飲食店がインフルエンサーマーケティングを実施する効果と成功事例10選

飲食店はインフルエンサーによる集客が有効

飲食店の集客は地元の情報誌に掲載したり、食べログなどの情報サイトに登録することで地元の人だけではなく遠方の人も集客することが可能になります。また、他にも独自でホームページを作成してチラシなどを配布したり、実際に訪れたお客様の口コミに頼って集客をしている飲食店もあるでしょう。あるいは、チェーン店のように有名な店舗であれば、そもそもそれほど集客に力を入れなくても問題はないというケースもあります。

しかし、ほとんどの店舗は集客方法に頭を悩ませていることでしょう。食べログなどの登録は基本ではあるものの、登録料金がかかってしまうため個人で経営している飲食店の場合は厳しい場合も多いと言われています。

そういった飲食店におすすめの集客法として、現在インフルエンサーを活用した集客が注目されています。インフルエンサーで集客を行うとどのようなメリットがあるのか、成功事例や注意点と合わせて確認していきましょう。

インフルエンサーとは

そもそもインフルエンサーとはどういった存在のことを言うのでしょうか。インフルエンサーというとInstagramなどでコスメやファッションを紹介している女性を想像する人も多いかもしれません。しかし確かに黎明期にはそうしたインフルエンサーしかいませんでしたが、現在はコスメやファッションだけではなく家電や勉強方法など色々な分野で老若男女問わず多くのインフルエンサーが活躍しています。

もちろん、グルメや飲食店といった分野も例外ではありません。多くの人が興味を持つ分野ですので、必然的に多数のインフルエンサーが活躍しています。そうしたインフルエンサーに自店舗を紹介してもらうことで、以前よりも格段に効率良く集客をすることができるようになるでしょう。

インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングが従来までの地元の情報誌や情報サイトによる集客よりも優れているのは、とにかく低コストという点です。インフルエンサーへの依頼は芸能人などを起用するよりも低コストで可能になるので、それほど予算がとれない企業でも十分に活用することができます。

さらにインフルエンサーはInstagramだけではなくTwitterやYouTubeなどのインターネット上で活躍している存在です。そのため拡散力が高く、インフルエンサーを一人起用するだけでも数万人の人に自店舗の情報が拡散されていくことがあります。また、インフルエンサーはそれぞれ独自の魅力を持っているため、起用するインフルエンサーを変えることで競合他社と大きく差別化することも可能になります。

また、飲食店や飲食業がインフルエンサーを起用するメリットはそれだけではありません。一般的なメリット以外にも、飲食店・飲食業独自のメリットが存在しているのでそちらも忘れずに確認しておく必要があります。

飲食店がインフルエンサーマーケティングを実施するメリット

インフルエンサーマーケティングは業種を問わず、現在では様々な業種で行われています。しかし、飲食店がインフルエンサーマーケティングを実施することは独自のメリットが存在しているため、現在は飲食業界のインフルエンサーの需要が非常に高まっています。まずは飲食店とインフルエンサーマーケティングの親和性の高さを象徴する5つのメリットを確認していきましょう。

店舗独自の集客チャンネルとなる

インフルエンサーを起用するということは、飲食店自体がInstagramやTwitterなどのアカウントを独自に取得して情報を発信し、集客を行うことが求められています。すなわち、そうしたアカウントを利用することでインフルエンサーマーケティングができるだけではなく、店舗独自の集客チャンネルとして活用することが可能になります。

現在、飲食店の集客方法といえば食べログやぐるなびといった情報サイトへの登録が主流となっています。しかし、そうしたサイトを利用することで確かに集客が行える一方、登録料金がかかってしまうためコストが大きくなりがちというデメリットが発生します。

その点、独自のアカウントを活用すれば集客にかかるコストを大幅に削減することができるでしょう。多くのSNSは登録も利用も無料ですし、Instagramであれば投稿内容がユーザーのニーズに合っているかといった分析もInstagramインサイトという公式が提供している無料の機能を使うことができるため、ランニングコストもかかりません。インフルエンサーマーケティングによってコストが削減できるのは非常に大きなメリットであることが分かるでしょう。

