InstagramマーケティングにおけるKPIの設定と具体的な指標例

KPI設定の重要性とポイント

大きな影響力を持つインフルエンサーを起用した「インフルエンサーマーケティング」、様々な特徴を持つSNS媒体を活用した「ソーシャルメディアマーケティング」など、近年インターネットを活用したマーケティングは多くの成果・実績をあげています。しかし、全ての実施企業が、多くの成果を手にしているわけではないのです。

ソーシャルメディアマーケティングを取り扱う記事では、成功例が多く取り上げられているものの、失敗例やその理由についてはあまり紹介されることがありません。ソーシャルメディアマーケティングにおいて、成否に大きく関わる要素として、KPI設定があることをご存知でしょうか。特に、近年最も注目されているInstagramマーケティングでは、KPI設定がさらに大きく影響します。

KPI設定は、マーケティング実施当初に行いますが、設定すれば終了というものでもありません。随時、変更や確認が必要になり、KPIだけではなくKGIやCSFなどその他の指標変更も必要になる場合があります。このように、KPI設定の意味や特徴を理解していなければ、活用はもちろんマーケティングの成功もないのです。今回は、ソーシャルメディアマーケティングの中でも特に活性化しているInstagramマーケティングにおけるKPI設定の重要性と、具体的な設定方法等を解説していきましょう。

KPIの意味及び特徴

まずは、KPIの正しい意味について解説していきましょう。マーケティング現場では、様々な略語や造語が飛び交い、コミュニケーションを行います。流行に敏感で積極的なマーケティング現場では、新しい言葉も頻繁に取り入れられるため、非常用の言葉を覚えることは最も基本的で、難しいことだと言えるでしょう。それぞれの略語や造語の正しい意味を理解しなければ、コミュニケーションやマーケティング戦略に誤認が生じ、大きなトラブルを引き起こす恐れもあります。

意味

KPIとは、Key Performance Indicatorの頭文字をとった略語です。直訳すると、「重要業績評価指標」という意味になります。KPIとは、企業や個人、マーケティングなどにおける、最終目標を達成するまでの過程において、達成しなければならない指標を意味する言葉です。最終目標における、「中間目標」という認識でも問題ありません。

また、KPIと類似した用語、似た場面で用いられる言葉として、KFS(Key Factor for Success)やKSF(Key Success Factor)、CSF(Critical Success Factor)などがあります。それぞれの違いについて詳しく知りたければ、別途記事を参考にしてみましょう。

特徴

KPIは、設定することにより、最終目標への進捗状況、パフォーマンスの度合いを測定することができます。つまり、最終目標であるKGI(Key Goal Indicator)を設定した後、KPIやKFSを設定するのが一般的です。KPIは状況確認だけではなく、軌道修正や、最終目標値の修正などにも活用することができます。

また、KPIは複数設定することも可能です。KPIを段階的に設定する企業も存在しますが、同時に並行目標として設定し、複数のKPIにより測定や修正を行う方法もあります。さらに、KPIとは別の指標と併用することも可能です。例えば、KPIとOKRを用いて、効果測定を行ったり、それらの結果から軌道修正を加えたりするなどです。マーケティングに用いられる用語の意味や特徴、得られる指標を正しく理解することにより、深く分析することも、適切に修正を加えることも可能になります。

具体例

KPIを設定するうえで、具体的な制約や規則は存在しません。そのため、あらゆる業種、現場でKPIを活用することができ、個人や企業、グループなど人数や組織も限定せず使用することができます。KPIの具体例としては、「来客数の増加」「インプレッション割合の増加」などがあります。職種によっては、「客単価の増加」「受注件数の安定・増加」なども考えられるでしょう。

注意点

KPI設定で注意する部分は、明確な数値で表す点です。前項でご紹介した「増加」だけでは不十分だと言えます。理想的なKPIとしては、「来客数〇%増加」「〇人増加」など、具体的に設定する必要があるのです。

また、多すぎるKPI設定は、認識の統一がはかれなくなるばかりか、現場に定着せず、活用されなくなる恐れがあります。活用する組織の大きさや、人数、業種によって理想的なKPI件数は異なるものの、何が正しいという具体的な数値は存在しません。それぞれの場所で、KPIの意義を大いに活用できることが望ましく、それらを柔軟に設定していくことが求められます。

