「フォロワー数で測れない強みがある」“ゴルフ女子”minaさんに聞いた、マイクロインフルエンサーならではの魅力とは

PR投稿をお願いするなら、フォロワー数の少ない人よりも多いインフルエンサーに——。そう考えている担当者の方は多いかもしれません。

ifm-labでは以前、マイクロインフルエンサーに照準を合わせてインフルエンサーマーケティングを行い、成功した企業にインタビューしましたが、今回はそのマイクロインフルエンサー当事者に、案件に取り組むとき大切にしていることや意識していることを伺いました。

思いを聞かせてくれたのは、Instagramでフォロワー数1万人超、“ゴルフ女子”アカウントを運用するmina(@mina37golf)さん。「フォロワー数が少ないからこそ、工夫を懲らしてPR投稿している」と語る彼女に、その言葉の意味を教えてもらってきました。

 

ナイスショットを撮るため100連写!? ゴルフインフルエンサーの人知れぬ努力

—— ゴルフアカウントを始めたきっかけは?

インフルエンサーの仕事をしている友人から「ゴルフのアカウントをやってみたら?」と言われて始めました。もともと趣味でゴルフをけっこうやっていたんです。

—— Instagramを始めてまだ1年経っていないそうですが、どうやってこの短期間で1万以上のフォロワーを増やしたのでしょうか?

初めのうちは、とにかく毎日必ず1投稿、できるときは2〜3投稿することを意識していました。前述の友人から「投稿が少ないと一覧で見たときに寂しいから、まずは見た目より投稿数を優先したほうがいいよ!」とアドバイスをもらったんです。

投稿数がある程度貯まってくると、ゴルフ関係の別のアカウント(やメディア)などで私のアカウントが紹介されるようになって、それを見た人がフォローしてくれました。また、参加したゴルフコンペにほかのゴルフ女子がいると、その子の投稿にタグ付けしてもらえるので、その投稿を見た人がフォローしにくる……という形で増えてきましたね。

—— 全投稿の中で、ゴルフ関連の投稿の割合は決まっているのですか?

毎日1投稿はするようにしていて、全体で見ると9割はゴルフ関連の投稿になっていると思います。とはいえゴルフばかりだとネタが尽きてしまうので、外食したらその写真を載せることもあります。

最近は、ファッション系インフルエンサーの友人から勧められて、私服のコーディネート投稿なんかも始めたんです。ゴルフが好きなフォロワーの方も「私服はイメージが違う」と喜んでくれますし、ファッションに興味がある女の子からのフォローも増えたりと、なかなか良い手応えなんですよ。

—— ゴルフ場で撮るときのコツや、意識しているポイントはありますか?

ゴルフ場は基本的に外なので、撮影には結構気を使いますね。太陽の光が入りすぎると顔が白飛びしてしまうし、影になるとゴルフ場らしい色合いにならないし……。毎回苦労して撮影しています。

—— ゴルフ場では、どれくらいの時間を写真に費やしているのでしょうか?

一緒に行く相手によって違います。ゴルフ場ではプレーがメインになるので、同行している人に撮影を頼むのは申し訳なくて……。でもインスタグラマー同士でゴルフをするときは、プレー進行の妨げにならないよう待ち時間を使って撮影し、お互いが打つたびに撮っていますね。ナイスショットの瞬間を確実に写真に残すために、連写モードで100枚ぐらい撮ってもらったりしています(笑)。

 

広告主が望む結果に近づけるため、フォロワー数の差は工夫でカバー

 

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—— より多くの人に投稿を見てもらうため、工夫していることがあれば教えてください。

基本的なことですが、ハッシュタグは毎回意識しています。ゴルフ関係のハッシュタグで投稿件数が多いものは必ずつけるとか。あと、私自身、素敵なウェアを着ている人がいれば「どこのブランドだろう」と気になるので、自分が着ているウェアのブランド名も本文やハッシュタグに記載するようにしています。

投稿にはそういう、私自身がゴルププレイヤーとして知りたい情報を入れようと思っていて。実際に行ってみて分かるゴルフ場の情報、たとえば「アップダウンが激しい」などの情報も記載するようにしていますね。

—— PR投稿のとき、特に気をつけていることはありますか?

