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SNSを活用すると集客効果はアップする!
自分の趣味や興味のある事柄に関する情報収集はもちろん、自分が知ったことや購入したもの、美味しかったものに関する情報発信も行えるのがSNSです。SNSの中にはInstagramやTwitterといった匿名性の高いものから、匿名性が低く本名で活動している人が多いFacebookまで色々な種類があるので、自分の知りたい事柄や使い方に合わせて使い分けることもできます。連絡手段としてのLINEも含めると、一つもSNSを利用していないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
そんなSNSですが、個人利用として使いやすいのはもちろん企業が利用する際にも非常に有用なツールであるとして注目を集めています。特に新商品を発売した直後で店舗に顧客を呼びたい時や期間限定商品の訴求力を高めて売上をアップさせたい時など、集客時に用いることで今までの広告方法よりも高い集客効果を得られると言われています。既に自社のSNSアカウントを所持している企業は、単にクーポンの配布や商品紹介に使うだけではなく集客のためにも積極的に活用していきましょう。
SNSを活用した集客で得られる効果・メリット
そもそもSNSを活用して集客することによって、どのような効果やメリットが得られるのでしょうか。ここでは、他の広告方法とは違うSNS独自の効果やメリットに関して解説していきます。
無料で集客が可能
基本的にSNSは無料で利用することが可能です。もちろんSNSに掲載するための写真などを作成するコストはかかってしまいますが、それでも広告手段自体にコストがかからないため、従来までのテレビや雑誌を利用する広告手法と比べると大きくコストを削減することができるでしょう。コストを抑えて集客を行い、店舗やイベントを盛り上げることができるためまさにローコストハイリターンな集客方法だと言われています。
さらにSNSは投稿する時はもちろん自社アカウントの投稿が本当のユーザーニーズに合っているかどうか確認するための分析も無料で行える場合がほとんどです。もちろん使い勝手を重視してサードパーティーアプリを使う場合には月額料金が発生する場合もありますが、Instagramインサイトなどの公式が提供している分析ツールを使用する場合は使用料金がかかりません。すなわち、単に集客をやみくもに行うだけではなく集客を行いながら、さらに効果の高い集客ができるように調整していくことが可能なのです。コスト削減が重要な企業にとって、大きなメリットであると言えるでしょう。
拡散能力が高い
SNSを使った集客の特徴として、拡散能力の高さも挙げられます。特にSNSの中でもTwitterの拡散能力は目覚ましく、リツイートボタンを押すだけで誰でも自分のフォロワーに対して共有したい情報を拡散させることができます。TwitterほどではないもののInstagramやFacebookでも自分自身のフォロワーに対してシェアしたり、他のアプリでシェアすることが可能です。
従来の広告手法であれば、テレビでも雑誌でも口コミによる拡散が基本的な拡散方法でした。もちろんテレビの場合はSNSよりもそもそもの訴求力が高かったり、雑誌であれば友達と回し読みをしたりして十分に拡散させることが可能でしたが、それでもそもそも店舗やイベントに対して興味を持っている人以外には拡散しづらいという側面があったことは否定できません。SNSを活用して集客を行うことによって、こうした従来通りの広告手法の欠点を克服できたといえるでしょう。
今までの客層以外にも伝達できる
SNSを活用することによって拡散力が高まるので、必然的に今までの広告手法では届かなかった客層に対しても店舗の存在やイベントの開催を周知することが可能になります。たとえばSNSの企業アカウントをフォローしているユーザーは基本的にはその企業のファンであったり頻繁に購入するようなユーザーであると言われていますが、そういったユーザーが情報を意図的に自分のフォロワーに拡散させることで、今までは企業の存在自体を知らなかったユーザーにも情報が周知されるでしょう。
さらに拡散されたユーザー自身はその情報に対して関心を持っていなくても、そのユーザーのフォロワーが興味を持ちそうだと感じた場合、自分のフォロワーに向けて拡散することもあります。すなわち従来の広告手法であれば【企業→顧客A】までしか伝わらなかった情報でも、SNSを使うことにより【企業→顧客A→顧客Aのフォロワーたち】となり、さらに【顧客Aのフォロワーたち→顧客Aのフォロワーたちのフォロワーたち】という形で、まさに芋づる式に情報を入手するユーザーが増えることとなります。
