ブライダル業界のインフルエンサー活用ポイントとインフルエンサー活用事例5選

ブライダル業界はインフルエンサーの起用を検討しよう

現在、様々な業界でインフルエンサーを起用するインフルエンサーマーケティングが行われています。インフルエンサーマーケティングは芸能人やモデルを起用するよりもコストを抑えられるだけではなく、利用者に親近感を抱かせることができるというメリットがあります。特にブライダル業界の場合、芸能人やモデルを広告塔としてしまうと美しくはあるものの現実味がなくなってしまうため「プロではないものの一般人ではない」と思われがちなインフルエンサーを起用する方が歓迎されるケースも少なくはありません。

もちろん、他にもブライダル業界がインフルエンサーを起用すべき理由は多く考えられます。では、なぜそんなにもブライダル業界とインフルエンサーの親和性は高いのでしょうか。インフルエンサーと相性が良い理由や、実際にブライダル業界で起用する際に覚えておきたいメリットとデメリット、そしてインフルエンサーを起用した実例や起用時の注意点についてチェックしていきましょう。

ブライダル業界とインフルエンサーマーケティングの相性が良い理由

インフルエンサーマーケティングというと、美容やコスメの業界やグルメなどの飲食店業界、あるいはエステなどの業界が盛んに行っているイメージが強い人も多いでしょう。しかし、実はブライダル業界はそういった多数の業界の中でも特にインフルエンサーマーケティングとの相性が良いと言われています。ここでは、インフルエンサーマーケティングとの相性が良い6つの理由を紹介していきます。

女性ウケが良い

インフルエンサーマーケティングには男性をターゲットにしているものもありますが、多くの場合は女性の方がインフルエンサーの影響を受けやすく、消費行動に結びつきやすいと言われています。また、ブライダル業界においても男性と女性が話し合って決めるカップルもいるものの、どちらかといえば女性が主導して決めていく傾向が強い業界です。

すなわち、ブライダル業界がインフルエンサーを起用して女性に対してプロモーション活動を行うことによって、テレビや雑誌を使ってプロモーション活動を行うよりも効率的にプロモーションできる可能性が高くなるのです。テレビも雑誌も、視聴者層や購買層を想定してターゲティングは行っていますが、SNSの場合はさらに登録時に利用者が登録した性別や年齢によってフィルタリングをかけながらターゲットとする対象に対して効率的にプロモーションができるというメリットもあります。一度広告出稿の設定をしておけば、大抵のSNSにおいて「結婚式場」や「挙式」といったキーワードを含む投稿や検索をしている人に対して表示回数を増やしていくことも十分に可能です。

こうした理由により、ブライダル業界とインフルエンサーマーケティングの相性は良いと言われているのです。女性が影響を受けやすいインフルエンサーマーケティングですので、当然だと言えるかもしれません。

SNS映えしやすい

ターゲットを絞って効率的に広告出稿できるのがSNSの強みではあるものの、幅広い世代の人たちに対して一気にプロモーションを仕掛けるのであればテレビや電車の広告の方が効率的な場合もあるでしょう。特に、結婚式場や披露宴会場の場合、新郎新婦本人ばかりではなく親世代、場合によっては祖父母世代の意見が反映されることも少なくはないのでテレビや電車の広告を全てなくしてしまうのは決して現実的ではありません。

しかし、そうしてテレビや電車の広告と並行してインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングを行っていくことで、さらにプロモーション効果は高まります。ブライダル業界といえば、ドレスから挙式会場、披露宴会場や料理、指輪やウェイトベア、招待状に至るまであらゆる要素がSNS映えしやすいものばかりです。そのため、企業が公式アカウントを運用することで消費者に対して強く訴えることができるでしょう。

また、最近ではホームページなどを使って会場候補や指輪の販売店を探す人ばかりではなく、最初からSNSを利用して探す人も増えています。従来であれば、ホームページを見て興味を持った店舗を詳しく知るために店舗のSNSを探す人の方が多いと言われていましたが、最近ではホームページの検索よりもSNS検索の方が日常的に行っているという人も少なくはありません。そうしたSNSを活用する人たちは口コミを投稿することも多いため、さらに企業の公式アカウントが盛り上がりを見せていくことでしょう。

