SMM(ソーシャルメディアマーケティング)の概要と企業の成功事例7選

SMMの基本を理解して経営に活用しよう!

SMMは現代社会で企業が経営を考えていく上で、欠かせない考え方の一つです。インターネットを活用したマーケティング手法の中でも特に注目度が高く、もちろん注目度だけではなく消費者への影響力も高いマーケティング手法として、近年ますます注目度が高まっています。

SMMの基本を理解することによって、今までとは違う観点から消費者に対してアプローチを行うことも不可能なことではありません。SMMについて今まで気にしたことがなかったという人も、これからはSMMの基本だけでも理解し、デメリットに注意しつつメリットを活かしながら売上額や利益率をアップさせていきましょう。

SMMとは

そもそもSMMとはどういったものなのでしょうか。SMMとは「Social Media Marketing」の頭文字をとったものです。すなわちインターネットを使ったマーケティング手法の中でも特にTwitterやInstagram、FacebookやTikTokといったSNSを活用したマーケティング手法のことをSMMと呼びます。

SMMを活用することにより、企業は自分たちが一方的に情報発信を行っていた従来に比べて消費者からのフィードバックが受けやすくなり、活発な交流ができるようになります。企業の投稿に対して消費者がコメントを残すといったコメントだけではなく、単に広告が閲覧された回数や広告がシェアされた回数などによって広告が消費者に好意的に受け取られているかどうかを分析することもできるでしょう。

従来のテレビ広告や雑誌の広告の場合、企業が発信した後はどの程度の影響力があるのか、消費者はその広告をどのようなイメージでとらえているのかは売上額から推測するしかありませんでしたが、SMMを活用することでそうした広告に対する消費者の実態が見えやすくなります。そのため広告の表示回数を増やしたり広告自体を小まめに変更することによって、今までよりも広告自体が消費者の需要を満たす存在になることができるのです。

SMMを活用した代表的なマーケティング手法例

SMMを活用することにより、今までよりも消費者と企業の距離を縮めることも不可能ではありません。では、実際にSMMを活用しているマーケティング手法にはどのような手法があるのでしょうか。

ここではSMMを活用しているマーケティング手法の中でも、特に有名で効果が高いとされている4つのマーケティング手法について解説していきます。SMMの活用を検討している企業は、どのような活用方法を選択するのかの参考にしてください。

インフルエンサーマーケティング

SMMを活用したマーケティング手法として最も有名なのが、このインフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングはInstagramで用いられることが最も多いマーケティング手法ですが、最近では効果が高いことが認められてInstagramのみならずTwitterやYouTube、Facebookでもインフルエンサーマーケティングを行っている企業もあります。

インフルエンサーマーケティングとは、そもそも芸能人ではなく一般人でありながらも自分の生活をSNS上に公開し、その情報の精度が高いことからファンを増やしているインフルエンサーと呼ばれる人たちを起用するマーケティング手法のことを言います。インフルエンサーはファッションやスキンケア、グルメや観光といった一つの分野に特化して集中的に情報を投稿している人も多く、必然的にインフルエンサーが抱えるフォロワーもそのインフルエンサーが特化している分野に強い興味や関心を持っているフォロワーが多くなります。

そのため、たとえばファッション業界の企業がファッションに関する投稿が多く多数のフォロワーを抱えているインフルエンサーに依頼し、インフルエンサーが依頼された企業の商品を褒めるということによって、フォロワーにも「インフルエンサーが紹介しているなら、きっと良い商品だから自分も買ってみよう」と思わせ消費行動を促進することができます。

最近ではインフルエンサーも細分化されていて、たとえば以前であれば「女性向けのコスメに詳しいインフルエンサー」などの分類であったものが、さらに「女性向けのコスメの中でもプチプラコスメに詳しいインフルエンサー」や「女性向けのコスメの中でもスキンケア用品に詳しいインフルエンサー」や、あるいはさらに細分化されていて「女性向けのコスメの中でも、特にアイメイクに関する情報発信に特化しているインフルエンサー」という存在もいます。そのため企業としては自社ブランドのイメージに合うインフルエンサーを選定する手間はかかってしまいますが、選定にさえ成功すれば企業がターゲットとする層に対してピンポイントで自社ブランドの魅力をアピールできるというメリットもあります。