実店舗のお得な情報や開催されるイベントの情報を手に入れる顧客が増えれば触れるほど集客に効果を発揮することも、実際に足を運んだユーザーの中から顧客となる可能性が高くなるのも言うまではないでしょう。成長中で新しい顧客がどんどんほしい企業はもちろん、ある程度の規模になり今までの活動では新たな顧客を獲得するのが難しくなっている企業としても、SNSを使った告知がきっかけとなりさらなる成長を遂げる可能性もあります。
イベント等の内容を伝えることが可能
集客したい実店舗のキャンペーン内容やイベントの概要を伝えることは、集客効果をアップさせる上で非常に重要なことです。しかしながら、従来の広告手法であるテレビや雑誌ではそれほどイベントの内容を十分に伝えることができません。テレビの場合は放送時間が限られてしまうため魅力を伝えきれなかったり、そもそも放映時間によっては本来のターゲット層に届かないこともあります。雑誌の場合は時間を選ばず読者の好きなタイミングで情報収集ができるものの、それでも掲載できるページ数に限りがあるため集客したいイベントの最低限の情報を伝えるだけで精一杯になってしまうことも珍しくはありません。
しかし自社内で運用しているアカウントを持っていれば、何度でもイベント内容を告知することが可能です。曜日や時間帯変えて同じ内容を告知するのも良いですし、数日前から少しずつイベントの内容を明かしていくようなカウントダウン形式にしてユーザーの興味を惹く工夫をするのも良いでしょう。テレビや雑誌に広告を出す場合と違い、告知回数に制限がないため企業のアイデア次第でイベントの魅力を存分に伝えることが可能になります。
ただし、何度伝えられる場合でも投稿回数が多くなり過ぎないように注意しなければなりません。あまりにも頻繁にイベント内容を告知してしまうと、ユーザーのホーム画面が企業の告知投稿だけで埋まってしまい、ユーザーの利便性を下げてしまう恐れがあります。SNSのユーザーは一社の情報だけではなく自分の趣味に関する色々な情報を得たいと考えているユーザーが大半なので、どんなに価値のある情報でも自分の情報収集の邪魔になると思われてしまうと、拡散どころかアンフォローされてしまうリスクがあります。SNSを活用することで何度でもイベント内容の告知ができるのは大きなメリットですが、告知しすぎてユーザーが離れていかないように留意しながら告知を行いましょう。
若年層に対する訴求力が高い
実店舗のキャンペーン情報やイベントの開催をSNSを活用することで告知するのは、当然ながら従来の広告手法を使うよりも若年層に対する訴求力が高くなります。最近では30代や40代以降でもSNSを使って情報収集を行ったり、あるいはミドルエイジと呼ばれるように自分から能動的に情報発信を行う人も増えています。しかしながら、InstagramやTwitterを主に利用している年代層というと10代~20代が大半であり、さらに利用頻度を考えるとますます若年層の利用割合が高まります。
若年層はフットワークが軽いことも多く、気になるイベントがあると往復に時間がかかるほど遠い場所でも足を伸ばして行くことも厭わないという行動特性を持っています。さらに、一人で行くよりは友達や恋人を誘って大人数で移動することが多いため、上の年代の層に比べると客単価は低くなりがちですが、その分消費者が増えることで企業としても十分な収益を見込めるでしょう。
また、SNSを活用する時点で若年層に対する訴求力は十分に見込めるものの、そこにさらにインフルエンサーを起用することによって訴求力を爆発的に高めることも可能となります。インフルエンサーはInstagramを中心に活動していますが、最近ではTwitterやYouTubeなど違う媒体でも活躍している人も増え、場合によっては芸能人よりも強い影響力を持っている場合もあります。イベントの内容によっては実際にインフルエンサーが来場する日時を公表することによって、さらに若者の集客ができることもあるでしょう。SNSを活用して集客を行うというだけでも従来より若年層に対する訴求力は高くなりますが、さらに注目を集めて爆発的な集客を行いたい場合にはインフルエンサーの活用も積極的に検討していくのがおすすめです。
SNSを活用した集客の成功事例10選
では、実際にSNSを活用して集客を行っている例にはどのような事例があるのでしょうか。ここでは、実際にSNSを活用した集客に成功している事例を10例紹介していきます。ぜひそれぞれの企業の工夫を参考にしてみてください。
スターバックス
本日(2/26)から『#さくらさくらんぼフラペチーノ®』が新登場🌸🍒桜の風味とさくらんぼがアクセントのビバレッジに、春の優しい雨雫のようなあられ金平糖が降りそそぎます✨ https://t.co/LqHu773lRI pic.twitter.com/E1UBBfkCOD
— スターバックス コーヒー (@Starbucks_J) February 26, 2020
