客足を取り戻したい!コロナ禍で伸び悩む『EZO』がインフルエンサーマーケティング運用で得た学びとは?

【カテゴリー:認知度を上げたい・客層拡大したい】

TwitterやInstagramなどのSNSが広く浸透した昨今、インフルエンサーを起用したマーケティング活動が主流になりつつあります。ただし、インフルエンサーマーケティングの運用法を正しく理解していないと、期待するような成果を得ることはできません。

「実は、前職でプロモーションビデオを作成するなど、インフルエンサーマーケティングのようなことはしたんですが集客には繋がらなかったんです」と語るのは、港区赤坂にある『EZO』で代表取締役兼シェフを務める前田真吾さん。今回は前田さんに、改めてインフルマーケティング運用するにいたったきっかけやその成果、インフルエンサー採用の基準などについてお話を伺いました。

「お世話になった街に恩返しを」赤坂に出店を決めたわけ

――はじめに、赤坂でお店をオープンするにいたった経緯を教えてください。

北海道から出てきたときに働いていたビストロが赤坂にあった。それがそもそものルーツですね。

当時はまだ30代。上京してきたばかりで東京の右も左もわからない中、赤坂では面白い出会いがたくさんありました。それで感じたんですよね。「情報が北海道とは違うな」って。

情報の質といいスピード感といい、北海道とはまったく異なるんです。

なにより赤坂にはお世話になった人もいましたし、街に恩返しする意味でも「自分の店を開くときにはここにしよう」と決めました。

 

――それで実際にお店を出されたんですね。

そうです。出店するなら赤坂だと決意してからも複数の店舗で経験を積んだですが、40歳を過ぎたときにいよいよ「なにもしないと、このまま終わってしまうんではないか」と感じるようになって。

一生を雇用される側で終わるつもりはなかったので、そのタイミングで独立しました。

当初は半会員制というか、紹介制に近い形で運営していて、軌道に乗りはじめたのはオープンから3、4カ月後ぐらいのこと。ところが、やっとそれなりにお給料がいただけるなと思いはじめたその矢先、新型ウイルスの問題が上がってきてしまったんですね。

もともとが接待などにご利用いただけるような経営方針だったこともあり、お客様の足は一気に遠のいてしまいました。

半会員制状態からインフルエンサーマーケティング運用への移行

――そこからインフルエンサーマーケティングを運用しようと思ったきっかけはなんだったのでしょう?

知人の紹介です。

お弁当を販売したり方々に相談したりと、お客様に戻っていただける努力はしましたが、なかなか客足を取り戻すというところにまでは持っていけなくて。

そんなときに知人からすすめてもらったのが、インフルエンサーマーケティングでした。

 

――インフルエンサーマーケティングに取り組む前は、SNSは活用していなかったのでしょうか?

SNSのアカウントは持っていたものの、稼働していない状態でした。それに、今流行りのSNSを積極的に使いこなすような若い世代はターゲットに入れていませんでしたし、前職でインフルエンサーマーケティングに取り組んだ際には一度、失敗もしています。

でも、状況も状況。店を閉じるかどうかの瀬戸際だったこともあり、このままでは駄目だと思い直して、実験的にインフルエンサーマーケティングに取り組んでみることにしました。せっかくの機会だから、いろいろなことに挑戦してみようと思ったんです。

 

――実際に運用してみて、いかがでしたか?

それが、今まであまり視野に入れていなかった20代の女性が「インスタを見ました」と立ち寄ってくれることが増えて。意外なことに、その女性たちがさらにお客様を連れてきてくれるんですね。

オープン当初は年齢層の高い男性発信で女性を連れてきてくれることのほうが圧倒的に多かったんですが、今はSNSで当店を知った女性が男性を誘って、ということも少なくないようです。

そういった経験を通して、うまく使いさえすれば効果的に運用できるのがインフルエンサーマーケティングの魅力のひとつだと学びました。前職で思うような結果が得られなかったのは、店舗の立地やコンテンツ内容が大きく影響していたのでしょう。

大事なのは写真「愛」投稿内容を確認してミスマッチを防ぐ

――500名ほどの応募があったと思いますが、インフルエンサー採用の基準などはどのように考えましたか?

単純に「こんな子に来てほしいな」という直感のようなものも大事にしましたし、投稿内容やコメントなどを確認したうえで慎重に選ぶこともありました。特に写真のセンスが良い人なんかは、できる限り引っ張ってくるようにしていましたね。誰でも利用可能なSNSとはいえ、こと料理に関しては見た目も重要なので。

あと、途中からは良い意味で「素人っぽい人」をメインに採用するようにしました。

あまりに完璧すぎる人や自分の宣伝が多い人だと、どうしても「ザ・宣伝」という感じが出てしまうと思って。それよりは、美味しいから、おすすめしたいからと自主的に写真を載せてくれるような人と付き合っていきたいと感じたんです。

中でも一番感銘を受けたのは、外国人の方。かなり本格的な動画を載せてくれたんですが、ここまでしてもらえるなら「インフルエンサーを使っているな」と思われてもまったく気にならないほどのクオリティーでした。

 

――最後に、インフルエンサーマーケティングを運用するうえで伝えたいコツなどはありますか?

やはり、誰を選ぶか、ということでしょうか。

どんな人に来店してほしいのか。どんな人が店舗の雰囲気に合うのか。そういったことを考えるのは、ミスマッチを防ぐうえで大事なことだと思います。

もちろん、写真に愛があるというのは前提ですね。いくらフォロワー数が多くても、料理を見てもらえないと意味がありませんから。弊社でも、嘘がない人というか、自分の投稿にプライドを持っている人などは重宝しています。

効果的にインフルエンサーマーケティングを運用するために大事なのは、フォロワーから見て「違和感のない」宣伝をしてくれるバランスの取れた人材選びです。

 

EZO
■HP:https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13242301/
■Instagram:https://www.instagram.com/ezomaeda/
■住所: 〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目19−3 泉商事一ツ木ビル別館 4F
■電話番号:03-6277-8381

取材:古谷優衣