【2020年版】お酒・アルコールのSNSキャンペーン事例7選

SNSのお酒キャンペーンは盛り上がること必至のキャンペーン

最近は、若い世代を中心に以前よりも飲酒する機会自体が減っていると聞いたことがある人もいるでしょう。また、一部のメーカーは極端にアルコール度数が高いお酒の販売をやめる方向に動いているなど、お酒およびアルコール業界は大きな転換点を迎えているといっても過言ではありません。

しかしながら、そうした環境下において飲酒量は以前よりも減っている人が多いながらも、お酒・アルコールは色々な人から注目を集めている商品です。注目度が高いため、お酒やアルコールにまつわるキャンペーンを開催することで、今までよりも一層SNSキャンペーンを盛り上げて消費者からのエンゲージメントを高めたり、あるいはアカウント自体のフォロワーを増やしたりすることも決して不可能ではありません。お酒・アルコール業界全体がきびしい状況下にある中で、SNSキャンペーンは企業の大きな助けとなってくれること間違いなしの施策となるのです。

お酒キャンペーンとは

そもそも、お酒およびアルコールのキャンペーンとはどのような事例を指すのでしょうか。一般的に、SNSのキャンペーンといえば該当の投稿に対してコメントや拡散などの指定されたアクションを行うことによって景品がもらえるパターンや、SNSを使って既に開催されているキャンペーンを大々的に告知するパターンに大別されます。

SNS上で応募が完了する場合であってもSNSから公式サイトなどの別サイトに遷移して応募する必要がある場合であっても、いずれにせよ当選者は抽選となる場合が多く、参加したからといって確実に景品がもらえることはほぼありません。しかしながら、消費者としてはスマホの操作だけで無料で好みの景品を獲得するチャンスを得ることができ、企業としては景品を用意することによってテレビ広告などの従来の広告では訴求できないような主にSNSを使うことで情報収集をしている消費者層に対しても自社の存在感をアピールすることができるというメリットがあります。これはアルコール類に限らず全ての業界のキャンペーンに共通することではありますが、従来のハガキや電話で応募するキャンペーンよりも手軽に応募することができるため、全体的に応募総数が増えてキャンペーンが盛り上がりやすいというメリットも存在しています。

お酒キャンペーンが盛り上がりやすい理由

SNSを利用したキャンペーンは、お酒やアルコールだけではありません。スイーツをプレゼントするようなキャンペーンもあれば、クリスマスやハロウィンといったイベントに絡めてプレゼントキャンペーンを行う企業も少なくはありません。あるいはイベントに限らず新生活を始める人が多い4月前後には「新生活応援キャンペーン」など時期に合わせてプレゼントキャンペーンを行い、それによってアカウントの存在感を高めてフォロワーを増やし自社の顧客を増やそうと考える企業は多いと言われています。

このようにSNSを用いたキャンペーンは様々な業界で行われていますが、その中でもお酒やアルコール類のキャンペーンは盛り上がりやすいと言われています。理由としては、お酒やアルコール類は近年税率の上昇に伴い日常的な購入が難しくなっている背景があると言われています。特に自分での購入が難しいのは給料が低くなりがちな若年層に多いと言われていますが、そうした若年層ほどSNSの利用率が高いのでキャンペーンの盛り上がりに大きな影響を与えることは言うまでもないでしょう。さらに、2020年は新型コロナウイルスの影響で飲食店の利用を自粛する人も増えているという特殊な状況が生じています。飲食店の利用を自粛する一方で、同僚や友人とWeb会議システムのzoomなどを利用した「zoom飲み」が行われることもあり、いつもは自宅でお酒を飲まない人も購入する機会が増加していると言われています。そうした背景により「お酒は自分の家で自分のペースでゆっくり楽しむもの」という意識が共有され、必然的にお酒が手に入る可能性のあるSNSキャンペーンも盛り上がりやすい空気が高まっています。