また、最初からSNSを使って検索をしない人たちであっても、自分が挙式に出席した感想を投稿する際にハッシュタグや位置情報を使い投稿することも珍しくはありません。そうした投稿が増えることで、ますますSNS映えする写真も増えていきプロモーション効果は高まるでしょう。

バリエーション豊富な画像を用意しやすい

ブライダル業界と一言でいっても、要素ごとに企業の様々な特色があります。たとえばドレスでも白いウェディングドレスでもドレスの形や装飾によって雰囲気は大きく異なりますし、そこにカラードレスが入ると新婦だけで数え切れないほどのバリエーションが生まれます。もちろん、新郎の衣装や新郎新婦両親の貸衣装も含めるとさらにバリエーションは豊富になるでしょう。

指輪においても宝石の大きさや輝き、色合いで無数のバリエーションが生まれますし、挙式会場や披露宴会場も花の量によって値段も雰囲気も大きくことなります。そのため、ブライダル業界はバリエーション豊富な画像を用意しやすい業界だと言われています。SNS映えする画像をバリエーション豊富に用意できることからも、インフルエンサーマーケティングとの相性の良さは分かるでしょう。起用するインフルエンサーを選定する際にも、会場やドレスの雰囲気によって最適なインフルエンサーを選びやすくなります。インフルエンサーマーケティングといえば最適なインフルエンサーを見つけること自体が難しいことも珍しくはありませんが、ブライダル業界の場合そういった点で悩むケースは他の業界に比べると少なくなるでしょう。

他社との差別化が容易

各企業がバリエーション豊富な画像を用意することができるため、SNSを活用する上で非常に重要な「他社との差別化」という点でもそれほど苦労しないことが予想されます。たとえ同じドレスを着て撮影する場合でも、会場の雰囲気やライトアップ方法が異なればそれだけで画像の雰囲気は大きく異なります。また、式場によっては二つ以上の披露宴会場を持っている式場もあるため、さらに差別化しやすくなるでしょう。

ブライダル業界に限らず、SNSを活用したマーケティングの場合は他社との差別化が大きな争点となりがちです。似た画像を用意してしまっては、どれほど画像のクオリティが高くても消費者に対して強力なプロモーションをすることはできません。こうした点もブライダル業界が持つ特徴だと言っても良いのではないでしょうか。

ホームページに遷移させやすい

SNSを使ったマーケティングは、消費者としても簡単に情報を収集できるというメリットがあります。しかしながら、簡単に情報が収集できるからこそ情報量が多すぎる投稿は面倒だと避けられてしまうデメリットがあることを忘れてはいけません。そのため、企業がSNSを活用する際には、そもそもの情報量を少なくして自社の公式ホームページへと消費者を誘導するか、もしくは情報量が多くても消費者を飽きさせないような投稿をするなどの工夫が必要になってきます。

しかし、ブライダル業界の場合は、その点に関してそこまで苦心することはほぼないでしょう。そもそもブライダル業界や新築戸建や分譲マンションの営業など、誰もが基本的に「一生に一度」の買い物の場合、消費者は自ら積極的に情報収集しようとする傾向があります。
そのため、一つ一つの投稿の情報量が少なくても投稿が消費者に認知され興味を持たせることができれば、企業がそれほど積極的に働きかけなくても自動的に消費者が公式ホームページに遷移してきて詳しい情報を集めていくのです。場合によっては、インフルエンサーの投稿を見ただけで実際に資料請求などに至る可能性もあります。

こうした消費者の行動特性は、ブライダル業界を始めとして先ほど例に挙げた新築戸建や分譲マンションの営業、あるいは介護施設の選定など特定の場面でしか発揮されません。こうした点からも、ブライダル業界とインフルエンサーマーケティングの相性の良さが分かってきます。