来店前に店の雰囲気を伝えることができる

消費者が飲食店を選ぶ際、メニュー内容だけで選ぶことはまずありません。もちろんメニューのラインナップや美味しさを重要視する消費者が多いことは事実ですが、それと同じくらい店内の雰囲気を重視する消費者も多いでしょう。特にデートの際に使う店や女子会の店は店内の雰囲気や内装を重視する消費者の割合が高くなると言われています。

その点、InstagramなどのSNSでは料理の写真だけではなく内装の写真なども自由に投稿できるため雰囲気を伝えやすいというメリットがあります。さらに投稿写真だけではなくプロフィールに設定している写真なども含めて、イメージを構築することも可能です。イメージを伝えることができる写真を撮る手間はかかるものの、成功することで大量の集客が可能になるでしょう。

また、インフルエンサーを起用することによって必然的に店舗が独自に持っているアカウントの知名度も上がります。そうなると最終的には情報サイトの登録が不要になるだけではなく、インフルエンサーを起用することがなくてもフォロワーを自在に集客できるような状態を作りだすことも可能でしょう。おしゃれな店舗ほど、InstagramなどのSNSの活用が求められています。

若者への訴求力が高い

災害時の緊急連絡の用途のためにSNSを登録している高齢者も少なくはありませんが、いずれのSNSにおいても基本的な利用者層は10代~30代といった若年層が多いと言われています。Facebookの場合は独特で40代以上の利用者も同数程度いるSNSですが、やはりSNSによる集客効果は若者への訴求力が高いと言えるでしょう。

インフルエンサーマーケティングを活用する業界によっては、若年層はそれほど予算に余裕がないため大量に集客をしても売上に直結せず逆効果になると考える業界もありますが、飲食業界の場合は若年層であってもそれほど売上に対する貢献度が低くなることはないでしょう。むしろ、少しばかり遠い場所であっても気になるインフルエンサーが投稿した飲食店であればアクティブに出かけていく若者が多いため、飲食店がインフルエンサーマーケティングを行う際の主なターゲット層は若者としておいた方が良い場合もあります。

言うまでもなく、SNSは若者への訴求力が高いため集客に非常に大きな効果を発揮します。都市部はもちろん、郊外の飲食店であってもその効果が薄れることはないでしょう。少しばかり立地が悪くても若者は来店してくれるので僻地の飲食店ほどインフルエンサーの効果が高くなる場合もあります。

飲食店はInstagramとの親和性が高い

飲食店がインフルエンサーを活用すべきだと言われている最も大きなメリットは、飲食店自体がInstagramを始めとするSNSとの親和性が非常に高いことです。先ほど紹介したように情報サイトなどに頼らなくても店内の雰囲気や内装を紹介できることはもちろん、グルメはSNSの中でも非常に喜ばれる被写体として知られています。

インスタ映えを目指してフォトジェニックな写真を撮る人たちばかりではなく、自分のアカウントを交流に使っている人たちにも食べたものを写真に撮ってSNSにアップする行為はよく行われています。すなわち、インスタ映えを目指してインフルエンサーの影響を受けやすい人ばかりではなく、それほどインスタ映えやインフルエンサーに興味がないSNSのユーザー層も投稿するため、拡散力が非常に高まるのです。

自分の購入したファッションやコスメ、車やバイクなどを投稿するのは抵抗があるという人でも、飲食店で注文したグルメであれば抵抗なく投稿できると考える人も少なくありません。そうした人たちのフォロワーに対しても効果があるという点で、非常にSNSとの親和性が高いことが分かるでしょう。

さらに、グルメは男女問わず色々な人たちから興味を持たれているジャンルです。そのためインフルエンサーの起用もしやすく、インフルエンサーの投稿によって影響を受ける人も少なくはありません。インフルエンサーの投稿に影響を受けた人の口コミによって、飲食店に興味を持つ人も多いでしょう。こうした口コミの伝播力も期待しつつ飲食店はインフルエンサーを起用することが推奨されているのです。

消費者インサイトも刺激しやすい

消費者が「ラーメンが食べたい」といった自覚している欲求のことを消費者ニーズと言いますが、消費者インサイトというのはそれよりもさらに自覚づらいもので、当の本人である消費者すらも自覚していない隠されたニーズのことをいいます。すなわち、消費者インサイトは、何かを得た時に初めて「そういえば、こういうものがほしかったかもしれない」と思うことで認知されるものです。本人自体に自覚がないので消費者インサイトを企業がとらえることは非常に難しいですが、仮に表面化していないニーズであるインサイトを刺激することができれば、競合他社に対して圧倒的な有利な立場を獲得することができます。

