コロナを利用したSNSキャンペーン事例10選

コロナ禍でも売上を落とさない方法を徹底解説

2020年は新型コロナウイルスの流行により、外出の自粛や雇用の不安定化、収入の減少や医療機関の圧迫など例年には多くない様々な問題が頻発しています。さらに、今後はコロナ禍がおさまっても新しい生活様式での生活が推奨されるなど、日常生活も今後大きく変わっていくことが予想されています。

企業にとっても、コロナ自粛の影響で売上額が大きく落ちてしまったところも少なくはないのではないでしょうか。消費者に金銭的な余裕がなかったり、そもそもアウトドア用品やレジャー用品を中心に販売している企業の場合、外出自粛の影響で売上が大きく落ち込んでしまっていることもあるでしょう。事実、例年と比べて日焼け止めや虫除けスプレーなどは厳しい状況に直面しているとも報道されています。

しかし、なかなか外出できずウィンドウショッピングなども難しいご時世だからこそ、SNSを利用したキャンペーンや販促活動が功をそうする場合もあります。実店舗は閉店せざるを得ない場合でも、オンラインショップなら通常通り売上を生み出せることもあるでしょう。一部のオンラインショップによっては収入の減少により使われないこともありますが、それでもSNSキャンペーンを行えば収入の多寡に限らず盛り上がりを生み出すことは可能です。

日常生活はもちろん企業としても厳しいコロナ禍の中で、売上を落とさずに消費者に企業の存在感をアピールするためにはどうすれば良いのでしょうか。今後の生き残りをかけた方法を解説していきます。

自粛期間中にSNSキャンペーンを行うメリット・デメリット

「キャンペーン」という言葉からは「お祝いに合わせたキャンペーン」といったように「おめでたいもの」という印象を受ける人も多いでしょう。そういった人たちの中には、企業にとっては存在感をアピールする絶好の機会になるとはいえ、多くの人が我慢を余儀なくされているコロナ禍の中でキャンペーンを開催しても良いのか不安になるという人も多いのではないでしょうか。

その懸念はもちろん間違っているものではなく、コロナ自粛の期間中にSNSキャンペーンを行う際にはメリットだけではなくデメリットも把握してリスクヘッジをしておく必要があります。では、自粛期間中のSNSキャンペーンにはどのようなメリットおよびデメリットがあるのでしょうか。それぞれ3つずつ確認していきましょう。

【メリット】家の中の楽しみを供給できる

自粛期間中は普段とは違う生活をする消費者が多くなります。普段は毎日通勤している人がテレワークになることもありますし、休日はアクティブにショッピングやアウトドアを楽しむ人がインドアな生活を余儀なくされる場合もあります。もちろん職種によっては今まで通りと同じ生活をしている人もいますが、それでも大多数の人は以前よりもインドアにシフトしているでしょう。

そのため、企業としては今まで軽視しがちだった家の中の楽しみを供給することができます。家の中の楽しみといえばちょっとしたDIYやお菓子作り、ゲームや読書など決まった商品しか供給しづらいものですが、コロナ禍の自粛で需要が増えたことにより今までよりもバリエーションに富んだ商品が受け入れられやすい環境になっています。たとえばテレビゲームの台頭で最近では以前よりも売上が落ちてきているカードゲームやボードゲームも、在宅時間が長くなることで再び需要が盛り返していると言われています。

また、普段から関心は持っていても金額的になかなか美顔器や光脱毛器、ダイエット器具などに手を出せなかったという人たちが、在宅期間中に自分磨きをしようと特別定額給付金の支給によってそうした美容器具を購入することもあるでしょう。普段とは違う生活様式を余儀なくされる状況だからこそ、普段とは異なる商品の需要が増すこともあるのです。

