インドにおけるインフルエンサーマーケティングの特徴と事例10選

インド人インフルエンサーを活用して市場の開拓をしよう

カレーや数学など「インド」という国名を聞いた時に連想するものは人それぞれ色々なものがあります。昔から数学が得意な人が多く、ラマヌジャンを始めとする著名な数学者を多く輩出しているインドは、その影響なのかITに対しても積極的に利用しようとする姿勢を持っている人が多い国だと言われています。

そのようにITに触れる人が多いインドのため、必然的にインフルエンサーとなる人も多く、インフルエンサーマーケティングによるチャンスも多いと考えられています。今後、インド市場を開拓したい企業やインド人によるインバウンド消費を増やしたい企業は、インドのインフルエンサーマーケティングの現状を把握して、準備を進めていくのも良いのではないでしょうか。

インドと日本の市場比較

インドに向けたインフルエンサーマーケティングを行う前に、まずはインドと日本の市場はどのような違いがあるのかを比較して理解することが必要です。インド人からの需要を獲得するためにも、インドにはどのような背景があるのかを把握していきましょう。

人口と言語

インドというと人口が多い国というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。そのイメージの通り、インドは中国に次ぎ世界で二番目に人口が多い国として知られています。現在は約13億人ていどですが、毎年1,000万人単位で人口増加を続けているため、市場としては非常に大きく期待度の高い市場だと考えることができます。さらに、このままのペースで人口が増加していけば2030年には中国の人口を抜き世界一位になるとも期待されているため、今後のインドからの需要を確保するためにも市場の早期開拓が必須となるでしょう。

そんなインドの公用語はヒンディー語が使われていますが、日本と同じように地方ごとに方言が非常に強いと言われています。そのため、同じヒンディー語であっても住んでいる地域が遠ければあまり通じないケースも珍しくはありません。そのため、第二公用語として位置づけられている英語への注目度が高く、老若男女問わず英語能力が高い人が多いことでも知られています。そのため、インド人を対象にインフルエンサーマーケティングを行う際には、わざわざヒンドゥー語を学ばなくても英語で行ってもそれほど支障はないでしょう。

特に、現在インド国内の大学は全ての講義が英語で行われています。そうした環境もあり、インド人大学生の留学先もアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなど英語圏の国々が優先的に選ばれる傾向にあります。そのため、若者をターゲットに据えたインフルエンサーマーケティングの場合は、特に英語の訴求力が高くなるでしょう。

インターネット・SNS利用状況

デジタルに強いイメージを持つインドですが、実はそれほどインターネットの利用率は高くなく41%程度にとどまると言われています。この数字だけを見るとインドに対する市場の期待度は低いと思われがちですが、インド人の人口を考えると日本の全人口の4倍近くにあたる5億6,000万人が利用している計算になるので、やはり全く市場としては小さくないことが分かるでしょう。

また、インターネット利用者は41%程度にとどまるもののSNSの利用者は比較的多く、全人口の約23%がなんらかの形でSNSを活用していると言われています。これも人口にすると約3億1,000万人となるため市場規模は日本の3倍以上であることが分かります。すなわち、インフルエンサーマーケティングの市場として申し分ない規模であることが分かるでしょう。

日本においては「インスタ映え」などの言葉が流行していることからも分かる通り、Instagramなどを中心にSNSの主な利用者は若い女性が多いと言われています。しかしインドでは逆の現象が起きていて、SNS利用者の7割にあたる約2,200万人は男性の利用者だと言われています。年齢に関しては18歳~34歳の若年層の利用者が突出して多い点で日本とはそれほど違いがありませんが、SNS利用者の男女比が大きく違うことは頭に入れておかなければならないでしょう。全世代で比較してみると、女性の中でのSNS利用者は約16%程度ですが男性は約55%と過半数以上の人がSNSを利用していることが分かります。すなわち、日本ではファッションやコスメ、スイーツなど女性向けの商品を紹介されることが多いインフルエンサーマーケティングですが、インド市場を開拓する際には違うジャンルの商品で進出する方が成功確率は高くなると考えられています。