そして、あまり知られていないものの実は飲食店は消費者インサイトを刺激しやすい業界であると言われています。年齢を問わず、普段から食事にあまり執着がなく、空腹を感じた時にとりあえず目に入ったものを選ぶという食生活をしている人は少なくありません。あるいは、栄養バランスさえしっかりしていれば美味しさよりも値段を重視するという人もいるでしょう。

しかし、そうした食に対する興味が薄い人たちが憧れのインフルエンサーの投稿を見て特定の飲食店について調べた時、今までは自分でも自覚していなかったインサイトと合致していることに気付き、その飲食店の顧客となってくれる可能性は高いと言われています。普段から食生活に注意を払っていないからこそ、ハマった時に今までの反動で大きなこだわりを持つようになるのです。

また、ナチュラルなファッションが好きで自然派のインフルエンサーをフォローしつつもジャンクフードを好きなユーザーがいた場合、自然はのインフルエンサーが有機野菜などを多く使った飲食店を利用していることを知り、食生活もナチュラル志向になるケースもあります。毎日食べるため適当になってしまいがちなグルメ分野こそ、インフルエンサーのちょっとした影響力によって大きな効果をもたらせる可能性が高いと考えられているのです。

飲食店がインフルエンサーマーケティングを行った成功事例10選

消費者インサイトを刺激し競合他社に対して優位な立場に立てる可能性が高いなど、飲食店や飲食業界はインフルエンサーマーケティングとの相性が非常に良いことで知られています。では、実際に飲食店あるいは飲食業界がインフルエンサーを起用した成功事例にはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ特徴を解説しながら、10例紹介していきます。

FLIPPER’S

 

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パンケーキなど若者に好む商品を出していることで有名なフリッパーズは、インフルエンサーも若者に人気が高いゆうこすさんを起用しています。渋谷店の新規オープンに合わせてゆうこすさんに投稿してもらうことで、フリッパーズの今までのファンはもちろん、ゆうこすさんのファンでパンケーキ店を探しているユーザーにも存在をアピールすることが可能になっています。

さらにゆうこすさんはInstagram上で「#奇跡のモテパンポーズ」というハッシュタグを使い可愛いポーズを投稿しています。これにより「自分もゆうこすさんと同じ商品で可愛い写真を撮ってみたい」というニーズを持ったユーザーの来客を後押しすることができるでしょう。また、単に可愛らしい写真を投稿して店舗のイメージをアップさせるだけではなく、写真の投稿と同時にハッシュタグを使ったキャンペーンも開催しています。これは一年間のフリーチケットが当たるというパンケーキ好きにはたまらないキャンペーンのため、ゆうこすさんのファンはもちろん、スイーツが好きな人も参加しやすいキャンペーンとなっています。


また、フリッパーズはゆうこすさんだけではなく「パンケーキ食べたい」と言いながら踊ることで有名なお笑い芸人の夢屋まさるさんとのコラボもしています。夢屋さんはTikTokを中心にフリッパーズの動画を投稿し、さらにそれをTwitter上でシェアすることでも話題になっています。TikTokといえば各種SNSの中でも特に若者の利用者数が多いSNSですので、影響力が非常に高いことは言うまでもないでしょう。

東京煮干し らーめん 玉

 

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デカチリ【ラーメンインスタグラマー】原点回帰(@dekachiri_ramen)がシェアした投稿


グルメを中心に投稿するインフルエンサーを特にグルメ系インフルエンサーと呼びますが、その中でもデカチリさんはラーメンに特化したグルメ系インフルエンサーとしてラーメン好きから非常に支持されているインフルエンサーです。東京煮干しらーめんの玉は、そのデカチリさんを起用して店舗のリニューアルを広く告知しました。

デカチリさんといえば、ラーメンだけを食べて生活していると言われている謎めいたYouTuberとして知名度を上げているインフルエンサーです。ラーメンの味に関するレビューが詳細なため、「デカチリさんが美味しいと言うラーメンは本当に美味しい」と信頼されることも少なくはありません。そのラーメン界の権威とも言えるデカチリさんがInstagramアカウントで東京煮干しらーめん玉を周知することで、普段はラーメンよりもおしゃれなカフェなどを好むユーザーにも効果を及ぼすことが可能になりました。