SNSを用いてお酒のキャンペーンを行うメリット・デメリット

なかなか自分のお金でお酒を購入する余裕を持つことができない若年層は、一方てSNSを頻繁に使っているためSNSキャンペーンの盛り上がりを生み出すのが容易だと言われています。しかしながら、お酒・アルコールのキャンペーンをSNSを用いて行うメリットは「盛り上がりやすい」という点だけではありません。さらに、メリットだけではなく多数のデメリットも存在しています。ではお酒のキャンペーンをSNS上で行うことにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。一つずつ確認していきましょう。

【メリット】お酒のイメージを一緒に伝えることができる

SNSでグルメ系の商品や飲食店の存在を周知するキャンペーンを行う場合、味を伝えることができないのが大きなデメリットとなりがちです。「お酒が飲めればなんでも良い」あるいは「普段からこのお酒を飲んでいるため、キャンペーンでほしい」という人であれば単に商品名を書くだけで応募してくれるでしょう。しかし企業としては従来のファンからのエンゲージメントを高めるだけではなく、SNSキャンペーンを通じて新たな顧客を獲得する必要があります。そうした「今までに自社の商品を飲んだことがない」という層に興味を持ってもらうためには、味のイメージを伝えることが必要不可欠となるでしょう。

しかしSNSであれば、実際に試飲してもらうことはできないまでも大まかにお酒のイメージを伝えることが可能です。文字だけではなく画像あるいは動画を使ってキャンペーンの告知をすることが一般的ですので、キャッチコピーだけではなく味をイメージした画像や動画を投稿することで消費者の興味を惹くことができます。特に果実酒の場合は使われているフルーツを使った写真を投稿することによって分かりやすく味のイメージを伝えることができるでしょう。すなわち、テレビや雑誌の広告と同じ効果をSNSキャンペーンでも発揮することができるのです。

【メリット】蔵元の知名度を上げることができる

果実酒の場合はフルーツを使うことで分かりやすく味のイメージを伝えることが可能です。一方で、米で作られている日本酒の場合はそうしたメリットを享受することはできません。しかしながら、日本酒の知名度を高めて消費者の興味を惹く場合にもSNSキャンペーンは大きな効果を発揮することができます。

そもそも、日本酒のファンの場合は店頭で購入する時や居酒屋で注文する時に、日本酒がどこの蔵元で作られたものかを意識しながら注文することも珍しくはありません。しかしながら、「日本酒は飲むもののそれほど興味はない」という層の場合は蔵元を覚えることはほとんどありませんし、それどころか美味しい日本酒を飲んでも名前までは覚えないということもあるでしょう。しかしながら、SNSキャンペーンであれば告知する画像やキャプションに日本酒の名前自体はもちろん蔵元名を明記することによって消費者に対して強くアピールすることもできます。また、応募条件を「この日本酒は〇〇酒造!コメント欄に〇〇に当てはまる答えを書いてね!」のようなクイズ形式にしておくことで、さらにその効果を高めることができるでしょう。

蔵元の知名度を上げることができれば、味を気に入った消費者が次回も特定の蔵元の違う商品を購入してくれる可能性が高まります。特定のファッションブランドのファンが季節ごとに同じ店舗で買い物をするのと同じように、日本酒も同じ蔵元で購入すると味の信頼度が高いというイメージを植え付けることもできるのです。

【メリット】店頭よりもクリティカルな情報発信が可能

SNSキャンペーンを行う際には、単に従来通りのキャンペーンを店頭で告知するよりもさらにクリティカルな情報発信が可能になるというメリットもあります。店頭でキャンペーンを行う際、一般的には商品の陳列棚にキャンペーンのポップを設置したり、レジやサッカー台に応募するためのハガキを設置しておくことが多いでしょう。しかしその場合、「お酒がほしくて確実に購入しようという意思を持つ層」あるいは「ハガキによるキャンペーンの応募が好きで、普段から応募ハガキをチェックしている層」にしか訴求力を発揮することができません。こうした従来の方法では、なかなか新規の顧客を獲得するフェーズまで至ることはできないでしょう。