スターバックスはSNSを活用している企業の中でも最も活用方法が上手く、多くの企業が手本にしていると言われています。「スタバ」と呼ばれて親しまれているスターバックスは、大体一ヶ月に一度季節の特色に合わせた限定ドリンクを発売します。その発売日や発売期間をInstagramやTwitter上で告知することにより、日常的にスターバックスを利用していたり目の前を通ったりするユーザーだけではなく、一ヶ月に一度の限定ドリンクの時のみスターバックを利用するユーザーも取りこぼしがないようにしているのです。
InstagramでもTwitterでも、シーズン限定ドリンクの告知を行う際には単に商品を単体で撮影して紹介するだけではなく、春には桜のモチーフ、バレンタインシーズンにはハートのモチーフなどドリンクの特徴がすぐに分かるようなクオリティの高い写真をアップしているのが特徴的です。SNS映えするのはもちろんのこと、SNSの画像だけでユーザーに対して味の雰囲気を伝えつつ季節限定ということを強くアピールしています。そのため、普段はスターバックスに足を運ばないユーザーも季節限定ドリンクの情報が周知されることによって発売日直後は平常時よりも多くの集客を実現にしています。
西武池袋本店
西武池袋本店は、イベントスペースが独自のアカウントを持つことによってユーザーの利便性を高めながらイベント情報を周知し、集客することに成功しています。通常の店舗の営業情報などを告知するアカウントとは別にイベント情報のみを発信するアカウントを作ることによって、西武池袋本店のイベントに注目しているユーザーの利便性を高めることに成功して、結果的にイベントスペースへの集客を増やしています。
また、イベント情報に関しても単にイベントの内容のみを告知するだけではなく開始日時と終了日時を明記することによりユーザーが自分でホームページを検索するなどの情報を集める手間を省き、さらには商品の用途も紹介することによって消費者の潜在的なニーズも刺激しています。単に商品の紹介をするだけよりもこのように用途を紹介することによって「そういえば、そろそろ〇〇に使うものがほしかったかもしれない」という意識をユーザーに持たせることができるのです。これはインサイトマーケティングの一種であるともいえ、単にイベント情報を周知するだけではなく消費を促進する効果もあると考えられるでしょう。
ネスタリゾート神戸
ネスタリゾート神戸は、兵庫県内のイベントをまとめたアカウントで自社のアクティビティを紹介してもらうことにより、最初から自社に興味を持っているユーザーだけではなく兵庫県や近隣の県に住むユーザーに対して広く周知することに成功しました。県や自治体によってこのようなイベント発信専門のアカウントがある場合は、自社アカウントの活用にこだわらずにこのようなアカウントに依頼することで一気に集客効果を高めることができるでしょう。
この神戸のイベント情報を紹介するアカウントはハッシュタグに「#兵庫県」など日本語の検索だけではなく「#japan」や「#kobe」など外国人観光客に向けたハッシュタグも使用している点が特徴的です。外国人観光客が多い地域であれば、このような英語やローマ字のハッシュタグも積極的に活用していくことで、より集客効果は高まるでしょう。
また、自社アカウントを持っている場合はイベント情報の際に「詳細はこちらのURLから」のような形でアカウントの紹介もしてもらうことによって、自社アカウント自体のフォロワーを増やしてさらに濃度の高い情報を定期的に発信することも可能になります。このように、第三者のアカウントも活用して集客をする場合でも、必ず自社アカウントのフォロワー自体が増えるような工夫をしておくのがおすすめです。
ホテルSetting the Scene
デザイナーズホテルやレジャーホテルとして有名なホテルセッティングシーンでは、そもそも部屋のクオリティが一般的なビジネスホテルよりも高くおしゃれなことが特徴です。そのため綺麗な写真や動画を見るために使っているInstagramとの親和性が高く、数あるSNSの中でも集客に使うSNSとしてInstagramを選んだことは非常に効果的であると言われています。
先ほどネスタリゾート神戸の中で他のアカウントに自社のイベント情報を紹介してもらう時には必ず自社アカウントのフォロワーを獲得するような工夫が必要であると解説しましたが、このホテルセッティングシーンは自社のInstagramで「LINE公式アカウントの友達になるとクーポンを配布する」という告知をすることによって、自社のLINEアカウントの友達数を増やす試みを行っています。