PR投稿をするときは、PRする商品やサービスの魅力を余すことなく伝えられるよう、毎回徹底的に調べています。それから、ほかの人の投稿をよく見てから自分の投稿を作っていますね。「こうすると商品やサービスがより魅力的に見えるな」と感じた投稿を参考にすることで、より客観的な視点で投稿ができると思うので。

あとはアカウントの特性上、ゴルフに無関係の商品やサービスでも、なるべくゴルフと結びつけられるものを選ぶことを意識しています。たとえば化粧水なら、ゴルフプレイヤーに嬉しい紫外線対策用の化粧水にするとか。そのほうが普段の投稿に近くなるので、フォロワーさんにより自然に受け止めてもらえると思うんです。

—— これまでやったPRで「来た人が増えた」、みたいな喜びの声ってありますか?

はい、毎回のように喜びの声をいただきます。たとえば最近取り組んだ案件で、「ゴルフ場アカウントのフォロワーを増やしたい」というものがあったのですが、投稿後、一気にフォロワーの数が増えたそうです。それらのアカウントを確認した担当者さんから「minaさんのフォロワーさんがほとんどでした」とご報告を受けました。

広告主が求めている結果を出せたかどうかで、案件が継続するかどうかも決まると思うので、いつもそこはかなり意識して取り組んでいますね。

—— ただ投稿するだけでなく、投稿したあとの結果に照準を合わせているのですね。

そうですね、私の努力でなんとかなる部分は最大限努力して、広告主が望む結果に近づけたいと思っています。フォロワーの多い方だと「行ってきた!」「使ってみた!」だけでも反応があるかもしれませんが、私はまだフォロワーもそんなに多くないので……。

私たちインフルエンサーはフォロワーの数で判断されがちですが、フォロワー数が少ない人は、そうやって工夫しながらPR投稿している方が多い印象です。フォロワー数では測れないそうした頼もしさがあることを、広告主の皆さんにもぜひ知ってもらいたいですね。

 

ゴルフウェアなど、見た目で魅力が伝わる商品やサービスはPRしやすい

—— トリドリベース(toridori base)を知った経緯は?

最初のほうにお話した、私にゴルフアカウントを始めるよう勧めてくれたインフルエンサーの友人から、「やりたい仕事を自分で探せるサービスがあるよ」と教えてもらいました。

ある程度フォロワー数が増えた頃から、DMでお仕事の依頼が来るようになってはいたのですが、それだと自分が「やりたい!」と思う案件を依頼してもらえるとは限らないので……。トリドリベースだと自分が興味ある案件に手軽に応募できるので、便利だなと思いました。

—— これまで取り組んだキャンペーンの中で、特に印象に残っているものはありますか?

う〜ん、難しいですね。あまり変わった案件には取り組んでいないので……。

ただ、サービス内容に加えて店員さんの接客までも素晴らしかったお店なんかは、「たくさんPRしてあげたい!」と思うので、頼まれなくても2投稿分使ってPRしたりしています(笑)。

—— こういう案件あったらいいなというのはある?

味や効果が商品の魅力であるサービスは、PRするのが難しく感じます。Instagramは画像がメインのSNSなので……。サプリのPR案件なども見かけるのですが、継続しないと効果が分からないので、一回限りのキャンペーンでPRするのはなかなか難易度が高いですね。

その点、見た目だけで魅力が伝わる商品やサービスはPRしやすいな、と思います。たとえばゴルフウェアなら、写真と実物にほとんど相違はないですよね。ゴルフ場など、場所や空間のPRもInstagramと相性がいいのでありがたい案件です。

今後はもっと本格的にこの仕事に取り組みたいと思っているので、そうした案件がもっと増えてくれると嬉しいです。

 

 

mina golfさん
■Instagram:@mina37golf

文=坂口ナオ 取材=古谷優衣