実際、Instagramの投稿も非常に情報量が多く見ているだけで味が連想できそうなほどに詳細に描写されています。元からラーメンの情報を積極的に集めている人たち以外の消費者インサイトも刺激できる可能性は非常に高いでしょう。

山崎製パン

 

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詳細なレビューで人気の高いインフルエンサーの起用といえば、山崎製パンの事例もチェックしておくと良いでしょう。山崎製パンは、インフルエンサーのゆうとグルメさんを起用して菓子パンの売上額アップに挑みました。ゆうとグルメさんは詳細はレビューで商品のことを詳しく伝えることができるインフルエンサーとして、主に女性に支持されているインフルエンサーです。また、普段の投稿からフォロワーに対して質問を投げかけるなどフランクに交流しているものが多く、有名なインフルエンサーながら親近感を抱きやすい存在として知られています。

そんな身近なインフルエンサーでありゆうとグルメさんは、山崎製パンの菓子パンをランキング形式で紹介しつつ、それぞれのパンの魅力の詳細なレビューをInstagramに投稿しました。また、単にパンのレビューを投稿するだけではなく簡単にできるアレンジ方法も併せて紹介しているため、普段から菓子パンを食べているユーザーに対しても「試すために購入してみよう」という購買意欲を促進することが可能になります。

山崎製パンに限らず、菓子パンの主な消費者層は女性であると言われています。そういったターゲット層である女性に人気の高いインフルエンサーを起用し、飽きてしまいがちな商品のアレンジ方法を紹介するという王道の起用方法としておぼえておいても損はないでしょう。

ふるめん


先ほどラーメン店の事例として東京煮干しラーメン玉の事例を紹介しました。先ほどの事例の場合、ラーメン好きに向けてラーメンに特化したインフルエンサーを起用することにより店舗に対する好奇心をかきたてるという起用方法を採用していますが、こちらのふるめんの場合はラーメンのイメージがそれほどない女性インフルエンサーを起用することにより、新たな顧客の開拓に挑戦しています。

インフルエンサーの本谷亜紀さんは自ら「ラーメン評論家」、「ラーメン女子」と自称するほどのラーメン好きですが、一方で可愛らしい外見からラーメンに興味がない女性のフォロワーも多いインフルエンサーです。そのため女性客に向けてふるめんの存在をアピールすることはもちろん、今まで「ラーメンが好きだけど、なんとなく一人では行きづらい」と考えていた女性に対して「本谷さんが行っているなら、私も行ってみよう」と思わせることが可能になります。

また、本谷さんは単にインフルエンサーとしてふるめんを紹介するだけではなく、2019年には自身の今までラーメンを食べてきた経験も活かしてふるめんとのコラボメニューも開発しています。このようなインフルエンサーとコラボするメニューの開発は手間もコストもかかってしまうものの、成功すればインフルエンサーのファンの集客ができるだけではなく新たな顧客の開拓も可能になるため挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

キリンビール・江崎グリコ

 

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インフルエンサーのコラボ商品は、企業やインフルエンサーが主導して作られるばかりではありません。Twitterを含めたSNSなどで話題になった商品を企業が商品化し、それをイメージに合ったインフルエンサーが紹介することで再度SNSで話題になるという逆輸入の形式の商品も存在しています。

その中でも有名な商品は、キリンビールが販売する氷結と江崎グリコの販売するアイスの実がコラボした商品でしょう。元々は宅飲みが増えてきた昨今の社会情勢を踏まえ、自宅で簡単に市販品をアレンジしながら綺麗なカクテルを飲みたいと考える人たちが、氷結の中にアイスの実を入れる飲み方を考案したものでした。その簡単アレンジとして広く知られていたレシピを商品化したことによって、SNSで既に商品の存在を知っていた若者を中心に大きな話題を呼ぶことになります。

SNSで紹介される素人が考案したレシピの中には稀に過熱が不十分であるなどの、いわゆう「怖いレシピ」が存在していることもありますが、大手企業二社が商品化した上にスイーツ協会の認定コンシェルジュであるインフルエンサーのはなともさんを起用したことによって、信頼できる商品であることを多くの人にアピールすることに成功しました。さらに、コラボしている商品である氷結もアイスの実も、ともに若者向けの商品であることからインフルエンサーの効果も発揮しやすいと考えられています。レシピに信頼感を与えるだけではなくSNSの主な利用者層である若者をターゲットとしている点で、安定した起用方法であることが分かるでしょう。

