なぜ立地条件の悪い店が繁盛するのか?4ヶ月で売上2倍増を達成した『Cerdi』のインフルエンサーマーケティング活用術

「インフルエンサーマーケティングは、店の認知度アップに効果がある」ということを、否定する人は少ないでしょう。しかし、頭ではわかっているものの、取り組み方がわからない、店の立地条件が悪すぎて成果は出ないだろうなどと考えて、二の足を踏む店舗のオーナーさんも多いのではないでしょうか。

世に知られぬままひっそりと姿を消す名店が多い中、インフルエンサーマーケティングに取り組み、立地条件のハンデがあるにもかかわらず、約4ヵ月後に月の売上を2倍に引き上げた、イタリアンレストランがあります。そのレストランとは、門前仲町にある「Cerdi(チェルディ)」。

トリュフや生うになど、贅沢な食材をふんだんに使ったおしゃれなイタリア料理を、白を基調とした美しい店内でワインとともに楽しめる、フォトジェニックなレストランです。

今回お話を伺ったのは、Cerdiを運営する「株式会社rings」の伊藤さん。インフルエンサーマーケティングを店の認知度アップや売上に結びつけるコツについて、詳しく教えていただきました。

インフルエンサーマーケティングは「これから当たり前になる広告媒体」

­——どのような経緯でトリドリマーケティングを始められたのですか?

最初に、店の認知度を高めるため、インフルエンサーマーケティングに取り組もうと考えました。SNSの利用を決めたのは、良いお店がたくさん潰れていくのを目の当たりにし、従来の広告媒体ではなく、インフルエンサーの方々がやっている手法が当たり前の時代になると感じたからです。

そして、インスタ(Instagram)を使って店を宣伝してみたいな、と思っていた時に、たまたまトリドリマーケティングを利用している知り合いから「これ、めっちゃ飲食にもいけるよ」と教えてもらい、「それなら」と、やってみることにしました。タイミング的にすごく良かったですね。

 

—— 門前仲町というと、都心から近いので、立地的に良いイメージがありますが。

立地条件は良くないですね。ここは、門前仲町駅から徒歩1分と近いのですが、メイン通りはもっと奥の方にあって、人通りの少ない場所です。実は、Cerdiの前身はオーガニックレストランで、2年間営業していましたが、ずっと苦戦を強いられていた状態でした。

店が繁盛しなかったのは、立地条件ではなく周囲の認知不足

——インフルエンサーマーケティングに取り組んでみて、一番変わったと思ったことは何ですか?

店の認知度が一気にアップして、お客様が増えたことです。苦戦が続いていたオーガニックレストランの業態転換を昨年10月に実施しまして、インフルエンサーさんも入れました。

すると、「インスタ見てきましたよ~」というお客様が、続々と来店されて。その時気づいたのは、地元の方も含め、ほとんどのお客様が「ここにお店があるって知らなかった」ということでした。

オーガニックレストランの時は、広告にかなりの費用をかけていたつもりでしたが、自分たちが思っている以上に知ってもらえていなかったわけです。

 

—— 認知度はやはり重要ですね。お客様が増えたことで、具体的にどのくらい売上が伸びましたか?

オーガニックレストランの時は、月300万円、多くても350、360万円くらいでした。Cerdiとしてリニューアルをした加減もありますが、インフルエンサーマーケティングを導入してから4ヶ月ほどになりますが、月700万円くらいに伸びました。

 

——2倍ですね(驚)。運用されていく中で、印象深いエピソードがあれば教えてください。

インスタのフォロワーが1、2日で一気に200人くらいに増えた時に、「おお、これがインフルエンサーか」となりましたね。ネットからの予約が本当にすごくて。満席になった後の申し込みに対しては、「予約でいっぱいです」と、1日中謝るほどでした。

オーガニックレストランの時は、1日に1件予約があるかないかくらいで。当時は、繁盛しない理由を立地条件と思い込んでいましたが、全くの誤解でした。今ではごくたまに、「富岡八幡宮でお参りしてきたよ」と、おばちゃんが立ち寄ることはありますが(笑)、あとはほぼ、Cerdiのために来てくれています。

インスタを通じて、トリドリさんを通じて店の存在を広めたからこそ、ここまで予約が入っていると思いますね。

現場を知ることが、インフルエンサーマーケティングを成功させるコツ

——トリドリマーケティングを利用してキャンペーンを作成する際に、特に工夫されていることはありますか?

宣伝の目的に合わせて内容を変えています。トリドリさんを利用し始めた頃は、店の認知度を上げたかったので、SNSで流行りそうなものをメインに投稿していました。投稿したのは、店で提供しているメニューよりも、お客様に食べて欲しいものや、写真を撮って欲しいものなどをかけ合わせて組んだコースです。

そして、認知度が高まった時点で、今度は店で提供しているコースの宣伝にシフトしました。シフトしたのは、インスタに投稿した料理と、店で出す料理とのギャップを減らすためです。もちろん、インスタに映えるとか、時代の流れに乗っているというのは大前提ですけどね。

 

——なるほど。新しいメニューを開発する時は、トレンドなどを把握するために、インスタを参考にされるのですか?

そうですね。トレンドをインスタなどでチェックして、取り入れるようにしています。僕が20代の頃食べていたものと、今の20代の人たちが食べたいものは違いますからね。

以前は、生うにやフカヒレといった高級食材は、遠い存在でした。でも今は、高級食材が気軽に食べられるようになり、それを撮りたいという若者が増えてきました。

なので、開発する時は相手が望んでいることを第一に考えて、シェフが持つ料理人のこだわりといったエゴは、一切なしにしています。料理が美味しいことはもちろんですが、味を追求しすぎて無駄に原価が高くなり、客単価も高くなってしまうのであれば、そこは一つ抜き、女子ウケする見栄えの良さの方に力を入れています。

 

——最後に、トリドリマーケティングを利用してインフルエンサーマーケティングを展開しようと考えているオーナー様に向けて、メッセージがありましたらお願いします。

現場に出ていないと、トリドリさんとの関係を「ビジネス」と捉えてしまうかもしれないですね。そうすると、あまり上手くいかないと思います。どちらかというと、一緒に協力してくださっている企業様として、インフルエンサーマーケティングに取り組むスタンスがいいですね。

ちゃんと使えば、上手くいくわけですし。

僕の場合、キャンペーンをやるごとにフォロワー数が増えていきました。それは、Cerdiが20代の女の子を惹きつける店であることを知り、彼女たちに影響を与えそうなインフルエンサーを選定したからだと思います。彼女たちが見るインフルエンサーって、グルメ系よりもファッションモデルさんや美容系が多いんですよ。こうした傾向は、実際に現場に出たり、自分でSNSをチェックしたりしないとわからないことですよね。

店長や社員など、ある程度権限を持った人が、来店したインフルエンサーに対応し、サービスを提供したり店の説明をしたりすると、しっかりとしたコンテンツをインスタに投稿してくれるようになります。このようにトリドリマーケティングを利用していけば、その宣伝効果を実感できると思います。

Cerdi(チェルディ)
■HP:https://akr2849939587.owst.jp/
■Instagram:https://www.instagram.com/cerdi_monnaka/
■住所: 東京都江東区門前仲町2-3-13

取材;古谷優衣