地方に特化したローカルインフルエンサーとは?メリットと活用事例7選

ローカルインフルエンサーは地域活性化の強い味方!

自分のおすすめの商品やサービス、あるいは自分が考案した健康的なレシピやダイエットに役立つ運動などフォロワーが求めている情報をInstagramを始めとするSNSに投稿し、多くの人に影響を与えながら企業から広告費をもらうのがインフルエンサーという職業です。以前はインフルエンサーという言葉自体を知らない人も少なくはなかったと言笑えていますが、最近ではSNSだけではなくテレビなどのメディアの露出も増えてきて多くの人に認知される存在になってきました。このインフルエンサーたちはそれぞれ得意なジャンルを持っていることが多く、たとえば美容系の情報を多く発信しているインフルエンサーは美容インフルエンサー、飲食店関連の情報発信が多いインフルエンサーはグルメインフルエンサーなどそれぞれの発信しているジャンルの名前を冠して呼ばれることも少なくはありません。

その中でも、ローカルインフルエンサーと呼ばれる存在はその名の通り地方の情報を積極的に発信しているインフルエンサーのことを言います。地域に密着した活動を行っているため、観光客の誘致や周辺住民へのイベントの周知などを得意ジャンルとしているローカルインフルエンサーも少なくはありません。そのため、地域の活性化に対して強い影響力を発揮して活躍することもあるでしょう。この記事ではローカルインフルエンサーが持つ特有のメリットや実際に起用している事例、そして起用する際の注意点などローカルインフルエンサーに関することを解説していきます。

ローカルインフルエンサーとは

ローカルインフルエンサーとは、ジャンルが様々なインフルエンサーの中でも特に一定の地域に根を下ろして活動しているインフルエンサーのことをいいます。そのため、既に解説した通りローカルインフルエンサーは観光客の誘致を得意ジャンルとしている場合がほとんどです。日本全国などの広い範囲から観光客を誘致するだけではなく、市内や都道府県内といった狭い地域においても周辺に住む住民に対してイベントがあることを周知し、集客を行うことも得意としています。すなわち、インフルエンサーの中でも特に地方に特化していて地方の情報を中心に発信していればローカルインフルエンサーだとカテゴライズすることができるでしょう。

ローカルインフルエンサーは地域への集客や地域活性化に大きな力を発揮することができるため、自治体や企業が集客に利用することも少なくはありません。特に観光業や地元に根付いたグルメ、飲食店などの経営に携わっている企業としては絶対に見過ごせない存在だといえます。今までインフルエンサーマーケティングに挑戦したことがなく、これから新たにインフルエンサーを起用したプロモーション活動を行っていきたいと考えている自治体や企業は、有名なインフルエンサーだけではなくローカルインフルエンサーも選択肢に入れて検討するのがおすすめです。

ローカルインフルエンサー特有のメリット

インフルエンサーの中でも、特定の地域に特化しているローカルインフルエンサーは少し異色な存在だと言われています。日本だけではなく世界中のフォロワーを抱えて一つの投稿で広い地域に対して影響力を発揮できるインフルエンサーとは違い、ローカルインフルエンサーは自分が投稿している地域に住む人、あるいは自分が投稿している地域に関心を持っている人にしか影響力を発揮することはできません。

こうして広域で活動するインフルエンサーとローカルインフルエンサーの差に着目してみると、ローカルインフルエンサーは結局有名インフルエンサーよりも影響力で劣るため起用するメリットがないように感じられる人も多いのではないでしょうか。しかし、それは全くの誤解です。ローカルインフルエンサーの中には、全世界にフォロワーを抱える有名インフルエンサーでも持てない特有のメリットを持っている人も少なくはありません。では、そんなローカルインフルエンサー特有のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。主なメリットを3つ紹介していきます。

