海外化粧品ブランドのインスタアカウントと成功事例10選

海外化粧品ブランドのInstagramアカウント別の特徴を解説!

海外化粧品ブランドというと、デパートのみで販売しているため日常生活を送る上ではあまり縁がないと思っている人も多いのではないでしょうか。あるいは、それほどコスメに興味がない人にとっては、海外セレブの奇抜なメイクの印象が強く、色も匂いも日本人とは合わないと思っている人もいるかもしれません。

しかしながら、実は海外化粧品ブランドはクオリティも高く、日本の化粧品と比べてそれほど価格が高いわけではないので愛用している人も少なくはありません。同時に、そうして海外の化粧品ブランドを愛用している人は日本人であっても海外ブランドのInstagramアカウントをフォローしている人も少なくはありません。

日本語バージョンのInstagramアカウントを持っている海外ブランドだけではなく、英語など日本語以外の言語で書かれていて正確には内容を把握できないのにInstagramアカウントをフォローしている人もいます。では、なぜ海外の化粧品ブランドが運用するInstagramアカウントは、それほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか。自社のInstagramアカウントを多くの人から注目されてフォロワー数が多いアカウントにするためにも、海外化粧品ブランドのInstagramアカウントの特徴を見ながら長所を取り入れていきましょう。

海外化粧品ブランドのアカウントに共通する特徴

それぞれのInstagramアカウントはブランドの特色を活かした運用がされていますが、やはり言葉の壁を越えて多くの日本人フォロワーを獲得するだけあってアカウントごとに共通する特徴を持っていると言われています。では、日本人に限らず母語が違う多くの人を惹きつける海外化粧品のInstagramアカウントはどのような特徴を持っているのでしょうか。海外化粧品のInstagramアカウントの共通する3つの特徴を紹介していきます。

投稿写真のクオリティが高い

Instagramはそもそも「インスタ映え」という言葉からも分かる通りクオリティの高い画像や動画を投稿するアカウントが多いSNSです。更新ペースが早くリアルタイムな情報を広く拡散するのに適しているTwitterや、匿名性の低さを利用してターゲット精度を高めながら企業の意図する消費者に対して広告を出すことができるFacebookとも異なり、Instagramでは第一に画像や動画のクオリティが高いことが求められます。当然ながら一般に趣味として利用しているユーザーであっても企業顔負けのクオリティを誇る画像や動画を投稿することもあります。また、そうした環境下であるため企業のInstagramアカウントに対しては圧倒的に一般ユーザーよりもクオリティの高い画像や動画を求められるケースも少なくはありません。

そうしたユーザーからの期待に対し、海外化粧品ブランドのInstagramアカウントはしっかり応えています。インスタ映えするような画像を投稿するのはもちろん、それ以上のクオリティの画像や動画を投稿します。そのままコスメ専門の雑誌に掲載されていてもおかしくないレベルの画像が頻繁に更新されるため、化粧品ブランドのそもそものファンはもちろん化粧品を実際に使っていなくても画像を見るためという目的でアカウントをフォローしているファンもいると言われているほどです。

さらに、単なる通常の投稿だけではなくInstagram独自の機能であるInstagramストーリーズなどを駆使している海外化粧品ブランドもあります。投稿から24時間しか視聴できないInstagramストーリーズも駆使してフォロワーに対してクオリティの高い動画を用いて商品の価値を提示することにより、今までは商品を使用したことはなく単に動画や画像を目的にフォローしているフォロワーに対しても商品の魅力をアピールして購買意欲をかきたてることに成功しています。このようにInstagramを使っていないブランドであっても、日本の化粧品ブランドのInstagramアカウントと比べるとクオリティの高い画像や動画を投稿しているケースは多いので、消費者を惹きつける画像の一例として参考にしてみると良いでしょう。

世界的な展開を視野に入れたアカウント運用

日本のInstagramアカウントは、基本的に欧米人のモデルもしくは日本人のモデル、あるいは日本人の中で人気のあるインフルエンサーを起用することによって、フォロワーに親しみやすさを持たせることで消費を拡大する方針を取ることが多いと言われています。しかし海外化粧品ブランドのInstagramアカウントの場合は、自国のモデルやインフルエンサーのみにこだわることなく世界的な展開を視野に入れて多くの人に受け入れられるアカウント運用をしているケースの方が多くなっています。

