インフルエンサーマーケティングの費用相場と効果的な依頼方法・活用術

本当にコストパフォーマンスが優れているのか?インフルエンサーマーケティングの最新費用事情と効果的な使用方法

今やマーケターでなくとも知っている、インフルエンサーマーケティング。インフルエンサーと呼ばれる特徴的な影響力を持つ人物を活用し、効果的に商品を売買する手法です。これまで絶大な効果を発揮し続けてきたマスマーケティングに代わる手法として、多くの企業が積極的に利用しています。しかし、まだ取り入れたことのない企業も少なくないため、費用や実施方法、効果的な活用術に興味を抱いている人も多いことでしょう。また、インフルエンサーの優雅な生活を目の当たりにし、「依頼料が高過ぎるのではないか」「他マーケティングの方が低コストなのではないか」と不安に感じている企業も存在します。

インフルエンサーの優雅な生活は、インフルエンサーマーケティングの市場拡大、効果を表していると同時に、費用への不安を募らせる要因でもあるのです。そこで今回は、インフルエンサーマーケティングの費用相場について、解説していきましょう。インフルエンサーマーケティングは、誕生当初と比較しても、確実に費用相場が上昇しています。そのため、2020年最新相場をご紹介していきましょう。さらに、初めて取り入れる企業でも安心して実施できるよう、依頼方法及び費用の変動についても解説していきます。

インフルエンサーマーケティングは、マーケティング内容だけではなく、依頼方法によっても費用が大きく変動するのです。最新の費用相場及び、依頼方法を理解し、自社に最も適した手法を選択してみましょう。

インフルエンサーマーケティングの強み

まず、インフルエンサーマーケティングの強みについて、ご紹介していきましょう。インフルエンサーマーケティングは、他マーケティングでは得られないメリット、絶大な効果を有しているマーケティングです。強みを理解したうえで、費用と合わせ取り入れるか否か判断していきましょう。

広告への嫌悪感軽減

インフルエンサーマーケティングについて、SNS媒体に表示される広告と混同している人が少なくありません。そもそもインフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーと呼ばれる人物に依頼し、マーケティングに協力してもらう手法です。SNS媒体を見ている最中に表示される広告やパッケージ、CM動画とは異なることを理解しておきましょう。

インフルエンサーマーケティングが持つ強みの1つは、広告への嫌悪感軽減です。現在、あらゆる場所で、広告等のマーケティング活動が行われています。地上波メディアはもちろん、雑誌や新聞などの紙媒体から、SNS上に表示されるCM動画まで、様々な場所で広告活動が行われているのです。見せられる消費者にとって興味深い内容、魅力的なコンテンツであれば、不意に目に付いた広告であっても、嫌悪感など抱きません。しかし、全ての広告がその人個人に関係するものばかりではないため、消費者は広告そのものに、強い嫌悪感を抱くようになったのです。また広告表示は、消費者の通信量を使用し表示される場合もあるため、「大切な通信量を不必要な情報に消費されている」と感じ、さらに怒りを高めています。

インフルエンサーマーケティングは、このような嫌悪感を抱かせることがないマーケティング手法です。なぜなら、消費者は自ら、インフルエンサーの発信する情報を求めているのです。好意的に受け止めている相手が発信する情報は、人物同様、好意的に受け止められます。インフルエンサーが発信する情報に、広告臭が少ないという部分も、嫌悪感を軽減する要因だと言えるでしょう。インフルエンサーは、一般企業とは異なり、フォロワーと呼ばれる限られたコミュニティを管理しています。どういったコンテンツ、情報発信が効果的なのか理解しているため、好意的に受け止められる内容を発信することができるのです。不特定多数へ向けた企業マーケティングよりも、限られたコミュニティ、既に好意を持っている相手へ向けたマーケティングが、より効果的に働くことは、誰が見ても明らかでしょう。

ターゲット層への的確なアプローチ

インフルエンサーは、それぞれにフォロワーと呼ばれる熱心なファン層を抱えています。そのフォロワーが多い程、大きな影響力を持っていると判断することができ、メガインフルエンサーミドルインフルエンサーなど、呼び方も変わってくるのです。インフルエンサーが抱えているフォロワーは、インフルエンサーそのものの特徴によって、個性や傾向が異なります。つまり、インフルエンサーの特徴を把握することにより、抱えている数千人~数百万人のフォロワーの個性及び傾向も把握することができるのです。