マーケティング用語

マーケティングでは、様々な用語が用いられます。そのため、類似したものや、混同されている用語も少なくありません。ここからは、KPIを使用する際混同されやすいマーケティング用語、類似した場面で使用されるマーケティング用語をご紹介していきます。それぞれの特徴から、KPIとの決定的な違いまで、具体的に解説していきましょう。

KGI(最終目標)

KGIとは、「Key Goal Indicator」の頭文字を使用した用語です。直訳すると、重要目標達成指標となります。KGIは、最終目標を意味する用語であり、KGIを設定したのち、KPI設定を行うのが一般的です。そのため、KGIとKPIは密接に関係しています。

KGIを達成するために、KGIを細分化し、明確な数値として使用するのがKPIなのです。また、KGIはKPIとは異なり、複数設定するものではありません。企業の最終目的は1つであり、複数設定するのは、KPIなどの「過程」だからです。KGIとKPIには、類似点も存在します。その1つが、数値など明確な数字を使用することが推奨されている部分です。KGIもKPIも「測定」「指標」という意味合いを持っていることから、数値として明確に比較できる必要があります

CSF(重要(主要)成功要因)

CSFとは、Critical Success Factorの頭文字を使用した用語です。直訳すると、重要成功要因となります。CSFは、経営に関する目標達成に必要な、通過要項を意味する用語です。経営において目標を設定し、必要なCSFの洗い出しを行います。洗い出されたCSFをもとに、資源投下を実施したり、KPI等へ反映させる場合もあるでしょう。つまりCSFとは、経営における最終目標を達成させるために必要な、手法や課題を意味する用語なのです。

KPIとの違は、KPIが組織や個人の方向性、実績などを評価・測定する指標であることに対し、CSFは組織の目標達成における具体的なアクションを意味している部分だと言えます。また、広義としては、KPIの中で最も注力されるべき指標が、CSFという概念も存在するようです。

PDCA

これまで、多くの企業や組織で活用されてきたのが、PDCAというメソッドです。PDCAは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」それぞれの頭文字を使用し作られました。4つの動作を繰り返すことから、PDCAサイクルと呼ばれる場合もあります。目標を達成するために、行うべき行動や課題を明確にする事、現状を把握し、改善を試みる部分などが、KPIと類似する部分です。

PDCAは多くの企業で取り入れられていましたが、近年では「古い」「効率的ではない」という評価も多々あり、活用しない企業も増加傾向にあります。PDCAで考えられるデメリットは、大きく分けて2つです。

1つ目は、改善するまでに時間を有するという部分です。PDCAには順番があり、改善するまでに計画を実行し、それらを評価しなければなりません。他の項目も、同様です。「実行」したいと思える良質なアイディアが浮かんでも、PDCAサイクルの順番が尊重されてしまい、スピード感を失ってしまうのがデメリットだと言えます。

2つ目は、前例主義的な部分です。PDCAサイクルでは、改善を施すのも、評価するのも、過去の実績であり、新しいアイディアが生まれにくいというデメリットがあります。外部の意見やアイディアを、取り入れにくいというデメリットも存在するのです。他にも、それぞれの工程に注力しづらく、詳しい分析が困難というデメリットや、経過観察等の評価肯定がないといったデメリットも存在します。

トップダウン・ボトムアップ

「トップダウンアプローチ」「ボトムアップアプローチ」は、KPIに深い関わりを持ったアプローチ方法です。トップダウンアプローチでは、経営層がKPIを設定し、部署や個人へ落とし込んでいきます。一方ボトムアップアプローチでは、現場部門や個人にフォーカスし、KPI候補を設定後、経営層へ提示していく方法です。全体との整合性、合理性等は、経営層が判断します。トップダウン、ボトムアップには、それぞれにメリットが存在し、一概にどちらが優れているというものではありません。業種や事業規模、予算等などによって、使い分けるアプローチ方法です。

InstagramマーケティングにおけるKPI具体例

KPI設定は、それぞれの認識を合わせ、方向性を正すだけではなく、CSFやKGIなどの最終目標にも影響を与える、重要な指標です。それぞれの業種や商品、マーケティングを実施する媒体に合わせ、最も適したKPI設定を行う必要があります。ここからは、Instagramマーケティングにおける、具体的なKPI例について、ご紹介していきましょう。各KPI設定により、どのような効果が見込めるのか、また、取り入れる指標によって、どのような事情が読み解けるのかなど、具体的に解説していきます。