たとえばモデルを起用する際でも、自国のモデルに限らず様々な人種のモデルを起用します。肌の色によらず使いやすい化粧品であることをアピールしつつ、色々な国籍のフォロワーに親近感を持たせることに成功しています。これはもちろんモデルの起用のみならず、インフルエンサーの起用の場合にも共通しています。一般的にアカウントを運用する際には、アカウントを運用する言語を操るフォロワーを多く持つインフルエンサーを起用することが多いですが、海外化粧品ブランドの場合は言語にこだわらずブランドイメージに合っていることを最優先としてインフルエンサーを起用します。そのため多くの人への訴求力が高まるだけではなく、新たな市場の開拓も同時に行うことが可能になっています。

さらに、一部の海外化粧品ブランドのInstagramアカウントはそもそも言語ごとにアカウントを持っているケースも少なくはありません。日本に店舗を展開する際には日本語のInstagramアカウントを取得して、より日本人に向けた情報を発信していくなど画像や動画のクオリティだけではなくその他の面でもフォロワーの利便性が高まるような工夫をしています。日本の企業としても、今後の海外進出を見据えている企業はもちろんのこと、日本国内に住む外国人に対してもシェアを拡大していきたいと思っているのであれば、このような取り組みを真似てみるのも良いのではないでしょうか。

ターゲティングの精度が高い

Instagramを利用してマーケティングを行う際、単にクオリティの高い画像や動画を用意するだけではフォロワーが増えることはありません。また、たとえフォロワーが多くなっても投稿の「いいね」が増えることはあっても売上に結びつくことはないでしょう。Instagramアカウントを運用するとフォロワーを増やすことはある一定の目標にはなりますが、企業としてはやはり売上額のアップを目指さなければなりません。

その点、海外の化粧品ブランドはそうした確固たる目標を持ってアカウントの運営をしています。フォロワーとの交流を通して親密度を高めエンゲージメントを高めるような取り組みもしているものの、さらにフォロワーの中で商品の購入意欲を抱きやすそうな層に対するアプローチも行っています。

投稿する内容によって消費者でもはっきりターゲット層が分かるように商品特徴を分かりやすく説明しています。投稿の文字数制限内でターゲット層に対して商品の魅力を伝えきれない場合は、自社サイトへの誘導を行いさらに詳しい情報を簡単に手に入れられるような仕組み作りも行っているブランドがほとんどです。もちろん、商品の特徴を説明することによって消費者の潜在的なニーズやインサイトを刺激するだけではなく、商品の価格帯によってもアプローチ方法を変えています。アカウントの投稿を見ると、ハイブランド商品の画像とプチプラ商品の画像では雰囲気が異なり、それぞれターゲットに据えている層への訴求力が高くなるような工夫がされていることに気付くでしょう。コスメに限らず日本のInstagramアカウントを持つ各企業においてもターゲティングを行ってから訴求力が高くなるような施策を講じている企業は多いですが、海外化粧品のInstagramアカウントの場合はモデルやインフルエンサーの起用、画像や動画の雰囲気にいたるまで細心の注意を払ってターゲティングしていることが分かります。

海外化粧品ブランドのInstagram活用に関する成功事例10選

3つの共通する特徴を持つとはいえ、当然ながら全ての海外化粧品ブランドが持つInstagramアカウントが同じ投稿をしているわけではありません。それぞれ共通した特徴を持ちつつも、アカウントが据えているターゲット層に合わせた展開を行っていたり、それぞれのブランドイメージに合わせた工夫をすることによって周りの競合他社との差別化を図っています。

では、海外化粧品ブランドのInstagramアカウントはそれぞれどのような工夫を凝らしながら運用されているのでしょうか。ここでは10例の実際のアカウントを取り上げながら、各社がどのような工夫を凝らしているのかを確認していきます。それぞれのブランドイメージと照らし合わせながら確認してみてください。