一方、SNSキャンペーンの場合は店頭での周知よりもさらに幅広い層に対して訴求力を発揮することができます。まずは、アカウントの既存のフォロワーに対してキャンペーンの存在を告知することができるでしょう。キャンペーンを行うことを告知する投稿を行うことにより、「現在はお酒を買う意思はないものの、久しぶりに飲みたいと思っている層」の行動を促進できるだけではなく「自分でも気付いていないものの、お酒に対するインサイトを持っている層」を刺激することすらも可能になります。さらに、既存のフォロワーに対して訴求するだけではなく、SNSアカウントの場合は広告出稿によってフォロワー外の存在に対してもキャンペーンの情報を告知することが可能です。

お酒やアルコールに対する潜在的なインサイトを持っている層に対しておすすめのアカウントやプロモーションによって訴求することができれば、そこからキャンペーン参加者を増やしたり、あるいはフォロワーを増やしたりする効果を期待することもできるでしょう。SNSの広告は既にフォローしているアカウントの情報だけではなく、WebブラウザやSNSでの検索履歴を元に表示される場合がほとんどなので、興味を持っている層に対するクリティカルな情報発信を可能にするのです。

もちろん従来までのテレビや雑誌の広告でも、このように潜在的な需要を持っている層に対するアプローチは可能でした。しかしながら、そうした情報発信ではそもそもアルコールに対して興味を持っていない層、あるいはターゲットとなりえない未成年や下戸といった層に対しても自動的にアプローチをしてしまうため効率が悪くなってしまいがちです。さらに本来のターゲット層がテレビを視聴していない場合はそもそも広告の表示回数をどれだけ増やしても意味を為しません。そういった意味で、SNSを使った周知は興味のある人に対してダイレクトな情報発信ができコストパフォーマンスが高くなることが分かります。

【メリット】季節問わず開催可能

SNSキャンペーンというと、一般的には既に紹介したようにクリスマスやハロウィンといったイベントに絡めて行ったり、あるいは新生活応援のように特定の時期に行うことが一般的となっています。しかしながら、お酒の場合はそれほど季節やイベントを意識してキャンペーンを開催する必要はありません。そもそも特定の時期にお酒を飲むというそもそもの習慣がないため、季節やイベントに固執する必要がないのです。

そのためお酒のキャンペーンは企業の都合に応じて開催できるという大きなメリットがあります。もちろんクリスマスの時期にワインのキャンペーンを行ったり、成人式に合わせて大人数で飲めるお酒のキャンペーンを行ったり、夏にビールのキャンペーンを行ったりなど季節やイベントに絡めながらキャンペーンを開催することも可能です。しかし、それに固執する必要がないため自由度の高い開催ができるでしょう。たとえば冬にビールや真夏にワインのキャンペーンを行っても、真夏にバレンタインのイメージが強いハート型のチョコレートのキャンペーンを行うほどの違和感はありません。

そのため企業側が自社の売上を検証した上で「毎年売上が落ちがちな時期の補填」としてキャンペーンを行うこともできますし「売上が上昇する時期にさらに売上を伸ばす」ことを目的としてキャンペーンを行うことも可能でしょう。あるいは、単に新商品が発売となる時期に会社自体の知名度を上げるためにキャンペーンを行うことも決して悪いことではありません。SNSキャンペーンの目的としては商品の知名度を高めることや企業アカウントのフォロワー数の増加などもありますが、やはり最終的な目標は企業の売上を継続的に伸ばすことにあります。その点で、企業の裁量権の大きくなるお酒のSNSキャンペーンは非常に大きなメリットがあることが分かるでしょう。

【デメリット】試飲ができない

SNS上でお酒のキャンペーンを行うことはメリットばかりではありません。たとえば、お酒にとっては試飲ができないことはやはり大きなデメリットとなってしまうでしょう。画像や動画によってテレビ広告と同じかそれ以上に味のイメージを伝えることはできるものの、それでも正確に味を伝えることができるわけではありません。試飲ができないことによって取りこぼしてしまう顧客がいることは否定することができない事実です。

