレゼントするというキャンペーンです。SNSキャンペーンは基本的に抽選ツールを用いて当選者を決めることが多いですが、このコズライフのキャンペーンでは実際の投稿者のInstagramの投稿を見て雰囲気に合いそうなものをプレゼントするということで、他のSNSキャンぺーンとは異なる特徴を持っていることが分かるでしょう。

さらに、キャンペーンの応募条件でもある「欲しいと思った商品を投稿する」ということで、ユーザーの需要を掴むことも可能になります。販売数の比較からもユーザーの需要を分析することはできますが、購入に至らないユーザーの動向を掴むことができるということでインバウンドマーケティングに非常に役立つでしょう。

さらに、このコズライフのキャンペーンは、「#KOZコレ_15」というハッシュタグを見つけたユーザーもコズライフの商品を調べてキャンペーンに参加することが可能です。すなわち、今までコズライフの存在自体を知らなかった人に対しても、ホームページを詳しく確認し商品を吟味する機会を与えることになるのです。これはインバウンドマーケティングのステップにおける「Attract」に位置すると考えられています。このように否応なしに消費者がWebサイトにアクセスする機会を作ることで、インバウンドマーケティングの成功確率を上げることが可能です。

シャープ


シャープはアカウントで商品の紹介も行っていますが、元々商品の紹介だけではなくフォロワーを楽しませるための投稿が非常に多くエンゲージメントを高めることに特化したアカウントとして有名です。フォロワーからのSNSのコメントに対して返信することも珍しくはないほど積極的な交流を行っているため、普段はシャープの製品を使っていなくても面白い投稿を見るためにフォロワーになっているという人も多いのではないでしょうか。

シャープのアカウントは自社のアカウントだけで面白い投稿をするだけではなく、同業他社であるタニタのアカウントとコラボした発言をすることもあり、さらに面白さに拍車を描けています。こうしたアカウントの投稿内容で消費者のエンゲージメントを高めておけば商品を選択する際に検討する人も多くなるため、まさにインバウンドマーケティングの王道の使い方だといえるでしょう。

スターバックス

 

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普段からいわゆる「インスタ映え」するような綺麗な画像の投稿が多く、Instagramの活用方法が巧みなことでも知られているのがスターバックスです。ただしスターバックスは単にインスタ映えする画像を投稿するだけではなく、2020年の新型コロナウイルスの影響によるステイホームの期間にはInstagramを活用した新たな試みにも挑戦しました。

まず、スターバックスはInstagramストーリーズを活用してユーザーから寄せられた美味しいコーヒーの淹れ方などの質問に答えていく活用を始めます。言うまでもなくInstagramストーリーズは24時間限定でしか視聴できないため、アカウントのプレミア感を高めることに役立ちました。しかし、そのような限定公開だと仕事や家事によって視聴することができない消費者のエンゲージメントを下げてしまう恐れがあります。そうした事態を避けるために、タイムラグはあるものの通常投稿でもストーリーズの内容を公開することによって全ての消費者の利便性を高めることに成功しました。

熱狂的なファンは誰よりも早くInstagramストーリーズで情報を手に入れられることを重視しますし、そうした限定配信を見られないファンをフォローすることによってますますエンゲージメントを高めることができるでしょう。こうしたスターバックスの試みは、外出自粛期間に行われる新たなSNSキャンペーンとして注目を集めました。SNSキャンペーンというとコモナや損保ジャパン、カルビーやコズライフのように景品を用意するキャンペーンが多い中で、スターバックスのように無形のサービスを提供するキャンペーンが注目を集めるのは当然のことでしょう。さらに、外出自粛期間中は普段は利用しない人もオンラインショップを積極的に利用することにより配送業者の負担も増えていたため、そうした状況下でさらなる負担をかけないという意味でもスターバックスのSNSキャンペーンは高く評価されました。

インバウンドマーケティングの効果を高めるポイント

SNSキャンペーンによってアカウントのフォロワー数を増やしてWebサイトへの遷移数を増やしたり、あるいはそもそもWebサイトに定期的にアクセスしている人のエンゲージメントを高めるなど、インバウンドマーケティングにはステップごとに色々な手法が存在しています。では、そんなインバウンドマーケティングの効果を高めるためにはどのような点を意識すれば良いのでしょうか。単に成功させるためだけではなく、さらに効果を高めるためのポイントを最後に三つ解説していきます。

ネットリテラシーを意識する

インバウンドマーケティングではWebサイトを活用する場合でもSNSを活用する場合でも、消費者とコミュニケーションを取る機会が他のマーケティング戦略と比べて圧倒的に多くなります。そのため、必然的に企業の炎上リスクが上がってしまうことは避けられません。特に企業アカウントの場合、悪意を持って言葉尻を捕らえて炎上させようとするフォロワーがいる可能性もあるでしょう。

そのため、WebサイトであればSNSアカウントであれ担当者には高いネットリテラシーが要求されます。普段から個人の趣味でSNSを活用している人も、個人のSNSアカウントよりも圧倒的に注目されているということを意識していかなければなりません。

SNSを活用する場合はアカウントのフォロワー数を増やす

最近のインバウンドマーケティングではSEO対策を行ってWebサイトへの流入者を増やすよりもSNSを活用してシャープの事例のように消費者のエンゲージメントを高めながら、SNS経由でWebサイトへの流入数を増やす手法が主流となっています。そのため、そもそも企業のSNSアカウントのフォロワー数を増やすことが重要になってくるでしょう。

SNSアカウントのフォロワー数を増やすためには各SNSの広告出稿が最も有名な手段ですが、広告出稿は一歩間違えると押しつけがましい印象を与えてしまいかねずインバウンドマーケティングが破綻してしまう恐れがあります。そのためインバウンドマーケティングのためにアカウントのフォロワー数を増やすのであれば、広告出稿に頼らずにSNSで発信する情報を思わず拡散したくなるような価値あるものにしたり、あるいはSNSキャンペーンを行うなどの工夫が必要となってきます。

インフルエンサーを起用する

Webサイトへの流入を増やすことは重要ですが、そのAttractやConvertのステップから実際にCloseに進めるためには、そもそも流入してくる消費者がインサイトを抱えていることが重要になります。すなわち、Webサイトに流入させる時点で見込み顧客をクリティカルに誘導することができれば、CloseおよびDelightの成功率も高くなるでしょう。

そのためには、ターゲティングした見込み顧客に対するアプローチが届きやすくなるためにインフルエンサーを起用することも重要です。企業のブランドイメージに合ったインフルエンサーを起用することができれば、知名度だけではなく親しみやすさを高めることも可能になります。インバウンドマーケティングを行う際には、ぜひインフルエンサーの起用も視野に入れてください。

新世代のインバウンドマーケティングはSNSを使って消費者とのコミュニケーションを重視しよう

新しいマーケティング手法であるインバウンドマーケティングでは、SNSを活用した消費者とのコミュニケーションは避けられません。消費者から愛されて選ばれる企業になるためにも、ネットリテラシーに配慮して密なコミュニケーションを取ることを意識してください。

また、SNSアカウントのフォロワーを増やしたりSNSアカウントを親しみやすいものにするためにはインフルエンサーの起用も効果を発揮します。もしインバウンドマーケティングに効果的なインフルエンサーの起用を検討しているのであれば、ぜひトリドリマーケティングにご相談ください。ブランドイメージやターゲットとなる顧客層を考慮した上で、最適なインフルエンサーや起用法を提案させていただきます。

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