ハッシュタグが豊富

インフルエンサーマーケティングで主に使われるSNSで検索を行う場合、通常のGoogleなどのブラウザ検索のようにキーワードで検索する人もいますが、位置情報検索やハッシュタグ検索を使う人も多いと言われています。ブライダル業界の場合、位置情報検索によって情報収集する人はそれほど多くはありませんが、ハッシュタグ検索で自分が利用する企業を決めたり、あるいは決めかねている時に口コミを収集する人が多いと言われています。ブライダル業界の場合、使われるハッシュタグが豊富なのもインフルエンサーマーケティングとの親和性を高めるのに一役買っていると言えるでしょう。

たとえば模擬挙式などを検討している結婚準備段階の「プレ花嫁」や結婚式が終わった女性を示す「卒花嫁」、他にも年齢が結婚適齢期より少し上の女性が好んで利用する「大人花嫁」といったハッシュタグは多く使われています。こうしたハッシュタグを効果的に使ってインフルエンサーに投稿してもらうことで、企業は狙っているターゲットに対してクリティカルな情報発信ができるのです。ハッシュタグを大量に使ってしまうと消費者から見づらいと敬遠されてしまうこともありますが、この事例のように細かく使い分けることで本来の効果を発揮することができるでしょう。

ブライダル業界でインフルエンサーを起用するメリット・デメリット

ブライダル業界は、ここまで説明した通りインフルエンサーとの相性が非常に良い業界です。しかしながら、インフルエンサーを起用することによってメリットだけを享受できるわけではありません。場合によってはインフルエンサーの起用がデメリットに働いてしまう恐れもあります。

では、インフルエンサーを起用する場合にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ブライダル業界が直面しがちなメリット・デメリットを紹介していきます。

【メリット】会場の特徴を伝えやすい

ブライダル業界の中でも、挙式会場や披露宴会場を持っている場合インフルエンサーを起用することで会場の特徴を伝えやすくなります。一般的な住居の販売でも行われがちなことですが、会場などの写真を掲載する際にはできるだけ広く見えるように撮影していたり、会場によっては敢えて小さな椅子やテーブルを使うことで会場を実際よりも広く見せようとするところもあります。もちろん大半の会場はそのような悪質な工夫はしていなくても、消費者にとってみれば「ここの写真は本当に信用できるのか」と疑心暗鬼に陥ってしまいがちです。

しかしながら、インフルエンサーを起用すれば実際に人間が立っている状態の画像を掲載できるので、消費者にそういった疑念を抱かせる心配はありません。さらに、インフルエンサー自身も会場の広さを含めて、自分自身が新郎新婦として利用したことを想定しながら会場の特徴を伝えてくれるでしょう。その場合、会場自身が特徴を説明するよりもインフルエンサーからの紹介の方が客観的な視点で紹介されるため消費者からも信頼されるようになります。会場自身では行き届かない利用者独自の視点で特徴を紹介できることもあるでしょう。こうしたことがインフルエンサーを起用するメリットの一つとなるのです。

【メリット】具体的なイメージを持たせやすい

インフルエンサーの起用というと単に画像や動画を投稿してもらうことをイメージする人も多いですが、インフルエンサーによっては自分が体験した内容を投稿してくれるインフルエンサーもいます。そうしたインフルエンサーを起用して、実際に模擬挙式を体験してもらうことで、より消費者に具体的なイメージを持ってもらうことができるでしょう。

もちろん模擬挙式に限らず、ドレスの試着や前撮り、さらには最近注目を集めている自作の指輪やプリザーブドフラワーやハーバリウムの教室などもそうした実体験をインフルエンサーに投稿してもらうことが可能です。インフルエンサーによる実体験を投稿することにより、インフルエンサーのフォロワーは憧れの存在の追体験をしたいと考えるため高い集客効果が期待できるでしょう。もちろん、そもそもの知名度をアップさせることができるのもメリットの一つとして考えられています。