SMMを活用したマーケティング手法を検討する時、真っ先に検討すべきなのはインフルエンサーマーケティングであり、特にSMMのノウハウを持っていない企業においてはインフルエンサーマーケティングについて知ることで、他のSMMを活用するマーケティング手法についても学ぶことができるでしょう。

バイラルマーケティング

影響力の強いインフルエンサーを起用することにより、インフルエンサーが抱えるフォロワーに対してダイレクトに消費行動を起こさせるのがインフルエンサーマーケティングですが、バイラルマーケティングは対照的に主にインターネットを中心とした口コミを拡散することによって、不特定多数に対して消費行動を起こさせるように誘導していくマーケティング手法のことを言います。

インフルエンサーが「憧れの人が使っているものを自分も使いたい」という心理を利用しているのに対し、バイラルマーケティングは「良い情報や良い商品を知ったので、自分も周りの人に伝えて同じように感動してほしい」という心理を巧みに利用しているマーケティング手法です。企業にとって消費者は単に自社の商品を買ってくれる存在というだけではなく、同時に積極的に企業の情報や商品の魅力を発信して拡散してくれる広告塔と見ることもできます。

バイラルはViralという「ウイルス性の」という意味を持つ単語から取られた言葉であり、言葉通りにバイラルマーケティングはウイルスが広まっていくように多くの人に情報が伝播していくという特性を持っています。また、企業側も単に消費者が自発的に情報を拡散していくのを見守るだけではなく、ホームページなどに「SNSに拡散」などのボタンを設置して情報を拡散させやすくするような工夫を行います。

インフルエンサーマーケティングに比べて、バイラルマーケティングの情報は不特定多数への拡散も含まれているため、情報を不要としている人にも情報が届くという一面があります。たとえばインフルエンサーとして活動せずに単に自分の趣味の仲間と話すためにアカウントを持っている人がコスメの情報を拡散しても、インフルエンサーマーケティングのように必ずしもコスメに興味があるフォロワーばかりではないですし、中には男性のフォロワーなどの商品のターゲットとならない対象もいるでしょう。

しかしそれでも、インフルエンサーマーケティングほどの精度はないもののバイラルマーケティングも基本的には情報を求めている人同士で拡散されると言われています。企業が積極的に情報の拡散方法を主導しなくても、消費者の方で自発的に「そういえば、フォロワーの〇〇さんが化粧品に悩んでいたから〇〇さんに教えてあげよう」のように行動するのがバイラルマーケティングの特徴です。口コミの伝播力を活かしたマーケティング手法だと言えるでしょう。

また、バイラルマーケティングと似た手法にバズマーケティングとステルスマーケティングもあることが知られています。バズマーケティングも、バイラルマーケティングと同じようにインターネットを中心とした口コミが広がることによって消費者の消費行動を促進させるマーケティング手法です。ただしバズマーケティングとバイラルマーケティングの違いは、バイラルマーケティングは単に「企業側が拡散させやすい仕掛けを作るだけ」なのに対し、バズマーケティングは「企業も積極的に著名人に依頼して商品の魅力をアピールしていく」点にあります。すなわちバズマーケティングはバイラルマーケティングとインフルエンサーマーケティングのちょうど中間に位置しているマーケティング手法だと解釈することができるでしょう。

ステルスマーケティングに関しては、バイラルマーケティングと似ていますが企業としては注意が必要なマーケティング手法です。バイラルマーケティングはあくまで企業の方から「この情報は拡散しやすく、価値の高い情報」というアピールを行って消費者の口コミの伝播を見守る手法です。ただしステルスマーケティングはそのような仕掛けだけではなく、企業側の人間が一般人を装って「〇〇社の商品が良いらしい」という口コミを大量に拡散させます。このステマとも呼ばれるステルスマーケティングは、確かにバレなければ消費者に対して「色々な人が〇〇社の商品を推奨しているから、素敵な商品に違いない」という感想を抱かせることができるでしょう。しかし、企業側の人間は必死に一般の消費者になり切っているつもりでも、ふとした瞬間にバレてしまうことがあります。

