「せっかくPRするのだから、伝わる投稿を」100件以上のPR投稿を手がけたインフルエンサーが大切にしている“プロ意識”

インフルエンサーマーケティングに欠かすことのできない立役者「インフルエンサー」。

彼らに投稿をしてもらうことで、口コミに似た信頼性と共に、その数千・数万のフォロワーに商品やサービスを知ってもらうことができます。とはいえ、その「インフルエンサー」とは一体どんな人たちなのでしょうか。いざ仕事を依頼するとなると、彼らが何を考え、どんな姿勢で案件に取り組んでいるのか気になるもの。

今回お話を伺ったのは、Instagramで6.7万人のフォロワーを持つインフルエンサー・桐間彩さん。もともとアニメやコスプレが好きで、その情報を発信するためInstagramをスタート。毎日一投稿以上を意識して投稿したところ、2年で現在の規模まで成長したそう。

そんな彼女に「PR投稿をするときに意識していること」を尋ねてみると、驚くほどたくさんの話を聞くことができました。

 

100件以上手がけたベテランインフルエンサー、最も印象に残った案件は?

—— 桐間さんはこれまで100件以上toridori base(トリドリベース:インフルエンサー向けお仕事マッチングアプリ)の案件を手がけていますが、普段どのようなキャンペーンに応募することが多いですか?

もう100件以上もやっていたんですね!? 数えていなかったので驚きです(笑)。応募するキャンペーンは特にジャンルを限定していなくて、グルメやレジャー、美容系など、その時々で興味を持ったものに応募するようにしています。

—— 幅広く手がけられているんですね。その中でも特に印象に残っているキャンペーンはありますか?

う〜ん……たくさんあって選べないのですが、あえて挙げるなら吉祥寺の猫カフェが印象に残っています。個人的にもう一度プライベートで遊びに行ったほど楽しかったのもありますが(笑)、フォロワーさんからも反響が大きかったですし、身近な友人も私の投稿を見て行ってくれたりとかなり手応えを感じましたね。

飲食店はメジャーな口コミサイトがいくつかありますが、レジャー系はそういったサービスが少ないこともあって、Instagramを使って調べる人が多いみたいです。

 

メモを取りつつ内容を検討! PR投稿のとき意識する3つのポイント

—— 桐間さんがPR投稿をするとき、意識していることを教えてください。

いくつかありますが、1つ目は「1枚目に自分が写った写真を投稿すること」。
というのも、もともと私がInstagramを始めたきっかけがコスプレやアニメだったこともあり、「コスプレを見たい」と思ってフォローしてくれている方が多いからです。

商品やサービスの写真をメインにしたい気持ちはあるのですが、まず見てもらわないと始まらないので……、商品・サービスの写真は2枚目以降にしています。実際そのほうがフォロワーさんの反応が良いんですよ。

—— なるほど、フォロワーさんのニーズを汲んだ投稿を意識しているんですね。

そこまで意識はしていなかったのですが、言われてみればそうなのかもしれません(笑)。2つ目は、「魅力を漏らさずPRすること」。

 

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桐間彩🐰(@ank54ayamelo)がシェアした投稿

たとえばモチモチの泡が強みの洗顔料なら、ただパッケージを見せるだけじゃなくて、泡を顔の上にのせて垂れてこない様子も併せて投稿するとか。飲食店のPRなら、写真では伝わらない客層や雰囲気なども投稿に含めたり、お店からメニューの指定がなければおすすめを聞いて、何を投稿すれば一番魅力が伝わるかを考えながら投稿内容を決めています。

—— そんな風に考えて投稿されているんですね! 私が広告主の立場なら、桐間さんのその姿勢はかなり頼もしく感じると思います。

いえいえ、ありがとうございます。これまでたくさんPRをやってきましたが、やっぱりお店に行くときなんかは毎回緊張しますね。プライベートで行くなら投稿内容も“ごはんだけ” “自分だけ”で済みますが、PRは目的に沿った投稿をする必要があるので。

投稿を見た人に行きたいと思ってもらうためには、判断するためにいろんな情報があったほうがいいので、メモを取りながら店員さんの話を聞くことも多いです。また、実際に行ったとき迷わないように、お店のホームページにある「駅から〇分」という記載をさらに詳細にして「駅の〇番出口から〇分」と書いて投稿したりもします。

意識していることの3つ目は「正直であること」。「愛用してます」「リピートしてます」などと書けば引きは強くなりますが、実際にそうでなければ「新しいモノを試してみました」「こういうのあったよ」と、表現に嘘がないように意識しています。

 

コスプレイヤー需要のあるものやお取り寄せグルメなど、これから取り組んでみたいもの

—— 最初にtoridori baseを知ったきっかけは?

知り合いのコスプレイヤーさんがTwitterで呟いていたのを見たのがきっかけです。「こういうのがあるんだ」と知って登録しました。その頃はフォロワー数が今よりもかなり少なかったので、応募できない案件が多かったですね(笑)。

—— 桐間さんが思うtoridori baseの魅力はどんなところですか?

安全性が高いところです。Instagramで直接連絡を取ってお仕事を依頼してくださる方もいるのですが、一対一だと何かあったときに不安だなと感じます。間に立ってくれる方がいると、その点安心ですよね。ジャンル問わずいろいろな案件があるところや、応募が手軽で便利なところも気に入っています。

—— 桐間さんがこれから積極的に取り組んでいきたい案件があれば教えてください。

フォロワーさんにコスプレが好きな人が多いので、彼らが興味を持ってくれるような案件があれば面白いなと思います。

たとえばレンタルスペースを1時間借りれるような案件とかがあれば利用してみたいですね。コスプレイヤーさんだけでなく、TikTokやYouTubeをしている人も興味を持ってくれるんじゃないかな。着物などの衣装レンタルも気になっています。

あと最近注目しているのが、お取り寄せグルメ系の案件。都内のお店のPRだと首都圏近郊の人しか対象になりませんが、お取り寄せグルメなら、どこに住んでいても気になったら体験することができる点が素敵だなと感じています。フォロワーさんは全国いろんなところに住んでいるので。

 

 

桐間彩さん
■Instagram:@ank54ayamelo

文=坂口ナオ 取材=名取虎之介