Instagramの効率的な効果測定法と便利な測定ツール

企業のInstagramは効率的に効果測定をしよう

消費者に自社ブランドのお得な情報やキャンペーンに関する認知度を上げるため、あるいはインフルエンサーを起用することによって売上額自体を大幅にアップするためなど、企業がInstagramを運用する目的は様々です。最近ではInstagramを運用している企業の数も増えてきて、ファッション業界であればコーディネートの紹介やコスメ業界であれば効果的な使い方の紹介、アプリであれば裏技の紹介、飲食業界であれば裏メニューやカスタマイズ方法、旅行業界であれば穴場スポットやお得なクーポンの紹介など、様々な情報をInstagramで発信している企業も少なくはありません。

しかし利潤追求が目的である企業が運用している以上、いかに親しみやすいアカウントであっても企業がInstagramアカウントを運用するのは決してボランティアではありません。仮に売上額の増額に直結しなくても、親しみやすいInstagramアカウントを運用することによってフォロワーが増えれば、最初は投稿内容を目的としてフォローしていただけの消費者もいつか自社企業の顧客になってくれるかもしれません。

このように、Instagramは単なる広告ツールではなく企業のマーケティング戦略において非常に重要な役割を持っているケースが多くなっています。だからこそ企業は単にInstagramを運用するだけではなく、どのように効果が出ているのか今後はどうすればさらに効果的な運用ができるのかといった効果測定をしなければならないのです。効果測定を行う際に注意すべき点やおすすめの効果測定ツール、そして効果測定の結果が思わしくなかった時にどう改善すれば良いのかということを具体的に解説していきます。

Instagramの効果測定とは

では、そもそもInstagramの効果測定とはどのようなものなのでしょうか。今まで漠然と運用をしてきた企業であってもすぐに始められるようにInstagramの持つ意味やInstagramに必要な項目について紹介していきます。

効果測定を行う意味

Instagramの効果測定とは、自社のInstagramが目標に対してどの程度の達成率を持っているのか、改善点がどこにあるのかを客観的に観測することを可能にしてくれます。明確な目標を設定しなくてもInstagramアカウントを運用すること自体は可能ですが、そうすると目先のフォロワー数の増減に振り回されてしまいがちになり、結局一年前や半年前といった定点地点と比べてどの程度の進歩があったのか、あるいは退化してしまったのかを確認することが難しくなってしまいます。

しかし意識的に効果測定を行うことによって過去の地点との明確な比較が可能になるばかりではなく、改善点も徹底的にブラッシュアップすることが可能になります。たとえばフォロワー数の伸びは良くても売上が伸びていない場合、もしかしたら投稿内容は魅力的であってもECサイトの存在が消費者に認知されていないのかもしれないという仮説を打ち立てることも可能になります。そういった仮説に基づいて行動することによって、もっと直接的に消費者に対して訴求することができるアカウントへと変貌を遂げられる可能性もあるでしょう。

Instagramの効果測定は単に運用者の評価のために必要なだけではありません。今後のInstagramアカウントの運用に対する方向性を定義したり、改善点を明確にしてさらに消費者のエンゲージメントを高めることができるアカウントにしていくために必須なものなのです。

効果測定に用いる項目

Instagramの効果測定は非常に重要なものですが、だからといって企業が抱える全ての顧客がInstagramを利用しているわけでも、逆に企業のアカウントをフォローしている全員が企業の商品やサービスを利用したことがあるわけではありません。すなわちマーケティングにおいて重要な役割を担うInstagramではあるものの、それだけで売上額に直結するわけではないので売上額によってInstagramの効果測定をすることはできません。

Instagramの効果測定に用いるべき項目としては、フォロワー数やフォロワー増加率の他に、キャプションやプロフィールに貼付してあるURLのクリック数や、キャンペーンを行っている場合はハッシュタグの投稿数などが適切となるでしょう。特にキャンペーンの場合はハッシュタグの投稿数がそのキャンペーンの認知度や盛り上がりに直結するといっても過言ではありません。普段からハッシュタグの投稿数を効果測定の項目とすることはほぼありませんが、キャンペーンを行う際には必ずチェックすべき項目として覚えておくようにしましょう。

Instagramで効果測定を行う時の注意点

では実際にInstagramで効果測定を行う時にはどのような事項に注意して効果測定を行わなければならないのでしょうか。Instagramで効果測定を行う際に注意したい項目を4つ紹介していきます。なぜその項目に注意しなければならないのかといった理由も含めて確認していきましょう。