ショッピングモールや観光地などで、酒造メーカーや蔵元が試飲会を行っている事例を目にしたことがある人は多いでしょう。そうした試飲会の多さが証明する通り、試飲によって味を知ってから購入したいという人は決して少なくはありません。すなわち、試飲ができないということで新規の顧客を失うリスクが高くなってしまうのです。もちろん他の食品に関しても同様のデメリットはありますが、チョコレートやチーズなどの味の想像がしやすい商品と違い、お酒の場合は同じ日本酒やワインといったカテゴリでも大きく味が異なります。そのため「知らないものだから、今回のキャンペーンへの参加は見送ろう」と思われてしまうリスクが大きくなるのです。

【デメリット】未成年が応募してくることも

SNSは自分の本名や居住地はもちろん、自分自身の性別や年齢を公表せずに利用することが一般的です。Facebookのように匿名性が低いSNSや、TikTokのように顔を出した投稿が一般的なSNSとは違い、TwitterやInstagramの場合はまだまだ自分自身の素性が分からないように利用するユーザーが多いでしょう。自分や友達の写真を投稿する際には、個人が特定されないようにスタンプなどを使って顔を隠すことがマナーであるとも考えられています。そうした匿名性の高さこそがSNSがここまで流行している一因と考えられていますが、お酒のSNSキャンペーンを行う際には未成年が応募してくるというリスクが存在しています。

SNSは登録の際に本人確認が不要な場合が多いので、登録時から自分が成人であると偽って未成年が登録している場合、それを企業側が見抜くことはほぼ不可能です。応募条件の中に「未成年の応募はご遠慮ください」などと明記して置いても、未成年自身が意図的に規約を破って商品を入手したいと考えている場合は意味を為さないでしょう。店頭でのアルコール類の購入は身分証明書の提示が必須の場合も多く未成年の購入を防ぐことも可能ですが、匿名性の高いSNSの場合は各々の良識に委ねるしかありません。

そうした悪意を持った未成年が応募してきて、無作為抽出の抽選で景品が当たってしまっても企業自体に未成年飲酒を幇助させた責任はないでしょう。しかし、そのアカウントの持ち主である未成年が飲酒をしながら未成年であることを公言する投稿を行い炎上した場合「炎上した未成年が飲んでた銘柄」としてマイナスイメージを持たれてしまう恐れがあります。さらに、過去の投稿で「キャンペーンでお酒が当たった!」などの投稿があった場合、企業としては避けることができないという事情があったとしても、大部分の消費者からは「知名度を上げるために未成年にも酒類を配布するような良識のない企業」と思われてしまうリスクがあります。このように、企業側としては不可抗力と言わざるを得ない事情であったとしても、SNSキャンペーンによって万が一未成年が当選してしまうと炎上リスクを背負う恐れがあります。こうしたリスクはアルコール類を取り扱う企業としてしっかり認識しておく必要があるでしょう。

SNS上で行われているお酒・アルコールのキャンペーン事例7選

それでは、実際にSNSを用いたお酒・アルコールのキャンペーンはどのような事例があるのでしょうか。ここでは既にSNSを使って行われているキャンペーンの事例を7つ紹介していきます。それぞれのキャンペーンに関して特徴も併せて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

【Instagram】月桂冠

 

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月桂冠は期間限定で販売する「檸檬ロック」、「サムライロック」、「氷原酒」のプロモーションにInstagramを活用しました。公式アカウントをフォローし、飲みたい商品をリポストすることによって、5名に商品をプレゼントするというキャンペーンです。キャンペーンの告知画像自体もフォトジェニックな画像を用意しているため、Instagramユーザーへの訴求力は高くなるでしょう。

さらに、この月桂冠のキャンペーンはこれからキャンペーンを行う企業が真似したい2つのポイントがあります。一つ目のポイントは複数の商品を用意し、キャンペーンの景品を消費者自身に選ばせている点です。こういったキャンペーンの形式にすることにより、消費者の動向をよりリアルに掴むことができるようになります。それぞれの商品の売上と一致している場合は「実際に購入する層も、購入までは至らないものの商品に興味を持っている層も需要は一致している」と分析することが可能ですし、売上とキャンペーン上の需要が一致していない場合は「商品の購入までは至らない層の需要を伸ばすためには違う方向性の商品を発売した方が良いのかもしれない」あるいは「商品のプロモーション方法を変えることでインサイトを持っている消費者層も取り込むことができるかもしれない」と方針を打ち出すことができるでしょう。企業としては各商品の売上推移は当然ながら把握しているものですが、このように同条件でSNSキャンペーンを行うことにより、売上推移からは分析できない消費動向を手に入れることができるのです。