人気のあるSNS

SNSを利用する男女比という観点で見ても日本とは大きな違いがあるインドですが、人気のあるSNSも日本とは大きな違いがあります。ここで、インドではどのようなSNSが人気を集めているのかを確認していきましょう。

インドでは日本と同じようにYouTubeが人気の高いSNSとして知られています。元々インド人は陽気で人と話して情報共有をすることが好きな国民性を持っていると言われているため、文字だけのコミュニケーションで終わってしまいがちなSNSよりも動画で情報発信できるYouTubeの方が好きだという人が多いのです。それと同じ理由で匿名性が低く交流が盛んなFacebookも人気を集めているSNSです。日本ではFacebookに本名を登録していても写真を載せる際にはスタンプなどで個人が特定できないように加工する人も少なくはありませんが、インド人の場合はそのように加工するケースもめったになく個人情報をマスクするケースはほぼありません。

そのように自分本人の顔や名前を公表して交流しやすいYouTubeかFacebookについで人気を集めているSNSがWhatsAppというSNSです。これは日本ではそれほど耳馴染みのないSNSかもしれませんが、日本でいうところのLINEと同じようなSNSとして使われています。LINEのようにメッセージ交換をして友達と交流するための連絡手段として使われるWhatsAppですが、LINEとは違いタイムライン機能は実装されていません。しかし、そのタイムライン機能がない代わりにSkypeのように相手がオンライン状態かオフライン状態かを一目で見分けることができる機能が実装されています。すなわち、誰かに急いで何かを聞きたい時などにオンラインの友達を選定して連絡を取ることができるため、せっかちな人でも使いやすいSNSとして評価されています。

そのWhatsAppの後は日本でも知名度の高いInstagram、Twitter、TikTokという順で人気を集めています。日本でインフルエンサーマーケティングを行う際によく使われているInstagramやTwitterはインド国内での人気はそれほど高くはないものの、先ほどから数値で示しているようにインドの人口を考えれば日本と同程度あるいはそれ以上の市場規模が期待できます。さらに、YouTubeはインフルエンサーマーケティングとの親和性が高いSNSですが、FacebookやWhatsAppはそれほどインフルエンサーマーケティングに使いやすいわけではないので、インドにおいてもインフルエンサーマーケティングにはYouTubeやInstagramが使われることが少なくありません。インド国内でインフルエンサーマーケティングを行う際も日本におけるいインフルエンサーマーケティングと同じようなSNSの活用で問題ありません。

インドにおけるインフルエンサーマーケティングの特徴

インドは日本とは比較できないほどの大きな市場を持つ国です。当然ながら、市場規模が大きいためインフルエンサーマーケティングが成功した時の売上や規模も大きなものになることが予想されます。そんなインドにおけるインフルエンサーマーケティングの成功確率を上げるためにも、インド市場全体の次はインフルエンサーマーケティングに焦点を絞って特徴を把握していきましょう。

InstagramかTikTokが主流

インドではYouTubeやFacebookが人気のあるSNSであることは既に紹介しましたが、実はインフルエンサーマーケティングを行う際にはInstagramかTikTokを活用することが推奨されています。実はインドにおいてはYouTubeはテレビの代わり、WhatsAppは連絡手段、Facebookは知人との交流手段、Twitterは雑誌のような読み物という認識が広く浸透しています。そのため、現時点でインフルエンサーマーケティングが受け入れやすい土壌が既に形成されているのはInstagramかTikTokしかありません。

もちろん、今後強い影響力を持つインフルエンサーがYouTubeやTwitterに進出したり、あるいはニッチな層を狙うために進出したインフルエンサーが注目を浴びたりなどの理由でインド国内のインフルエンサーマーケティングにおけるSNSの勢力図が大きく変わる可能性もないわけではありません。現時点であっても、インド人がSNSに抱いている固定観念を覆せるような仕掛けがあるのであれば、YouTubeやTwitterを活用してインフルエンサーマーケティングを行っても良いでしょう。しかしながら、特にそのような確固たる自信がないのであればInstagramかTikTokで影響力が高く企業のブランドイメージに合うインフルエンサーを起用する方がベネフィットは大きくなります。