簡単に数千人~数百万人の個性が把握できることにより、的確なアプローチが可能となります。ターゲット層を絞り込まずに行うマス広告は、知名度や認知度の向上が期待できるものの、購買行動に直接結びつくというわけではありません。一方インフルエンサーマーケティングであれば、数千人~数百万人に広告を見せられるだけではなく、購買行動に直接働きかけることもできるのです。複数のインフルエンサーを起用した場合、同時に異なるターゲット層へアプローチすることもできます。効果的なマーケティングを、異なる世代やジャンルにアプローチできるのですから、時短及び購買層の拡大にも繋げることができるでしょう。

また、インフルエンサーは自身のフォロワーに対して、効果的な情報発信術を持っています。自身に求められているものを的確に把握し、そしてそれらを提供し続けているからこそ、膨大な人数のフォロワーを獲得しているのです。このような特徴を活用すれば、より消費者の心を動かす魅力的な広告を作成することが可能になります。インフルエンサーマーケティングはこれまでのマーケティングのように、熟練の企業クリエイターが主導するものではなく、インフルエンサーそれぞれがクリエイターとなり作成していくマーケティングです。このような違いも理解しておかなければ、絶大な効果を発揮するインフルエンサーマーケティングの可能性を潰してしまうでしょう。

インフルエンサーのイメージ取り込み

自社商品、サービスを利用してもらうためには、消費者の生活や思想に結びつくイメージの定着が欠かせません。美しく生きるためには、「この商品が必要だ」「この家事にはこの商品を利用する必要がある」など、イメージとの結びつき及びその定着が必要不可欠なのです。しかし、既に市場がある程度固まっている場所、飽和状態の市場に参入し、蓄積されたイメージを覆すことは容易ではありません。新しい商品、サービスを好む人も一定数存在するものの、多くの場合は既存の生活スタイルや思想、習慣等を変えようとは思わないのです。

インフルエンサーマーケティングを実施した場合、このようなイメージ戦略を簡単に、そしてスピーディーに行うことができます。既に生活の一部として定着しているインフルエンサーを起用することにより、新しい商品・サービスもまた、自動的に消費者の生活の一部として組み込むことができるのです。さらに、インフルエンサーが既に築き上げている確固たるイメージを、商品・サービスに付与することもできます。クリーンなイメージを持つインフルエンサーが使用することにより、商品・サービスもまたクリーンで好意的なイメージとなるのです。

つまり、インフルエンサーマーケティングでは、マーケティングに起用するインフルエンサーのイメージを、そのまま引き継ぎ活用することが可能となります。そのため、起用するインフルエンサーが非常に重要だと言えるでしょう。引き継ぐイメージは、ポジティブなものばかりではありません。過去の醜態、日常的な言動によるイメージも、同時に引き継いでしまうため、間違った選定により一瞬で商品・サービスイメージをネガティブなものに変えてしまう恐れもあるのです。

資金力ではなく情報の質で勝負できる

インフルエンサーマーケティングで使用されるSNS媒体は、「共感」「共有」が簡単に行える媒体です。マーケティングであっても、発信された情報に「共感」できれば、それらを一消費者が他消費者へ「共有」します。このような状況は、マス広告などこれまでのマーケティングでは見られなかった特徴です。マス広告の内容に共感できたとしても、それらを第三者に共有するという行為は、ほとんど行われませんでした。そのため、より大勢に見せることのできるマス広告が、大きな影響力・効果を有していたと言えます。

しかしインフルエンサーマーケティングであれば、当初限定的な層に情報を提供し、それが非常に優れていた場合、消費者から消費者へ拡散され、膨大な人数へ提供されることも珍しくないのです。マス広告以上の人数へ、情報を提供できる可能性が高く、知名度や認知度の向上も期待できます。

また、内容の質により、影響力が変えられるという部分も、魅力的です。これまでのマーケティングであれば、影響力のある枠の確保、拡散力を持つ有名人や社名、商品の使用により影響力がある程度決まっていました。インフルエンサーマーケティングであれば、情報の質によって、マーケティングの影響力が変化します。「共感」「共有」を活用し、消費者をマーケティングに組み込める、インフルエンサーマーケティングならではのメリットです。このような状況は、新規参入企業、小規模な企業や個人にとって、非常に好ましいと言えるでしょう。資金力や枠を確保する手段を持ち合わせていなくても、自社商品・サービスを消費者に提供できる可能性が高まるのです。