太閤園


太閤園が起用しているインフルエンサーの唯一無二の絶品グルメ(むにぐるめ)さんは、フォロワー数が非常に多いグルメ系インフルエンサーとして知られています。さらにむにぐるめさんはラーメンなど特定のジャンルに特化して紹介するインフルエンサーではなく、幅広いジャンルのグルメを紹介しているため、起用することで必然的に多くの人に影響を与えることができるインフルエンサーだと言えるでしょう。

もちろんラーメンやスイーツといった特定のジャンルに特化したインフルエンサーを起用するのも決して悪いわけではありません。そのようなインフルエンサーを起用すると、爆発的に客足を伸ばすことを期待できるしょう。しかし一方で、特定のジャンルに特化したインフルエンサーは新規の顧客の獲得はそれほど得意ではないという一面があります。また、インフルエンサーによっては地域にも偏りが出てしまうためローカルな影響力しか発揮できないケースも少なくはありません。

しかしその点むにぐるめさんは、日本全国で食べ歩きを行っているためどの地域の人に対しても平等に影響力を持っているインフルエンサーです。すなわち、どこの飲食店が起用しても新規顧客を獲得する大きなチャンスを得ることができるでしょう。

さらにむにぐるめさんはInstagramではなくTwitterを中心に活動しているインフルエンサーです。画像の投稿というとInstagramの方が強いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実は複数画像を投稿する際には一度に画像が表示されるTwitterの方が訴求力が高くなりがちです。そのためインフルエンサーを起用する際にはInstagramで起用できるインフルエンサーを探す企業も多いですが、この太閤園の事例のように複数の画像を使って消費者にアプローチしたい場合には敢えてTwitterを主に利用しているインフルエンサーを起用した方が訴求力が高くなる場合もあります。伝えたい内容やお店の雰囲気によって、インフルエンサーを選定する場所を変える方が良いでしょう。

Springbone

 

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インフルエンサーを起用した集客は日本国内の事例だけではありません。アメリカのニューヨーク州にあるホテル内のレストランSpringboneもインフルエンサーを起用して集客に成功した事例としてよく知られています。Springboneの店主は元々インフルエンサーによるマーケティング戦略に強い興味を抱いていて、実行するためにInstagramで活躍するインフルエンサー限定の食事会を開催し、多くのインフルエンサーに自店舗の料理を食べてもらいました。

そのインフルエンサーたちの中にいたBruceとMonica Wong夫妻が食べたストロベリールバーブアイスクリームと料理の写真を、試食会の4週間後にInstagramに投稿したところ40,000人のフォロワーが閲覧し600件を超える「いいね」がついたと非常に注目を集めました。特にストロベリールバーブアイスクリームは投稿の中で「今まで食べたどのアイスクリームよりも美味しい」と紹介されるほど夫妻のお気に入り商品となり、現在でもフォロワーがそのアイスクリームを求めて長蛇の列を作るほど浸透したと言われています。実際、レストランの目玉商品の一つにもなり、インフルエンサーの起用によって自店舗を有名にしたいという店主の思惑は成功したと言わざるを得ないでしょう。

クノールカップスープ


クノールカップスープのインフルエンサーマーケティングに協力したのは、料理研究家として多数のメディアにも出演し、レシピ本も飛ぶように売れているリュウジさんです。リュウジさんは誰でも簡単に食べることができるクノールカップスープに対して、さらに誰でも簡単にできるアレンジレシピを紹介することで商品の知名度を高めました。

リュウジさんのような有名な料理研究家が商品を紹介することで認知度が高まるのはもちろん、今まで「簡単にお昼を済ませることになんとなく罪悪感を抱く」と思っていた人たちも「リュウジさんが肯定しているのであれば、大丈夫」という自信を持つことができるようになります。さらに、既に日常的に食べているものの手軽さでクノールカップスープを選んでいるだけという人もいるでしょう。そうした層は流動的であり、クノールカップスープよりもさらに安価で手軽なものが発売されるとすぐに競合他社に流れてしまう恐れがあります。しかし、アレンジレシピを紹介することで、味には飽きていても食べ続けている層のエンゲージメントを高めて消費者の流出を防ぐ効果も期待できるのです。