事前にKGI・KPIをしっかり設定する

KGI(Key Goal Indicator)は重要目標達成指標、KPI(Key Performance Indicators)は重要業績評価指標を意味し、どちらもInstagramの効果測定に限らずマーケティングにおける目標設定や評価の際には避けては通れない項目です。KGIは最終的な目標に対する達成度および進捗を評価し、KPIはその最終的な目標を達成するためにクリアしなければならないそれぞれの達成度を計測するために用いられます。

たとえばルート営業の場合、ある得意先AにおけるKGIは「前年同期比に比べた売上額が105%」となるとします。するとそのためのKPIとして考えられるのは「月に一度は得意先の接待をすることで、依頼を受けてもらいやすいような強固な関係を構築する」や「三ヶ月に一度は上司同行を伴う訪問を行い重要得意先であることをアピールする」や「週に一度は必ず訪問することによって、相手に親近感を抱かせる」や「相手からの依頼事に対しては最長でも3日以内に結果を出すことにより、相手にとって競合他社よりも明らかに価値のある営業であると思わせる」などのKPIが考えられます。

このようにKGIに対してKPIを設定していくことによって、当初は達成方法を考えることすら難しかったKGIを段階的に考えられるようになりますし、仮にKPIを全て達成してもKGIが達成できなかった場合にはKGIが現実的ではなさすぎたのか、あるいはKPIの設定自体が誤っていたのかというように目標未達成となってしまった原因も分析しやすくなります。

こうしたKPIおよびKGIの設定は汎用性が高く、業界を問わず様々な分野の業績評価として活躍しています。Instagramの効果測定においても例外ではなく、KGIを「半年後に開催するキャンペーンへの参加ハッシュタグの総数を5,000件とする」などと設定すると、そのためのKPIとして「フォロワーを月に〇人増やす」や「アカウントの認知度を高めるために全ての実店舗でポップアップを展開しInstagramを開始したことを周知する」や「新規のInstagramフォロワーに向けた割引クーポンを配布し、フォロワー数を増やす」などのKPIを設定することができるでしょう。

こうしたKPIやKGIを設定せずにInstagramの効果測定を行ってしまうと、顧客に対して単に情報を発信するだけのツールに留まってしまいます。もちろんそれだけでもInstagramのフォロワー数が増えることによって購入額をアップさせる効果も期待できますが、より効率的にInstagramアカウントを運用することを考えるのであれば明確なKPIおよびKGIの設定を行うべきでしょう。

定期的にチェックをする

アカウントのチェック方法さえ理解することができれば、InstagramのKPI指標はいつでもチェックすることができます。特にフォロワー数などは目視で簡単に確認できるため、毎日意識しなくてもチェックすることができるでしょう。一方、簡単にチェックできるからこそその増加率などは見落としてしまいがちです。Instagramの効果測定は毎日の運用者の体感としてチェックするだけではなく、定期的にデータを取得して客観的な視点でチェックするようにしましょう。

単にデータとしてチェックするだけではなく、投稿やハッシュタグを使ったキャンペーンを行った際の増加率など、普段の毎日の増加数に加えて特別な行動をした時にどのくらい増加数や増加率が変化するかもチェックすると良いでしょう。データを蓄積するだけではなくInstagramアカウントをどのように運用したかを記しておくことで今後も継続的にフォロワーを増やしたい時のヒントになってくれる可能性があります。

長期的な視点でチェックする

さらにInstagramの効果測定は短期的に結果は出ないことを念頭に置き、長期的な視点でチェックするようにしなければなりません。ある程度知名度のある企業であればアカウントを開設して公式ホームページや既に運用しているSNS、あるいは実店舗のレジや入口付近でアカウントを開設の告知をするだけで、数日間で爆発的にフォロワーを獲得することはできるでしょう。しかしその時点で獲得できるフォロワーは、そもそも普段から企業に対して強い関心を持ってくれている熱狂的な顧客だけです。もちろんそうした顧客に対してエンゲージメントをさらに高められるような施策を打ち出すのは必要なことですが、Instagramアカウントを運用していく上ではそのように熱狂的な顧客だけではなく今まで企業を知らなかった層、あるいは企業を認知してはいたものの商品の購入やサービスの利用には至らなかった層を取り込んでいく必要があります。