コアな情報を発信できる

ローカルインフルエンサーは、他のインフルエンサーに比べてコアな情報を発信することが可能です。有名なインフルエンサーは多くの地域のフォロワーを抱えているため、どうしても有名店などをPRすることを求められてしまいます。そのためコアな情報に関しては投稿しても歓迎されないことも多く、自然と投稿を避けてしまうこともあるでしょう。インフルエンサーとしても自分の投稿によって多くの人を集客したり多くの人の購買意欲を刺激したりすることが仕事となっているためそれほど訴求力が高そうな依頼は断ることも少なくはありません。

しかし、ローカルインフルエンサーの場合はそもそもコアな情報を求められています。検索すれば誰でもすぐに見つけることができるような有名店の情報などを発信してもローカルインフルエンサーのフォロワーから歓迎されることはまずありません。地方に対して詳しいフォロワーすらも知らない情報を発信することがローカルインフルエンサーには求められることも多いため、必然的にコアな情報の方が歓迎されるのです。

そのため、有名店ではなく個人経営の隠れ家的なお店は有名インフルエンサーよりもローカルインフルエンサーに依頼する方が良いでしょう。有名なインフルエンサーに依頼しても情報がニッチすぎて断られてしまう可能性がある場合でも、ローカルインフルエンサーであればむしろ積極的に情報発信に協力してくれる可能性が高くなります。もちろん、依頼しなくてもローカルインフルエンサーの方から自主的に情報を発信してくれることもあるでしょう。そうすれば自分たちでローカルインフルエンサーを選定する手間を省きながら、ローカルインフルエンサーの訴求力の恩恵に預かれることもあります。

隠れ家のように落ち着いていて、多くの顧客を抱えるキャパシティはなくても魅力があり食べログなどにも掲載されず、地元の知る人ぞ知るというような店こそ、ローカルインフルエンサーを起用することで集客することが可能になるのです。そういった店が有名なインフルエンサーを起用してしまうとさばけないほどの量の来客が押し寄せてしまう可能性もありますが、有名なインフルエンサーに比べて比較的フォロワーが少ないローカルインフルエンサーであればそういう心配もそれほど必要ありません。インフルエンサーマーケティングにおいてフォロワー数が少ないインフルエンサーは影響力が小さく起用する必要がないと考えらえることも多い中で、ローカルインフルエンサーに限っては影響力がそれほど大きくないからこそ重宝されることもあるのです。

地域の人に愛されている

ローカルインフルエンサーは、地域にとってご当地タレントのような存在として愛されている場合がほとんどです。昔から地域のイベントやショッピングモールでのインストアライブなどに顔を出し知名度を地道に高めていっていることがほとんどですので、地域の人の多くはローカルインフルエンサーの存在を知っていて信頼されているという実績があります。さらにそうした地元のイベントに積極的に参加していることで、幅広い世代の人にも認知されているのです。

インフルエンサーというとSNSを頻繁に利用する若者向けの発信者である場合がほとんどです。実際に、SNSネイティブのZ世代が最もインフルエンサーの影響を受けやすく、年代を重ねていくほどインフルエンサーの影響を受けづらくなるというデータもあります。さらにSNS自体を利用しない世代になると、どんなに有名なインフルエンサーであっても存在自体を認知していないというケースも珍しくはありません。

しかしローカルインフルエンサーの場合は既に地元で活躍している実績があるため、SNSを利用しない世代にも認知され愛されている場合がほとんどです。そのため高齢者の世代に対しても若者に対する影響力と同等以上の影響力を発揮する場合がほとんどです。また、ローカルインフルエンサーの場合はSNS内での活動に留まらず地方のテレビ番組にも出演することがあるので、必然的に知名度が高くなります。場合によっては、主にSNSによってインフルエンサーの発信する情報を収集する若者世代よりも、むしろ高齢者の方に対する訴求力が高まることすらあるでしょう。