また、二つ目のポイントは応募条件にリポストを含めている点です。Instagramを用いたSNSキャンペーンは該当の投稿への「いいね」あるいは「コメント」のみが応募条件になっているものも少なくありませんが、そうすると元々のフォロワー以外にはキャンペーンの存在が周知されづらくなってしまいます。すなわち、既存のフォロワーのエンゲージメントを高めることはできても新規顧客を取り込みづらくなってしまうというデメリットがあると考えることができるでしょう。一方、リポストを応募条件として設定することにより、「いいね」や「コメント」よりも操作が複雑になるというデメリットはあるものの、Instagramの弱点である拡散力の低さをカバーすることが可能になります。企業アカウントのフォロワーのフォロワーにまでキャンペーンの存在を周知することが可能になるため、必然的にフォロワー数の増加や新規顧客の獲得も期待できるでしょう。「いいね」や「コメント」よりも複雑な操作が必要になるとはいえ、日頃からSNSを使い慣れている若年層にとってはそれほど大きな負担とはなりません。40代以降のSNSに不慣れな世代をターゲットとしているキャンペーンでは避けた方が良いものの、若年層を主なターゲットとしているキャンペーンの場合は積極的にリポストを応募条件に含めていくことがおすすめです。

【Instagram】養命酒

 

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養命酒製造 ハーブのお酒(@herb.osake)がシェアした投稿


養命酒は2つのキャンペーンを用意することにより、ユーザーのキャンペーンへの参加ハードルを引き下げることに成功しました。養命酒はInstagramを活用して「ハーブのお酒」シリーズのプロモーション活動を行い、その一環として温活に使えるカクテルの写真の応募をしつつ公式アカウントで9つの温活レシピを公開しています。これだけでもお酒だけではなく冷え性に悩んでいるユーザーや料理が好きなユーザーへの訴求力は十分ですが、さらに養命酒は二つのコースを用意してキャンペーンを開催しました。

一つ目の「つくって応募コース」と呼ばれるコースは、実際にハーブのお酒を使った温活カクテルを作ることを応募条件にしています。応募の際には作った温活カクテルの写真に「#ハーブのお酒でメンズPJ当たる」と「#ハーブのお酒でレディースPJ当たる」のハッシュタグをつけて投稿することによって、ピーチジョンから販売されている男女それぞれ用の両面起毛フランネルシャツパジャマを抽選で10名にプレゼントするというコースです。応募条件にカクテルの作成という高いハードルはあるものの、景品が豪華ということで多くのユーザーからの注目を集めることに成功しました。また、二つ目の「いいね!で応募コース」に関しては、景品がピーチジョンのハッピィラヴァースペアスリッパが抽選で20名に当たるという、先ほどの「つくって応募コース」に比べるとランクは低くなっていますが、公式Instagramが投稿した温活カクテルレシピの中から好きなレシピに「いいね!」をつけるだけで誰でも応募できるという簡単な条件となっているため、こちらも多くのユーザーが応募したと言われています。

「つくって応募」のコースのみだと、時間に余裕がありカクテルを作る技術があり、さらにインスタ映えするような写真撮影や加工の技術を持っているユーザーしか応募できないためキャンぺーンが盛り上がりづらくなってしまいがちですが、「いいね!で応募」のコースも用意することにより参加人数を確保することに成功しました。さらに、普段はこうしたSNSキャンペーンへの参加はしない人でも、一旦「カクテルを作って応募する」という高いハードルを知った後に「いいねだけでも応募ができる」と知ることにより、心理的なハードルが下がり参加しやすくなるという効果も期待されます。さらに、どちらのコースにも外れてしまった人の中から抽選で30名にJCBギフトカード1,000円分が当たるというダブルチャンスを用意することによって、さらに消費者の参加意欲を促進することができたと考えられています。