そのような比較的企業に対する興味が薄い層に関しては、アカウントを開設してもすぐにフォローしてくれるわけではありません。アカウントの存在自体を知らないこともありますし、アカウントを認知していてもフォローするまでもないと判断されてしまう場合もあります。すなわち、どのような企業であってもアカウント開設から数日間で爆発的にフォロワーは伸びるものの一ヶ月も経たないうちにフォロワーの増加数および増加率は減少傾向を迎え、なかなか思ったようにInstagramによる情報発信の効果を実感できなくなってしまいます。

しかし、だからといってそれはInstagramのアカウント開設が失敗であることを意味するわけではありません。爆発的にフォロワーが増える時期を終えてしまったとしても、今後のアカウントの周知やキャンペーンの開催、クーポンの配布といった企業努力によって開設当初と同程度とはいかないもののまた継続的にフォロワーが増加していく時期を迎えることができます。

手軽に始められるInstagramだからこそ効果もすぐに実感できるものであると誤解してしまう人も少なくはありませんが、Instagramの効果測定は短期間ではなく長期的な視点で分析しないと本来の効果が実感できないことは覚えておいた方が良いでしょう。

売上に直結するわけではないことを覚えておく

利潤追求する企業が運用している以上、Instagramは顧客に対するサービスではありません。キャンペーンの開催やクーポンの配布といった手段を駆使しながらも、最終的には売上額をアップさせることを目的としています。しかしながら、だからといったInstagramを運用することによって必ずしも売上額が劇的に上がるわけではないことも覚えておかなければならないでしょう。

Instagramの投稿に全てECサイトへのリンクを貼付したりプロフィール欄から簡単にECサイトで購入できるような工夫をしていても、Instagramのフォロワーが全て購買意欲を持っていてすぐに購入したいと考えているわけではありません。フォロワーによっては商品を購入するほどではないが情報は定期的に集めておきたいだけでフォローしている場合もあるでしょう。Instagramの役割は売上を直接的に生み出すのではなく、そのような潜在的な顧客を実際に購入という行動に結びつけるためにあるのです。運用の目的として売上額の増加を掲げるのは決して悪いことではありませんが、確実に売上が伸びるわけではないことも同時に覚えておくようにしましょう。

Instagramの効果測定に便利なツール7選

単純にInstagramのフォロワー数だけを比較するのであれば、毎日同じ時間に担当者がチェックしてエクセル等に入力するだけで簡単にグラフの作成や増加率の計算などが可能になります。しかしながら、Instagramの効果測定はフォロワー数だけが全てではありません。投稿ごとのリーチ数やインプレッション数、キャプションのURLクリック数など様々な観点から効果を測定し今後のアカウントの運用方針の決定に役立てていく必要があります。フォロワー数や投稿数が少ないうちは目視で確認できるものもありますがアカウントの知名度が高くなり運用歴が伸びていくごとに難しくなってしまいますし、そもそもツールを使わずに目視だけでは確認できない項目も効果測定においては非常に重要なウェイトを占めます。

そこでここでは、Instagramの効果測定の際に便利なツールを7個紹介していきます。無料ツールも有料ツールもありますが、それぞれのツールの特徴やUI画面の操作感は異なっているので自分に合ったツールで効率的に効果測定をしていくようにしましょう。

【無料】Instagramインサイト

Instagramの効果測定の際に、最も信頼できて使いやすいと言われているのがInstagramインサイトです。これはInstagram公式が無料で提供してくれているツールであり、一般のユーザーは使用できませんがInstagramをFacebookと連携させて企業アカウントに変更することによって利用することができるようになります。

Instagramインサイトでは投稿を閲覧したユニークアカウント数であるリーチ数や投稿が閲覧された総回数の合計であるインプレッション数、フォロワーが行動した回数が分かるエンゲージメントはもちろんとして、投稿からプロフィールが閲覧されたプロフィールビューの回数や投稿が保存されたユニーク数、ウェブサイトやメールアドレスのクリック数などを確認することができます。さらに企業アカウントに変更していてフォロワー数が100人を超えているアカウントに限り、自分のアカウントのフォロワーの性別割合や年齢層、位置情報やアクセスが多い時間帯といった詳細な情報も得ることができます。

これらの情報を自社で運用している他のSNSアカウントから得られる情報やECサイトの登録情報と照らし合わせることによって、今までよりも確実にフォロワーあるいは購買層がどういった意識の下で消費行動に至っているかを分析することができるでしょう。もちろんInstagramのアカウント自体を今後どのような方向性で運用していくかといった方針を決める上でも非常に役立ちます。その他の効果測定ツールを使う場合でも、必ずInstagramアカウントを企業アカウントに切り替えることによってInstagramインサイトは併用していくようにしましょう。