活用制限

契約によって異なりますが、マーケティングで使用する広告等には活用期間、場所に制限が存在します。新聞であれば、当日発行分の1ページ、テレビCMであれば放送期間などです。これらマス広告は、絶大な影響力、効果を持っているものの、制限により露出が1日で終わってしまうことも珍しくありません。高額な宣伝コストをかけたにも関わらず、使用できる期間や場所に制限が設けら、単発の露出で終わってしまう状況は、企業にとって大きなデメリットだと言えるでしょう。掲載枠に限りがあるため、マス広告は単発になってしまうのです。翌日には、同枠に競合他社の広告が掲載される可能性が高い部分も、デメリットだと言えるでしょう。

インフルエンサーマーケティングは、このような制限を軽減・排除することが可能です。起用するインフルエンサー、利用する仲介企業によって状況が異なるものの、露出頻度や使用場所の多くを、依頼企業の意向に沿ったものにすることができます。インフルエンサーが利用するアカウント上に、広告が表示されなくなったとしても、企業アカウントやHP、他広告との併用など、二次活用も可能なのです。つまりインフルエンサーマーケティングは、1つの広告や宣材を、最大限に活用できるマーケティングなのです。1つの宣材、広告を何度も効果的に使いまわせることから、1つ1つを丁寧に作りこむことができ、質の高い宣材作成及びマーケティング効果の上昇も可能となります。

低コスト

インフルエンサーマーケティングの魅力は、マス広告以上の効果が期待できる優れたマーケティングであるにも関わらず、発生するコストが圧倒的に低いという部分です。企業やインフルエンサーの個性に合わせ、柔軟な宣材を作り、そして活用できるにも関わらず、低コストで実施できる部分が非常に優れていると言えるでしょう。しかし、インフルエンサーマーケティングの市場拡大及び、インフルエンサーの多発により、費用も大きく変化しています

インフルエンサー関連のトラブルも発生するようになったため、企業はコスト面と合わせて慎重にインフルエンサーを選定していかなければならないのです。正しく活用すれば、低コストで販売促進効果も大いに期待できるインフルエンサーマーケティング。正しく活用するためにも、後項では2020年の最新費用事情、依頼方法について、詳しく解説していきましょう。

インフルエンサーマーケティングの費用算出方法

それではここから、2020年現在のインフルエンサーマーケティングに関する費用相場及び、その算出方法について、解説していきましょう。インフルエンサーマーケティングでは、起用するインフルエンサーの特徴、実施するマーケティングの種類によって、費用の算出方法も変わってきます。どのようなマーケティングが最もお得で、効果的なのか、具体的にご紹介していきましょう。

主な広告費用一覧

新聞 1ページ 700~4,700万円
雑誌 1ページ 75~250万円
地上波テレビCM 15秒(製作費別) 40万円~
ラジオCM 20秒(製作費別) 2~10万円

インフルエンサーマーケティングとの費用比較を容易にするため、まずは主な広告の費用相場についてご紹介していきます。これらは一般的な広告費用の一例であり、全てが当てはまっているわけではないことを理解し、読み進めていきましょう。

マーケティング費用相場で最も高額になりやすいのが、新聞です。信頼感が強く、利用率も高いことから、費用相場が高額となっています。特に、高齢者の利用率が高く、57.2%と半数以上の人々が利用する媒体です。15~79歳までのTwitter利用率36.4%、Instagramの利用率28.3%と比較しても、圧倒的な割合だと言えるでしょう。上記費用は、全国版新聞を対象としています。地方新聞であれば、さらに費用は低くなるでしょう。雑誌は、読者層が幅広く分散しているため、同じ紙媒体である新聞よりも、費用相場が低価格となっています。新聞、雑誌どちらも、1ページに掲載する広告料を算出しているため、複数ページを利用する際は、より費用が高額となるため注意しましょう。

マーケティングの内容により、費用が大きく変わってくるのが、地上波テレビCMです。上記費用には、製作費は含まれていません。枠の確保のみで、最低限発生する金額を表示しています。CMに起用する人物、クリエイティブのレベルによって、新聞広告以上の費用が発生することも珍しくありません。最も低価格で利用できるのが、ラジオ広告です。こちらも、製作費は含まれていません。しかし、音源のみを活用するラジオ広告は、製作費もそれ程高額になることがないため、比較的活用しやすいマーケティング手法だと言えるでしょう。ちなみに、ラジオ利用者は、毎時平均614万人いると算出されています。15~19歳の利用率は高くないものの、30代以上になると、100万人以上の人々がラジオを日常的に利用しているのです。実業家としても有名な西野亮廣さんが、2020年以降「耳を使った情報収集が盛り上がる」と発信していることからも分かるように、ラジオ市場はこれまで以上に注目されていくと予想できるでしょう。