【メリット】ターゲット層への影響力が高い

最近では「結婚適齢期」という言葉が使われることも少なくはなってきていますが、やはりブライダル業界のメインターゲットといえば20代後半~30代後半に集中しています。インフルエンサーマーケティングにおいても最も影響を受けやすいのは10代後半~30代後半というデータがあるため、ブライダル業界のターゲット層とほぼ一致していることは既に言うまでもありません。

ブライダル業界以外の場合、それぞれメインとなるターゲット層は持っているもののその他の年齢層に対するプロモーション活動も並行して行っていかなければなりません。特に観光業やグルメなどの業界の場合は、非常に広い年齢層をターゲットにしなければならないためプロモーション活動において様々な手法を選択する必要があります。しかしながら、ブライダル業界の場合は色々な年齢層に対してプロモーションをする必要を持ちながらも、かなり多くのコストをメインターゲットのみに割くことが可能です。そのため、必然的にターゲット層に対して強い影響力を持つインフルエンサーマーケティングが存在感を発揮することとなるのです。

【デメリット】イメージが固定化してしまいがち

ブライダル業界がインフルエンサーを起用することで大きなメリットを受けられる一方で、存在感の強いインフルエンサーを起用してしまうとイメージが固定化してしまう恐れがあります。また、演出に関しても独特な演出ばかりを発信してしまうと、その演出に対して憧れを抱く人たちにしか届かなくなってしまう恐れがあります。たとえば一般的な結婚式の他にゴシック系などにも対応している式場がゴシック系のインフルエンサーばかりを起用してしまうと、一般的な結婚式を目指しているファン層が離れてしまい、結果的に消費者を競合他社に奪われて囲い込まれてしまう恐れがあるでしょう。

具体的にイメージを伝える際に非常に有効なインフルエンサーの起用ですが、場合によってはインフルエンサーのイメージが強すぎて固定化してしまうデメリットは忘れてはいけません。バリエーション豊富なプランを持っている企業ほど、どれか一つだけに特化することなく多種多様な好みを持つ消費者に届くようなう工夫をしつつ投稿していく必要があります。投稿する時期を同時期にしたり、同じ投稿で色々なプランを提示するなど工夫を凝らしてみてください。

【デメリット】ターゲット層以外が離れやすくなる

インフルエンサーを起用する場合のデメリットとして忘れてはいけないのが、インフルエンサーが既に抱えているフォロワー層以外のターゲットが離脱してしまうリスクです。特にブライダル業界の場合はインフルエンサーが持つ雰囲気だけではなく、年齢層にも注目してインフルエンサーを起用しなければなりません。

最近では「プレ花嫁」や「卒花嫁」、そして「大人花嫁」のように幅広い年齢層の女性でも気兼ねなくブライダル業界を利用できるような言葉も増えてきています。しかしながら、それでも若い年代のインフルエンサーばかりを起用していると30代の利用者が離れてしまうリスクがありますし、逆に30代のインフルエンサーばかりを起用していると20代のターゲット層に響かない恐れがあります。

ブライダル業界は特に、女性が自身の年齢を非常に気にする業界だと言われています。そのため、たとえ企業としては意図していなくても特定の年齢層にだけ向けるプロモーションは、単に消費者を逃がしてしまうだけではなく炎上リスクに繋がってしまう可能性もあります。もちろん、ある程度雰囲気や予算でターゲットとなる年齢層は変わってきますが、ブライダル業界特有のリスクとしておぼえておいても良いでしょう。

ブライダル業界のインフルエンサー活用事例5選

ブライダル業界では色々な企業がインフルエンサーを活用し、消費者に対して分かりやすいプロモーション活動を行っています。ここでは、そのインフルエンサー起用の実例を5つ紹介していきます。どのように起用することで消費者の注目を集めることができるのかを参考にしながら読んでみてください。

K Couture社

 

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トップデザイナーの手がけるフォーマルなドレスを手掛けるリテイラーのK Couture社は、新郎新婦の好みに合わせてタキシードやドレスをフルカスタマイズできる点が魅力です。日本での知名度はまだそれほど高くないですが、海外では「自分らしさ」を重視して挙式・披露宴をしたいと望む新郎新婦から多くの支持を集めています。