ランコム


海外化粧品ブランドの中でも、特にInstagram運用におけるターゲティングの精度が高いと言われているのがランコムです。ランコムは同じ商品でも複数の画像や動画を投稿することによって、様々なフォロワーのインサイトを刺激するような試みを行っています。一枚の画像や一枚の動画ではランコムの伝えたいことが伝わらなかったフォロワーでも、その他の表現を見ることによって商品に対する興味を抱くこともあるでしょう。


さらに、同じ画像や動画を何度も投稿することはInstagramではあまり歓迎されていませんが、同じ商品でも違う表現で色々な画像や動画を投稿することはランコムのブランドイメージが好きなフォロワーの利便性を高めると言われています。「もっと違う表現の素敵な広告を見たい」というフォロワーのニーズを満たしてエンゲージメントを高めるためにも非常に有効な手段です。

 

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The secret of timeless golden youth sealed in a golden jar. With Absolue Eye Cream, reveal your unique golden glow. #Lancome #AbsolueEyeCream #Skincare

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そして、同じアカウントの中でも比較的ポップな動画もあれば高級感溢れる画像を投稿していることもあるのがランコムのInstagramの特徴でもあります。幅広い世代に向けて訴求力を発揮する商品だけではなく、金銭的に余裕があり高級化粧品を買いたいと思っている層に対する訴求力を発揮する商品も一つのアカウントでPRすることを可能にしているのです。

これは企業としてもアカウントを単一にしておくことで運用のコストを下げることができるだけではなく、全てのフォロワーに対して一律に商品のPRをすることで、将来的に高級化粧品を使いたいという意識を早期に若年層のフォロワーにも持たせる効果が期待できます。幅広い価格帯の商品を持ち、多くの人に認識されるランコムだからこそのInstagramアカウント運用だと言えるでしょう。

ボビィブラウン


ボビィブラウンは商品を展開する国に応じて使用する言語の異なる複数のInstagramアカウントを運用している海外化粧品ブランドです。日本でも愛用者が多く人気の高いボビィブラウンですが、当然ながら日本以外にも多くの愛用者を抱えています。そうした愛用者の全てが簡単に情報を手に入れられるように複数のアカウントを持つことによりフォロワーの利便性を大きく高めているのです。

もちろん、化粧品ブランドのInstagramアカウントは画像や動画のクオリティ自体が高いので、完全に訳せないブランドであっても雰囲気を味わうためにフォローしているというInstagramもユーザーも少なくはありません。しかし、それでもやはり自分の母語のアカウントと読めない言語のアカウントがあった場合、大半のユーザーがフォローしたいと感じるのは前者のアカウントでしょう。ボビィブラウンは、そのようなユーザーのニーズにこたえるために複数のアカウントを持っています。

 

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Want 100 hours of non-stop hydration… New Hydrating Water Fresh Cream has you covered 💦

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また、ボビィブラウンの場合注目すべきは複数の言語に対応するアカウントを持っていることだけではありません。ボビィブラウンはアカウントによって同じ商品であっても微妙に画像の雰囲気を変えています。これは、それぞれの国の消費者特有の消費行動の差を分析し、どういった画像を投稿することで最も訴求力を高めてフォロワーの消費行動を促すことができるかを分析した結果であると言われています。もし、このボビィブラウンの例のように同じ商品を複数の国で販売する場合には、このような工夫も効果的であるとのお手本にするのもおすすめです。

ナーズコスメティクス


海外化粧品ブランドのInstagramは多種多様な人種のモデルやインフルエンサーを使っているものが多いですが、その中でもナーズコスメティクスは非常に多くの人種のモデルを起用している化粧品アカウントとして有名です。多種多様な人種のモデルやインフルエンサーを起用するメリットは言うまでもないでしょう。肌の色に合わせたメイク方法を提案したり、似合いやすい色を実際に見せることによってフォロワーの購買意欲を促進することは言うまでもありません。