また、養命酒は未成年の飲用ができない商品であるものの、キャンペーンの景品はピーチジョンのパジャマもしくはスリッパ、あるいはギフトカードとなっているため未成年が当選しても炎上リスクを背負うことがないというリスクヘッジもできているのです。応募可能な年齢層を成人のみに限定しないことによってキャンペーンを盛り上げることもできているだけではなく、ユーザーの環境によって参加するコースを選べるということで養命酒のキャンペーンは普段養命酒を飲まない人、または冷え性の悩みを持っていない人など多くの人が応募するキャンペーンとなりました。

【Instagram】星空舞

 

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鳥取米☆星空舞(@tottori_hoshizoramai)がシェアした投稿


鳥取県で開発された新品種の米である星空舞も、景品を星空舞2kgだけではなく麹甘酒720mLとすることでアルコールが好きな人たちから注目されるキャンペーンとなりました。星空舞はアカウント開設記念と合わせて盛大に行い、公式アカウントのフォローと「#星空舞」、「#星に願いを」というハッシュタグをつけて投稿することにより応募が完了するキャンペーンとなっています。「星に願いを」というキャンペーンの応募時以外にも使われるハッシュタグも応募条件に含めることによって、多くの人の目に触れる機会を増やすことに成功しました。キャンペーンの景品自体も、お米2kgと甘酒720mLということで複数人がいる世帯だけではなく一人暮らしの人でも応募しやすいように考えられています。

この星空舞のキャンペーンは七夕の時期に行われました。アカウント開設記念ということでキャンペーンを大々的に行っただけではなく、商品の名前自体が七夕イベントとの親和性が高いためさらに話題を集めることにも成功しました。このように、特定のイベントと絡める際には商品名の関連性も意識してみるのもおすすめです。

【Instagram・Twitter】アサヒビール①

 

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毎年色々なSNSキャンペーンを行っていることでも知られているアサヒビールですが、2018年には「贅沢絞り撮ってみた」というキャンペーンを行いました。公式アカウントをフォローし「アサヒ贅沢絞り」を撮影した写真に「#贅沢絞り撮ってみた」というハッシュタグをつけて投稿することにより、キウイ・桃・レモン・グレープフルーツがセットになった20缶が当たるという豪華なキャンペーンです。

このキャンペーンはキウイが新商品として発売される時期に合わせて開催されており、新商品のキウイ味のプロモーション活動としても話題になりました。さらに景品が好きな味だけではなく全ての味のセットにすることにより、当たった消費者が今まで飲んでいなかった味を飲むことでさらに消費拡大のチャンスに繋げることも可能です。


このアサヒビールのキャンペーンのように写真の撮影と投稿を義務とするキャンペーンを開催することによって、商品の購入を促すことにも繋がります。キャンペーンの参加のためだけに興味のない商品を購入するユーザーはほとんどいませんが、「何かアルコールが飲みたい」という気分の際に「キャンペーンに参加できるように、贅沢絞りを飲んでみよう」と考える消費者が増えるのは自然なことでしょう。結果的に、自然に購入されることを待つよりも大きな売上に繋がるのです。このように特定の商品の購入が参加条件となっているキャンペーンは決して珍しいものではありません。新商品の知名度アップのようにプロモーション活動を目的としている際には真似てみるのも良いのではないでしょうか。

【Twitter】アサヒビール②


2018年に「贅沢絞り撮ってみた」キャンペーンを開催したアサヒビールですが、翌年の2019年には森永製菓の「ICEBOX」とコラボすることにより「#贅沢絞り氷サワーフォト」というフォトコンテストを開催しています。アサヒビールの公式アカウントをフォローして贅沢絞りとICEBOXを組み合わせた写真を撮り、「#贅沢絞り氷サワーフォト」というハッシュタグをつけて投稿した人の中から抽選で100名に贅沢絞り6本セットをプレゼントするという内容で、2018年と同じくキャンペーンに参加するために商品の購入が必須となっています。