通常のインフルエンサーが行う飲食店や観光に関する情報発信はどうしても有名店の紹介が多くなるため広域にわたる場合が多く、必然的にインフルエンサーの発信する情報に対してアクティブに行動することができる若年層がメインターゲットになりがちです。もちろんそれも決して悪いことではありませんが、若年層のみをターゲットにしていると比較的予算に余裕がある年齢層に対する訴求力が弱まってしまうこともあります。その点、ローカルインフルエンサーであるならば基本的に地域の情報を投稿するため、それほどアクティブに行動ができない人でも情報発信に従って行動することができるようになります。地域の人に愛されているだけではなく、地域の人への影響力が強いのもローカルインフルエンサーを起用するメリットの一つだといえるでしょう。

グルメ・観光業に特に影響力が強い

ローカルインフルエンサーといっても飲食店の広告や観光客の周知のみを行っているわけではありません。地元の美容院やサロンなどの情報を発信する美容系のインフルエンサーなど様々なジャンルで活躍するインフルエンサーがいます。しかし、やはりローカルインフルエンサーはグルメや観光業に対する訴求力が最も高いことは言うまでもないでしょう。

ローカルインフルエンサーは基本的に特定の地域に関する情報に特化して配信しているため、旬な情報を配信しやすいという特徴があります。そのため桜や雪などの季節が限られる撮影スポットの配信や、旬のグルメの情報などタイムリーな情報発信を得意としています。長期連休前の観光場所を探している時にローカルインフルエンサーの投稿を参考にしたことがあるという人もいるのではないでしょうか。

特定の地域に関していえば、ローカルインフルエンサーは世界的に有名なインフルエンサーよりも強い影響力を持っている場合もあります。そのためローカルインフルエンサーはフォロワー数自体は少なく見えるものの、一つ一つの投稿のリーチ数は非常に高くユーザーへの影響力も高いことが多いと言われています。また、地方の住民からの認知度も高く愛されている存在ですのでエンゲージメントも非常に高く、投稿の一つ一つが大きな影響力を持つといっても過言ではありません。

ローカルインフルエンサーを起用している事例7選

特定の地域に対して強い影響力を持つだけではなく、若者以外のSNSを日常的に利用していない世代に対しても高い影響力を持てるのがローカルインフルエンサー特有のメリットです。さらにコアな情報を発信することもできるため地方のイベントの周知などには非常に力を発揮するでしょう。

では、実際にそのようなローカルインフルエンサーを起用している事例としてはどのような事例があるのでしょうか。ここでは地域ごとに7つの事例を紹介していきます。ローカルインフルエンサーの活用事例を知り、今後の活用の参考としてください。

北海道

 

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エスニックファッションが印象的な北海道の大食いYouTuberのアンジェラ砂糖(佐藤)さんは、北海道のグルメ情報を中心に観光情報をYouTubeやInstagramで発信し続けているローカルインフルエンサーです。アンジェラ砂糖(佐藤)さんはそれぞれのお店の魅力的な情報を詳しく発信するだけではなく、さっぽろ雪まつりなど国内外からも多くの観光客が集まるイベントのPR活動も行っているため、ローカルインフルエンサーの中でもメディア露出が多く認知度の高いローカルインフルエンサーとして知られています。

また、アンジェラ砂糖(佐藤)さんはSNSの使い分けという点でも優れたローカルインフルエンサーだと言われています。元々は大食いタレントとして活動していたアンジェラ砂糖(佐藤)さんは、大食い系の動画はYouTubeに投稿を行い、観光情報やおすすめのグルメ情報はInstagramのアカウントで発信しています。これは大食いの場合は動画の方が訴求力が高まるため動画投稿に秀でたYouTubeを活用し観光情報やグルメ情報の場合は位置情報検索が使いやすいInstagramを活用することで、フォロワーの利便性を高めて結果的に自分のフォロワー数を増やすことにも成功しています。さらに大食いの動画を求めるフォロワーはYouTube、観光やグルメの情報を求めるフォロワーはInstagramのようにジャンルごとに活用するSNSを変更することによって、ターゲットとしている層に対してダイレクトに自分の発信する情報を届けることができるようになります。ユーザーの利便性を高めるだけではなく自分自身へのエンゲージメントを高める方策としてお手本となることは間違いありません。