企業としても人種差別をしないという企業イメージを広めることができるだけではなく、肌の色に関わらずブランドイメージに合うモデルやインフルエンサーを起用するということは、そもそも起用の際の選択肢が増えてよりブランドのイメージに合ったモデルやインフルエンサーを探しやすくなります。単一の人種にこだわって選定しようとすると、いまいちブランドイメージに合わないモデルやインフルエンサーしか見つからないというケースもあります。しかし、そういう問題はナーズコスメティクスのようにそもそもの選択肢を増やすことによって解決できる可能性が高くなります。日本の企業においても、日本人のモデルやインフルエンサーだけにこだわらず海外にも目を向けて起用する人物を選ぶのも良いのではないでしょうか。

エスティローダー

 

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エスティローダーのInstagramアカウントは、先ほど紹介したボビィブラウンの事例と同様に複数の言語に対応したInstagramアカウントを運用しています。これはボビィブラウン同様にユーザーの利便性を高めて消費意欲を促進するために非常に有効な手段です。しかしエスティローダーはそれだけではなく、さらに言語ごとに店舗に合わせたアカウントを開設することにより、国内でも居住する地域に合わせた自分の好きなアカウントをフォローすることによって、イベントやキャンペーンなどの情報をさらに手に入れやすくしユーザーの利便性をさらに向上させることに成功しました。

 

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日本においては、化粧品ブランドは路面店として営業しているよりもデパートのコスメフロアなどに出店している店舗の方が多いと言われています。そのため、このエスティローダーのように店舗ごとのアカウントを作っておけば、エスティローダー全体のキャンペーン情報なども手に入れられるだけではなく、店舗が入っているデパートなどが開催するポイントアップキャンペーンなどの情報も漏らさず入手することができるでしょう。

消費者としては自分が愛用しているブランドのお得な情報を手に入れるために、普段は利用しないデパートやショッピングモールのアカウントまでフォローしなければならないのは意外とストレスになってしまいがちです。そのため、このエスティローダーの事例のように国ごとに店舗がどのような形で出店しているかを知り、その状況下においてさらに消費者の利便性を高めるための施策を出すのは非常に消費者目線に寄り添った企画だと言えるでしょう。

ラメール

 

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Add a little sparkle. Visit the Filters tab in our profile to experience a custom @sarashakeel creation in celebration of The Eye Concentrate. #TheEyeConcentrate

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ラメールはボビィブラウンやエスティローダーと同様に複数の言語に対応したInstagramアカウントを作成して運用しているのが特徴的な化粧品ブランドです。この複数言語に対応するアカウント運用がどれほど消費者の利便性を高めるかについては、英語を始めとする外国語を苦手としている人が多い日本人にとっては非常に実感できるものでしょう。

しかし、ラメールが成功事例の一つに数えられているのは単に複数言語に対応したアカウントを運用しているからという理由だけではありません。ラメールは商品を紹介する際の画像加工を工夫することによって商品をさらに魅力的に見せることに成功しているのです。

クオリティの高い画像や動画を投稿して消費者の購買意欲を刺激しているのはランコムなどの既に紹介した事例でも同様ですが、ラメールは商品自体を綺麗に写して加工するだけではなく、その商品がどのような目的を持って使われるか、商品を使うことによってどのような効果が期待できるかを分かりやすく画像で表現しています。少し大げさに表現しながらも滑稽過ぎないという絶妙な表現方法によって、消費者に分かりやすく商品特性を伝えることに成功している事例です。

イヴサンローラン


イヴサンローランはそもそもファッションブランドとして台頭してきたブランドです。しかしコスメブランドにも進出してからはイヴサンローランのそもそものファンだけではなく新規の顧客を取り込むことにも成功しつつ、現在では世界的な化粧品ブランドの一つとして成功を収めています。

そのためイヴサンローランはファッション部門とコスメ部門のInstagramアカウントを分けることによりそれぞれのファンの利便性を高めるようなアカウント運用をしています。ファッションとコスメというと両方に興味を持っている人が多い中で、一つのアカウントで常に情報発信をしてしまうと情報過多になってしまいユーザーが離れる理由になってしまったり、アカウント自体から統一性が失われてしまいアカウントの質が下がってしまう恐れがあります。