フォロワー数×単価

一般的な算出方法は、フォロワー人数に単価をかけて算出する手法です。2020年現在の単価は、2~6円となっています。例えば、フォロワー人数が10万人のインフルエンサーを1人起用した場合、10万人(フォロワー人数)×2円(単価)=20万円(依頼費用)というように算出することができるのです。マーケティングに使用する宣材作成を依頼した場合は、別途費用が発生することもあります。また、仲介企業や管理企業を間に通した場合、さらに費用が上乗せされるため注意しましょう。依頼費用20万円は、あくまでもインフルエンサー1を依頼するにあたって発生する費用です。

フォロワー単価は、インフルエンサーの規模によっても、変動します。フォロワー数10万人未満のミドルインフルエンサーと呼ばれるインフルエンサーの場合、単価は2~3円が一般的です。10万人以上を超える場合は、4~6円に上昇します。また、100万人以上のフォロワーを抱えているメガインフルエンサーの場合、単価はより上昇しますし、フォロワー単価とは異なる算出方法を採用することも珍しくありません。固定費用として、まとまった金額による契約が必要となる場合もあります。

単価が高いからといって、フォロワー人数が多ければ多い程適した人材というわけではありません。知名度や認知度を向上させたい場合は、フォロワー人数の多さが有効に働きますが、購買行動に直接的に結びつけたい場合は、ミドルインフルエンサー(フォロワー10万人未満)やマイクロインフルエンサー(フォロワー1~10万人)が適しています。フォロワー人数が増えるほど、リーチ力は上昇しますが、エンゲージメント率は低下していくためです。売上に直接的に結び付けたい場合は、フォロワーとの距離が近く、コミュニケーションも積極的に行っている、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサー(フォロワー1万人未満)が適しています。

再生回数×単価

平均再生回数、直近の動画再生回数に応じて、費用が算出される場合もあります。主に、YouTubeを活用するインフルエンサーに適用される手法です。単価は、3~20円が相場となっています。例えば、10万回再生されるYouTuberに依頼した場合、10万(再生回数)×3~20円(単価)=30~200万円(依頼費用)と算出することができるのです。動画再生回数だけで費用が算出されるわけではないため、上記で説明した単価相場よりも、金額に幅があります。同じ再生回数であっても、チャンネル登録者数の多さによって、費用単価が前後するのです。チャンネル登録者数が多いYouTuberの方が、再生回数が増える可能性が高いため、単価にも幅が見られます。

成果報酬型

特定の成果が見られた場合にのみ、費用が発生するという算出方法もあります。例えば、広告がクリックされた回数に応じて報酬が算出されたり、契約件数に応じて、依頼費用が発生するなどです。ゲームアプリであれば、単価は200~500円程度となっています。インフルエンサーの広告から、ゲームがダウンロードされた場合、1ダウンロード200~500円の報酬が発生します。コスメや美容関連グッズであれば、1,000~5,000円が相場です。もちろん、PRする商品の単価によって、依頼費用の単価も大きく変動します。高額な商品の場合、より依頼費用も高くなっていくのです。

また、成果報酬型には、「いいね」の件数に応じたものや、クリック数課金型というものもあります。消費者の購買行動を目的としたものではなく、商品の知名度や認知度の上昇、商品価値をPRする際に使用する指標集めを目的とした場合に、活用される手法です。単価は、1~3円程度と低額設定されており、どのような企業でも取り入れやすい相場となっています。

成果報酬型は、成果が見られた場合にのみ費用が発生するため、企業にとってリスクの少ない契約だと言えるでしょう。また、成約が多い程、インフルエンサーが手にできる報酬も高くなることから、PRの質も高くなりやすく、こういった部分もメリットだと言えます。「いいね」や「リツイート」件数に応じた算出は、不正を行いやすい事柄でもあるため、起用するインフルエンサーを慎重に選ぶ必要があるでしょう。依頼費用が安いからといって、安易に実施してしまうと、求めていた成果が得られないばかりか、かけた費用を無駄にしてしまいます。

売上割合型

売上割合型の報酬制度は、主にインフルエンサー監修商品、業務提携で活用されています。特定の商品で得られた売上に、割合をかけて算出する手法です。商品が多く売れれば、それだけ報酬が高額となり、あまり売れなければ低価格となります。割合は、商品やサービスによって幅広いため、一概に表すことができません。売上割合型報酬制度であっても、最低報酬を設けている場合もあれば、完全歩合制の場合もあるのです。この報酬制度は、主にメガインフルエンサーや、著名なインフルエンサーとの契約で用いられます。