そのK Couture社は、インフルエンサーマーケティングによって飛躍的に知名度をアップさせることに成功しました。K Couture社はファッションブロガーやライフスタイルのブロガー、プラスサイズブロガーや保守派ブロガーなど幅広いジャンルのブロガーを筆頭にインフルエンサーを多数起用し、そのインフルエンサーたちに自分たちでドレスをフルカスタマイズしてもらい、プレゼントするという企画を行ったのです。

このインフルエンサーたちが「自分でドレスをカスタマイズすることがどれほど魅力的なことか」、そして「K Couture社でドレスをフルカスタマイズすることの利便性」をアピールする投稿をしました。これにより、衣装を探している新郎新婦はもちろん、ウェディングセレモニーに招待された女性ゲストたちの需要も刺激し、ブランドの知名度を大きくアップさせ売上増加に貢献したのです。多数のインフルエンサーを起用することで多くの人に対して一気にプロモーション活動ができることを証明した好例だと言えるでしょう。

Marissa Fuchs


ファッションインフルエンサーとして活躍中のMarissa Fuchsさんは、15.8万人のフォロワーを持つ有名なインフルエンサーです。彼女の婚約者は、Marissa Fuchsさんへのプロポーズの際に多数のブライダル業界の企業を巻き込み盛大なプロポーズを行いました。

日本でも謎解きゲームや脱出ゲームが流行していますが、Marissa Fuchsさんの婚約者は二人で四つの都市を旅行しながら婚約指輪などのプロポーズにまつわるアイテムを集める制限時間48時間の旅行を企画したのです。この企画にはバケーションフォトサービスを提供するFlytographer社が計画を伝えられた瞬間のMarissa Fuchsさんの様子を撮影したり旅行中の二人の様子を撮影する形で協力する他、投稿へのタグ付けを条件にBlade社が無料でフライトを提供したり、Marissa Fuchsさん自身と日頃から交流のあったジュエリーブランドのJade Trau社、そして多数のレストランやホテルなどが協力しました。

こうした多数の企業がMarissa FuchsさんのInstagramにタグ付けされてフォロワーに存在感をアピールするだけではなく、リアルタイムで多くのフォロワーがプロポーズの瞬間までを見守るということでフォロワーではない人たちからも注目を集めることに成功しました。結果的に、New York Timesなどの大手メディアでも取り上げられることとなり、SNS上だけに留まらない大規模なプロモーション活動を成し遂げたのです。

Chiara Ferragni

 

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Marissa Fuchsさんの事例も十分に大規模な事例として多くの企業に知られていますが、2,000万人以上のフォロワーを持つChiara Ferragniさんがデジタル起業家との結婚に際して自ら主催したインフルエンサーマーケティングイベントも非常に大規模な事例として知られています。

Chiara Ferragniさんが主催したイベントは「#TheFerragnezキャンペーン」と呼ばれ、二人のウェディングパーティーは3,600万ドル以上の経済効果まで引き起こしたとも言われています。フォロワー数の3倍以上である6,700万人がイベントを見守っていたというデータもあり、SNSの中でも拡散力があまり高くないInstagramとしては異例の結果だと言っても過言ではないでしょう。

たとえば大手企業のDiorは普段からChiara Ferragniさんのお気に入りのブランドとして知られていましたが、Chiara Ferragniさんが着用するウェディングドレスとして選ばれた結果520万ドル以上に相当するメディアインパクトバリューと560万人以上のエンゲージメントを獲得したと言われています。その他にもプラダは披露宴のリハーサルディナーの際に着用するカスタムカクテルドレスを提供し180万ドルを超えるメディアインパクトバリューを獲得したと言われていますし、ロレアルの化粧品部門であるランコムも花嫁メイクを提供したことにより70万ドル以上のメディアインパクトバリューを獲得したと言われています。