また、さらにSNSキャンペーンでそうした新たな生活様式に役立つ景品を用意することで、消費者目線に立っている企業であることをアピールすることができるでしょう。すなわち、自粛期間中のSNSキャンペーンは単に存在感をアピールするだけではなく企業イメージをアップさせることも期待できるのです。

【メリット】売上の補填が可能

消毒液やマスクなど、コロナ自粛の影響で消費が増えて前年同期と比べて売上が大きくアップした企業もあるでしょう。しかし、反対に様々な生活様式の変化によって売上額が大きく落ち込んでしまった企業も少なくはありません。そうした企業も、SNSキャンペーンを行うことによって前年と同レベルとはいかないまでも少しは売上の補填ができる可能性があります。

SNSキャンペーンの参加条件を「当社の商品を利用した写真の投稿」などにすればそれだけでも売上額を確保することはできるでしょう。また、そのように直接的に売上を確保できる参加条件を設定しなくても、単なるキャンペーンの開催だけでも企業の知名度や好感度が上がり売上に寄与してくれることもあるかもしれません。

いずれにせよ、売上額の落ち込みが大きければ大きいほどSNSキャンペーンを開催したからといって全ての売上額が補填されることはまずありません。しかしながら、何もせずに自粛期間を過ごすよりはSNSキャンペーンを開催した方が長期的にもメリットが多いことは言うまでもないでしょう。豪華な景品を用意する必要はないので、コロナ自粛を機にSNSキャンペーンへの初参入を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

【メリット】競合他社とは違う存在感をアピールできる

コロナの自粛によって売上や利益が上がるのか下がるのかということは、企業ごとの差はあれど基本的には業界全体が同じ動きをします。前年の売上額によって上昇率あるいは下降率は違うものの、それほど企業間での差はありません。すなわち、自社が厳しい場合は普段からしのぎを削っている同業他社も同じように厳しい状況に立たされていると推測することができます。

そのためSNSキャンペーンをやりたくても余裕がないと感じている企業は、周りの企業も同じように考えていることになります。通常であればそのように売上や利益が大きく落ち込んでいる時にSNSキャンペーンを開催することはあまり現実的ではないと思われがちですが、コロナ自粛期間中は別の考え方ができるでしょう。すなわち、周りの企業が全て余裕がない時代だからこそ、敢えてSNSキャンペーンを開催することによって競合他社よりも大きく存在感をアピールすることができるのです。

もちろん、事業の存続自体が危機に陥っている時にまで無理をしてSNSキャンペーンを開催する必要はありません。しかし、もし仮に「前年よりは落ち込んでいるが、まだ黒字は維持できている」あるいは「少し赤字になっているが、それほど問題ではない」程度の経営状態であれば、競合他社より存在感をアピールするためにもSNSキャンペーンを開催してみてはいかがでしょうか。

【デメリット】不謹慎だと思われることもある

自粛期間中にSNSキャンペーンを開催すると、デメリットも存在しています。大きなデメリットとしては不謹慎な企業だと思われてしまうリスクがあるでしょう。たとえばいくら消費者を元気づけるためだとしても「せっかくのコロナ」などという言い回しを使ってしまっては、不適切だと思われてしまうのも当然です。実際にコロナで仕事を失ったり、あるいは生命すらも落としてしまっている人がいる以上、お悔やみの言葉やお見舞いの言葉を述べつつSNSキャンペーンを行うか、「元気づけるため」というSNSキャンペーンの主旨を前面に押し出すことが重要です。

特に、今までSNSでコロナに関する投稿をしていなかったアカウントが、急に自粛期間中にキャンペーンを開催すると不謹慎だと思われてしまう確率は高くなります。そうなると企業の存在感をアピールするどころかイメージダウンにも繋がりかねないので、SNSキャンペーンを行う際には、キャンペーン告知の投稿も含めて不謹慎だと思われないようなテンションを心がけるようにしましょう。