企業としてSNSの運用を担当していると忘れてしまいがちですが、多くのユーザーは複数のSNSアカウントを持っていても主に使うアカウントは一つしかありません。たとえばTwitterとFacebookとInstagramの全てのアカウントを持っている人でも、一日に数回チェックするのはTwitterだけで、その他のFacebookやInstagramは数日に一度しかチェックしないというケースも決して珍しくないのです。そのため、このホテルセッティングシーンのように複数のSNSアカウントを持ち登録してもらうことは、非常に意味を持ちます。Instagramだけでの情報発信では見逃してしまうかもしれないユーザーに対しても、漏らすことなく情報を発信できます。
Instagramだけではなく他のSNSにおいてもアカウントを持っている企業は、それぞれのプロフィール欄にアカウント情報を明記したり、このホテルセッティングシーンのようにクーポンを配布していることを告知するなどして、全てのアカウントのフォロワーを増やしていくように働きかけると良いでしょう。
ノードグリーン
先ほど、SNSを活用して集客するメリットとして若年層に対する訴求力が非常に高いことを紹介し、さらに若年層に対する訴求力を上げる方法としてインフルエンサーの有効性を解説しました。このノードグリーンの事例はまさに、インフルエンサーを活用することによってオンラインショップへの集客を試みている事例だと言えるでしょう。
単に自社のアカウントでクーポンコードを紹介するのではなく、インフルエンサーの投稿で配布することによって自社アカウントをフォローしていない層に対しても企業の存在感をアピールし購入を促すことができます。インフルエンサーが抱えているフォロワーの中で企業のアカウントをフォローしていない層は「インフルエンサーと同じものをつけたいが、金銭的に厳しいため企業アカウントのフォローまではしていない」とパターンも多く、そこにインフルエンサーがクーポンコードを配布することによって「この機会に買ってみよう」という意識を持たせることに成功するでしょう。
インフルエンサーを活用した集客というと実店舗やイベント情報を発信してもらうことをイメージする人も多いかもしれませんが、このようにクーポンコードの配布やオンラインショップの存在の周知などでもバーチャルシーンでの集客が可能になります。実店舗やイベントにこだわらない事例として覚えておくと良いでしょう。
アイズ・プロダクション
アイズ・プロダクションはそもそも、様々なイベントやブースの企画を行うことを業務としている企業です。当然ながら自社が関与したイベントに関してはInstagramの公式アカウント上で告知するため、アイズ・プロダクションに依頼することによってネスタリゾート神戸のように第三者のアカウントに周知してもらうことが可能になります。
インフルエンサーを選定する際には自社内部の人員のみで選定するよりもマッチングサービスなどを活用した方が、企業のブランドイメージに合っていて影響力の高いインフルエンサーを起用できるように、イベントを行う際にはこのアイズ・プロダクションのように専門の企業の力を借りた方が質の高いブース設営ができるケースも少なくはありません。一度クオリティの高いブースを作成してもらえれば、次回以降のイベントにおいてもそのブースの画像を使うことで継続的な集客効果を期待することもできます。もちろんアイズ・プロダクション自体も自社のアカウントで作成したブース画像を展示することによって新たな依頼が舞い込む可能性もあります。
B to BのイベントであってもB to Cのイベントであっても、企業の知名度を上げるためには一度このように専門の企業に依頼してクオリティの高いブース作成をしていくのも良いのではないでしょうか。
東北カレーフェスティバル
SNSを活用する集客は若年層に対して非常に効果的であるため、告知するイベントも若年層に人気の高いイベントにするのがおすすめです。その点、ラーメンやカレーなど若年層に人気の高い食べ物のイベント告知をSNSを使って行うことは非常に理にかなっていると言えるでしょう。もちろんこの東北カレーフェスティバルはInstagramを主に利用している10代~20代以外に親子連れなども多く来場していますが、そうした層は普段から開催場所である三井アウトレットパーク仙台港に来場したりテレビやタウン誌で情報を入手することが多いため、Instagramを使用していない人たちも問題なく来場することができます。
こうしたグルメイベントの集客にSNSを活用することで、従来の広告手法であるテレビや雑誌よりも臨場感溢れる紹介が可能になります。さらに「#東北カレーフェスティバル」といった覚えやすいハッシュタグを使って投稿をすることで、実際に来場した人たちも自分たちが食べたものを投稿しやすくなり、拡散効果も高まると考えられています。