【無料】INK361

Instagramのアカウントでログインすることによって、無料で効果測定ができるツールとしてはINK361も使用している企業が多いと言われています。INK361では投稿数やコメント数、「いいね」の数やフォロワー数の合計が表示される他、月ごとや年ごとの投稿数の推移、時間や曜日ごとの投稿に対するフォロワーの反応の分布、月ごとの「いいね」数のランキング、月ごとのコメント数の合計数の推移、フィルターごとのインタラクション数などが表示されます。さらにそれだけではなく、「いいね」が多い投稿の上位5つおよびコメント数の多い投稿の上位5つも表示されます。

投稿数の推移などはアカウントを開設した時点から記録をとっていればこのような効果測定のツールを使用しなくても自社で管理することができるものではありますが、「いいね」数が多い投稿のランキングなどは過去の全ての投稿をチェックしなければならないので把握が難しいものです。しかしINK361を使用して効果測定を行うことによって、どのような投稿がフォロワーから支持されているのかを一目瞭然で把握することができます。もし上位に表示される投稿の方向性が同じであれば、今後のアカウントへの投稿内容も統一させていくことでさらにフォロワーからのエンゲージメントを高めることができるかもしれません。投稿数が増えれば増えるほど、INK361の重要性が実感できるでしょう。

【無料】SumAll

SumAllはシンプルな機能が特徴のInstagramの効果測定ツールです。Instagramとアプリを連携することによってフォロワーのアクション数や1週間ごとの投稿数の変化、SumAllを開始した日から起算するフォロワーの増減を確認することができます。これだけだと既に紹介したINK361に比べて情報量が少ないツールであると考える人も多いかもしれませんが、実はSumAllにはInstagramだけではなくTwitterやFacebookといったその他のSNSとも連携できるという強みがあります。すなわち複数のアカウントをマーケティングに利用している企業にとってはSumAllは非常に利便性の高い効果測定ツールとなってくれます。

最近ではInstagramに限らずインフルエンサーマーケティングを行う企業も少なくはないため、Instagramのみを顧客との接点にしている企業はほぼいないでしょう。むしろInstagramに限らず多くのSNSで顧客を取りこぼさないようにしている企業の方が多くなっています。そうした企業においてこそ、SumAllは真価を発揮します。アプリ名の通り、色々なアカウントを併用している企業は試してみると良いでしょう。

【無料】Insight Suite

SNSマーケティングを支援するスマートシェアがInstagramを運用する企業の利便性向上のために作成したのが、Insight Suiteというツールです。無料の効果判定ツールながら、Instagram公式が提供しているInstagramインサイトと同じくらい分かりやすいと多くの企業から注目を集めています。フォロワー数やリーチ数、インプレッション数などの推移は単に確認できるだけではなく任意の期間を設定して分析することができるため、キャンペーン期間中など普段の運用方法とは異なる運用をした時の効果測定を行うことも可能です。

さらにInstagramインサイトでは100人以上のフォロワー数を抱える企業アカウントが利用できるフォロワー属性や居住地、閲覧している時間帯なども上記の情報と同様に任意に時期を設定しながら確認することが可能です。もちろん投稿ごとのインサイトとして、リーチ数やインプレッション数、アクション数を確認できるだけではなく「いいね」の数順に並び替えることや動画の再生数を確認することによって投稿ごとに顧客がどのような反応を示しているかを一覧で簡単に確認することも可能です。

ストーリーズの分析など、一部においてはInstagramインサイトよりも優れた機能が実装されている項目も存在しています。無料でInstagramの効果測定を行うのであればInstagramインサイトと同じくらい使用しておきたい効果測定ツールが、このInsight Suiteです。

【有料】SINIS

InstagramインサイトはInstagramの効果分析において有用な情報を一気に閲覧できるものの、スマホからしか閲覧できずcsv形式などでのダウンロードもできないため重要な情報は定期的にPCに自分で手打ちしなければならないという欠点を持っていました。しかしSINISであれば、インサイトデータをPCで管理することができるためデータ分析がさらに容易に利用できるようになります。さらに自社が運用しているアカウントだけではなく、ベンチマークしたビジネスアカウントのエンゲージメントを確認することもできるため競合他社との比較も容易に行うことができるといった長所もあります。