【デメリット】アウトドア商品は売れづらい

コロナの自粛期間中のSNSキャンペーンは、どうしても需要が偏ってしまいます。家の中で楽しめるものや美容器具やダイエット器具は平時よりも大きく売上を伸ばせる一方で、アウトドア用品の売れ行きは厳しくなってしまいがちです。ゴールデンウィークから夏休みといった外出が増える時期にアウトドア商品の売れ行きが厳しくなってしまうことで、今後の動向を不安に思ってしまっている企業も多いのではないでしょうか。

一時期はキャンプは家族としか濃厚接触がなくオープンエアーで楽しめるためキャンプ商品の売れ行きが増えていましたが、キャンプ場も人が増えたことによる閉鎖が増えてきて売れ行きが厳しくなっています。さらに夏になると外はオープンエアーで感染リスクは低いとはいえ、今度はマスクによって熱中症のリスクが例年よりも高くなるため、やはり売れ行きは伸びづらくなってしまうと言わざるを得ません。

自宅の庭でキャンプをすることを推奨してSNSキャンペーンを開催することもできないわけではありませんが、キャンプができるほどの広さの庭を持っている人は限られてしまうため、それほど画期的に売上が回復することはないでしょう。例年、ゴールデンウィークから夏休みにかけてはアウトドア用品や日焼け止め、美白化粧水などがキャンペーンの中でも人気を集める傾向はありますが、コロナ自粛中のSNSキャンペーンは傾向が違うことを覚えておかなければなりません。

【デメリット】炎上リスクがある恐れも

企業としては、自粛期間中の売上を少しでも補填するため、あるいは自社商品で消費者を元気づけるためにSNSキャンペーンを開催する場合がほとんどです。しかしながら、そのSNSキャンペーンによって不謹慎だと思われるだけではなく炎上リスクにまで発展してしまう恐れがあります。たとえばことさらに消費者の不安を煽り衛生用品などを売ろうとする場合や、あるいは逆に楽天的すぎる商品も不謹慎であると思われて企業イメージをダウンさせるだけではなく炎上リスクに繋がる場合があるでしょう。

さらに、そうした商品に限らず頻繁にSNSキャンペーンを増やすだけでもリスクがあります。自粛期間中はSNSキャンペーンに限らず、Amazonなどのオンラインショップを利用する人が増えているため、あまりにも頻繁に配送を必須とするSNSキャンペーンを開催してしまうと、宅配業者の負担をいたずらに増やし迷惑をかけるような企業であると言われてしまう恐れがあるのです。コロナの自粛によって大きく生活が変わっていない人であっても、連日の報道でストレスを溜めやすく、消費者の感情の動きが平時よりも読みづらいという状況になっています。

企業が良かれと思い開催したキャンペーンが原因で、炎上してしまいSNSキャンペーンが盛り上がらないだけではなく企業イメージ自体が大きく落ち込んでしまう恐れがあります。たとえ毎年恒例のキャンペーンを通常通り開催する場合でも、いつも以上に注意を払う必要があるでしょう。とにかくコロナが収束するまでは常にいつも以上にリスクが高いことを肝に銘じておかなければなりません。

コロナを利用したSNSキャンペーンの実例10選

いつも通りのSNSキャンペーンを行っても期待している通りの売上が得られなかったり、あるいはそれほど反響もない中でなぜか炎上してしまうリスクもあるのがコロナ自粛期間中にSNSキャンペーンを開催するデメリットとして知られています。しかしながら、そうしたリスクはあるものの、基本的には外出自粛によって在宅時間が増えていることによってSNSを見る時間も以前よりは増えていて、SNSキャンペーンは盛り上がりやすい状況にあるといえます。すなわち、炎上リスクには通常以上に配慮する必要があるとはいえ、ことさらに炎上を恐れてSNSキャンペーンを避けることは得策とはいえないのです。

では、実際にコロナを利用して成功しているキャンペーンの実例にはどのような事例があるのでしょうか。コロナ期間に行われいる10個のキャンペーン事例を特徴とともにそれぞれ紹介していきます。