岩手県

 

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岩手県のローカルインフルエンサーの事例は、人間ではなく犬がインフルエンサーとなっている特殊な事例として犬好きの間で広く知られています。岩手県のインフルエンサーは岩手県在住の柴犬の「まる」で、そのまるが観光地を取材するというコンセプトのアカウントに観光情報を投稿することにより、岩手県の魅力を県外に対して発信しています。さらに岩手県の事例が特殊なのはインフルエンサーが犬ということだけではありません。ローカルインフルエンサーというと基本的には観光客の誘致を目的として地方自治体が主導で起用方針を定めたりアカウントの管理をすることが多いのですが、この岩手県のまるの場合は民間企業が独自でアカウントの運用を行っているという点も特徴的です。

このまるのアカウントは、もちろん人間が写真を撮り投稿しているものの、設定としては犬がInstagramを運用しているという設定なので観光スポットなどの詳細な紹介をすることはできません。ローカルインフルエンサーは地域のコアな情報を発信できることが起用するメリットの一つであるため、こういった投稿の特徴もローカルインフルエンサーの中では異色な存在だということができるでしょう。しかし、詳細な紹介はできない代わりに20代~30代の女性を中心に犬や小動物が好きな人から人気を集めるアカウントになっています。アカウント名義の本人であるまるが運用していないにも関わらずInstagramの公式バッジも取得し、フォロワー数も250万人を超えるなど注目度の高いアカウントであることは一目瞭然です。

さらにまるのアカウントの主なファン層である20代~30代はオンラインショップの利用にも抵抗感を抱きづらいと言われている世代です。そのため地域の活性化を目的とした場合には実際に観光客を誘致するだけではなく、地域のオンラインショップを紹介することも活動の方向性と考えられています。今後、オンラインショップの存在を周知し、オンラインショップの利用者を増やすことができれば十分の地域の活性化に貢献していくことができるでしょう。特に2020年は新型コロナウイルスの影響によって観光地に実際に足を運ぶことが難しい状況になってしまっています。今後、コロナウイルスが収束を迎えてもインフルエンザなどによって同様の状況が訪れる可能性は十分にあるでしょう。そうした事態にも対応できるように、このように集客だけではなく他の方法でも地域活性化に貢献できる方策を考えておくのも良いのではないでしょうか。

愛知県

 

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愛知県のインフルエンサーは、離島の佐久島で暮らしながら佐久島についてPRをしているという王道のローカルインフルエンサーです。佐久島に関する観光情報を発信しているだけではなく、自身が経営するサクカフェaohanaのPRも行っているため地域を活性化しながら自分の店の魅力を広くアピールすることもできています。

このサクカフェaohanaのアカウントはInstagramへの投稿が主な活動場所ですが、愛知県内や近隣の県で放送される中京テレビで特集を組まれることもあり、若者以外からも広く認知されているアカウントです。そのため離島のローカルインフルエンサーという立地的には不利な条件にありながらも知名度が高く、サクカフェaohanaはもちろん佐久島への集客効果も高いと言われています。

 

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さらにサクカフェaohanaは古民家カフェという特徴を活かすだけではなく、インスタ映えするような商品を提供していることでも有名なカフェです。そのため島内からはもちろん島外からもインスタ映えする商品のために来店する人も少なくはありません。地域に密着した情報を発信しながら自店のPRも行い、さらにインスタ映えする商品を求めている人を集客するという理想のマーケティング手法だといえるでしょう。

和歌山県

 