インフルエンサーマーケティングというと、一般的には「インフルエンサーを起用することで新規顧客を獲得する」や「インフルエンサーを起用することで、今までよりも多くの消費を促す」ということが目的とされています。もちろん企業としては売上額のアップが最大の目標になりますが、このクノールカップスープとリュウジさんの事例のように、売上には直結しなくても既存の顧客のエンゲージメントを高めていくことも重要なのです。

プレジール

 

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プレジールといえば、「食べられるブーケ」としてフルーツブーケを販売していることで有名な飲食店です。そのプレジールのフルーツブーケの紹介を行っているのはインフルエンサーの得丸あゆみさんです。睡眠改善プロデュースなどを行い健康に対する投稿が多く、さらに東京オリンピックの聖火ランナーにも選ばれた得丸さんの健康的なイメージと、フルーツブーケのヘルシーさはコンセプトが合っていると言えるでしょう。このように、インフルエンサーを起用する際には、インフルエンサーが元々持っているイメージを大切にすることも重要です。

さらにプレジールは自分たちでインフルエンサーに直接交渉してインフルエンサーを起用しているだけではなく、先ほど紹介したSpringboneの事例のようにインフルエンサーが多く集うイベントにも積極的に出店することでも知られています。これには自分たちで選定してイメージに合ったインフルエンサーを探す手間を省くだけではなく、インフルエンサー自身がプレジールの商品コンセプトが自身のイメージに合っていると感じた場合に自主的に投稿してくれることも期待できるのです。イメージに合うインフルエンサーを探して交渉するのは意外と手間がかかるため、このような起用方法を行っていくのも良いのではないでしょうか。

ビューティーンカフェ

 

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ビューティーンカフェは、ヘアカラー剤のビューティーンが企画したカフェです。ヘアカラー剤のメーカーが主催しているだけあって、メニューはスイーツもドリンクもカラフルなものが多く、コンセプトが統一されているという特徴があります。ヘアカラー剤のバリエーションに合わせて12色展開となっているため、カラフルさで話題を集めつつ商品の知名度をアップさせることも可能でしょう。

これまでの事例としては飲食店や飲食業界のインフルエンサーとしてはグルメ系インフルエンサーの起用が目立ちましたが、このビューティーンカフェはグルメ系インフルエンサーではなくデザイナーやモデルとして活躍している瀬戸あゆみさんを起用しています。グルメに関心のある消費者を集客するのではなく、あえてグルメ以外の方面からアプローチをすることで消費者のインサイトを刺激し、競合他社にはない集客方法を実現した事例として知られています。

飲食店がインフルエンサーを起用する際の注意点

成功事例からも分かるように、飲食店や飲食業界は非常にインフルエンサーとの親和性が高い業界です。Instagramに限らず複数画像を載せる時はTwitterを利用したり、動画で訴求したい時にはYouTubeやTikTokを使うなど、利用するSNSを特色に合わせて変えることによりインフルエンサーの魅力を最大限に発揮しながら大規模な集客をすることも可能になるでしょう。

しかし、インフルエンサーを起用したからといって必ずしも成功するわけではありません。飲食店あるいは飲食業界がインフルエンサーを起用する際には忘れてはならない注意点が存在しています。最後に3つの注意点を把握し、起用の際には留意してください。

ステマにならないように注意をする

Instagramに限らず、SNSはグルメ写真を投稿する人が非常に多いと言われています。もちろんグルメ写真を投稿する人が非常に多いからこそインフルエンサーの効果も発揮しやすいのですが、一方で多くの人が投稿しているため特定の時期に投稿が不自然に増えるとステマだと思われてしまうリスクが非常に高まります。

ステマとはステルスマーケティングの略で、本来はインフルエンサーや芸能人にお金を払ってPRを依頼しているにも関わらず、それを隠して口コミが自然発生しているように見せかけるマーケティング手法のことを言います。成功すれば多くの人から好かれている飲食店だと人気を集める一方、ステマが露見した際には不誠実で姑息な飲食店というマイナスイメージを持たれてしまうことは避けられないため、最近ではステマは避けるべきマーケティング手法であると認知されています。