映画俳優よりも影響力が強い

日本でもインフルエンサーマーケティングが浸透してくるにつれて、インフルエンサーの影響力は年々大きくなってきています。大人気のインフルエンサーの場合は芸能人やモデルよりも強い影響力を持っていることも珍しくはありませんし、当初はインフルエンサーとして活動していた人が芸能界デビューするようなケースも増えてきました。

インドでも最近はインフルエンサーの影響力がどんどん大きくなってきていると言われています。今まではインドの流行の発信となるのは映画俳優であるボリウッドスターだった場合が多かったのにも関わらず、最近ではインフルエンサーが流行の発信となるケースも少なくはありません。実際、世界的なインフルエンサー市場は約200億ドルであると言われていますが、インドはそのうちの0.75%である1億7,500万ドル規模の市場を持っています。インドで商品やサービスを展開する際には、芸能人よりインフルエンサーの起用を考える方が現実的な場合も多いでしょう。

インド企業も注目度を高めている

そのように大きな影響力を持つインド国内のインフルエンサーですので、当然ながらインド企業も既に注目しています。企業への意識調査によると、2019年時点で各企業にインフルエンサーマーケティングにどのくらいの予算を割いているか聞き取ったところ、1,400ドル~15,000ドルといった回答が返ってきているようです。これには大きな幅がありますが、最大で15,000ドルを投資するほどインフルエンサーマーケティングが注目を集めていることが分かるでしょう。

さらに、今後の展望を調査してみたところ、インド企業の約75%はインフルエンサーマーケティングの予算拡大を予定していることが分かりました。様々なジャンルの企業がインフルエンサーマーケティングの導入を検討している中でも、特に美容・コスメ業界やファッション業界はインフルエンサーの起用を本格的に検討している企業が多いと言われています。現在は男性の方がSNSの利用率の高いインドですが、今後のインフルエンサーマーケティングの展開によってはその男女比に影響を与えることもあるかもしれません。

ブランドの認知度を高めるための起用が主流

インドでは現時点でもインフルエンサーマーケティングが活用されていて、将来的にもますます発展していくことが予想されています。そんなインド国内では、現在はほとんどの企業がブランドの認知度を高めるためにインフルエンサーを起用しているところが多いと言われています。企業にアンケートを行ったところ、認知度を高めるためにインフルエンサーを起用していると回答した企業が全体の56%にのぼり、次いで購入額をアップさせるためが17%、独創的なキャンペーンを行うための起用が13%と続きます。

日本におけるインフルエンサーの起用はブランドの認知度を高めるためにも使われますが、大半が商品やサービスの購入額のアップや店舗やイベントへの集客のために起用される場合がほとんどです。こうした起用目的の差も日本とインドのインフルエンサーマーケティングの差異として認識しておくと良いでしょう。

インドで人気のインフルエンサーと活動内容10選

人気を集めるSNSやSNSを利用する男女の割合、そしてインフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサーの起用目的などインドと日本では様々な違いがあることが分かります。ですが、どのような違いがあろうともインドで実際に人気の高いインフルエンサーの特徴や傾向を知ることにより、インドに向けたインフルエンサーマーケティングを開始する際の参考にすることができるでしょう。ここでは、インドで実際に人気を集めるインフルエンサーと、彼らの活動内容を10個紹介していきます。

Live Insaan


Live Insaanさんはゲーム系の内容を中心にYouTubeへの投稿を続けているインフルエンサーです。投稿する動画の中には動画再生回数が1,000万回を超えているものも少なくはなく、一週間前に投稿したばかりの動画でもすぐに100万回以上再生されるなど常に注目を集めているインフルエンサーです。実際、チャンネル登録者数も約300万人と多くのファンを抱えているインフルエンサーであることが分かるでしょう。