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本谷紗己さんは2015年に和歌山県の公式インスタガールに認定されているローカルインフルエンサーです。公式認定されているため活動の幅が広いだけではなく、本谷さん自身もモデルとして全国的に活動しているため、非常に知名度が高いローカルインフルエンサーだといえるでしょう。

活動内容は非常にスタンダードで、自身の高い知名度を生かしながらグルメや観光など和歌山県の魅力を広く県内外にアピールしています。もちろん和歌山県が公式に認定しているローカルインフルエンサーのため情報の信頼度は高く、和歌山県内に可能に行く際には本谷さんのInstagramの投稿内容を参考にしているという人も少なくはありません。全国的に高い知名度を誇る木谷さんですが、中でも和歌山県の近隣に住む人からは非常に支持されているローカルインフルエンサーです。

愛媛県


愛媛県のローカルインフルエンサーとして活躍しているのは、若者を中心に現在とても人気を集めているお笑いコンビの和牛です。和牛を起用することにより愛媛県への観光客誘致を企画していて、YouTubeにショートムービーを投稿するなど独特な起用方法が目立つ事例だといえるでしょう。

川西さんが演じる仕事で疲れたOLに対して愛媛県出身の水田さんが「オツカレ神」として降臨し、「疲れたら、愛媛。」という歌を歌いつつ愛媛県の魅力をPRするという内容の動画です。疲れた時に癒される県として愛媛県の魅力を発信することで、全国からの観光客の招致にも成功しました。人気のお笑い芸人である和牛を起用したことによりYouTubeの再生回数は既に150万回にも到達する勢いで訴求力が高いことが分かるでしょう。

ローカルインフルエンサーというと地方のテレビ番組を中心に活動している人の起用のみをイメージしてしまいがちですが、この愛媛県の事例のように全国的に知名度の高い芸能人やモデルをローカルインフルエンサーとして起用することも決して悪いことではありません。特に一つの店舗の集客のための起用ではなく、都道府県内全体への集客や観光の魅力をPRすることを目的としているのであれば、都道府県出身の芸能人やモデルを起用する方が期待通りの効果が得られることもあります。

福岡県


福岡県にある九州国立博物館は、カナダ出身で福岡県に在住しているYouTuberをローカルインフルエンサーとして起用しPRしています。インフルエンサーとして起用されているミカエラさんは、普段から福岡を中心に日本における生活の様子を英語で配信しているため、日本国内だけではなく海外のフォロワーも多い人気のYouTuberです。チャンネル登録者数も30万人を超えているため、彼女の人気が高いことが分かるでしょう。

ミカエラさんは九州国立博物館のPRのために、同じくYouTuberとして活動しながら旅行系の動画を多く投稿しているサニーさんとコラボしました。単に九州国立博物館の魅力をPRするだけではなく、大宰府から九州国立博物館への経路や行き方も紹介するなど、日本語が不自由な外国人観光客に向けた内容の動画になっています。

このように英語で投稿されている動画は、言うまでもなく外国人の招致に役立ちます。普段から外国人観光客が多い地域などは、こうしたインフルエンサーの起用も積極的に検討していくと良いでしょう。この投稿動画も再生回数が40,000回を超えてますます注目を集めています。

熊本県


日本で一番有名なローカルインフルエンサーとしてはくまモンを忘れることはできないでしょう。ローカルインフルエンサーの先駆け的な存在として活躍していたくまモンですが、2011年にゆるキャラグランプリで優勝したことから爆発的に知名度が上がり、現在ではTシャツやお菓子など独自のグッズも販売されて世界中に数多くのファンがいるローカルインフルエンサーです。

熊本県内に限らず日本全国の色々な地域で活動しているものの、基本的な活動方針としては熊本県のPRを行っていることに変わりはありません。また、熊本県内もしくは熊本県の公式オンラインショップでしか手に入らないくまモンのグッズを購入するために多数のファンが熊本県に立ち寄ることにより、集客効果も発揮しています。