普段から使っているアカウントでそのままステマを行った時には過去の投稿が原因で企業側の人間だとバレてしまうリスクがありますし、だからといって新規にアカウントを取得して特定の会社の商品を褒めていると、周りの人から「新規のアカウントが大量に〇〇社に好意的なコメントを出しているからステマっぽい」と思笑えるリスクがあります。ステマはバレなければ有効なマーケティング手法となり多くの売上額を生み出しますが、一方でバレた瞬間には企業への信頼は地に落ちて多くの消費者を失ってしまうという非常にリスクが高いマーケティング手法です。ステマに関しては、現代社会においては行うことは決して推奨できません。

コミュニティマーケティング

コミュニティマーケティングはバイラルマーケティングと似ていて、消費者の横の繋がりを利用するマーケティング手法の一つです。ただしバイラルマーケティングは消費者の口コミの自主性を尊重するのに対し、コミュニティマーケティングは発端として企業がターゲットとなる層に属している消費者に対してアピールを行い、そこから口コミが広がっていくことを期待します。

たとえば、普段からゲームが好きでゲームに関する情報交換を積極的に行っているコミュニティがある場合、そこに属する消費者の一人に情報を与えます。そうすると、消費者は自分が属するコミュニティに対して自発的に情報を共有し、そのことによって情報の価値は飛躍的に高まるでしょう。

バイラルマーケティングとの違いは、企業があらかじめ情報を与える消費者を選定するという点です。たとえば公式オンラインショップに登録していて過去半年の間に利用歴があるユーザーや、あるいはメールマガジンに付随するアンケートに答えた経験があるユーザーに対して特別に情報を与えれば、それだけで拡散していく効果を期待することができるでしょう。

従来までの全ての会員に対してダイレクトメールを送信する方法に比べてインターネットを利用するダイレクトメッセージの送信はコストが低くなるとはいえ、それでも全てのユーザーに対して送信しようと思うと多くの時間がかかるなどコスト面で不安が残ります。その点、この例のように一定の基準を満たしたユーザーにのみ送信するにすれば、そうしたコストを削減することもできるのです。例えるなら、TwitterやInstagramのように誰でも見える環境に情報を価値の高い情報を投稿し、それらが拡散されることによってターゲット層の興味を惹く手法がバイラルマーケティングであり、オンラインショップの利用歴などの企業が定めた一定の基準を満たすユーザーにのみ情報を与えることで、さらにターゲット層に対する情報の拡散を狙うのがコミュニティマーケティングです。

バイラルマーケティングもコミュニティマーケティングも、それぞれ一長一短の特徴を持っているので、届けたいユーザーの総数や情報の内容によってマーケティング手法を柔軟に切り替えていくのがおすすめです。

エンゲージメントマーケティング

最後に、SMMを活用するおすすめのマーケティング手法として覚えておきたいのはエンゲージメントマーケティングです。エンゲージメントマーケティングとは、婚約指輪をエンゲージリングということからも分かる通り、顧客と企業の繋がりを強化することによって売上額を伸ばすことを目的としているマーケティング手法です。

エンゲージメントマーケティングを行い顧客を優良顧客へと育てることで、企業としては新商品を発売した時にも積極的に購入してくれる層を増やすことができます。さらに優良顧客へと成長した顧客たちは、企業側が依頼をしなくても自然と自分の周りの人たちに対して自分が好む企業の商品やサービスを積極的に紹介してくれることも珍しくはありません。すなわち、エンゲージメントマーケティングに成功することによって企業は一定の売上額を担保できるだけではなく、有能な広告塔を獲得することも可能です。エンゲージメントが高まった優良顧客の数が多ければ多いほど、エンゲージメントマーケティングの効果は実感しやすくなるでしょう。

エンゲージメントを高める方策としては、多くの企業が導入しているポイントカード制度が最も簡単な方法だと言われています。ポイントカードによってポイントを付与していくことによって、似たような商品であれば競合他社で買うよりも自社ブランドが選ばれる確率を上げることができるでしょう。さらにポイントの保有数に応じてポイント還元率を上げたり、あるいは年間の購入金額に応じてシークレットセールを開催するような方法によって消費者のエンゲージメントを高めることが可能です。