また、屋外で行うイベントの集客にSNSを活用するメリットとして、このように雨天中止になった際のアナウンスが容易というメリットもあります。特に東北カレーフェスティバルのように複数の日程で行うイベントの場合、雨天時の対応の連絡は主催者側の悩みの種になりがちです。台風であれば来場する人もほぼいませんが、小雨程度だと迷うユーザーも多くなってしまうでしょう。そんな時に、こうしてリアルタイムに投稿できるSNSアカウントを作成しておくと利用者だけではなく主催者側の利便性を上げることも可能です。
ベリーの森小田原
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ベリーの森小田原は、神奈川県小田原市にあるいちご農園です。いちご農園はいちごという分かりやすいモチーフがあるため画像の準備もしやすく、いちご狩りの実際の様子や収穫されたいちごの画像を掲載することだけでも十分にユーザーに対する訴求力を高めることが可能です。もちろんいちごだけではなく、ぶどう狩りやりんご狩りなどに応用することもできるでしょう。ただし、ベリーの森小田原はそうした画像以外でもユーザーの興味を惹くことで集客に成功しています。
いちご農園の様子やいちごの花といった定番のモチーフだけではなく、実際に現地に赴いて写真を撮りたくなるようなインスタ映えスポットを公式Instagramで紹介することにより、インスタ映えスポットを求めている層に対してアピール力を高めることに成功しました。インスタ映えスポットは雑誌などでも特集が組まれるほど知名度は高くなっていますが、知名度が高いからこそ「他の人とは違うスポットを探す」ことに対する難易度も上がっていて、なかなか個性的なスポットを見つけることができないといった側面があります。
そのため「いちご狩り」という魅力的なイベントを告知する際に「インスタ映えスポット」という付加価値を付けることによって「いちごが好きでたくさん食べたい」という従来までの顧客だけではなく、「インスタ映えスポットを探しつつ美味しいものを食べたい」という需要を持った顧客を獲得することにも成功したのです。SNSの集客効果は拡散力によっても高まりますが、こうした付加価値によっても高まることも覚えておくのがおすすめです。
ひかりのあとりえ
ひかりのあとりえは、鹿児島市でベビーマッサージを教える教室を開いている団体です。教室でベビーマッサージの団体授業を行うだけではなく個人授業や出張授業にも対応しているため多くの女性から支持されている教室として有名ですが、Instagramを活用することによってさらに知名度をアップさせることに成功しています。
Instagramの利用者は10代~30代が多いと言われていますが、その中でも特に男性よりも女性の方が多く基本的にはどの世代でも4:6の割合で女性の方が積極的にInstagramを閲覧し、情報を発信しています。そのため、ひかりのあとりえのように主なターゲット層を女性にしているイベントほど訴求力は高まるでしょう。
さらに、妊娠中から産後は多くの女性が自分の時間を確保しづらいためテレビや雑誌といった広告手法ではなかなかターゲット層である女性に対して情報を配信することができません。その点、Instagramであれば妊娠前から継続的に利用している女性も多く妊娠してからや産後も気分転換に気楽に見る人が多いため十分な広告効果も期待できるでしょう。SNSだけにこだわる必要はありませんが、ターゲット層のライフスタイルに合わせて広告手法を変えることは集客のためにも非常に大切なことです。
SNSを活用する集客効果をさらにアップさせる方法
既に紹介した10例からも分かる通り、業種やイベントの内容を問わずSNSの集客効果は非常に高いものです。しかしながら、単にSNSを使った集客に挑戦していても簡単に期待通りの集客効果が得られるわけではありません。SNSを活用して集客する際、さらに集客効果をアップさせるための方法を4つ紹介していきます。
位置情報を活用する
SNSの中でもInstagramを活用する際には、特に位置情報を添付することが推奨されています。Instagramの位置情報検索は他のSNSと比べても非常に高い頻度で利用されているため、集客する際に位置情報を添付しておくことでイベントに興味があってキーワードで検索する人だけではなく、周辺に住んでいてイベントを探している人の目にも留まる可能性を上げることができるでしょう。
特に、東北カレーフェスティバルのようにターゲットとなる層が特定の年代や性別に限らないイベントの場合は、位置情報を活用することによって当日までイベントの存在自体を知らなかった人の来場を促すこともできるかもしれません。暇な時に自分が住んでいる地域のイベントを探すためにInstagramを活用している人も多いため、一定の効果は得られるでしょう。