フォロワーの増加率

Instagramなどのソーシャルメディアの指標として、大いに活用できるのがフォロワーの人数です。企業アカウント、運用アカウント等のフォロワー数を計測し、実際の影響力を計ります。Instagramマーケティングで、フォロワー数を用いたKPIを設定する際は、「〇人増加」という具体的な人数よりも、「〇%」という増加率を用いることがおすすめです。

人数をKPIに設定した場合、増加した割合が見えづらく、現在の規模が把握しづらくなってしまいます。割合として設定することにより、達成率や増加率、1日単位など細かい計測も可能となるので、おすすめです。

「いいね」割合

Instagramマーケティングでは、「いいね」の割合も、KPI設定として適しています。「いいね」を活用することにより、フォロワーからのアクション、フォロワー以外からのアクションを把握することが可能です。また、投稿別の「いいね」数を計測することにより、フォロワーや消費者の傾向を把握することもできます。「いいね」の多い投稿が読み解ければ、効率的なフォロワー獲得やマーケティングが実現できるのです。

さらに、フォロワー数と「いいね」の割合を算出し、KPIに設定することもおすすめします。フォロワー数に対する「いいね」の割合は、LFR(Like Follower Ratio)と呼ばれる指標の1つです。フォロワー数に対して、「いいね」の割合つまり、LFR値が低いということは、エンゲージメント率が低いことを意味しています。「いいね」単体の数値をKPIに設定したり、他の指標と合わせた指標をKPIに設定するなど、様々な活用が可能です。

コメント数

Instagramでは、「いいね」以外にもエンゲージメントが存在します。それが、コメントです。Instagramでは、フォロワー以外でも、コメントを残すことができます。コメントを残すという行為は、押下するだけの「いいね」やフォロワーになるという行為以上に、強い思い入れや愛着信を表している行為です。そのため、コメントに関連したKPI設定も、マーケティングにおいて有効だと言えます。KPIの具体例としては、「1投稿につき、コメント数〇%の増加」「平均コメント数〇%上昇」などです。

ハッシュタグ増加率

ハッシュタグの増加率は、拡散力や、ブランディング効果を表しています。測定で用いるハッシュタグは、企業名や商品名、企業が作成したオリジナルハッシュタグなどです。ハッシュタグの増加率が上昇することにより、高い拡散力を持っていることが読み解けますし、自社そのものや商品のブランディングが定着していることも意味しています。

また、KPIとして「キャンペーンの参加率上昇」等を設定した場合、キャンペーンに用いたハッシュタグの増加率を算出するのも良いでしょう。このように、直接KPIとして、ハッシュタグ使用率の増加を設定しなくても、ハッシュタグを活用する方法があります。

外部リンク流入割合

Instagramを活用し、自社HPや外部リンクへ誘導する方法もあります。このようなマーケティング方法を実施する場合、外部リンク流入割合を、KPIとして設定するのもいいでしょう。流入ゲートとして用いる媒体は、Instagramだけとは限りません。その他SNS媒体や、個別サイトなどのリファラー、CTA(Call To Action)など、様々なものが考えられます。それぞれの流入割合を算出することにより、より効果の高い媒体を把握することができ、効果的なマーケティングが実施できるようになるのです。

インプレッション数

広告や宣伝などのマーケティング方法では、ターゲットとしている層に見せることも重要ですが、より多くの人々に見せることも大切な事柄だと言えます。多くの人々に広告・宣伝を行うことにより、知名度や認知度の向上が期待できるからです。このようにKPIとして、知名度や認知度の上昇を設定した場合、インプレッション数を指標として活用する方法もあります。インプレッションとは、Instagramの自社投稿が表示された回数です。同じ人物が、複数回表示した場合は、カウントが比例して増加します

インプレッション数は、フォロワー数と合わせて活用することも可能です。フォロワー数とインプレッション数の相互関係把握や、フォロワーの動向を把握することもできます。

リーチ

同一人物であっても、Instagramの投稿を複数回見た場合、比例して増加するのがインプレッション数であることに対し、何度訪問したとしても、同一人物だった場合、カウントが増加しないのが、リーチ数(ユニークアカウント数)です。Instagramの投稿を見た、純粋な消費者数を把握することができます。KPI設定において、具体的な顧客の増加を設定した場合、リーチ数を用いるといいでしょう。