費用全額負担型

費用全額負担型報酬とは、インフルエンサーが商品・サービスを試す際に発生した費用を、企業が全額負担する報酬形態です。例えば、ホテルのPRを行うため、インフルエンサーに現地訪問を依頼したとします。ホテルをPRする際、交通費やホテル宿泊費、その他準備費などが発生し、それらを企業側が全額負担することで報酬となるのです。実際に商品・サービスを利用してもらうことにより、より質の高い情報を発信してもらうことができます。また、依頼費用として別途費用が発生しない部分も、魅力だと言えるでしょう。

しかし、このような報酬制度に関して、トラブルも発生しています。インフルエンサーとしてPRする代わりに、宿泊費や利用費を無料にするようにと求める人々も少なからず存在するのです。このような要求に応じなかった場合、ネガティブな情報を発信するという脅迫まがいな行為も報告されています。このようなトラブルの背景には、企業側が費用全額負担型PRを、頻繁に実施していることも関係していると言えるでしょう。多くのインフルエンサーがPRし、無料となっているのだから、「自分も対象とならなければ不公平だ」と誤認しているのです。

PR活動やマーケティング行為は、その場での利益以上に、その後の影響について考えていかなければなりません。炎上商法がマーケティングと呼べないのも、その場の利益だけを追求しているためです。費用負担が低額だからといって、多くのインフルエンサーを活用するのではなく、自社に適した人材、手法を用いて長い目で利益を得られる方法を選択していきましょう。

ギフト型

費用全額負担型と近いのが、ギフト型報酬です。ギフト型報酬では、自社商品を無償で提供し、インフルエンサーに感想や使用方法をSNS媒体で発信してもらいます。実際に商品を使用し、そして関連情報を公開することから、宣伝色が薄く、消費者に嫌悪感を抱かせにくいマーケティングです。別途費用が発生することもないため、低コストで取り入れやすい手法だと言えるでしょう。実際に使用し、愛用者になるインフルエンサーもいるため、顧客獲得手段としても非常に有効です。

しかし、このギフト型報酬でも、いくつかトラブルが発生しています。例えば、無償で受け取った商品を、インフルエンサーが転売サイトに登録し、収益を得るなどです。無償で入手しているため、正規の値段よりも低価格で登録しても、利益を生み出すことができます。このような状況は、正規品購入者を減少させてしまうのです。同じ品質であれば、安い方を購入したいと考えるのも、当然でしょう。また、転売サイトへの商品流出は、商品のイメージを著しく低下させてしまいます。圧倒的ハイブランド、揺るがないイメージの定着した商品であれば問題ありませんが、知名度や認知度が十分ではない商品は、あっという間に「安価」「転売サイトで購入できる商品」というイメージが定着してしまうのです。

インフルエンサーマーケティング実施までの流れと関連企業を利用するメリット・デメリット

続いては、インフルエンサーマーケティングを実施するまでの流れと、具体的な方法について、ご紹介していきます。インフルエンサーマーケティングは、自社企業のみで取り組むことも可能です。自社企業だけで取り組んだ場合、費用面などメリットがあるものの、トラブル等のデメリットも考えられます。ここでは、自社企業のみで実施する場合と、専門企業を活用した場合の費用相場、メリット・デメリットについて解説していきましょう。おすすめの手法から、注意点まで、詳しくご紹介していきます。

直接依頼

自社企業のみでインフルエンサーマーケティングを実施するためには、インフルエンサーに直接依頼しなければなりません。その場合、採用したいインフルエンサーの選定を行います。自社企業にとって好ましい人材を、SNS媒体を活用し探さなければならないのです。SNS媒体の利用者、インフルエンサーは膨大な数存在するため、好ましい人材の選定は容易ではありません。また、選定したからといって、必ずマーケティングに起用できるとは限らないのです。

好ましい人材を選定した後は、直接依頼を行います。そのインフルエンサーが活用しているSNS媒体から、直接メッセージを送信します。近年、企業を偽った詐欺事件等のトラブルが発生しているため、知名度の低い企業、実績が乏しい企業の場合、受けてもらえない可能性が高いと言えるでしょう。信頼関係を築き、話し合いを重ねたのち、具体的なマーケティングの内容に移行します。マーケティングに使用する宣材は、インフルエンサーが作成する場合と、企業側が用意する場合があります。インフルエンサーマーケティングのノウハウがない企業は、宣材作成にも時間を有してしまうでしょう。