そのためファッション部門にのみ興味があるフォロワー、コスメ部門にのみ興味があるフォロワー、両方の部門に興味があるフォロワーそれぞれが分かりやすくアカウントを閲覧できるようにそれぞれのアカウントを分けることで、アカウントの専門性を高めることに成功したのです。ファッションとコスメに限らず、メンズファッションとレディスファッションなど複数の分野にまたがって商材を扱っている企業のお手本となるでしょう。

メイベリン


海外化粧品というとハイブランドの化粧品ブランドをイメージする人が多いですが、メイベリンはデパートだけではなくドラッグストアでも取り扱いがあり日本人の中でも比較的身近なブランドだと言えるでしょう。そのメイベリンは、化粧品ブランド全体に共通するオンライン販売の弱みをカバーするようなInstagramの運用をしています。

化粧品を購入する際、普段から使っているスキンケアであればオンラインでまとめて購入するのもそれほど失敗がないでしょう。新商品になった場合でも、今まで使っていたラインであれば、大きな変更点がないため問題なく使えるというユーザーが大多数です。しかし、ポイントメイクの場合はそういうわけにはいきません。

いくら商品自体が変更になっていなかったとしても、時期によってファンデーションの色が変わることは決して珍しくはありません。また、アイシャドウやリップなども年齢や季節によって似合う色が変わってくるので、ずっと同じ色のポイントメイクを使う人はほとんどいません。オンラインのカタログや店頭で見ても、実際に自分につけてみると印象が異なることもあるため、ポイントメイクをオンラインで購入するのは便利な反面リスクもあると言われています。

しかしメイベリンは、そうした懸念点を払拭するためにバーチャルで色を試すことができる自社サイトにInstagramからユーザーを誘導しています。これはもちろんユーザーがわざわざ店頭に出向く手間を省くことを目的としていますが、ユーザーの手間を省けるということは企業にとってもその時点での購入チャンスを得られるので大きなメリットとなります。たとえば口紅を探しているユーザーが店頭に出向き、そこでほしい在庫がなかった場合に違うメーカーの商品を購入してしまうという機会損失を防ぐことに繋がるでしょう。

Instagramというと基本的には新商品や新しいキャンペーン情報の周知のために使っている企業も多いですが、このメイベリンのように情報量が多くユーザーの利便性を高めることができる自社サイトを持っている場合、誘導に使うことも可能です。他にもオンラインショップの誘導や商品詳細ページへの誘導など、商品の特性に応じて使い分けていくことで多種多様な使い方ができるようになります。

ディオール


イヴサンローランの事例で説明したように、ファッションとコスメなど分野によってアカウントを分けることでユーザーの利便性を大きく向上させることが可能になります。しかしディオールは、コスメ分野の中でもさらにアカウントを細分化することによってユーザーの利便性を大きく高めることに成功しているブランドです。


ディオールは取り扱っている商品の中でも特に香水にファンが多く有名な化粧品ブランドですが、香水だけではなくポイントメイクやスキンケアなどコスメ分野全体の商品を提供することによって数多くのファンを獲得していることでも知られています。各部門のファンが多いからこそ、アカウントを細分化することによってユーザーの利便性が高まるのです。


同様の方法は、ディオールだけではなくスポーツ用品を多く取り扱っているナイキも行っています。ナイキもサッカー用品だけではなく陸上用品など消費者の好みに合わせてアカウントを分け、それぞれの消費者が自分に欲しい情報だけを過不足なく手に入れることができるような工夫をしています。忙しい現代だからこそ、情報入手における消費者の利便性を高めることでファンを獲得することに貢献していると言えるでしょう。

ただし、この方法は全ての企業が使えるわけではありません。ディオールやナイキのように、それぞれの部門に細分化しても多くのファンがいる企業だけが行えるテクニックです。仮に多くの部門にまたがる商品を持っているからといって、それぞれの部門のフォロワー数がそれほどでもない場合はアカウントを分けることで見た目が悪くなってしまう恐れがあります。

企業がInstagramアカウントを運用する時、高いクオリティの画像や動画を投稿したりフォロワーの求める情報を届けることはもちろん大切ですが、それだけではなく企業のフォロー人数よりも多いフォロワーの人数を維持することで人気のある企業であることを企業の存在を知らない人にもアピールできるようになります。そのためにも、アカウントの細分化をする際にはそれぞれの部門のフォロワー数がどの程度維持できるかを十分に吟味するようにしましょう。