参加率

イベントやキャンペーンの参加率をKPIに設定した場合、知名度や認知度の向上、キャンペーンの活性化等を把握することが可能です。キャンペーンの参加率は、応募総数やハッシュタグ、RTなどで把握することができます。集計、得たいメリットによって、応募要項を変更してみるのも良いでしょう。

KPI設定の基本(SMART)

どのようなKGIを設定していのか、業種や規模など、様々な要因によって、KPIは異なります。そのため、一概に優れたKPIを提示することは困難です。しかし、KPIを設定するうえで、基本となる事項は存在します。マーケティングを実施する業種、人数などに左右されない、重要な項目が存在するのです。それが、「SMART」と呼ばれる項目になります。

ここからは、KPIを設定する際重要になる「SMART」の意味を、詳しく解説していきましょう。これまで、KPI設定が上手くいかなかった企業は、「SMART」のいづれかに問題があった可能性があります。これまで実施してきた設定方法と比較しながら、読み進めてみましょう。

具体的に(Specific)

KPI設定のポイントである「SMART」は、ポイントとなる事柄の頭文字を使用した造語です。SMARTの「S」は、Specific(具体的)を意味しています。前項でも解説したように、KPI及びKGI設定では、具体的な数字を用いて目標等を設定する必要があるのです。「客単価を増やす」「より多くの人に知ってもらう」など、言葉だけではなく、上昇率や減少率など、割合や数値を具体的に使用しなくてはなりません。

具体的な数値を用いることにより、現状を明確にすることができ、その後に設定するKPIやCSFもより的確に設定することができるのです。また、効果測定も正しく実施することができます。単なる「増加」「減少」だった場合、程度を把握することができません。複数人でマーケティングを実施する際、認識の共有ができず、行動や方向性にズレが生じる恐れもあるのです。

計測可能なもの(Measurable)

「SMART」の「M」は、Measurable(計測可能)です。KPIの設定において、「活性化させる」「人気になる」という目標は、理想的ではありません。なぜなら、測定ができないからです。測定できなければ、現状が理解できないばかりか、達成したのか否かも判断できません。実施している方法が、正しいのか、より適した方法があるのか改善等も難しくなってしまいます。

「活性化させたい」という設定をするのであれば、どのような状況が活性化と言えるのか考えてみましょう。例えば、1日の来客数が何組以上であれば、活性化と認識できるのか、売上高がいくらであれば、活性化していると考えられるのか、数値と合わせて考えてみるといいでしょう。また、「活性化させたい」理由についても考えてみてください。「活性化させたい」のは、知名度・認知度の向上が目的なのか、インプレッション数の増加が目的なのか、深掘りしてみましょう。このように、数値と結びつけて考えていくことにより、KPIだけではなくKGIの見直しが必要になることもあります。正しい目標を設定し、効果的な方法を実施していきましょう。

達成できるもの(Achievable)

KPI設定では、達成できる現実的な目標設定をする必要があります。KPI設定に限ったことではなく、KGIやCSFでも同様です。実現可能な目標値でなければ、その後設定する言動や具体的なマーケティングも、現実とかけ離れたものになってしまいます。

KPI設定において、AchievableKPI(達成可能)は特に、見落とされやすい部分です。トップダウンアプローチによってKPI設定が行われた場合、経営層が理想とするKPIを設定します。それは、必ずしも達成可能な数値とは限らないのです。現場を理解していない経営層の場合、非現実的なKPIを設定することも少なくありません。その逆もまた、同様です。

ボトムアップアプローチの場合、経営層が理想とする値に達しない設定を行う場合もありますし、実施コストなどが現実離れしていることもあります。理想的なKPI設定は、経営層や現場など、マーケティングに関わる人々全てが、合意(Agree On)していることです。そのためにも、共通認識が持ちやすい数値、明確な設定根拠が必要だと言えます。また、それぞれの立場だけではなく、あらゆる方向から見たKPI設定が必要です。

関連(Related)

KPI設定では、企業全体、マーケティングに関わる人々全てに関連性を持たせたものにする必要があります。特定の人物や部署に丸投げした目標値ではなく、それぞれが実施できる数値を設定する必要があるのです。