Live Insaanさんは当初、PUBGmobileの実況動画のみを投稿していましたが、その動画の編集が上手で見やすい動画のためPUBGmobile以外のファンも獲得したと言われています。最近ではPUBGmobile以外の実況動画にも積極的に挑戦しているため、今後ますますファンを獲得していくことが期待されているインフルエンサーでもあります。

動画自体も編集が上手なだけではなく効果音なども凝っているため、言語が分からなくても動画を見ているだけで楽しくなる動画だというファンの声もあります。インド国内におけるゲーム系のインフルエンサーのリーダー的な存在とも言われているため、企業としては彼の存在を無視することは決してできないでしょう。

Megha Ray

 

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Megha Rayさんはファッション系のインフルエンサーとして活動しています。インドには有名なインフルエンサーだけではなくフォロワー数が5,000人以上いれば登録できる「Wooplr」というECサイトがありますが、Megha RayさんはそのWooplrのプログラマーとして活動しつつマイクロインフルエンサーとしての役割も担っています。

Wooplrは登録したインフルエンサ―が着ている服が売れた場合、その際に発生する手数料の一部をインフルエンサーに還元するECサイトとして多くのインフルエンサーから人気を集めています。料金システムが分かりやすいということで登録するインフルエンサーも多く、Wooplrを見ることでインド国内におけるインフルエンサーのトレンドを知ることにも役立つでしょう。Megha Rayのようにファッション系のインフルエンサーとして活動している人を探す際にも、ぜひチェックしておきたいサイトです。

Diipa Büller-Khosla

 

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インド国内はもちろん、世界的にも知名度が高く日本にもファンが多いインフルエンサーとして知られているのがDiipa Büller-Khoslaさんです。2018年にオランダの外交官と結婚した時には、4日間にわたる長期的なスパンで結婚式を挙げたことが日本国内でも報道されたので名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな知名度の高いDiipa Büller-Khoslaさんは、オランダのファッションブランドであるViktor&Rolfの香水をプロモーションしています。単に商品を紹介してファンの購買意欲を刺激するだけではなく、投稿のキャプションでは「クリスマスシーズンにぴったり」など使いたい場面が想像できるような投稿をすることもあり、商品紹介が分かりやすいとして非常に信頼度の高いインフルエンサーの一人です。実際、彼女のそうした商品に対する熱意はファンにも伝わり、彼女の容姿以外にもそうした人柄に惹かれてフォローしているユーザーも多いと言われています。

インフルエンサーの中でも特にファッション系のインフルエンサーや美容・コスメ系のインフルエンサーとなると容姿にばかり注目が集まりがちですが、Diipa Büller-Khoslaさんの事例のようにインフルエンサーの人柄自体に惹かれるフォロワーもいないわけではありません。インフルエンサーマーケティングを行う際には単にフォロワー数やフォロワーの年齢層だけで起用するインフルエンサーを判断するのではなく、インフルエンサーの投稿も分析しながらフォロワーがインフルエンサーに何を期待しているのかを知り、インフルエンサーがこれまでに構築してきた世界観を最大限に活かすような起用を心がけるようにしましょう。

Archana’s Kitchen

 

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Archana’s Kitchenさんはその名の通りグルメ系のインフルエンサーとして活動しています。Instagramで毎日料理の写真やレシピを投稿しながら、自分自身でWebサイトの運営や料理に役立つアプリの提供なども行っています。インフルエンサーとして活動していく中でInstagram以外にも色々なアプリで発信する人は少なくありませんが、Archana’s Kitchenさんのように自分で能動的に動いていく人はそれほど多くありません。こうした活動から、Archana’s Kitchenさん自身のネットリテラシーが非常に高いことが分かるでしょう。