これらの機能はSINISのお試しプランである月額無料の会員でも利用することができますが、その後月額10,000円、月額50,000円、さらに月額が変動するエンタープライズプランによってはベンチマークできるアカウント数が増えたり、単なるPCによるインサイト分析よりもさらに高度なインサイト分析が可能になるなどのオプションも付与されていきます。無料プランの基本性能だけでも非常に効率的に効果測定できるツールではありますが、可能であれば有料プランに加入してさらに高度な分析をしていくと良いでしょう。

【有料】Iconosquare

IconosquareはInstagramだけではなくFacebookの分析もできる有料ツールです。英語版だけで日本語版はリリースされていませんが、それほど複雑な操作は必要としていないので英語が苦手な人でも安心して使うことができます。フォロワー数の推移や投稿数の推移といった他の効果測定ツールと共通している項目の他、エンゲージメントが高いフォロワーも表示してくれるので多くのフォロワーの中でも特にどういったフォロワーに好まれているかをチェックすることができます。さらにIconosquareが独自に分析した結果に基づき、最適な投稿タイミングなどもアドバイスをしてくれる機能も実装されています。

企業がInstagramアカウントを運用していると、運用者は常にInstagramに投稿する写真や動画を準備したり分析を行ったりしているので一日に何度もInstagramをチェックすることも決して珍しくはありませんが、一般のユーザーにとってはInstagramは数日に一回チェックすれば良い方という使い方をすることも多いツールです。すなわちどんなに時間をかけて工夫した写真を投稿しても、投稿する時間帯によってはユーザーの目に入ることすらない恐れがあります。そういったケースもIconosquareの分析結果を参考にすることで避けることができ、今よりもさらにフォロワーのエンゲージメントを高めることも可能になるでしょう。

Iconosquareは有料プランですが月額9ドル(約900円)と先ほど紹介したSINISに比べると安価に利用することができますし、クレジットカードの情報を登録せずに14日間は無料で試せる期間もあります。有料のInstagram効果測定ツールを検討しているのであれば、ひとまず登録して機能を試してみるのも良いでしょう。

【有料】Union Metrics

Union MetricsはIconosquareと似た分析結果を表示させてくれる効果測定ツールです。月額は99ドル(約9,900円)と高額になってしまいますが、その分Iconosquareにはない競合分析やリアルタイム分析といった機能も実装されているためさらに精度の高い効果測定が可能になります。

Instagramアカウントを運用していく上では自社ブランドのイメージを壊さずに顧客のエンゲージメントを高めるような投稿をしていくだけではなく、競合他社の動きを常に意識しながら差別化できるようにどのような施策が効果的かも考えていかなければなりません。SINISのベンチマーク機能など、競合他社の分析が同時にできるツールは高額になりがちですがその費用分の価値があることは言うまでもありません。ある程度Instagramの運用が安定してきてフォロワー数の伸びが悪くなってきた企業は、そこからさらに競合他社のみをフォローしていて自社ブランドに対する興味を示していないフォロワーからフォローされるためにもSINISやUnion Metricsといった有料効果測定ツールの利用も検討してみると良いでしょう。

効果測定の結果が好ましくない時にチェックすべき項目

無料の効果測定ツールを使っている場合でも、あるいは高額な費用を捻出して有料の効果測定ツールを使っている場合でも必ずしも望み通りの効果測定結果が出るとは限りません。時には企業として意図していないような効果測定結果が出てしまうこともあるでしょう。では、そうした時にはどのような点をチェックし、アカウントのどの部分をブラッシュアップしていけば良いのでしょうか。効果測定の結果が好ましくない場合は、こちらもチェックしてみてください。

KPI・KGI設定が誤っている

効果測定の結果が好ましくないからといって、必ずしもアカウントの運用方針に問題があるとは限りません。実はそもそも設定したKPIやKGIといった効果測定に用いる指標が間違っている恐れがあります。好ましくない効果測定結果が出た場合には、そういった設定が誤っていないかを確認するようにしましょう。

たとえば、既に解説したようにInstagramには売上を爆発的にアップさせる効果は期待できません。それにも関わらず「新商品を積極的に紹介しキャプションにもECサイトのリンクを貼付しているのであれば、売上が伸びるに違いない」と考えてKPIやKGIに売上額の項目を入れてしまうと、良い効果測定結果が出ないのも当然のことです。最終的には売上額の貢献することを目的としながらも、基本的にはInstagramは知名度を上げたり購入意欲をかきたてるためのツールです。また、Instagramを見て購入意欲を抱いた消費者であっても、InstagramからECサイトを利用せずに実店舗に足を運んで購入するというケースも少なくはありません。こうなると、Instagram上では売上額が伸びていないように見えるためKPIやKGIを達成することができなくなるでしょう。