【Instagram】チョコロコジャパン

 

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SNSキャンペーンといえば基本的にはフォローだけではなくTwitterであればリツイート、Instagramであればリポストなどで拡散することが応募の条件となるものが多いと言われています。しかし、このチョコロコジャパンが開催しているSNSキャンペーンはアカウントをフォローするだけで応募が完了し、しかもフォローした10人に1人の割合でチョコロコクランチをプレゼントするという、当選確率も高く参加条件も簡単な分かりやすいキャンペーンだといえるでしょう。

コロナ禍の中でいつも以上に時間が取りづらい人でも簡単に応募できる条件にすることによって、消費者目線に立っている企業であることをアピールすることに成功しています。また、SNSキャンペーンといえばキャンペーン期間中はアカウントをフォローするものの、当選発表が終わり次第アンフォローしてしまうユーザーが一定数存在していることは各企業に共通する悩みになりがちです。

しかしチョコロコジャパンは、イベント期間中に定期的にチョコやカカオに関する興味深い情報を発信することによってアンフォローを防ぐことを試みています。さらに単に投稿だけで情報発信を行うのではなく、ストーリーズなどのInstagramの機能も駆使することでフォロワーを飽きさせない工夫をしているのです。

自粛期間中に在宅時間が延びたことにより、気分転換にチョコレートを食べる人も増えているでしょう。そうして普段より身近な存在となったチョコレートのプレゼント、そして情報発信というコロナ自粛下の消費者の行動様式に非常に即したSNSキャンペーンとなっています。

【Instagram】つるやゴルフ

 

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アカウントをフォローし、該当する投稿に「いいね」をするだけで応募できるというスタンダードなSNSキャンペーンを開催しているのがつるやゴルフのアカウントです。さらにリポストを行うことで当選確率がアップするため、Twitterに比べて拡散能力に不安が残るInstagramの弱点も上手にカバーしているといえるでしょう。

外出自粛の影響により多くのアウトドア施設が休業となり、さらにコロナが少しおさまった状態であっても熱中症のリスクがあるためアウトドア用品はそれほど売れ行きが良くないと言われています。しかし、基本的に競技人口が大人で水分補給などの管理がしやすく、さらに密集しないゴルフはコロナ禍の中でもオープンエアーで楽しめるスポーツとして注目を集めています。

そうした状況の中、つるやゴルフは帽子や定期的な水分補給よりもさらに効果的に熱中症対策が可能な日傘をSNSキャンペーンの景品とすることで、ゴルフを日常的にプレイしている人以外からも高評価を得ることができました。さらに日傘は熱中症対策ができるだけではなく物理的にソーシャルディスタンスを生み出すことができるため、多くの人に注目されています。このように日傘の需要が高まっている状態で、新しい生活様式にいち早く着目したキャンペーンを開催することは、非常にタイミングが良いといえます。

また、つるやゴルフが用意した景品は商品自体がユニークである点も注目ポイントです。いわゆる「インスタ映え」の条件を満たしているため、ゴルフを始めとする外出時の熱中症予防やソーシャルディスタンス対策を目的としている人以外にも、商品自体に興味を持ち応募する人も決して少なくはないでしょう。

【Instagram】スターバックス

 

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Instagramのストーリーズ機能を有効活用し、ユーザーから寄せられたコーヒーの淹れ方などの質問に答えることで、ユーザーのエンゲージメントを高める取り組みを行っているのがスターバックスです。ストーリーズの機能を使うことにより、プレミアム感を高めて消費者からスターバックスアカウントへの注目度を高める効果も期待されています。

ただし、スターバックスは24時間しか視聴できないストーリーズのみで質問に答えているだけではなく、後日改めて内容を投稿することによりストーリーズを見逃してしまった消費者に対するフォローも行っています。熱狂的なファンに対して先んじて情報を発信するものの、それほど注目していないファンに対するフォローも行うことで全てのフォロワーのエンゲージメントを高めることができていると分析できるでしょう。