ロレアル

 

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Who’s your favorite #Gemini to hang out with? ♊ There’s never a dull moment with a Gemini! Ruled by Mercury, the planet that represents communication explains why Geminis are inquisitive and fun-loving, social butterflies who love new adventures. There’s 2 sides to their personalities, often times they can become serious and thoughtful all of the sudden. Their beauty obsession? Being versatile and going with the flow! To give our beloved Geminis, an effortless natural sculpted brow look #LOrealParis Skinny Definer is perfect for you! It’s got 2 sides, equipped with a 1.5mm precision tip for hair-like strokes and a spoolie end for a smooth blend. . . . #LOrealMakeup #MyEyeSign #Gemini #SkinnyDefiner

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メイベリンと同じく、日本ではドラッグストアなどでも購入できるため海外化粧品ブランドの中では非常に身近なブランドであるのがロレアルです。ロレアルはInstagramを活用してメイク道具を紹介する際に、ユニークな紹介をしていることで注目を集めているアカウントです。

通常、メイク道具の紹介といえば既に紹介してきたランコムやディオールのように華々しく高級感溢れる紹介を行うか、ラメールのように商品の特徴を前面に押し出す紹介を行うことによって消費者に対して興味を抱かせ購買意欲を刺激する紹介方法が一般的です。しかしロレアルは敢えてメイク道具が本来意図している使い方とは違う使い方の画像を投稿することで、他のブランドとの差別化を図り消費者の興味を惹くことに成功しています。

このようにInstagramは一般に想像される「インスタ映え」のように派手で華やかな画像ばかりではなく、独創性のがあり他の企業とは違う画像や動画を投稿することでも消費者の支持を得られることもあります。ディオールのようなハイブランドの場合、このような画像を投稿すると消費者のニーズと合わなくなってしまう恐れもありますが、ロレアルのように化粧品ブランドの中でも比較的親しみやすいブランドの場合は、このような画像を投稿するのも決して悪いことではないでしょう。世間が抱くブランドイメージや取り扱っている商品の特性を考えながら投稿する画像を作成するのもおすすめです。

ベアミネラル


ベアミネラルはサンフランシスコにオープンしたのが最初の、自然派コスメを取り扱っている化粧品ブランドです。日本でも最近はオーガニックの人気の高まりに伴い知名度を高めていますが、やはりオーガニック系の自然派コスメの人気が高いのはヨーロッパの国々です。

ベアミネラルも既に紹介してきたエスティローダーやラメールのように複数言語に対応したInstagramアカウントを運用している化粧品ブランドですが、そうしたオーガニック需要を考えて、ベアミネラルは言語の中でもヨーロッパ系の国を中心にアカウント開設をしています。

 

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Nøytrale og naturlige. MINERALIST Hydra-Smoothing Lipstick kolleksjonen inneholder mange fine nude nyanser som passer alle. #CleanBeauty

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このベアミネラルの事例のように、複数言語のアカウントを運用する際にも商品がどの地域で支持されているかを考えるとさらに効率的な運用ができるでしょう。もちろん理想としては店舗を出店している全ての国だけではなく、近隣の国に合わせた情報提供を行ったり、エスティローダーのように店舗ごとにアカウントを作成できたりするのが最もユーザーに親切なInstagramアカウントの活用となりますが、それは現実的ではないので言語も優先順位をつけながらアカウントを運用していくのが良いでしょう。

海外化粧品ブランドのInstagramアカウントで真似たい部分

海外化粧品ブランドを主に使うのは女性の消費者ですが、アカウントの運用方法に関しては上記の10例で分かるようにそれぞれのアカウントがブランドイメージを守りながら消費者の利便性を高め、売上額に貢献できるようなInstagramの活用をしていました。

では、上記の10例の具体例から、業種を問わず日本企業が運用するInstagramアカウントに活かしていける部分はどういった点なのでしょうか。フォロワー数を増やし売上額に貢献するために、海外化粧品ブランドのInstagramアカウントの中から特に真似たい点を3つ紹介していきます。