例えば、KGIが「売上高〇%上昇」だった場合、KPIとして「顧客を〇%増加」といったものを設定したとします。この時、顧客を獲得するのは「営業部の仕事」と切り離して考えるのはNGです。該当KPIを、営業部の目標値と考えてしまうのは、失敗の要因だと言えます。顧客を増加させる方法は、営業だけではありません。商品開発やPR方法など、様々な方法が存在します。つまり、KPIを達成するためにさらに細分化し、それぞれのKPIを設定する必要があるのです。

また、KPIは全てKGIに関連付けたものではなくてはなりません。KGIが「売上高〇%上昇」だった場合、「フォロワーの増加」では関連性が乏しいと言えます。フォロワーを増加させただけでは、売上を上昇させることはできません。増加したフォロワーを活用するKPI設定が必要なのです。このように、設定するKPI同士も、関連性を持たせる必要があります。

期限(Time-bounded)

KPI設定で忘れられやすいのが、それぞれの期限です。KGI設定では、明確な期限を設定していても、KPIに落とし込んだ時、それぞれの期限を設定しないことも少なくありません。KPIはKGIと違い、複数存在するため、それぞれに期限を設けることが難しい場合もあるためです。しかし、マーケティングや仕事において、明確な期限を設定することは基本的な事であり、大変重要だと言えます。

KPI設定を行う際は、「売上高〇%上昇」だけではなく、いつまでにという具体的な日付を設定しておきましょう。「期限を設けた場合、達成できなかった時の修正が大変」という意見も見られますが、達成できなかった場合は、期限の変更だけではなく、なぜ期限に間に合わなかったのか考える必要があります。KPI自体の見直しが必要な場合もありますし、期限設定が現実的ではなかった可能性もあるでしょう。期限内にできなかったことは、そのまま「失敗」ではなく、これからのあらゆる場面で活用できる数値が手に入ったと考えましょう。

InstagramマーケティングにおけるKPI設定失敗事例

InstagramマーケティングにおけるKPI設定の重要性は、過去の失敗例からも学ぶことができます。ここからは、実際に発生した、KPI設定によるマーケティングの失敗例について、ご紹介していきましょう。前項でご紹介したKPI設定のポイントと合わせて、しっかりと理解しておく必要があります。

現状からかけ離れた設定

InstagramマーケティングにおけるKPI設定の失敗例で、最も多いのが、現状とかけ離れたKPI設定による失敗です。これは、インフルエンサーや一般人でも見られます。フォロワーの人数を、数カ月で数十倍にするという設定や、そもそもの設定期限が短すぎる場合などが散見されました

Instagramなどを活用したマーケティングでは、多くの企業や個人が成功を収めています。その成功だけを見て、すぐに成果が欲しいと考える人が後を絶たないのです。ソーシャルメディアを活用したマーケティングは、短期決戦というわけではありません。適切な戦略、期間を有して、それぞれが成功を収めていることを理解しておきましょう。現実とはかけ離れたKPI設定は、企業やチームの士気を下げるリスクもあります。従業員それぞれのモチベーションを適切に保つためにも、現実に適したKPI設定を行いましょう。

KGIからかけ離れた設定

KGIからかけ離れたKPIを設定し、マーケティングの収拾がつかなくなった企業も存在します。KPIとして「フォロワーの増加」を設定したものの、フォロワーを増加させることがKGIになってしまった企業も存在するのです。一般人でも多く見られる事案ですが、「いいね」の数だけを気にするようになったり、RT件数ばかりに囚われ、KGIを見失う事案も少なからず存在します

KGIを見失い、かけ離れたKPI設定を行わないためにも、最も重要になるのがKGI設定です。KGIを明確に、そして現実に適した内容で設定することにより、より具体的なKPIを設定することが可能となります。

指標の意味を理解していない

KPIに設定する指標の意味を理解していないがために、マーケティングに失敗してしまう例も存在します。フォロワー数が何を意味しているのか、インプレッション数やその他の指標が、どのような現状を表しているのか理解していないため、現状を正しく把握できないことによって失敗してしまうのです。ソーシャルメディアマーケティングでは、様々な数値を知ることができます。なかには、非常に近しいように感じる数値も存在し、指標としての意味が混同してしまうこともあるのです。

このような混乱によって失敗しないためにも、指標の意味や使用する用語の意味は、正しく理解しておかなければなりません。算出された数値の意味を理解せず、効果がみえているにもかかわらず、間違った修正を加えてしまう例もあるのです。