飲食店の場合、多くの人が写真を投稿することで一気に飲食店に注目が集まる可能性があるため、ステマに思われてしまう可能性は他の業界と比べて高いと言われています。そのため、インフルエンサーを起用する際には必ず「#PR」というハッシュタグをつけてもラわなければなりません。「#PR」ハッシュタグを使うことで、インフルエンサーが店舗から依頼を受けて投稿していることを明言できるため、ステマだと誤解されてしまうリスクを減らすことができます。インフルエンサーでも自分のイメージダウンをさせるために「#PR」タグの重要性はしっかり認識しているかと思いますが、念のために依頼する時点で必ずハッシュタグの利用も合わせて依頼しておくようにしましょう。

インフルエンサーの投稿に制限をつけない

お店の雰囲気を伝えられるのはInstagramに限らずSNSを使って広告を行う際の大きなメリットです。特に飲食店の場合は独自のアカウントを持つことで情報サイトに頼るよりもさらにダイレクトに雰囲気を伝えることができるでしょう。ただし、インフルエンサーを起用する際にはインフルエンサーの投稿に注文をつけすぎないようにしなければなりません。

インフルエンサーのフォロワーは、そもそもそのインフルエンサーの元来の世界観に惹かれてフォローしている人が多いと言われています。そのため、店舗の雰囲気を伝えることに固執しすぎてインフルエンサーの投稿の本来の魅力が失われてしまうことがあれば、せっかくインフルエンサーを起用しても期待するほどの効果を得ることはできなくなってしまうでしょう。

たとえばゆうとグルメさんのような詳細なレビューに定評があるインフルエンサーを起用するのに、画像の魅力を最大限に伝えたいからとキャプションに文字をあまり入力しないように依頼してしまうと、そもそものファンにお店の魅力を伝えることができなくなってしまいます。

インフルエンサーに依頼する際には、「〇曜日に〇枚」や「一週間に〇枚」、あるいは「内装の写真を〇枚以上、料理の写真を〇枚以上」のような最低限の条件を付けることは必要ですが、「〇〇のような世界観で」のように投稿する内容に対する直接の注文を付けることは避けるようにしましょう。

コンセプトに合うインフルエンサーを起用する

インフルエンサーを起用する際には投稿内容に関する直接的な注文は避けることが非常に大切です。むしろ、投稿に対して全てインフルエンサーの感性に任せても大丈夫だと信頼できるほど、コンセプトの合ったインフルエンサーを起用することこそが、インフルエンサーマーケティングを成功させる上で非常に大切なことだと言えるでしょう。

グルメ写真は老若男女問わず多くの人が投稿するものであるため、必然的にグルメ系インフルエンサーとして活動している人の母数も非常に多くなります。そのため、選定には飲食店のコンセプトや紹介したい商品コンセプトに合っているかを慎重に考えながら選定を行わなければなりません。たとえばキリンビールと江崎グリコが起用したはなともさんや、ビューティーンカフェのPRに起用された瀬戸あゆみさんのように、商品や飲食店自体のコンセプトに沿ったインフルエンサーを起用することで顧客の獲得にも繋がるでしょう。

また、プレジールの事例でも紹介しましたが、グルメの紹介だからといってグルメ系のインフルエンサーに固執する必要はありません。ヘルシーで美肌に効果があるグルメであれば美容系のインフルエンサーを起用するなど、新規顧客を獲得するのであればあえてグルメ系インフルエンサー以外から起用する方が効果を実感できることもあります。インフルエンサーのジャンルにこだわらず、狙っているターゲット層を多くフォロワーとして抱えているインフルエンサーは誰かといった観点から選定してみるのも良いのではないでしょうか。

飲食店はインフルエンサーの力を借りて来客数を伸ばそう!

飲食店や飲食業界は非常にインフルエンサーマーケティングとの親和性が高い業界です。コンセプトに合ったインフルエンサーを起用することができれば、長蛇の列ができるほど多くの集客をすることも決して夢ではありません。

しかし、既に解説した通りコンセプトに合って新規顧客も獲得できるインフルエンサーの選定は非常に困難です。総数が非常に多いグルメ系インフルエンサーの中から、最適な人物を探し出すための時間的なコストは莫大なものになってしまうでしょう。そういった時には、「コラボマーケティング」に相談していただくのが最良です。コンセプトに合うインフルエンサーの紹介はもちろん、起用方法への提言もさせていただけるのでぜひ一度ご相談ください。