最も多くのメディアインパクトバリューを獲得したDiorの場合、獲得したメディアインパクトバリューはChiara Ferragniさん関連の者だけで31%を占めているというデータがあるため、インフルエンサーの選定や起用方法によって非常に大きなベネフィットがあることは説明するまでもないでしょう。

TIFFANY

 

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ブライダル業界といえば、やはり指輪のイメージが強いという人もいるでしょう。もちろん、航空業やドレスだけではなく指輪の業界でもインフルエンサーマーケティングは行われています。その中でも特に、TIFFANYは積極的にインフルエンサーマーケティングを活用している企業として有名です。

たとえばTIFFANYは2019年4月19日から3年間限定で日本初となるコンセプトストアの「ティファニー@キャットストリート」を原宿にオープンさせました。オープン前日の4月18日には山田優さん、中村アンさん、三吉彩花さんなどの芸能人だけではなく多数のインフルエンサーがTIFFANYのジュエリーを身に付けて来場したと言われています。

こちらのインフルエンサーによるプロモーションはストアの宣伝という側面が強いものの、若年層に対するTIFFANYの存在感のアピールにも一役買っていると言えるでしょう。TIFFANYといえば、ハイブランドでプロポーズの時に使われるイメージが強く、若年層からは「高くて買えない」という印象の他に「少し古くて、大人の女性向けのブランド」というイメージを持たれることもありますが、原宿にコンセプトストアをオープンさせて若い世代の女性に人気の芸能人やインフルエンサーを起用することによって、今までとは違ったターゲット層へのアプローチにも成功したと言われています。

ゼクシィ


日本のブライダル業界で最も知名度の高い企業ともいえるゼクシィもインフルエンサーマーケティングに参入しています。ゼクシィは2020年、人気インフルエンサーのゆうこすさんを起用してプロモーション活動を行いました。普段から「モテクリエイター」と自称して活動しているゆうこすさんが実際にウェディングドレスを着て、花婿に好かれるドレスや女友達に好かれるドレスを解説するという企画で、色々なラインのドレスを紹介することでプレ花嫁たちからの注目を集めています。

さらに、投稿の中では「ゼクシィアプリ」というアプリについても言及し、結婚に関する情報を集めたいプレ花嫁たちに対する強力なプロモーション活動を行っています。SNSで情報収集をする世代はアプリのインストールに関しても抵抗がないことが多いため、非常に効率的なプロモーション活動だと言えるでしょう。

さらに、ゼクシィは「#ゼクシィ2020」というハッシュタグでプロポーズや結婚式にまつわる写真の募集も行っています。こうしたハッシュタグを作ることで自社企業の知名度を高める効果が期待できるのはもちろん、実際にハッシュタグに興味を持っているターゲット層がどのような投稿を普段から行っているのか、どのような口コミが多いのかといった市場調査としての効果も期待できるでしょう。ゼクシィの場合、ブライダル業界では十分すぎる知名度を持っている企業のため、後者の効果を期待しているのではないかと分析されています。

ブライダル業界がインフルエンサーを起用する際の注意点

実際に数多くの企業がインフルエンサーを起用していることからも分かる通り、ブライダル業界とインフルエンサーの相性は非常に良いと言われています。ここで紹介した以外にも、結婚式場などが独自でアカウントを運用して特徴を紹介しているようなケースも非常に多く存在しています。

では、そのようにインフルエンサーを起用する際、ブライダル業界が注意しておきたいポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。炎上リスクを減らすことはもちろん、消費者をより強固に囲い込むためにも覚えておきたい注意点を、最後に4つ紹介していきます。

演出が華やかになるようにする

SNSを使ってインフルエンサーマーケティングをするのであれば、基本的にSNS映えを意識することが大前提です。もちろんシックな演出に重点を置いている式場やシックな大人花嫁向けのドレスを用意している企業もあるでしょうが、やはり演出は華やかさを意識する方がSNSで目立ち、結果的に多くのエンゲージメントを獲得することが可能になります。