スターバックスの行っているSNSキャンペーンは、このようにユーザーからの質問に答えるだけであって商品やクーポンコードなどの有形物の景品は用意していません。しかしながら、有形の景品がないことによって宅配業者の負担が増えることもありませんし、実際に役に立つ情報を積極的に発信することは、間違いなく消費者のベネフィットとなるでしょう。

「ステイホーム」が増えている状況下においては、このスターバックスのように分かりやすい景品にこだわらず、無形ながらも実際の消費者の生活に役立つ情報を発信するキャンペーンも歓迎されています。今後、コロナの収束後にも新しい視点を持ったSNSキャンペーンのお手本として参考にするのも良いのではないでしょうか。

【Twitter】VOCE


無形の情報を発信することによって、具体的な景品を用意しなくてもSNSキャンペーンを成功させている事例はスターバックスだけではありません。美容雑誌として知られるVOCEは、ヘルスケアやフィットネス情報を1つのアプリで管理できるサービスを提供しているFiNCのアンバサダーである渋谷ゆりさんの動画を投稿することによって、ステイホーム期間に自宅でできる美尻トレーニングの情報を発信しました。

外出自粛期間はどうしても普段より行動量が落ちてしまいがちですので、食べるものに気を付けていても体型が崩れがちです。ジムやフィットネスに行こうと思ってもそうした施設も休業要請により利用できず、マスクをつけた状態でジョギングなどをすることは難しいことから、運動量が減って体重が増えたことを気に病む人は多いでしょう。

VOCEはそうした状況に着目し、簡単にできる美尻トレーニングを発信することでユーザーのエンゲージメントを高めることに成功しました。運動量が減ったことでストレスを溜めてしまっている人も、人と会わないからこそダイエットに挑戦してみようと思っている人も、美尻トレーニングをすることで目標の達成に近づくことができます。

また、普段から美容に役立つ情報を発信しているVOCEがこうした美尻トレーニングの情報を発信することにより、VOCEの存在を今まで知らなかった人にも普段の活動をPRすることに繋がり、アカウントのフォロワーや雑誌の読者が増える可能性も高まります。

【Twitter】クオカード


SNSキャンペーンといえば、参加条件を満たしたフォロワーに対してプレゼントやクーポンを発送したり、あるいはスターバックスやVOCEの事例のようにフォロワーに対して有益な情報を発信するものが主流です。しかしクオカードはコロナという特殊な状況下において、フォロワーではなくコロナウイルスと最前線で戦う医療従事者を応援するキャンペーンを開催しました。

リツイート数に応じてクオカードが募金するというキャンペーンのため、ユーザーは単にツイートをリツイートするだけで簡単に参加できます。ユーザーにとっても自分の収入が減っていてもボランディアに参加できるというメリットがありますが、クオカードにとってもキャンペーンの認知度が高まり企業イメージをアップさせるという大きなメリットがあります。

クオカードの企業自体の知名度は既に高く、今までクオカードを利用したことがないという人でも企業名だけは知っているという人も多いでしょう。そのため、クオカードはSNSキャンペーンに乗じて企業名の認知度をアップさせる必要はありません。そのかわりとして、社会貢献にスポットを当てているキャンペーンだと考えられています。

このクオカードのように新たな社会貢献活動を行うのも良いですし、もし既になんらかの社会貢献活動を行っているのであれば、その方向性に合わせたSNSキャンペーンを開催することによって従来の活動をアピールすることができます。日本人の性格として、普段から大々的に社会貢献活動を行っていることをアピールしすぎると恩着せがましい企業として嫌われてしまうリスクがありますが、コロナウイルスと直面しているという普段とは違う状況下においては、普段よりもさりげなく社会貢献活動を行っていることを周知し、企業イメージをアップさせることが可能になります。