Archana’s Kitchenさんの紹介する料理は野菜中心の料理が多く、健康的な料理の紹介が多いため料理が好きな人はもちろんダイエット中の人、健康志向の人、体重管理をする必要があるアスリートなどを多くフォロワーに抱えています。そうした人たちに対し、Instagramで簡単にレシピを紹介しつつ、より詳しい料理に関する情報は自身のブログに誘導するといった活動がArchana’s Kitchenさんの活動方針です。インフルエンサーはもちろん、企業としても誰もが気軽にアクセスできるInstagramで多くの人の興味を集めつつ、誘導した先の外部サイトでさらにコアなファンを獲得するといった手法は学ぶべきものがたくさん存在しています。

Mythpat


先ほどインドにおけるゲーム系のインフルエンサーとしてLive Insaanさんがリーダー的な存在であると紹介しましたが、MythpatさんはそのLive Insaanさんよりもさらにチャンネル登録者数が多く、約350万人もの登録者を抱えるYouTuberです。元々は日本でも人気の高いマインクラフトというゲームの実況動画で話題になったためマインクラフトの動画再生数が多いMythpatさんですが、それ以外の実況動画でも平均して150万回以上は再生されているなど実力のあるYouTuberであることが伺えます。

現在でも投稿する動画はマインクラフトの動画が大半ですが、それ以外にも誰もが楽しめるカジュアルなゲームの実況動画の投稿も行っています。そのためゲームの実況動画を積極的に見るようなゲーム好きの人はもちろん、普段はあまりゲームをプレイせず簡単に遊べるゲームをたまに遊ぶくらいのライトユーザーもフォローになっていると言われています。ゲーム系のインフルエンサーというと、いわゆる「ゲーマー」がフォロワーに多いというイメージがある中でMythpatさんのような存在は貴重であるといえるでしょう。

DIY Ocean


DIY Oceanさんは先ほども登場したPUBGmobileに関係する動画を投稿しているため一見するとゲーム系のインフルエンサーだと思われがちですが、実際はPUBGmobileを遊ぶ際に必要になるコントローラーを自作したり、カーレースゲームのコントローラーを自作する動画を投稿しているので、クラフト系のYouTuberに属しているとカテゴライズすることができるでしょう。そうしたゲームのコントローラーなどを自作するだけではなく、段ボールを作ったバスケのゲームを自作するなど子どもが楽しめる工作動画の投稿が多いのもDIY Oceanの特徴の一つです。そのため普段からゲームを楽しむ世代だけではなく、工作が好きな子どもや子どもと一緒に工作を考えている親世代からも支持されているインフルエンサーだと言われています。

さらに、DIY Oceanさんの動画を実際に見ると分かる通り動画のキャプション画面や字幕には日本語が使われています。そのためインド人が視聴するだけではなく、DIY Oceanさんのフォロワーにはインドが好きな日本人、工作が好きで家の中で簡単に楽しめる工作を探している日本人などインドに限らず日本国内のフォロワーも多いと言われています。特に夏休み冬休みの子どもの自由研究や自由工作に悩み、DIY Oceanさんの投稿動画を参考にしている人も少なくはありません。インド人のインフルエンサーの中でも非常に親しみやすい存在だといえるでしょう。ゲームが好きな人はもちろん子どもにも親世代にも支持されているインフルエンサーですので、ゲーム関連の企業はもちろん教育系の商品やサービスを取り扱う企業からも注目されています。

Mary Kom

 

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Mary Komさんはインフルエンサーとして活躍しているものの、2012年のロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得するほどそもそもの知名度が高いアマチュアボクサーです。インドで「最も成功した選手」の一人にも数えられ、彼女と題材とした映画も制作されるなどインド国内においては国民的スターの立ち位置を獲得しています。

そのようにインド国内で非常に知名度が高いMary Komさんですが、実は日本企業のブリヂストンとコラボしているため日本国内でも知名度が高まっています。彼女の持つ力強いイメージがタイヤの安全性の広告と非常にマッチした起用をされていることが分かるでしょう。