このように、ローカルインフルエンサーも先ほど愛媛県の事例として紹介した和牛のように、活動が全国区になる場合もあります。自治体あるいは企業のプロモーション活動が功を奏してローカルインフルエンサーの知名度が上がれば上がるほど、集客効果も高くなることは言うまでもありません。特殊な例ではありますが、ローカルインフルエンサーの起用によって集客を目的としているなら、理想のケースとして把握しておくのも良いのではないでしょうか。

ローカルインフルエンサーを起用する際の注意点

ローカルインフルエンサーは特定の地域で知名度が高く、イベントの告知や飲食店の集客などに非常に影響力を発揮します。また、起用方法によっては地域住民だけではなく近隣の都道府県に住む人や国内の遠くの地域、あるいは海外からの観光客に対しても地元の魅力をアピールすることも不可能ではありません。実際に足を運んでくれる人だけではなく、オンラインショップを利用して地方自治体の収益を増やすことに貢献することもできるでしょう。

しかし、そうしたローカルインフルエンサーですが起用する際には覚えておきたい注意点があります。ローカルインフルエンサーはインフルエンサーの中でも少し特殊な存在であるため、起用方法を誤ってしまうと全く効果が得られないケースもあります。では、ローカルインフルエンサーを起用する際にはどのような注意点を覚えておくべきなのでしょうか。最後に3つの注意点について解説していきます。

ターゲットを明確にする

インフルエンサーマーケティングを行う際にはターゲットを明確にし、そのターゲット層に対して最適なインフルエンサーを起用することが重要です。それはどのジャンルのインフルエンサーに対しても共通している注意点ですが、ローカルインフルエンサーの場合は通常のインフルエンサーを起用するよりもさらに市場のセグメント化やターゲティングを慎重に行わなければなりません。

たとえば地元の人を集めたい、あるいは地元の中でも隠れた名所を紹介したいということであればローカルインフルエンサーの起用は最適だといえます。また、今よりも集客したいと思いつつもそれほどキャパシティがないスポットでもローカルインフルエンサーの起用は効果的でしょう。しかし国内の広い地域、もしくは海外からも多くの人を集客したい場合はローカルインフルエンサーを起用するメリットはそれほどありません。広い地域からの集客を目的とすればするほど、ローカルインフルエンサーよりも知名度の高い有名なインフルエンサーに依頼する方が期待通りの効果は得やすくなります。

また、和牛やくまモンのように既に高い知名度を持つ芸能人やゆるキャラをインフルエンサーとして起用する場合であっても、ターゲティングが明確でなければ期待していたほどの効果が得られない場合もあります。隠れ家的なスポットを紹介する場合、インフルエンサーのフォロワーがそもそもの基礎知識を持っていないため「ご当地ネタ」を入れても通じないこともあります。ローカルインフルエンサーを起用する際にはどのような層に届けたいのか、ローカルインフルエンサーを起用するのが良いのか、それとも有名なインフルエンサーに起用するのが良いのかという点を、予算の面からも考えながらターゲティングしていきましょう。

全国企業の場合は効果が薄いことも

ローカルインフルエンサーは基本的に「地域の隠れた魅力を、今までよりも多くの人に伝えること」を得意としています。観光やグルメ業界で起用されることが多いですが、それ以外のジャンルであっても今まではあまり知られていない魅力をPRすることを目的として起用される場合が多いでしょう。そのため、全国企業の場合はローカルインフルエンサーを起用するメリットはそれほど享受されません。ユニクロやスターバックスなどの全国的に存在しているチェーン店の場合、基本的に店舗ごとにはそれほど地域色がありません。そのため、わざわざローカルインフルエンサーを起用する必要は全くないといえるでしょう。既に十分な知名度を持っている企業であれば、フォロワー数で劣るローカルインフルエンサーを起用するよりもフォロワーを数十万人単位で抱えるインフルエンサーを起用して、現在の最新のトピックスを配信した方が集客効果は高くなります。