【Twitter】おにぎり倶楽部


株式会社マスヤの商品でありおにぎり倶楽部の公式Twitterも、公式アカウントをフォローしてリツイートするだけでマスヤの商品詰め合わせが20名に当たるSNSキャンペーンの告知を行っています。休校や休園で子どもが家にいる家庭が増え、お菓子の需要が高まっているという世相を反映したキャンペーンだといえるでしょう。

また、実はこのお菓子をプレゼントするSNSキャンペーンはマスヤが考案したものではなく、チロルチョコが考案したキャンペーンだと言われています。そのチロルチョコのアカウントをハッシュタグで紹介することにより、同業他社であっても協力して一体となりコロナウイルスの脅威に立ち向かっていることをアピールすることができています。2019年の流行語大賞にも選ばれた「ワンチーム」という言葉に始まり、コロナウイルスに対しても世間が一丸となって対策をしていこうという状況の中で、消費者の共感を呼びやすくなっています。


こうしたお菓子をプレゼントするSNSキャンペーンの考案者であるチロルチョコのアカウントも、同様に公式アカウントのフォローとリツイートだけでチロルチョコ320個を合計100名にプレゼントするという参加条件の簡単なキャンペーンを開催しています。

子どもがいてお菓子の消費が増えている家庭は、在宅勤務や家事の増加、育児などでSNSキャンペーンの参加条件を満たすこと自体が負担になってしまうケースも少なくはありません。そのため、このような簡単な応募条件を設定しておくことだけでも、消費者の利便性を大きく向上させることに繋がっていきます。

【Twitter】JA全農


JA全農が開催したSNSキャンペーンは、各種コロナにまつわるキャンペーンの中でも非常に景品が豪華なキャンペーンとして話題を集めました。JA全農は8月29日の焼肉の日に向け、フォローとリツイートをした人の中から毎週3名に黒毛和牛が800gあたるというキャンペーンを開催しています。さらにリツイート数が30,000人を超えた時点で当選者は3名から10名になるということで、口コミによるリツイート数のアップすなわち拡散力アップも見込めるキャンペーンです。

コロナウイルスによる外出自粛の要請に伴い、飲食店の営業自粛もJA全農を始めとする農家や酪農業では肉や野菜といった生鮮食品の在庫がどうしても多くなってしまいがちです。一方、外出自粛の影響で家で食事をする機会が増えて家での食事も美味しいものを食べたいと考えている消費者は増えているでしょう。すなわち、在庫が過剰になり廃棄するしか道がない一次産業と、家でも飲食店のような食事を楽しんで気分転換したいと考える消費者の需給が一致しているキャンペーンなのです。

通常時であれば黒毛和牛800gを3名あるいは10名にプレゼントするキャンペーンは企業側の負担が大きく実現は難しいものになってしまいますが、普段とは違い食材が余り気味な状況であればそれほど大きな赤字を生み出す心配もないでしょう。まさにコロナ自粛期間中にピッタリのキャンペーンなのではないでしょうか。

【TikTok】ミューズ


コロナウイルスによる外出自粛や衛生に関する手洗い石鹸として有名なミューズも消費者に対して価値のある情報を提供することで自社の存在感をアピールしています。消毒液や手洗い石鹸はコロナウイルスの流行に伴いドラッグストアから姿を消すほど需要が高まっている反面、子どもたちは手洗いやうがいの正しい方法が分からなかったり、あるいは正しい方法を知っていても面倒できちんと行わないことも少なくはありません。

ミューズはそうした情報に着目し、「#手洗いチャレンジ」という動画をTikTokで共有しました。この動画のようにオリジナルの楽曲やダンスに合わせて手を洗うことで、4ステップで正しい手洗いができるようになり、コロナウイルス感染拡大予防のために正しい手洗い方法を周知することに成功しています。