商品の購入を促す効果が期待できるのは2018年の「贅沢絞り撮ってみた」キャンペーンで紹介した通りですが、さらに2019年のキャンペーンの場合は既存の商品同士を組み合わせることにより新たな飲み会を試す楽しさを消費者に教える効果も期待できます。すなわち、元々アルコールが好きなユーザーだけではなく、色々なオリジナルレシピを考案することが好きなユーザーからの興味を集めることもできるでしょう。さらに一般的なInstagramユーザーに限らずグルメ系のインフルエンサーの興味を惹くことにより、インフルエンサーマーケティングのチャンスを掴める可能性もあります。先ほど紹介した養命酒の事例と同様に新たなビジネスチャンスを掴める可能性があるでしょう。

【Twitter】キリン


キリンがTwitter上で開催した「明るいうちから一番搾り」キャンペーンはお酒好きの心理を理解することによって参加者を増やすことに成功したキャンペーンであると言われています。公式アカウントのフォローと投稿だけで応募が完了するという簡単な応募条件でありながら、景品に飲み比べセットを用意することによって「色々なお酒を同時に飲んでみたい」という酒好きの心理を刺激しています。

さらに「明るいうちから」と冠したキャンペーン名にちなみ、特定の時間に投稿することによって当選確率を上げるという仕掛けも用意しています。これは17時30分~19時30分という特定の時間に投稿数を伸ばすことによりTwitterのトレンドに入ることを狙っていると考えられています。投稿によってキリンのアカウントをフォローしているアカウントのフォロワーにもキャンペーンの存在を周知することは可能ですが、そこでさらにTwitterのトレンドに入ることができれば普段は全くキリンのアカウントを意識していないユーザーに対してもキャンペーンやアカウントの存在を周知することが可能になります。

キリンのような大企業でアカウントに既に一定数のフォロワーがいる場合、このようにキャンペーンを開催することによってトレンドに入ったり、注目されているアカウントとして表示させることも決して不可能ではありません。SNSキャンペーンを行う際には、フォロワー数を相談しながら狙ってみるのも良いのではないでしょうか。

【Instagram・Twitter】サントリー


最後に紹介するキャンペーンは、サントリーが開催した「わたしは香る派」キャンペーンです。このキャンペーンはInstagramとTwitterというSNSキャンペーンに使われる機会が多い二つのSNSを活用して行われることによって訴求力を高めています。キャンペーン自体はスタンダードな内容で、公式アカウントのフォローと商品が映った画像に「#わたしは香る派」と「香るエール」というハッシュタグをつけて投稿するだけで応募が完了するというアサヒビールの「贅沢絞り撮ってみた」キャンペーンで紹介した内容と同じです。

ただし2018年にキャンペーンを開催した際には、新商品のプロモーション活動という目的があったため商品を撮影した写真の投稿だけではなく商品の感想の投稿も必須としていました。さらに開催期間もSNSキャンペーンとしては異例と言えるほど長く三ヶ月もの長期間を設定したことにより、多くの消費者の生の声を集めることに成功しました。企業にとって、消費者が商品に抱いている感想を手に入れられる機会はそれほど多くないので、このようにSNSキャンペーンを活用して消費者の意見を集めるのは非常に有効だといえるでしょう。

さらに、このサントリーのキャンペーンは多くのユーザーから高評価を受け、2018年に続き2019年にも同様のキャンペーンが行われています。2019年は感想の投稿が必須になっていないためさらに参加のハードルが下がり、前年よりもさらに多くのユーザーの参加を促すことに成功しました。このようにSNSキャンペーンは定期的に開催することによって注目を集めやすくなる効果も期待できるため、イベントに絡めなくても毎年定期的に開催することも推奨されています。

お酒・アルコールキャンペーン開催時の注意点

単なる売上アップや消費者のエンゲージメントを高める目的に限らず、事例の中でも紹介したように商品のプロモーション活動など企業の意図に沿ったSNSキャンペーンを開催しやすいのがお酒・アルコールキャンペーンの最大の特徴だといっても良いでしょう。では、そんなお酒・アルコールキャンペーンを開催する際にはどのような注意点を覚えておくべきなのでしょうか。最後に三つの注意点を解説していきます。