ブライダル業界の場合、常に特定の企業をフォローしているフォロワーはほとんど存在していません。自分がプロポーズを考えている時、あるいは実際にプロポーズされて結婚式や披露宴に向けて本格的に動き出した段階で一時的にフォローし、無事に挙式・披露宴が終わり新生活をスタートさせた段階でフォローを外すという流動的なフォロワーが多くなるでしょう。

そのため、その短期間にフォロワーを獲得するためにはとにかく他の企業のアカウントよりも目立つことが重要です。どんなに凝った投稿であっても、フォロワーの目に入らなければフォロワー数に繋がることはありません。華やかさや女性ウケの良さを意識しながら画像・動画を作成していくようにしましょう。

他社との差別化を意識する

華やかな演出を投稿することはブライダル業界がインフルエンサーマーケティングを行う上での大前提ですが、当然ながらそうしたことは競合他社も考えることです。そのため、華やかさだけではなく常に他社との差別化を意識しなければなりません。ブライダル業界は差別化が比較的容易な業界ですが、それでも「軽く情報収集したい」というレベルの人にとっては違いが分からなくなってしまいがちな業界でもあります。

たとえばクーポンコードを配布したり、必ず店舗や式場の位置情報を添付して投稿するなど消費者の利便性を意識する差別化でも良いでしょう。あるいは、Marissa Fuchsさんの事例で紹介したように、インフルエンサーのプロポーズをリアルタイムでフォロワー全員が見守れるような特別な起用方法を考えるのもおすすめです。「なんとなくInstagramで検索してみた」という人が思わずフォローしたくなるような普段の投稿やインフルエンサーの起用方法を考えてみましょう。

利用者・出席者の口コミを意識

インフルエンサーマーケティングを含めてSNSを活用する上での特徴としては、双方向コミュニケーションであることを忘れてはいけません。すなわち、企業側が一方的に情報発信をするのではなく、既に利用した人や式場であれば出席した人、模擬挙式などを体験した人たちの口コミを常に意識していく必要があります。

そうした実際の人たちの口コミを意識していれば、自ずとどのような投稿が消費者に望まれるのかが分かりやすくなるでしょう。普段の投稿の方向性が消費者の求めるものとズレていた場合でも、早期に修正すれば効率的なプロモーション活動が可能になります。多くの人が一生に一度しかお世話にならない業界のため、少しばかりの不満があってもSNSに投稿したり直接クレームを入れたりしないことも珍しくはありません。だからこそ、常に消費者の生の声に意識的に耳を傾けるのがおすすめです。

ターゲット層以外の年齢層への配慮を忘れない

既にインフルエンサーマーケティングを活用するデメリットの点でも解説しましたが、ブライダル業界は特に女性が年齢を気にしやすいため炎上リスクの高い業界であると言われています。メインのターゲット層を大切にするのは良いですが、ターゲット層以外の年齢層に対しても配慮を忘れないようにしましょう。

たとえば可愛らしいウェディングドレスのプロモーションを行う時「20代の花嫁必見!」などのキーワードを使ってしまうと「30代をないがしろにしている企業」としてマイナスイメージを持たれてしまう恐れがあります。限定的なキーワードを使い過ぎることで、該当しない消費者を逃してしまうリスクがあることは常に意識しておくと良いでしょう。

ブライダル業界は華やかにインフルエンサーを起用しよう

デメリットやリスクもあるものの、インフルエンサーを起用することでイメージ通りに華やかなプロモーション活動が行えるのがブライダル業界です。インフルエンサーの投稿に予算をかければかけるほど、多くのベネフィットを得ることも不可能ではないでしょう。インフルエンサーマーケティングを行うのであれば、企業の特色やブランドイメージを最大限活かした起用をしていくのがおすすめです。

しかし一方で、華やかさだけを意識していると競合他社との差別化が難しくなってしまう恐れもあります。その場合には、ぜひトリドリマーケティングにご相談ください。トリドリマーケティングではインフルエンサーの紹介だけではなく、起用方法についても相談に乗らせていただけます。選定や差別化、起用方法にお悩みの方はぜひ一度ご相談いただければ幸いです。