さらにSMMを活用することによって消費者との交流機会を増やすこともできるため、企業がさらに消費者に対して身近な存在となることもできるでしょう。現代社会においてはSNSの発達の影響によって従来よりも手軽に消費者のエンゲージメントを高めることができるため、より一層競合他社よりもエンゲージメントを高めることに注力しなければならないとも言われています。

SMMのメリット・デメリットを紹介

様々なマーケティング手法があり、企業側としてはSMMを活用しないことは競争社会において競合他社よりも一歩遅れを取ることを意味するためSMMを活用しないという選択肢を選ぶことはほぼないでしょう。

しかしながら、当然SMMにもメリットだけではなくデメリットも存在しています。SMMのメリットやデメリットにはどのようなものがあるのか、具体的に3つずつ紹介していきます。

【メリット】無料で簡単に行える

SMMのメリットは、なんといっても無料で簡単に行うことが可能という点です。TwitterやInstagramなど、SNSの利用は個人利用はもちろん企業の利用であっても特別な料金がかかることはありません。もちろん、効果測定などを外部機関に依頼したり特別なサードパーティーアプリを使用したり、あるいはインフルエンサーの起用などには一定のコストがかかりますが、それはどの広告媒体を使っても同じことですのでSMM独自のコストとして計算することはできません。

むしろ、投稿自体が無料で行えるため画像と文章を用意するだけで宣伝が何度でも無料で行えることこそがSNSを利用するSMMの最大のメリットだと言えるでしょう。テレビや雑誌の広告よりも企業の意図する任意のタイミングで自由に広告が投稿でき、消費者に対するアピールが容易にできるのは紛れもないSMMのメリットだと考えられています。

【メリット】企業間の交流も可能

従来までのマーケティング手法であれば、企業間の交流はコラボ商品を発売する時など一定の時期に限られがちでした。もちろん消費者の目の届かない場所で企業の担当者が同士が交流していることはありましたし、競合他社といっても会話しないほど担当者同士の仲が険悪なケースはほとんどありません。しかし、消費者側としては企業同士の関係性がどういったものであるかは今までは想像の域を出ることがありませんでした。

しかしSNSが発達することによって、企業間の交流を消費者に対して可視化することができるようになりました。もちろん企業間の交流が可視化したからといってダイレクトに売上額がアップする効果が期待できるわけではありませんが、企業間の和やかな交流を見ることで消費者がさらに企業に対して親近感を持ちエンゲージメントが高まることが期待できます。

さらに自分のお気に入りのA社が頻繁に交流しているB社に対して、今まではB社の商品を気にしたことはなかった消費者が「A社が交流しているから調べてみよう」という動機でB社の顧客となる可能性も存在しています。企業間の交流は、ダイレクトに売上をアップさせることはできなくても消費者に対して確実に影響を与えるでしょう。

【メリット】従来の広告より訴求力が高い

SNSを使った広告は、従来の広告よりも消費者に与える訴求力が高いという特徴もあります。従来であれば広告を一度出してしまうと、掲載期間が終わるまでは変更するのが難しく、また新たな広告を発表するためには多額のコストがかかるため企業としては一度の広告に新商品の命運を全て託さなければならないケースも少なくはありませんでした。

しかしながら、SNSを用いることによって企業は任意のタイミングでいつでも広告を投稿することが可能です。さらにSNSの投稿ごとの消費者のリアクションを見て本当にターゲットとしている層に届いているかを分析しながら、適宜広告の内容やマーケティング方法を変更していくこともできるでしょう。商品特性に合わせて、文字と画像だけではなく動画も活用することで商品の魅力をより詳細に消費者に届けることも可能です。そのため結果的に、新商品発売前の広告であっても適宜修正しながら複数の広告が出せるので従来の広告よりも必然的に訴求力を高められるというメリットがあるのです。

【デメリット】特定の年齢層以外への訴求力が低い場合も

SNSを使って広告を行うことで、安価で幅広い層の消費者に向けて広告の訴求力を高めることができます。以前はSNSの利用者というと10代~20代といった若年層が中心でしたが、SNS自体の知名度が高まるにつれ30代以降の年齢層にもSNSを利用して企業のお得な情報を入手しようとする動きが広まってきています。