直接依頼は、仲介手数料を削減することができるものの、インフルエンサー選定や宣材作成など、別の費用が多くかかってしまいます。特に気を付けたいのが、インフルエンサーの選定です。インフルエンサーマーケティングに詳しくない企業の場合、選定ポイントも理解できないため、誤った人材を採用してしまう恐れがあります。失敗や成功を繰り返し、インフルエンサーマーケティングのノウハウを身に着けたい企業にはおすすめですが、体力のない企業にはおすすめできません。

ディレクション・キャスティング企業へ依頼

仲介企業を介さず、インフルエンサーマーケティングを実施した場合、メリット以上に大きなデメリットを被ることもあります。そのため、仲介業者であるディレクション企業、キャスティング会社へ依頼し、インフルエンサーマーケティングを実施している企業も少なくありません。依頼料は、依頼企業によって差があるものの、インフルエンサーへの依頼料×10~30%が相場となっています。仮に、起用するインフルエンサーの依頼料が100万円だった場合、仲介手数料が上乗せされ総額110~130万円の費用がかかる計算です。

仲介企業を介すことにより、インフルエンサーの選定に時間をかけずにすみます。さらに、仲介企業側が有しているノウハウにより、効果的なマーケティング手法を実施することも可能となるため、インフルエンサーマーケティング初心者企業にとっては、頼もしいパートナーだと言えるでしょう。仲介企業を介すデメリットは、通常費用に手数料が上乗せされてしまう部分と、所属するインフルエンサーから選ばなければならないという部分です。

YouTuber管理事務所として有名なUUUM(ウーム)株式会社であっても、所属するインフルエンサーは4,000人程度となっています。限られたインフルエンサーの中から、自社に適している人材を見つけなければならず、仲介企業を介すデメリットだと言えるでしょう。インフルエンサーマーケティングは、採用するインフルエンサーの性質、能力によって、成果が大きく変わっていきます。そのため、できるだけ大勢の中から、より適した人材を選択する必要があるのです。

広告代理店の利用

インフルエンサーを専門的に扱っていない広告代理店でも、インフルエンサーマーケティングを依頼することが可能です。幅広い媒体を活用し、より企業に適したマーケティングを実施できる部分が、広告代理店の強みだと言えるでしょう。起用できるインフルエンサーに限りがあるものの、これまでの広告に関するノウハウにより、十分に補うことが可能です。しかし、費用が高額になりやすく、小規模な企業、事業者にとっては取り入れにくい手法だと言えます。インフルエンサーマーケティングにこだわりがなく、自社の可能性を高めたいと考えている企業、新しいマーケティング手法を模索している企業にとっては、広告代理店の利用がおすすめです。

マッチングプラットフォームの利用

どんな企業、事業者であっても、取り入れやすい手法が、マッチングプラットフォームの利用です。マッチングプラットフォームとは、インフルエンサーと企業が出会う場所を提供するサービスです。整った出会いの場を作り出していることから、インフルエンサー側も安心して登録、利用することができます。安心して利用できる場所のため、多くのインフルエンサーが所属しているのが特徴です。マッチングプラットフォームの優良企業である「トリドリマーケティング(旧コラボマーケティング)」には、10,000人以上のインフルエンサーが在籍しています。さらに、これまで手掛けたインフルエンサーマーケティングの実績から、適した人材の紹介及び具体的なマーケティング手法までアドバイスしてもらうことが可能です。

トリドリマーケティングのように、優れた人材・情報を提供している企業ばかりが存在するわけではありません。利用するマッチングプラットフォームも、正しく選択しなければならないのです。選び方としては、無料で試せるサービスが取り入れられているか、在籍人数を表示しているかなどです。他にも、過去の実績内容や件数を明確にしていることが望ましいでしょう。

費用が高ければ優れているわけではない!インフルエンサーマーケティングの本質を理解し効果的なマーケティングを

インフルエンサーマーケティングは、費用が高額であればあるほど、優れたマーケティングができるという単純なものではありません。低価格であっても、トリドリマーケティングのように、良質な人材・情報を提供してくれるパートナー企業も存在するのです。まずは、自社に適した費用、人材を把握し、それに寄り添ってくれるパートナー企業を選択してみましょう。インフルエンサーマーケティングは、正しく実施することにより、企業の可能性を高め、発展をもたらしてくれます。そのためにも、最新費用事情から、インフルエンサーマーケティングの利点まで、正確に理解しておきましょう。