また、位置情報を添付して投稿するだけではなくSNSでは投稿の際に来場方法を明記しておくのもおすすめです。最寄駅からの簡単な道順やランドマークとなる建物、車での来場者が多いと予想される場合などはマップコードなどを明記すると良いでしょう。文章として表現しきれない場合は、画像を活用したり外部URLに遷移させてそこで来場方法を紹介するのもおすすめです。このように位置情報だけではなく来場方法も明記することにより遠方に住んでいる人も集客できる可能性が高まり、さらに集客効果をアップさせることが可能になります。
雨天などの対応を書いておく
SNSを活用した集客のメリットとしては、東北カレーフェスティバルの事例で紹介したようにリアルタイムで更新できることです。天気の変化によってイベントの開催が難しくなった場合などに中止連絡ができるのは非常に大きなメリットでしょう。しかし一方で、参加を予定している人の中には「雨天などでイベントが中止になった場合の予定を事前に決めておきたい」と考える人も少なくはありません。
そのため「雨天の場合でも決行するため、準備をして来場して欲しい」や「雨天の場合は〇日に延期予定」など、あらかじめイベントの告知をする段階で雨天時の対応を明記しておくと良いでしょう。そうすることによって「Aのイベントに行きたいけど天気が怪しくてAに行けるかどうか分からないから、それなら最初からBに行く予定を立てよう」というそれほどイベントに対して熱意がない層を「晴れたらAのイベント、雨で中止ならBのイベントにしよう」という意識に変えることで利用者の流出を防ぐことができます。
連絡方法を事前に周知しておく
イベント情報を最初からSNSで告知してしまうと、ついついイベントに関する質問がある際の対応窓口を明記し忘れてしまうことがあります。もちろんイベント名で検索すればホームページに明記されている場合もありますが、それではユーザーの利便性が下がってしまうでしょう。さらに、SNSでたまたまイベント情報を見つけて興味を持ったものの、あまりインターネット検索に慣れていないユーザーにとっては連絡方法を調べるのが負担になってしまいイベントへの来場自体を諦めてしまう恐れもあります。
そうならないためにも、イベントを告知する際には事前に連絡方法も周知しておくようにしましょう。ポスターを掲載して分かりやすく問い合わせ窓口の電話番号を記載しておくのでも良いですし、投稿する本文に分かりやすく明記する形でも構いません。SNSを利用しているユーザーというとネット検索に慣れているユーザーを想定してしまいがちですが、それ以外のユーザーの存在も考慮しつつ告知するのがおすすめです。
インフルエンサーを活用する
企業やアカウントでイベント情報を繰り返し告知したり、ネスタリゾート神戸の事例のようにイベント情報をまとめるアカウントでイベント情報を告知したりするだけでも普段は訪れない層に対する訴求力をアップさせることは十分に可能です。しかしやはり、SNSを活用して集客する以上はインフルエンサーの活用をするのが最も効率的に集客することができるでしょう。
イベントの主なターゲット層を想定し、それにあったインフルエンサーを起用すれば単にアカウントで告知するだけよりも多くの集客を見込めます。家族向けのイベントであれば子どもインフルエンサーを起用しても良いですし、特定の年齢層や性別に対するイベントであればそのターゲットに人気の高いインフルエンサーを起用することで今まで以上の集客効果を期待できるようになります。さらに、イベントの告知を行うだけではなくインフルエンサーに実際に来場してもらってイベントを体験してもらうことも、「憧れのインフルエンサーと同じ体験をしたい」と思わせる効果が期待できるでしょう。SNSで集客を行うからこそ、従来のテレビや雑誌といった広告手法では使えなかったインフルエンサーを活用するのも良いのではないでしょうか。
SNSを活用して集客力をアップし、イベントを成功させよう!
現代は様々なイベントが開催され、顧客の興味も分散されてしまいがちです。今まで根強い人気を誇ってきたイベントに関しても、告知方法が従来通りのままだったり訴求力が不十分だったりすると新しく魅力的なイベントが出てきた時に、すぐ顧客を奪われてしまう恐れがあります。実店舗の場合も期間限定のイベントの場合も、一度流れてしまった顧客を取り戻すことは至難の業となってしまうでしょう。
そうした事態を防ぐためにも、これからの時代は積極的にSNSを活用することで今まで以上の集客力を維持しなければなりません。時にはインフルエンサーを起用することによって、今までとは全く違う顧客に対するアプローチが必要になることもあるでしょう。
もしSNSの活用だけではなくインフルエンサーの活用も同時に考えているのであれば、「トリドリマーケティング」への依頼がおすすめです。集客したい店舗やイベントのイメージに合ったインフルエンサーの紹介はもちろん、さらに集客効果を高めるための効果的な起用法も提案することが可能です。大きなイベントを開く際には、ぜひトリドリマーケティングに相談してインフルエンサーの力を借りながら成功させてください。