しかしながら、それでもやはり従来までのテレビや雑誌を利用する広告と比べるとSNSの広告は特定の年齢層に向けた限定的な配信になってしまう面が否定できません。すなわち、SMMの効果が高いからといってそれだけに絞ってしまうと、今まで顧客として定期的に購入してくれていた層を取りこぼしてしまう恐れがあるのです。SMMを活用する場合はそうしたリスクも把握した上で、従来通りの広告手法も継続した上で活用する方が良いでしょう。

【デメリット】炎上・乗っ取り・なりすまし等のリスク

SNSの利用において念頭において置きたいのが、炎上や乗っ取り、なりすまし等のリスクがあるという点です。特に炎上に関しては、企業に対して悪意を持っているユーザーがいると、一つの投稿の言葉尻を捕らえてすぐに炎上してしまうことがあります。企業のアカウント運用者に全く落ち度がなくても、悪意を持ったユーザーによって炎上させられてしまうこともあるでしょう。もちろん言いがかりに近い炎上の場合、ほとんどのユーザーは企業の味方として見てくれるので炎上が広がっていくことはありません。しかしながら、それでも「炎上されるほど恨まれている企業」というイメージを持たれてしまう恐れがあります。また、担当者のネットリテラシーが不十分で本当に炎上に値する発言をしてしまい、それが原因で顧客を失ってしまう恐れもあります。

また、SNSの場合はIDやパスワードを知っている人は誰でもアカウントに投稿できるという特徴があります。これは在宅勤務をしながらでも定期的に広告を更新できるというメリットにもなる一方、万が一IDやパスワードが流出してしまうと第三者がいたずらに投稿を増やすこともできるというデメリットになる可能性もあります。また、企業アカウントを開設する前から企業の公式アカウントのふりをしてデマ情報をバラまくという悪意のあるユーザーがいる可能性もあります。このようななりすましの場合は、TwitterでもInstagramでも公式マークを取得することで防ぐことはできますが、それでも取得まで時間がかかることもありそれまではなりすましを防ぐのが難しくなってしまうこともあります。

【デメリット】画像や動画の準備に手間がかかる

さらに消費者のリアクションを見ながら任意のタイミングで何度でも広告を投稿できるというメリットを持つのがSNSの特徴ですが、一方で画像や動画の準備に非常に手間がかかるという一面も持っています。

個人のアカウントを趣味の範囲で運用している場合は、特に凝った画像や動画を準備しなくても自由に好きなタイミングで投稿しつつ楽しむことができます。しかしながら、企業のアカウント運用者となった場合は個人で楽しむものよりもクオリティの高い画像や動画を準備しなければなりません。それだけではなく、個人のアカウントであれば好きなタイミングで投稿すれば良いものの、企業となるとフォロワーに対して有益な情報を継続的に発信する必要があるため、少なくとも2~3日に一度は投稿しなければなりません。画像や動画編集のノウハウを持たない企業の場合、慣れるまでは企業としてふさわしいクオリティの画像や動画を定期的に発信するのは意外と難しいと感じる企業も多いのではないでしょうか。

SMMを実際に活用している企業の成功事例7選

ここでは最後に、SMMを実際に活用している企業の成功事例を7例紹介していきます。いずれの企業もSMMを活用することにより、消費者のエンゲージメントを高めたりコミュニティ内に対する口コミを増やすことに成功しています。成功している要因を分析しながら、自社ブランドのSMM活用に活かしていきましょう。

スターバックス


スターバックスは数多くの企業の中でも特にSNSの活用に成功している企業として知られています。スターバックスは月に一度程度期間限定商品を出しますが、その新商品の案内をSNSを使って積極的に発信しています。投稿に添付されている画像も非常に商品の特性が分かりやすくクオリティの高い画像として、定期的にスターバックスを利用するユーザーだけではなく単に画像を見るためだけにアカウントをフォローしているユーザーも多いと言われています。