画像加工の重要性

紹介した画像からも分かる通り、海外化粧品ブランドのInstagramアカウントが掲載している画像は全てクオリティの高いものです。ランコムやディオールのように一目で商品の高級感が伝わるものもあればロレアルのように親しみやすいもの、そしてラメールのように分かりやすく商品特性を伝えてくれるものなど、画像だけの情報量が非常に多くなっています。

既に解説した通り、他のSNSと比べてもInstagramは綺麗な画像やインパクトのある画像を求めるユーザーが多いSNSです。そのためInstagramを活用する上では、画像を加工しユーザーへの訴求力を高めることが最重要です。逆に言えば、画像を加工することができないのであればInstagramにこだわらずにTwitterやFacebookなどでプロモーション活動を行う方が良いケースすらあります。しかしながら、それでもInstagramを活用することによってInstagramユーザーとのエンゲージメントを高めたいのであれば画像や動画をしっかり加工してユーザーのニーズを満たすようにしましょう。

ターゲティングによる投稿内容の変更

ランコムの事例で紹介したように、幅広い年齢層のユーザーを狙っている商品は親しみやすくポップな印象の画像の方が訴求力が高くなります。一方で、高級感を推していきたい商品をInstagramでプロモーションする際には、親しみやすさよりも近寄りがたさや高級感を重視する画像の方が好まれることもあります。そのように、ターゲティングする層によって投稿する内容は変更するようにしましょう。

若者向けの商品やサービスであれば、若者に人気のあるモデルやインフルエンサーを起用するなど広告手法を変えていくことも大切です。また、それだけではなくオンラインでの購入が増加すると予想される商品に関してはメイベリンの事例のようにオンラインでも実店舗で購入する際と遜色ないサービスを受け入れられるような技術を駆使するのも良いでしょう。特にInstagramの利用に慣れている若者向けの商品であれば、そのような外部サイトへの誘導を増やしてもユーザーの利便性を下げることはほぼありません。

一方、若者向けではなく上の年齢層に向けた商品の場合はあまり外部サイトへの誘導を増やしてしまうと、そもそも操作方法が分からずにそこで商品の購入を諦めてしまう層が増える恐れもあります。ターゲティングした層の行動特性も考えながら、どのような投稿内容であれば最もストレスなくプロモーションを受取り、消費行動に移行できるかを考えてみるのも重要なポイントです。

インフルエンサーの起用

日本に比べて海外はモデルやインフルエンサーの起用に積極的であると言われています。単純に商品やサービスを紹介するよりも、実際にその商品やサービスを利用している状況をインフルエンサーを起用して発信することにより、消費者のインサイトを刺激して売上に直結させることができるでしょう。

単なる画像や文字、商品紹介だけでの動画だけでは伝えられない商品やサービスの魅力を伝えてくれる存在がインフルエンサーです。インフルエンサーの投稿する商品やサービスを利用した感想や、インフルエンサーが独特の視点で考案した商品の使い方動画などは、時にはどんなにクオリティが高くプレミア感のある画像や動画よりも訴求力を持つことがあります。Instagramアカウントを活用して消費者の購買意欲を刺激したいのであれば、ぜひインフルエンサーの活用も検討してください。

海外化粧品ブランドのInstagramを参考に、自社アカウントもレベルアップさせよう!

海外の化粧品ブランドは日本人にとって馴染みがあまりないものもありますが、それでもInstagramの活用方法は参考になる部分も多かったのではないでしょうか。自社が持つInstagramアカウントの運用方法に悩んでいる人は、ぜひ海外の化粧品ブランドも参考にしながら方針を定めていってください。

また、最後に紹介したようにInstagramアカウントを活用する上ではインフルエンサーの起用が非常に大きな効果を持ちます。インフルエンサーを起用することで、今までの運用とは比較にならないほどフォロワーが急増するということもあるでしょう。インフルエンサーを起用する場合は「トリドリマーケティング」など、専門機関に相談しながらより効果的な起用方法を模索してください。