日本国内においても、ユニクロがテニスの錦織圭選手や大坂なおみ選手を起用するなど、知名度の高いブランドが人気の高いスポーツ選手を起用することで親しみやすい存在であることをアピールすることは珍しくありません。こうした起用事例は日本国内に限ったことではなく、インド国内でも同様の効果を期待されて多く見られています。

RakaZone Gaming


ここまでで数名紹介したことからも分かる通り、YouTubeをテレビ代わりに使うインドでは動画投稿をしながら知名度を上げるインフルエンサーが多く、必然的にゲーム系のインフルエンサーの数も多くなります。ここで紹介するRakaZone Gamingさんもそんなゲーム系のインフルエンサーの一人で、YouTubeを中心として活躍していることで知られています。

RakaZone Gamingさんが他のゲーム系のインフルエンサーと違う点は、まさに投稿する動画の長さだといっても過言ではありません。RakaZone Gamingさんは通常のゲーム実況の動画を投稿するだけではなく、ライブ配信を行ったり時には8時間以上だったりと長時間の動画投稿も行っていることが戸くちゅ的なインフルエンサーです。通常、視聴者の時間が制限されるライブ配信や長時間動画の視聴者は伸びづらいと言われていますが、それでも動画ごとの再生回数が10万回を超えていることから熱狂的な固定ファンがついていることがうかがえます。

さらにRakaZone Gamingさんの投稿動画で注目すべきは動画時間だけではありません。チャンネルを見れば分かる通り、長時間の動画が多いにも関わらず投稿ペースは他のゲーム系のインフルエンサーと比べても遜色ないほどのハイペースで行われています。こうした動画投稿の頻度から、彼の動画編集スキルが高いことが推測できます。

Karron S Dhinggra

 

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インフルエンサーにはファッションモデルから転身したり、先ほど紹介したMary Komさんのようにアマチュアボクサーから転身したりと独特の経歴を持つ人も少なくはありません。ここで紹介するKarron S Dhinggraさんもその一人で、Karron S Dhinggraさんは弁護士からインフルエンサーに転身しファッションや旅行関連の投稿を続けているというユニークな経歴を持っています。

「弁護士」というと給料が高くラグジュアリーな生活をしていることをイメージする人が多いものですが、Karron S Dhinggraさんのフォロワーにもそうした生活を垣間見ることができると期待している人が多いと言われています。そういったフォロワーからの期待に応えるように、Karron S Dhinggraさんはイギリスの高級車メーカーであるジャガーとコラボした投稿を載せています。Karron S Dhinggraさん自信が高級感溢れる内容を投稿していたのもありますが、そこから醸し出される大人の魅力を活かしたフォロワーの需要に答える企業の起用だと分析できるでしょう。

先ほどDiipa Büller-Khoslaさんの項目でも紹介しましたが、この二つの事例からも分かる通り企業がインフルエンサーを起用する際には普段の投稿の雰囲気やイメージを活かしていくことが大前提です。いくら人気が高くフォロワー数の多いインフルエンサーであっても、普段の投稿の雰囲気とは全く異なる企業が起用しても、期待しているほどの成果は得られません。これは日本国内でのインフルエンサーの起用であってもインドにおける起用であっても、さらにいえば他の国のインフルエンサーを起用する場合でも覚えておかなければならない大原則ですので注意してください。

Aakriti Rana


最後に紹介するインドで人気の高いインフルエンサーは観光系の情報を発信するインフルエンサーとして活躍しているAakriti Ranaさんです。Aakriti Ranaさんはとにかく写真の撮影技術や加工の技術が高いため、インドでInstagramを中心に活動するインフルエンサーの中でも特にInstagramとの親和性が高いインフルエンサーだと言われています。さらにAakriti RanaさんはInstagramのみで活動するのではなくYouTubeにも積極的に動画を投稿し、その動画のどれもが観光地の魅力を分かりやすく伝えているということでも注目を集めています。

 