さらにスターバックスは、新商品情報の発信だけにSNSを使っているわけではありません。新商品に限らず既存の定番商品においてカスタマイズ方法も発信することにより、既存商品のファンを増やす活動も行っています。スターバックスはホイップの増量などドリンクのカスタマイズの自由度が高いことは知られているものの、専門的な用語が多く実際にカスタマイズに挑戦したことがない人、あるいはカスタマイズに挑戦する方法が分からないという人も少なくはありません。しかし定期的にSNSによってカスタマイズ方法を発信することにより、そうした消費者の悩みを解消しファンを増やすことに成功しているのです。先ほど紹介したエンゲージメントマーケティングの成功事例だと言えるでしょう。

宝島社

 

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* 🐼🐼🐼 先日の置き画コーデを着画リクエスト頂いたので☺️✨ * シャツはキャミソールとセットになっている @reedit_official 、グレーデニムは @redcardtokyo と @japandenim_official のコラボアイテム、 スニーカーは最近 @deuxiemeclasse でお迎えした @goldengoose です👖👟✨ * デニムはグレーが薄すぎないから膨張して見えるという心配もあまりないので、グレーデニム初心者さんにも個人的におすすめです🥰 * そして今日のデニムのインナーは @gyugyugyu_lme の骨盤ショーツを👖✨ * たまにもう一つ履いてる方との違いを聞かれるんですが、お腹周りの引き締めと姿勢改善にはこちらがいいかと🤔 * 年齢を重ねてもウエストのくびれはキープしたいし、1歳の息子を追いかける毎日はどうしても前傾姿勢になりがちなので、こちらの力を借りて維持できてます💪✨ * ストーリーにリンク貼ってます☺️ * * * #outfitoftoday #redcarddenim #goldengoosesneaker #deuxiemeclasse #reedit_ootd #chanelbag #骨盤ショーツ #ギュギュギュ #骨盤ダイエット #デニムコーデ #グレーデニム #シャネルバッグ #シャネル好き #シャツコーデ #きょコ #今日の服 #モノトーンコーデ #ママコーディネート #大人女子コーデ #シンプルコーディネート #カジュアルコーディネート #アラフォーママコーデ #アラフォーファッション #30代コーデ #スニーカーコーデ #スニーカー女子 #ゴールデングース #男の子ママコーデ #休日コーデ #春コーディネート

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宝島社はインフルエンサーマーケティングに成功している企業として広く知られています。たとえば「ハイブランド商品を買いたいが全て揃える余裕はなく、だからといってプチプラコーデだけは着たくない」という悩みを抱えがちな30代女性に対して、インフルエンサーのまりおさんを起用することにより悩みを解消する手助けを行っています。まりおさんは宝島社が発行する「& ROSY」という雑誌を中心に活躍し、商品を紹介するだけではなく消費者の悩みを取り上げて実際にどのように悩みが解決できるのかという方法を例示しています。まりおさんを起用することにより、「& ROSY」の30代女性の購買数が増えたのは言うまでもありません。


さらに宝島社はまりおさん以外にも、久保雄司さんというインフルエンサーも起用しています。久保さんは男性インフルエンサーでありながらも女性向けのメイクアップ技術やおすすめコスメを紹介していて、幅広い年代層の女性に支持されているインフルエンサーです。宝島社はそんな久保さんを起用するだけではなく、久保さんとコラボすることによってムック本に久保さんが監修したパドルブラシを付録としてつけました。宝島社の雑誌は普段から有名ブランドのポーチなどを付録にすることで知られていますが、そこに様々な店舗で売り切れ続出することも珍しくない久保さんが監修した商品を付録にすることによって、普段のムック本よりも大幅に売上がアップしたと言われています。

ドモホルンリンクル

 