もちろんこうした手洗い方法の周知などはミューズに限らずWHOや厚生労働省なども啓蒙活動を行っていますが、そうした発表だとどうしても子どもたちがチェックしないため、楽しく行える正しい手洗いを広めたことは一つの功績だといえるでしょう。さらに拡散させるためのSNSとしてTwitterやInstagramではなくTikTokを選んだこともポイントです。TwitterやInstagramに比べるとまだまだ利用者数が少ないTikTokですが、ユーザーが指定された音楽やダンスを真似する「ハッシュタグチャレンジ」が頻繁に行われているため、たとえユーザーが数が少なくても多くの人の目に触れることになるでしょう。実際、TikTokで撮影した動画をTwitterやInstagramで共有することにより、TikTokを利用していないユーザーにも認知されるようになりました。

このミューズのSNSキャンペーンも、商品が当たるスタンダードなSNSキャンペーンではないものの、社会貢献活動を行うことにより企業のイメージを大きくアップさせることに寄与しました。さらに、ミューズはそもそも薬用石鹸を販売している企業のため、「手洗いチャレンジを行った会社の商品」というイメージを消費者に与えることにも成功し、結果的に今後の売上も上昇していくことが予想されています。

【TikTok】TikTok


TikTokのサービスを利用したキャンペーンは、ミューズなどの企業だけではなくTikTok自身も開催しています。TikTokは休校により学校給食がなくなったことと外出の自粛によって余ってしまった牛乳の消費を促すキャンペーンを行いました。緊急事態宣言発令中の5月25日から開催されたキャンペーンで、TikTokユーザーはもちろんメディアからも牛乳や乳製品を美味しく楽しめるレシピを広く募集しました。

その集めたレシピを活用し、実際にレシピ通りにアレンジして楽しく牛乳を飲んでいる動画や牛乳や乳製品の知識が学べる動画を募集することで、消費者の牛乳や乳製品に対する関心と消費量の向上に貢献したと言われています。さらにTikTok内だけで注目されるだけではなく、他のSNSにもその動画を投稿することによって広く動画が認知されるようになりました。

決して景品などが当たるキャンペーンではありませんが、牛乳の廃棄量を減らすという社会貢献活動をアピールすることに成功したといえるでしょう。さらに、まだまだ他のSNSと比べて月間アクティブユーザーが950万人と少なめなTikTokにとっては、SNSの知名度自体をアップさせることにも成功しました。

【各SNS】GoPro


特定のSNSに限らず、様々なSNSでのキャンペーンを開催したのがGoProです。GoProは自宅でクリエイティブな画像もしくは動画の作品を撮影し、SNSに投稿することによってGoProの商品や5年間の会員資格が当たるキャンペーンを開催しました。「#HomePro」というハッシュタグを付けて投稿することが参加条件となっているため「HomeProキャンペーン」と呼ばれるこのキャンペーンは、景品が当たるだけではなく良い作品には賞金が出るということもあり、普段から映像編集を趣味や仕事にしている人たち以外からも多数の人が参加しました。

SNSキャンペーンというとInstagram限定やTwitter限定のように企業が指定したSNSのアカウントを持っていないユーザーは参加しづらいという欠点がありますが、このGoProのキャンペーンはInstagram・Twitter・Facebook・TikTok・YouTubeなどユーザーが好きな媒体で好きに投稿できるため、利便性が高いキャンペーンであることが分かります。必然的に多くの投稿作品が集まり、キャンペーン参加者だけではなくキャンペーン参加者のフォロワーにも企業の存在感をアピールすることに成功しました。

コロナ禍でSNSキャンペーンを行う際に覚えておきたいこと

コロナ禍の中でSNSキャンペーンを行う際、普段のSNSキャンペーンとは開催する理由が違うため今までに構築したノウハウが通用せず、なかなか成果が出ないと悩んでいる企業も少なくはありません。では、そのような特殊な状況下のSNSキャンペーンでも一定の成果を出すためにはどうすれば良いのでしょうか。3つのポイントをしっかり抑えておきましょう。