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そんなAakriti Ranaさんは、インド国内のショッピングセンターのプロモーション活動を行っています。観光系の写真や動画を配信することが多いAakriti Ranaさんですが、Aakriti Ranaさん自身のコーディネートが非常に洗練されているためファッションに憧れてフォローしているファンも多く、そうしたファンがAakriti Ranaさんの投稿を見てショッピングセンターに多数訪れたと言われています。

インドで人気のインフルエンサーを起用することで期待できる効果

人気のあるインフルエンサーを起用することで、国境を問わずある程度の効果を期待することができるでしょう。しかしながら、やはり国によってインフルエンサーの起用方法や活動内容に多少の差異があるため国ごとの特徴が生まれます。では、インドで人気のインフルエンサーを起用することで期待できる効果にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは三つの効果を解説します。

高い売上額を生み出せる

冒頭から何度も解説している通り、インド市場の大きな特徴といえばなんといっても市場の大きさにあります。インド国内のSNS普及率は日本と比べると低く抑えられているものの、元々の人口が多いため必然的に市場が大きくなります。すなわち、インド国内におけるインフルエンサーマーケティングに成功することができれば、高い売上額や利益率を期待することができるでしょう。

日本でもインフルエンサーマーケティングは行われていますが、最近では活動するインフルエンサーも起用する企業も増えてきているため芸能人を起用することとの差別化が難しくなってきています。そこでインフルエンサーマーケティング独自のコストパフォーマンスの良さや親しみやすさを求めるのであれば、日本国内にこだわらずインド進出に目を向けることで今まで以上の成果を得ることができるでしょう。

クオリティの高い動画配信

インドで人気の高いSNSはYouTubeですので、必然的にインド人は普段から高度に編集された動画を目にする機会が多くなります。そのため「どうやったら見やすく再生数の稼げる動画が作れるのか」を無意識に知っているインフルエンサーが多く、インド人のインフルエンサーに依頼することでクオリティの高い動画配信をしてもらえる可能性は高くなります。

日本人の場合、Instagramに投稿するために写真の撮影技術は持っているものの動画の編集スキルとなると未だに限られたごく一部のインフルエンサーしか持っていません。しかしながら、インドの場合は高いレベルの動画編集スキルを持つインフルエンサーが多いため、動画で商品やサービスのメリットを紹介する時に高い訴求力を発揮してくれます。

ネットリテラシーが高い

IT大国と言われるほどインターネットを始めとするコンピュータの技術に慣れ親しんでいるのがインドという国自体の特徴です。すなわち、一般人であっても高いネットリテラシーを持つ人が多いので企業としても安心してインフルエンサーを起用することができるでしょう。

残念ながら日本の場合、ネットリテラシー教育の重要性はまだ教育が進んでいないこともあり、炎上リスクのある投稿をしてしまうインフルエンサーも少なくはありません。しかしながら、インドはまだ小さい子どものうちからそうした教育を施されているので、動画編集スキル同様にネットリテラシーに関するしっかりした意識を持つインフルエンサーが多くなるのです。これは、実は企業にとってインフルエンサーを起用する際の非常に大きなポイントだと言えるのではないでしょうか。

インド人インフルエンサーを積極的に起用してチャンスを獲得しよう

同じアジア圏に属するといえど、インドと日本は距離が離れているので普段はそれほど近い国という印象はないかもしれません。実際、企業が海外進出を考える際にも比較的距離が近い中国や韓国、もしくは馴染みのあるアメリカやヨーロッパを選択肢に挙げることが多いでしょう。しかし、インドは市場も大きくインフルエンサーに対する期待度も高い国ですので、今後ますますインフルエンサーマーケティングが発達していくことが期待されています。

市場が大きいインドですので、競合他社よりも先んじることで大きなチャンスを得ることができるでしょう。そのためには、日本国内よりも積極的にインフルエンサーを起用してブランドの認知度を高めなければなりません。もしインド進出を検討している、あるいはインド人のインフルエンサーの起用を検討しているのであれば、ぜひトリドリマーケティングにご相談ください。企業のブランドイメージを考慮しながら、最適なインフルエンサーや起用方法を提案させていただきます。