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ドモホルンリンクルから季節のご挨拶を申し上げます♥ . 熊本名産品の果物、晩白柚(ばんぺいゆ)をご存知でしょうか。この大きさを見ても圧倒される、「世界で一番大きい柑橘類」としてギネスにも認定されているフルーツです。 . ドモホルンリンクルはこの晩白柚がソフトボール⚾️くらいの時の大きさの、早摘みの実を原料にしています。これほどに大きくなるポテンシャルを秘めたその実には、とてつもない生命力を秘められていて、私たちの肌表面のうるおい成分ヒアルロン酸の働きをサポートします✨ . その隣にあるのは、このたび19代目に進化した「クリーム20」に加わった新原料ナツメ。薬膳料理としても美肌効果がある果物として有名ですが、勢いを失っていた肌弾力に働きかける、優れものの原料でもあるのです‼️ . 春を告げる原料、ハリツヤあふれる肌に導くピンクダイヤモンド種のチューリップ🌷、うるおいをつくる力に働きかけるイチゴ🍓(原料として使っているのははイチゴの花ですが)、整肌成分パッションフルーツとともに。 . 素敵な冬をお過ごしくださいね❄︎ . #ドモホルンリンクル #棗 #なつめ #晩白柚 #スキンケア大事 #クリーム20 #パッションフルーツ #花嫁美容 #ピンクダイヤモンドチューリップ #美容垢 #ハリツヤ #再春館製薬所 #domohornwrinkle #基礎化粧品 #美容好きな人と繋がりたい #スキンケア #スキンケアマニア #スキンケア大好き #お肌のお手入れ #美容 #エイジングケア #アンチエイジング #コラーゲン #漢方 #肌ケア #美肌ケア #美肌作り

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ドモホルンリンクルは、多くの化粧品会社が実店舗での販売促進を通して売上額を確保している中で、あえて通信販売を中心に展開しながら売上額を維持している珍しい事例です。まさに現代社会の実状に合わせたSMM活用の成功事例だと言えるでしょう。

ドモホルンリンクルは実店舗などで実際に商品を試すことができないデメリットを持ちながら、無料お試しセットを配布するという方法でそのデメリットをカバーしています。さらに他の基礎化粧品と比べると比較的高額でありながらも、確かな効果を保証することによって消費者に対して納得感を与えることにも成功しています。

また、ドモホルンリンクルはSNSを活用して販路を拡大しているだけではなく、大半の企業は9時~18時くらいで終わってしまうことの多いコールセンターのサポートを、8時~22時という長時間確保してユーザーの利便性の向上に努めています。これはドモホルンリンクルの主なユーザー層である30代以上の女性が仕事や家事でなかなか自分のための電話時間が取れないことを見越し、柔軟に対応できる制度を構築した結果だと言われています。すなわち消費者に対して「実店舗でわざわざアドバイスをもらうよりも、好きな時間に電話ができるドモホルンリンクルの方が利便性が高い」という意識を与えることに成功しているのです。これは結果的に消費者のエンゲージメントを高め「なかなか実店舗に行く時間が取れない」という悩みを抱える消費者に対するバイラルマーケティングも期待できる事例でしょう。

イグニス


イグニスも宝島社と同じく、インフルエンサーを起用することに成功した企業の一つです。特にイグニスは従来の20代~30代といった主なターゲット層だけではなく、10代にもターゲット層を増やすために10代に人気の高いインフルエンサーのえりかさんを起用しました。

えりかさんが自身のInstagramでイグニスの商品を投稿することにより、今までは価格帯に抵抗があって使ってみることができなかった10代にも「イグニスという選択肢」があることを提示しました。さらに、コスメは他の業界と比べて一度質の高い商品を使うと今までの商品には戻りづらいという特性を持っています。すなわちえりかさんのInstagramに触発された10代は今後積極的にイグニスを使用し、商品自体に不満が生まれない限り30代になるまで使い続ける可能性も秘めているのです。

インフルエンサーマーケティングというと、基本的にはターゲット層に対して刺さるインフルエンサーを起用することが基本だと言われています。しかしこのイグニスとえりかさんの事例のように、敢えて消費者よりも少し若い世代をターゲットに据えてインフルエンサーを起用することによって、消費者の青田買いが可能になる事例もあることを覚えておくと良いでしょう。

プルームテック


プルームテックは日本たばこ産業が開発した電子たばこです。喫煙者というと中年以上の男性をイメージする人も多く、少なくとも女性よりも男性の方が喫煙者は多いと考えている人も多いでしょう。そのため、普通に考えるとたばこの購入者を増やすためには中年の男性の憧れになりそうな男性インフルエンサーや芸能人を起用するのが有効な方法です。