未成年に配布しない

お酒のアカウントをフォローしているユーザーに向けたキャンペーンである以上、景品がお酒になることが多いでしょう。養命酒のキャンペーンのようにお酒以外の景品を用意することもできますが、キャンペーンの盛り上がりを考えるとお酒自体を景品とする方が好まれるケースは決して少なくありません。しかし、そのようにお酒を景品とする場合は未成年に配布しないように慎重にキャンペーンを行う必要があります。

もちろん、既に解説した通りアカウント作成の時点で未成年が意図的に成人であるように偽装していた場合、企業としては見抜くことは非常に難しくなります。しかしながら、実は成人として登録していても投稿内容を見ると「高校」や「部活」などの内容が多く見られて未成年であることがすぐに分かるようなアカウントも少なくはありません。そのため、お酒自体を景品としてキャンペーンを開催する場合、可能な限り当選したアカウントの直近の投稿内容を精査しておくと不要なリスクを抱えずにすみます。

若年層・女性向けの景品の方が効果は出やすい

SNSキャンペーンは、従来のテレビや雑誌の広告あるいは店頭の告知のみでは情報を届けることが難しい若年層に向けた訴求力が期待される広告手法としても知られています。必然的に、SNSキャンペーンの参加者は若年層が多くなるため、景品を用意する際にもそのような年齢層を意識して用意すると良いでしょう。

本格的なお酒よりも、20代~30代が好む果実酒などの方がキャンペーンが盛り上がりやすくなります。また、男性よりも女性の方がSNSキャンペーンへの参加度が高いため女性への訴求力が高い景品を用意することでキャンペーンの効果を高めることができるでしょう。たとえば養命酒のように、商品自体がそもそも若年層向けではない場合はピーチジョンの景品といったように景品だけでも若年層への訴求力が高いものを用意することでキャンペーンを盛り上げることができるようになります。

インフルエンサーの起用は慎重に

SNSキャンペーンというと、キャンペーンの認知度を高めて参加者を増やすためにインフルエンサーを起用することは定番の手法です。しかしながら、お酒やアルコールにまつわるSNSキャンペーンを行う際にはインフルエンサーの起用は他のキャンペーンと比べてより一層慎重に行わなければなりません。

基本的にインフルエンサーの影響を受けやすいのは、10代~30代前半といった若年層や女性だと言われています。すなわち、インフルエンサーを起用することで本来のターゲット層ではない未成年にもキャンペーンの存在を周知してしまい、企業の炎上リスクを高めてしまう恐れがあるのです。たとえ起用するインフルエンサーが成人していたとしてもファンは10代が多いというケースは決して珍しくないため、インフルエンサーの起用自体が意味のないことになってしまう恐れもあります。芸能人やモデルを起用する場合と比べてコストパフォーマンスが高いのがインフルエンサーを起用するメリットの一つだと言われていますが、お酒やアルコールのSNSキャンペーンの場合はインフルエンサーが抱えるフォロワーの年齢層を慎重に見極める必要があるため、それほどコストパフォーマンスが上がらないこともあります。起用自体は決して悪いことではありませんが、この点はしっかり認識しておかなければなりません。

お酒・アルコールのキャンペーンは注意深く盛り上げよう!

外出自粛で「宅飲み」が増えたこともあり、以前よりも缶ビールや日本酒、缶チューハイなどの需要は高まっていると言われています。こうした状況を利用してSNSキャンペーンを行えば、平時よりも効率的に企業の知名度を高めてアカウントのフォロワー数を増やすことも不可能ではありません。未成年にアルコールを配布しないというリスクヘッジを行いながらも、企業としてはSNSキャンペーンを積極的に行い盛り上げていくことが重要となっています。

また、SNSキャンペーンを盛り上げるためにはやはりインフルエンサーを起用することが最も効率的です。しかしながら、インフルエンサーの主なファン層や抱えているフォロワーの年齢層を全てチェックするのは大きな負担となってしまうでしょう。その際には、インフルエンサーマッチングサービスであるトリドリマーケティングにぜひご相談ください。

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