期間を区切って行う

SNSキャンペーンを行う際は全て期間を区切ることが大切ですが、特にコロナウイルスを利用してSNSキャンペーンを行う際は、期間が通常のイベントよりも遥かに長期に及ぶ可能性も高いため、厳密に期間を区切って行うことが重要です。気候変動なども考えてその時のSNSキャンペーンの景品を最適なものにしないと消費者のインサイトを刺激することができないため、期待していたほどの拡散効果を得られない場合もあります。

また、短い期間のSNSキャンペーンを複数回行う際には、最初から「第○弾」のように告知をしておかないと、コロナウイルスを利用して売名行為を行っていると誤解されてしまう恐れがあります。炎上リスクを下げつつキャンペーンの効果を最大化するためにも、SNSキャンペーンは期間を区切りつつ行うようにしましょう。

イベントに絡めて行うと効果的

コロナ禍におけるSNSキャンペーンとイベントに合わせて行ういつも通りのSNSキャンペーンは、注意点や消費者の求めるものなどを含めて大きく違うものです。しかしながら、コロナ禍におけるSNSキャンペーンもイベントと絡めて行うことによって、さらに効果的に消費者に対して存在感をアピールすることができるでしょう。

たとえば緊急事態宣言が出されていた期間の母の日や父の日といったイベントでは、実店舗での買い物や帰省自体を控えていた人が多かったためオンラインショップの購入額が前年よりも増加したと言われています。現時点では二回目の緊急事態宣言は出されていないものの、今後もコロナウイルスが収束しない限りは実店舗への買い物や帰省の回数を減らし、オンラインショップを活用するという人が増えていくことが予想されています。

すなわち、今後もイベントが近くなってきた時期にSNSキャンペーンを行うのであれば、そのイベントにちなんだものを景品に選ぶことでキャンペーンへの参加者を増やす効果が期待できるでしょう。

ターゲットを絞ってプロモーションを行う

SNSキャンペーンを行う際には多くの人にキャンペーンの存在を認知させることも重要ですが、あまりにも多くの人にプロモーション活動を行っても消費者インサイトを十分に刺激できず、認知度は高いものの参加者は少ないキャンペーンになってしまう恐れがあります。さらに、あまりにも無差別にキャンペーンの告知をしてしまうと、「コロナに乗じて売上をアップさせようとしている不謹慎な企業」としてSNSアカウントが炎上してしまうリスクもあるでしょう。

そのため、SNSキャンペーンを行う際には各SNSの広告出稿などを利用しつつターゲットを絞ったプロモーション活動を行うことがおすすめです。また、VOCEのようにアンバサダーやインフルエンサーを起用することで、さらにターゲット層への訴求力を高めることもできるでしょう。単にアカウント上でキャンペーンを告知するだけではなく、ターゲット層に対して強い影響力を持つインフルエンサーの起用も検討してみてください。

コロナの自粛中もSNSを活用して存在感をアピールしよう

コロナウイルスが猛威をふるっている現在、生活様式の変化や自粛によって企業も一般消費者もストレスを抱えているケースが増えてきています。しかしあんがら、そういった状況下だからこそ、SNSを活用することにより普段よりも存在感をアピールすることが可能です。不謹慎だと言われないように注意しながらも、積極的にSNSを活用してみるのも良いのではないでしょうか。

SNSの活用はキャンペーンに開催に限らず啓蒙活動などに活用することも可能ですが、いずれにせよ単にアカウントで投稿するよりもインフルエンサーを起用する方が拡散力を高めることができるでしょう。もしSNSの拡散力を今よりも高めたいのであれば、ぜひ「コラボマーケーティング」にご相談いただき企業イメージに合うインフルエンサーを起用してください。

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