仮にチェーン店であっても関東圏のみに位置しているチェーン店など、比較的狭い地域のチェーン店であれば地域独自の特徴を前面に押し出すことでローカルインフルエンサーのメリットを享受することは可能です。しかし、層ではない場合、やはり全国的に知名度の高いインフルエンサーの方が費用対効果は高くなるでしょう。

インフルエンサーの起用にかかる費用は、直接依頼の場合はインフルエンサーの方針によっても異なりますし、インフルエンサーマッチングサービスなどを利用する場合は各社の規定によっても大きく異なります。ただし基本的には「フォロワー数×既定の単価」で依頼料が決まることが多いので、インフルエンサーマーケティングを行う際には事前に予算を組んだ上で払える範囲で最大のフォロワー数を持つインフルエンサーに起用するのが最もおすすめです。地元にしかないものを紹介しない場合は、それほどローカルインフルエンサーに固執する意味はありません。

そもそもローカルインフルエンサーの起用は困難

起用方法によっては全国的に知名度の高いインフルエンサーを起用する方が好ましい場合も多いのがローカルインフルエンサーを起用する際の注意点です。しかしながら、それよりもさらに覚えておきたい注意点はローカルインフルエンサーの起用自体は非常に困難だということです。そもそもインフルエンサーと比べて総数が少ないため、選定したくてもできない場合があります。地域によっては、ローカルインフルエンサー自体が活動していない地域もあるでしょう。

仮にローカルインフルエンサーが活動している地域であっても、ターゲット層に合わないローカルインフルエンサーを起用しても全く効果を得ることはできません。それであれば、全国的に知名度の高いインフルエンサーを起用する方が望み通りの宣伝効果を得ることができるでしょう。ローカルインフルエンサーは探すこと自体が難しいですし、仮に探し出せたとしても選択肢が少ないことが多いため、必ずしも起用に結びつくとは限らないのです。

そのため、インフルエンサーマーケティングを考えている場合は最初からローカルインフルエンサーにこだわって選定を開始しない方が結果的に良いインフルエンサーを起用することができる可能性が高まります。地域の活性化に対して非常に効果的なローカルインフルエンサーですが、起用は困難であるということは覚えておくようにしましょう。

ローカルインフルエンサーを活用して地域を活性化しよう!

ローカルインフルエンサーを活用することで、地域の活性化が行えるケースは少なくありません。長く同じ地域に住んでいても遠くの地域からの来客がない場合、地域の特有のお祭りやイベントなどを調べず、自分に合ったイベントがあること自体を把握していないという人も少なくはありません。ローカルインフルエンサーを起用することができれば、広い地域から集客が可能になるだけではなく、そうした潜在的な顧客のインサイトも刺激することによって地元からの集客を増やすこともできるでしょう。

しかし、既にローカルインフルエンサーを起用する際の注意点の項目でお伝えした通りローカルインフルエンサーは起用自体が非常に困難な存在です。何時間もかけてローカルインフルエンサーがいないかを確認しても、そもそも起用を検討している地域にローカルインフルエンサーが存在していないということもあるでしょう。そうなると、時間的なロスが非常に多くなってしまうためインフルエンサーマーケティング自体が頓挫してしまう可能性もあります。

そのため、ローカルインフルエンサーを起用する際にはインフルエンサーマッチングサービスである「トリドリマーケティング」に相談するのがおすすめです。トリドリマーケーティングはインフルエンサーへの依頼料が明確なため予算を組みやすいだけではなく、多数のインフルエンサーが在籍しているためローカルインフルエンサーとして活躍できるインフルエンサーを紹介することが可能です。現在は他のジャンルで活躍しているインフルエンサーであっても、出身地などの情報から起用を提案することもできるでしょう。もしローカルインフルエンサーを起用したいのであれば、自力で探すとコスパが悪くなってしまうため、ぜひトリドリマーケティングにご相談ください。