しかし、日本たばこ産業は敢えてインフルエンサーの伊東亜梨沙さんを起用しました。伊東さんをアンバサダーとし、灰も出づらくスタイリッシュで女性にも持ちやすいたばこであることをアピールすることによって、従来の中年男性だけではなく若年層の女性に対してもプルームテックの魅力をアピールすることに成功したのです。

もちろん今まで喫煙経験のない女性を急に喫煙者にする効果までは期待できませんが、喫煙習慣のある女性にとっては「今後は見た目も良いしプルームテックを吸ってみることにしよう」という意識が持ちやすくなるでしょう。イグニスの事例と同じように、インフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサー選定が特徴的な例としてよく知られている事例です。

UNDERARMOUR


ここまでインフルエンサーの事例として紹介した事例は、イグニスにおけるえりかさんの起用やプルームテックにおける伊東さんの起用のように従来の起用方法の常識からは少し外れた起用による成功事例を紹介してきました。しかしながら、SMMを成功させるためには必ずしも従来通りの起用方法ではいけないということはありません。

たとえばUNDERARMOURはアンバサダー兼インフルエンサーとして中村アンさんを起用しました。中村さんといえば、普段から自身のInstagramでストイックなトレーニングの様子を投稿しているなどダイエットに興味を持つ女性のフォロワーを多く抱えている人物です。そうした中村さんを起用することによって、中村さんのような均整の取れた体型に憧れる女性をターゲットとすることに成功しました。

今後、トレーニングを始めることを検討している女性は、憧れの存在である中村さんのようになるために、トレーニングウェアとしてUNDERARMOURを購入することもあるでしょう。さらに、UNDERARMOURのように高品質な商品を購入した後は、同じように自分の身近でトレーニングを検討している仲間に対してUNDERARMOURの商品を勧める可能性も高くなります。このように、インフルエンサーマーケティングはコミュニティマーケティングのように他のマーケティング手法と組み合わせることによって、よりSMMの効果を実感できることもあるのです。

ディズニーランド


SMMを活用している成功事例としては、東京ディズニーランドのInstagramもチェックしておくと良いでしょう。東京ディズニーランドは、Instagramアカウントで定期的に園内の様子を投稿しています。ディズニーランドはインスタ映えするようなフォトスポットがたくさんあるため写真や動画の撮影がしやすいテーマパークとして人気がありますが、さらに園内を熟知したスタッフが小道具なども活用しつつ撮影することにより写真のクオリティを高めることに成功しています。

ディズニーファンは公式アカウントが撮影した写真を見て「自分も同じように綺麗な写真を撮りたい」や「同じ構図で自分なりの写真を撮ってみたい」という気持ちになり、ますますディズニーランドに対するエンゲージメントを高めるでしょう。さらにディズニーランドの公式アカウントはプロフィール欄で「園内の写真を投稿する際には#tokyodisneyresortというハッシュタグを使ってほしい」というアナウンスもしているため、バイラルマーケティングのようにディズニーに実際に訪れたユーザーのフォロワーに対する影響力を与えることも期待できます。商品やサービス自体のクオリティが高く既に多くの顧客を抱えている場合には、このような手法で知名度をさらにアップさせるのも良いのではないでしょうか。

現代の経営に必須なSMMを活用して売上額をアップさせよう!

現代の企業としてはSMMを活用することにより、消費者との距離を従来よりも縮めてエンゲージメントを高めながら売上額をアップすることが経営手法として必須だと考えられています。特にインフルエンサーマーケティングなど多くの消費者に対して強い影響を与えるマーケティング手法は、多くの企業にとって取り入れたい手法だと考えられることでしょう。

しかし一言でインフルエンサーマーケティングといっても実現するのはそれほど簡単なことではありません。そもそもインフルエンサーの数が多いので選定自体に時間がかかりますし、イグニスやプルームテックのように敢えて従来の顧客とは違うターゲット層を狙うべきか、それともUNDERARMOURのように正攻法で攻めるべきか社内だけでは決められない場合もあるでしょう。

そのような場合には、「コラボマーケティング」のようにインフルエンサーマッチングサービスに相談するのがおすすめです。インフルエンサーの選定はもちろん、より効果を発揮できる起用方法や企画に関しても相談に乗ることが可能です。時代に乗り遅れずにSMMを活用したい企業は、ぜひ検討してみてください。

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