この例のように、そもそも誤ったKPIやKGIの設定によってInstagramの効果測定結果が思わしくないものになってしまう可能性は非常に高いと言われています。今後のInstagramアカウントの継続可否にも影響する問題ですので、KPIやKGIの設定は慎重に行うようにしましょう。

投稿内容がブランドイメージに合っていない

同じSNSというカテゴリにあっても、InstagramはTwitterやFacebookといったその他のSNSとはフォロワーが求めるものが大きく異なるSNSです。「インスタ映え」という言葉が広く知られていることからも分かるように、Instagramでは単なる情報発信の投稿だけではなくおしゃれな写真が求められることも決して珍しくはありません。すなわち、シンプルさが売りの企業であってもTwitterやFacebookに投稿する写真とは異なりInstagramに投稿する写真に関しては普段よりもおしゃれな写真を投稿する必要があります。Instagramに投稿するのにふさわしい写真でなければ、Instagramユーザーの関心を得ることはできないでしょう。

もちろんおしゃれな写真だけではなく、ブランドイメージに合っているかも考えなければなりません。企業のアカウントをフォローするユーザーはおしゃれな写真を求めていると同時に、自分がファンとして応援している企業の特別な情報を閲覧し入手できることを求めています。すなわちインスタ映えばかりにこだわって今まで築いてきたブランドイメージを損なうような投稿をしてしまうと、その時点で顧客を失望させてしまいInstagramアカウントのフォロワー数も思うように増えなくなってしまうのです。

Instagramに投稿する際、ほとんどのケースにおいて文章のみを投稿することはめったにないでしょう。TwitterやFacebookであれば文章ベースの投稿も受け入れられますが、Instagramの場合は写真もしくは動画を同時に投稿することが多くのユーザーに求められています。その際にはInstagramの世界観を壊さないようなおしゃれな写真もしくは動画を用意しつつ、今までの企業活動によって築いてきたブランドイメージに沿っているかどうかも確認しなければなりません。

起用するインフルエンサーのイメージが合っていない

Instagramアカウントを運用している企業の場合、さらにInstagramアカウントを運用する効果を高めようとインフルエンサーを起用することもあるでしょう。インフルエンサーマーケティングは既に多くの企業が行っていて非常に効果が期待できる新しいマーケティング手法ではありますが、一方で多数のインフルエンサーが存在しているためイメージに合ったインフルエンサーを起用したつもりでもフォロワー層が微妙に企業の顧客となりうる層と一致していないなどのミスマッチが起きてしまうケースも決して少なくはありません。

インフルエンサーの選定および起用はKPIやKGIの設定と同じくらい慎重に行わないと、かけたコストに見合うだけの成果が得られません。もしインフルエンサーを起用しているにも関わらずフォロワーの増加率やキャンペーンの参加者数が伸び悩んでいる場合は、起用しているインフルエンサーが抱えているフォロワー層が本当に企業の顧客となりうる層とマッチしているかを確認してみると良いでしょう。

Instagramの効果測定は定期的に行い、効果的な運用を目指そう

「周りの企業が運用しているから」という理由でアカウントを開設する企業も少なくはありませんが、Instagramアカウントの運用は実は消費者の動向をチェックする必要があるなど非常に繊細な分析が必要になります。時には有料ツールも含めた効果測定機能の利用を検討しつつ、より効果的なInstagramアカウント運用の方法を考えていくと良いでしょう。

さらにフォロワー数が伸びていてもキャンペーンの参加者数が少ないなど、思った通りの効果が得られない場合は最後に紹介したように起用しているインフルエンサーのファン層と企業の顧客層が微妙にアンマッチしてしまっている可能性もあります。最適なインフルエンサーを選定するのはコストのかかる作業になってしまいますので、インフルエンサー起用の際にはそもそもマッチングサービスの「コラボマーケティング」などを利用する方がより効率的にインフルエンサーの選定から起用までが可能になります。既にインフルエンサーを起用している企業においても、本当にそのインフルエンサーが最高の成果をもたらしているのかを確認するためにも、一度利用を検討してみてください。