KPI達成プロセス

KPI達成プロセスを、十分に考えられていないため、失敗に終わった例も存在します。「フォロワー数を〇%増加させる」というKPIを設定した時、「毎日投稿する」「割引クーポンを発行する」などのプロセスだけを実施する企業が存在するのです。消費者にとってためになる情報、お得になる情報は確かに魅力的ではありますが、その内容が周知されなければ意味がありません。つまり、「フォロワー数を〇%増加させる」ための正しいプロセスは、「ためになる情報の発信」だけではなく、「影響力を持つインフルエンサーの起用」「〇人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーの起用」が正解なのです。

これまで、独自にInstagramマーケティングを実施してきた企業にとって、インフルエンサーの起用は思い浮かびにくいプロセスでもあります。インフルエンサーの起用に関するノウハウがないため、避けて通ろうとしてしまうこともあるのです。インフルエンサーの起用に不安があれば、インフルエンサーマーケティング専門企業であるコラボマーケティングに依頼してみましょう。適切なアドバイスから、効果測定まで実施することができます。

KPI測定方法

最後に、KPI及びKGI設定が正しいのか、また成功しているのか否かを判断する要素である測定方法について、ご紹介していきます。適切なKGI及びKPIを設定した後は、測定を行い、随時軌道修正を行う必要があるのです。

Instagramインサイト

最も一般的な測定方法は、Instagramインサイトを利用する方法です。Instagramインサイトとは、Instagramに備わっている効果測定機能のことです。Instagramに投稿した1つ1つの投稿に関する測定から、フォロワーに関する測定まで、あらゆる数値を算出することができます。算出できる数値は、大きく分けて3種類です。「週ごとの前投稿の数値確認」「ソート数」「フォロワーに関する情報」となります。これらを算出するサービスは、無料で利用することが可能です。

しかし、Instagramインサイトを活用するためには、ビジネスプロフィールへ変更する必要があり、個人アカウントでは使用できません。また、算出した数値を別途媒体でまとめる際、出力できない媒体もあります。

外部サイト

Instagramインサイトは、基本的な多くの情報を収集することに適しています。無料で利用できる部分も、魅力の1つです。Instagramインサイトで収集できる情報、指標以外集めたい場合は、外部サイトや別途アプリケーションを利用する必要があります

外部サイトは、無料で使用できるものばかりではありません。月額利用料として1,000円~程度発生するものや、1回の集計で50,000円以上発生するものもあります。また、より詳しいデータ収集及び分析をするために、300,000円という費用が必要になる場合もあるため、利用する媒体は慎重に選択しましょう。

専門企業

KPI測定として、専門企業を活用する方法もあります。Instagramインサイトや、外部アプリで多くの数値を収集できたとしても、それらが何を意味しているのか、またどのような活用方法があるのか理解できなければ、何の意味もありません。インフルエンサーマーケティングや、Instagramマーケティングに関するノウハウがない企業は、数値を上手く活用できない事も少なくないのです。

そこで、KPI測定やインフルエンサーの起用など、ソーシャルメディアマーケティングに関する事柄は、専門企業に頼ってみましょう。採用からKPI設定、効果測定まで、あらゆる協力を得ることができ、スムーズにマーケティングを実施することができます。スムーズにマーケティングを実施することにより、スピーディーに効果を得ることが可能となるのです。

KPIの重要性を理解し適切に実施しよう

ソーシャルメディアマーケティングだけではなく、様々なマーケティングでは、KPIの設定は重要な事柄です。KPIを正しく設定するためにも、KGI設定を的確に行う必要がありますし、それ以外の指標も、参考にする必要があります。このように、マーケティングでは、様々な数値や用語が登場し、理解したり活用することが困難になってしまうことも少なくありません。特に、Instagramマーケティングやソーシャルメディアマーケティングでは、多くの用語や造語が飛び交い、複雑な数値がいくつも算出され、それらを効果的に活用することができない事もあるでしょう。

適切な効果測定を行うためにも、インフルエンサーマーケティングや、ソーシャルメディアを活用したマーケティングでは、「コラボマーケティング」のような専門企業に依頼してみてください。マーケティングは、スピード感が重要です。時間をかけ、効果測定を行ったり、軌道修正しているうちに、時代は大きく変化していきます。マーケティング効果を失わないためにも、サービスを有効活用していきましょう。